2008.07.12 (Sat)
お知らせ: 築地市場移転反対デモの報告
参加できなかった方も、rolling beanさんやヘンリー・オーツさん、スパイラルドラゴンさん、眠り猫さん、vanacoralさんの報告、又、関連記事を読んで、自分の意見を決めたり、これからの動きを判断するきっかけがつかめればと思う。
外人が東京を訪れる時、一番行きたいところの一つにあげるのが、築地市場だ。私の元生徒たちも東京に行った時、築地を訪れた。その市場での魚の取り引きの様子にはとても興味深いものがあり、みんな感動して帰ってきた。しかし、その市場の古さや狭さにがっかりする生徒もいた。1934年に建設された築地市場は施設の老朽化、スペース不足などが指摘され、東京都は再整備を決定した。当時は、移転ではなく、現在の場所でリフォームする予定だった。それが、工期の遅れや整備費の増加などで1999年には、臨海部への移転整備が決定し、より具体的な場所として2001年に豊洲地区への移転が決まった。
しかしながら、豊洲移転には2つの問題があった。一つは、築地市場に店を構える店舗の資金力の問題。設備投資できるような大きな店舗はいいが、小さな店舗にとって豊洲移転にかかる費用を捻出するのは難しくなる。小さな規模から中くらいの規模の店舗は移転を反対しており、それは全体の60~70%にあたる。もう一つの問題は、豊洲の移転予定地がひどく汚染されていることだ。豊洲の移転予定地は東京ガスの工場跡地であるため、ベンゼン、シアン、水銀、ヒ素、鉛、六価クロムなどによる環境基準を超えた土壌汚染が懸念されている。
この汚染された土地に市場を移転した場合、リスクを最小限に抑えるために都は土壌汚染対策法として土壌を入れ替えたり、アスファルトやコンクリートで汚染土壌を封じ込めようとしている。しかし、それには莫大な費用がかかるだろうし、それが汚染された土壌を完全に改良できるとは思えない。むしろ、この土地を市場として使うことの利益よりもリスクの方が大きいような気がする。都はそんなに豊洲の汚染された土地をどうしても使いたいなら、これまでの不正やでたらめな行政をやってきた罰として石原都知事の事務所や農水省の水産庁を移転させればいいのにと思うのである(笑)。
7月末までに都の汚染問題への対応を検討している専門家会議が報告書を待って対応を決める方針だそうだ。反対する側も、土壌汚染に市場を作ることによってどのような悪影響が人体にあるのか具体的に例をあげて訴えることによって、反対する人々の声はますます広がることだろう。

『Like a rolling bean (new) 出来事録』のrolling beanさんが7月12日に行われたデモの様子を詳しく伝えている。
「壊すな築地 7.12 東京大行進」に参加しました!(画像に加え、多少の考察と情報付)
『BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」』のヘンリーさん、『らくちんランプ』のスパイラルどらごんさん、『猫の教室』の眠り猫さん、『vanacoralの日記』のvanacoralさんもデモに参加され、その様子を伝えている。
『BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」』 腐った権力が警官の横暴&メディアの偽装報道を生んでいる!
『らくちんランプ』 石原都知事が強引に実行しようとしている、築地市場移転反対デモの録画ビデオ
『猫の教室』 東京・築地市場移転反対デモに参加しました
『vanacoralの日記』 築地市場移転反対デモに行ってきました
その他の築地市場移転反対デモ関連記事:
NHKニュース東京 築地市場の移転反対デモ (7月12日) NHKニュースはすぐに削除されてしまうので、ここに転載する。
東京の築地市場の移転計画に反対する水産業者が12日、銀座などでデモ行進を行い、「土壌汚染がある土地への移転をやめ、食の安全と安心を守ろう」と訴えて移転計画の見直しを求めました。
東京都が進めている築地市場の移転計画をめぐっては、予定地の江東区の工場跡地から高濃度の有害物質が検出されていて、土壌汚染対策をしてこのまま移転計画を進めるのか、築地市場の再整備を行うのか、議論が続いています。12日は移転計画に反対する水産業者などおよそ700人が築地市場に集まり、銀座や東京駅の周辺をデモ行進して「移転をやめて食の安全と安心を守ろう」と訴えました。東京都は、築地市場の再整備をするより、豊洲に移転して築地の土地を売却したほうが財政負担が少ないとしていますが、670億円と見込んでいた土壌改良の対策費は大幅に膨らむとみられています。「市場を考える会」の山崎治雄代表幹事は「多額の税金を使って土壌汚染がある土地に移転する必要がほんとうにあるのか。東京都には計画の見直しを進めてもらいたい」と話しています。
築地市場移転計画に反対 700人がデモ (日テレNEWS24 07月12日)
築地市場の移転反対で大規模デモ(07月12日 TBS動画ニュース付き)
築地市場移転問題参考記事:
築地市場の豊洲移転問題 - ビジネススタイル - nikkei BPnet(2007年10月16日)
築地市場移転問題、反対派は食文化の崩壊も懸念 (AFP 2007年06月11日)
築地移転問題、国政の場へ(JANJAN 2007/04/11)
【動画】田中康夫氏が築地市場移転問題で豊洲を視察(OhmyNews 2007-03-23)
築地市場移転問題について一緒に考えましょう!(JANJAN 2007/02/19)
中央区タウン 中央区は今 中央区の顔「築地市場」移転問題について考える
築地市場の豊洲への移転に反対だと思ったら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。

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- 関連記事
「デモに300人」(その後、朝日はタイトルを700人に書き換えましたが)や、「専門家の安全宣言」など、まったく事実と反する報道が連続し、本当にどうかしています。
こんばんは!
築地移転反対デモは主催者発表で 3000人というのもありました。
土壌の汚染の問題はとても重大で、食の安全に関わる問題なのに、豊洲などに移転などとんでもないと思います。
築地というのは そんなに外国から東京と訪れた人にも人気があるのですね。
作家村上龍さんが 環境問題というとCO2問題だけになってしまっているが(サミットがそうでした) ほかに汚染とか貧困とかあるでしょうと言っていました。その通りですね。食の問題もそうです。築地の問題 もっと日本人全体がしっかり知って考えるべきです。
マスコミは通常、このようなデモ参加者の人数は多めに報道するのに、朝日新聞が報じたデモ参加者人数300人というのは、何らかの意図が働いているような気がしてなりません。
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南フランスのウラン排水流出事故(7月8日)が日本では報道されてません。 (追記あり...その後少しずつ報道されている模様です)
「壊すな築地 7.12 東京大行進」に参加しました!(画像に加え、多少の考察と情報付)
暑い中、ご苦労さまでした。やはり、300人というのは間違いで、朝日も700人に訂正したようです。実際に参加した方は、1500人は最低いたとおっしゃられていますので、700人とは実際の半分くらいですね。でも、どうやって数えたのでしょう。
非戦さま、
こんばんは。外国人にとって魚の競りを見る機会はなかなかないようで、日本通の人はほとんどが築地を訪ねているみたいです。日本では環境問題がいつのまにかエコというビジネスにすりかえられてしまいましたね。確かに環境保護は大切ですが、それを利用して商売しようというのはどうかなと思います。築地の移転問題は人々の健康を脅かすため、とても重要な問題だと思います。それにしても石原は次から次へと馬鹿げたことばかりやってますね。
Rolling Beanさま、
デモ参加とご報告、ご苦労さまでした。この築地の問題は政府の都合のいいように操られているのでしょう。水産庁がからむと捕鯨問題にしてもいつもこんなやりきれない気持ちにさせられます。