メディア・コントロールの闇

ヘンリー・オーツさんのパロディ作品
今日のタイトルは、植草一秀の『知られざる真実』のメディア・コントロールの闇を読んで深く共感したので、同じタイトルをつけてみた。植草氏は自分が痴漢冤罪という身に覚えのない罪をきせられただけでなく、メディアによって虚偽の情報を報道された。それを手助けしたのがぐっちーさんであり、毎日新聞の磯野彰彦氏であり、AERAの発行元である朝日新聞であり、ぐっちーさんをアルファブロガーとして持ち上げた産経新聞である。もちろん、その裏には政府という大きな権力が圧力をかけていたのではないかと思われている。なぜなら、植草氏は小泉政権を一貫して批判し、2003年のりそな銀行救済を含む一連の経済政策を糾弾してきたからだ。
植草氏の「メディア・コントロール」というカテゴリーを読むと、いかに政府与党が法を犯してまでも国内のメディアを自分の思うままに操作しているかというのが手にとるようにわかる。
特に自公政権が終焉の時期に近づくと、日本女性に人気のキムタクが主演する「Change」という小泉をモデルとした政治テレビドラマを使って国民の心理までをコントロールしようと企んでいるようだ。
6月3日付記事に記述したように、第4回放送でのダム建設をめぐる行政訴訟で朝倉首相が「国は控訴しないことを決定した」と述べるシーンが、小泉元首相がハンセン氏病訴訟で控訴断念を決する場面と重ね合わせられていることは明白だ。
6月10日付記事に記述したように、第5回放送では、朝倉首相が日本の国益を最重視して、米国との通商摩擦を見事に切り抜けるストーリーが展開された。木村拓哉扮する朝倉啓太首相を小泉元首相のイメージに重ね合わせようと演出しているようだが、実際の小泉政権は日本の国益を放棄して、ひたすら米国の国益のために行動した疑いが濃厚である。
視聴者が十分な政治経済の知識を持って、批判的検討を加えながらドラマを視聴するなら良いが、深く考えずに単なる娯楽番組と捉えてしまうと問題は重大だ。ドラマ放映が政治的に利用され、視聴者が政治的に誘導される危険性が極めて高い。
日本の最大の構造問題は財務省を中核とする「官僚主権構造」にあると私は訴え続けている。「官僚主権構造」の問題とは、�官僚機構が意思決定の実権を握っている、と同時に、�官僚機構が国民の幸福を追求せずに、自己の利益増大を追求していること、�政治がこの現状を「改革」しようとせずに「温存」していること、である。
グリーンピースのメンバー二人が逮捕されたのも、植草氏が逮捕された時とかなり似通った事情があるのではないだろうか。
まず、グリーンピースのメンバーが鯨肉窃盗容疑で逮捕されたことが問責決議のニュースよりもよほど大きく報じられているのを見て、日本のメディアのあまりもの低脳さあきれてしまったのだが、これも政府に都合の悪い首相問責はあまり騒がないように、又、グリーンピースの件は官僚や天下りの闇を暴こうとするとこうなるという見せしめのために大きく報道してくれという圧力のせいか。
グリーンピースは税金を無駄に使っている水産庁の官僚や財団法人日本鯨類研究所などの天下り職員らの不正を暴くために捕鯨船の乗組員の鯨肉を証拠として運送会社から勝手に預かり、国民の目の前で中身を公開した。もちろんそれを盗もうだなんて気は毛頭ないのは誰にでもわかるにもかかわらず、窃盗の容疑で逮捕だなんて絶対におかしいだろう。
グリーンピースの極端な手法が批判されているみたいだけど、今回のように合法的な問題提起が困難な状況下や、不当な現実への対処方法が他にない場合は、やむを得ないことだったと考える。本来は警察がやるべき仕事だが、警察自体が政府と深く癒着しているため、NGO団体のグリーンピースが行動を起こす以外に不正を摘発することはできなかったからだ。
今回のグリーンピース職員2名の逮捕は、政府と警察、検察がぐるになって政府に都合の悪い情報に蓋をしようとしているのではないだろうか。グリーンピースは検察を信用し、これまでに天下り団体の税金の使い道のしくみを全て調べて、どんな不正が行われてきたか全て語っている。しかし、それが今回の逮捕につながってしまったのではないかと残念でならない。検察、警察、政府の癒着は、昔からあっただろうが、長年続いた自民党政権のせいで年々その癒着が深まっている。現在は政府がどんな不正をしても警察は見て見ぬ振りをしている。もし、調査捕鯨にしても、居酒屋タクシーにしても、政府が税金を横領することを堂々と許し不正し放題の状態が続けば、日本の格差社会はますます悪化することになるだろう。
ちなみに水産庁からの天下り先である財団法人日本鯨類研究所の役員がどのくらいの報酬をもらっているのか列記しておこう。天下り職員であるにもかかわらず、年収が1千万円以上というのには驚かされた。いくらなんでも、まさかこんなに税金を無駄にしているとは思わなかったからだ。
財団法人 日本鯨類研究所 役員給与規程 (制定 平成14 年6 月19 日) (PDFファイル)より
第4条 役員の報酬の額は、次のとおりとする。
(1) 理 事 長 年額13,800,000円(月額1,150,000円)
(2) 専務理事 年額12,240,000円(月額1,020,000円)
(3) 理 事 年額10,500,000円(月額 875,000円)
(4) 監 事 年額 1,800,000円(月額 150,000円)
逮捕されたうちの一人であるグリーンピース・ジャパンの佐藤潤一氏による記事の中から、一部転載する。
「横領鯨肉」ニュースNo11 逮捕、IWCそしてG8へ
(前略)
その中で、横領鯨肉の実態を知れば知るほど、天下り官僚が税金100億円をもらって継続している調査捕鯨には深い腐敗があるんだなーと実感しました。
そんな腐敗が見えてきたときに逮捕の報道になったわけです。
私は、今回のことを機に私たち日本人がこの調査捕鯨について冷静に考え直すきっかけになってほしいと思っています。
確かに、捕鯨問題は医療制度などに比べて一般的に語られる問題ではありません。そして語られるときには、「西洋人に、クジラを食べるななんて言われたくない」「捕鯨は日本の文化だ」という安易な議論になりがちです。
そんな単純化された議論の影で、腐敗が居心地良く育つ土壌ができてしまっていたのではないでしょうか?
私たちは、納税者として、調査捕鯨に貴重な税金を使う必要があるかどうかを国内問題として考えるべきだと思います。ましてや一部の人間が得をするだけの事業です。
私は、この鯨肉横領について、いままで関わっていた人たちの心に訴えたいです。
このまま黙っていて良いのですか?
知っている人はたくさんいるはずです。
6月11日には、この調査捕鯨で捕れた鯨肉をふんだんに使って、永田町で国会議員を招いた豪華鯨肉パーティーが行なわれました。「調査」が本来の目的である捕鯨で、その決起集会で貴重な鯨肉をたらふく食べるなんてことをしていて良いのでしょうか?
(後略)
その他のグリーンピース関連記事:
◇グリーンピース・ジャパン職員2名の逮捕についてのご報告
◇だまされるな!グリンピース逮捕は警察と政府の報復である。
◇誰のための捕鯨???税金はどこへ・・・・・
◇『カナダde日本語』「捕鯨問題」に関する過去のエントリー(8)
又、自殺者の数のニュースにしても、
『A Tree at Ease』の「本当の自殺者数は?--死後も数あわせの浮かばれない国」によれば、実際は発表のあった数よりもずっと多いのではないかとのことだ。
温暖化のニュースにしてもらくちんランプさんによれば、政府はただ新しい天下り団体を確保するなど自分たちの都合でいたずらに地球温暖化の情報をマスコミを使って垂れ流し、国民の地球温暖化に対する危機を煽っているそうだ。
CO2地球温暖化説の嘘=京都議定書は直ちに破棄すべきだ!(2008/06/19)
大気中CO2濃度は上昇しているのに、平均気温は上昇していない(2008/06/20)

ヘンリー・オーツさんのパロディ作品
今日報道されたこれらのニュースを読んだだけでも、政府がいかに自分たちに都合よく情報を操作しているかがわかると思う。知的で冷静なこのブログの読者だったら、こういった情報に踊らされることなく、いかなる情報を読んでも自分の頭で考え、批判できることと思う。
政府によるメディア・コントロールを実感していたら、今日もランキングの応援よろしくお願いします。
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