2008.05.19 (Mon)
「週刊文春」と安倍晋三の闘い
という記事のコメント欄にらーめんさんから文春が安倍晋三に謝罪したとのコメントをいただいたので紹介したい。
週刊文春が謝罪
安倍事務所が週刊文春に送った通知書を読むと、本村さんが応援しているのは間違いないようです。
②週刊文春編集部は本村氏が安倍に応援すると聴衆の面前で述べていたことを事前取材で知っていたにも拘わらず、あたかも安倍は本村氏が言っていないことを勝手に創作して演説し、「政治利用」をしたとの嘘記事を書いたと認識をせざるを得ないでしょう。
光市における街頭演説後、安倍が会場の多くの聴衆とマスコミの中で本村氏と挨拶をし、安倍が本村氏と会話をしたこと、及び本村氏が安倍に対し「応援しています。頑張って下さい。」と述べ
た事実を把握しているのか否か。
そして週刊文春5月22日号では
〔編集長から〕
■小誌五月十五日号、一六一頁以下の安倍前首相に関する記事で、 安倍氏が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説したという記述は誤りでした。これを取り消し、安倍氏、 本村洋氏、ならびに関係者各位にお詫びします。
と謝罪しています。
上のコメントの中でらーめんさんが言う「安倍事務所が週刊文春に送った通知書」らしきものがグーグルで検索したらあった。PDFファイルなので、PDFファイルのない方のために全文転載する。
http://newtop.s-abe.or.jp/Members/admin/5-13-1.pdfより
株式会社文藝春秋「週刊文春」編集部
編集長 S 様
記 者 A 様
平成20年5月13日
衆議院議員安倍晋三事務所
冠省 貴殿らの「週刊文春」5月15日号161頁以下に「安倍前首相『政治利用』に光市母子殺害本村さんが絶句」と題する記事(以下「本件記事」という。)に関する本日付回答書(以下「13日付回答」)を受領しました。本回答に対し次のとおり通知します。
記
1 当事務所からの12日付通知書における質問に対し、貴殿らは、「1、2については異なった認識での質問ですので、回答を差し控えます」との回答でした。
2 しかるに、12日付通知書の第1項における質問は、本件記事発売前にA氏が「確実な根拠」と強弁されていたにも拘わらず、貴殿らの12日付回答によれば事実誤認であったと正反対の回答をされていることから、貴誌の編集方針について明確な釈明を求めているのであり、なんら「異なった認識を前提」としているものでないことは明らかです。にもかかわらず、あくまでも「異なった認識を前提」にしているので回答をしないということであれば、文藝春秋社全体で事実と異なる回答を強弁したA氏を擁護して回答をはぐらかしているとしか一般読者には写らないのではないでしょうか。今一度貴殿らのマスコミ人として矜持にかけて下記質問に対する回答をするよう強く求めます。なお、いずれ
の質問も貴殿らが証言拒否の理由としてあげる「取材源の秘匿」や「取材の経緯」には関係がないことは明らかなので明確な回答をされるよう求めます。この点をうやむやにしながら記事の訂正と謝罪を済ませようとする行為は被害者に対する不信感を益々募らせるだけであり、到底謝罪や訂正とは言えませんので被害者を無視した行為は厳に慎まれるよう忠告します。
【質問事項】
貴殿らの12 日付回答は「本村洋氏が、自民党公認の山本繁太郎候補を応援していると公にした事実がないにもかかわらず・・・と語ったことを問題視しました。」と回答している。この回答の趣旨は「安倍が本村氏の言ってもいないことを演説で話をした」ということを「政治利用」したと評しているのではなく、どうも「本村氏は応援している旨を安倍氏には伝えたが、それを安倍が公にすること」が「政治利用」であると評されているように読める。安倍が本村氏から「応援しています。頑張って下さい。」ということ自体をいわれたことがないという趣旨なのか否かを明確にされたい。
すなわち、光市における街頭演説後、安倍が会場の多くの聴衆とマスコミの中で本村氏と挨拶を、安倍が本村氏と会話をしたことはその場所にいた多くの関係者が知るところである。そして、当方が確認したところによれば、取材担当者のA 氏も本村氏の上記会場における発言(「応援しています。頑張って下さい。」)を把握しているはずである。安倍と本村氏が演説会場で挨拶をした事実及び上記会話内容について事実を取材で把握していたのか否かを回答されたい。なお、併せて、上記
発言が山本氏を応援していると受け止められても仕方がないことをA 氏は取材で把握されているとのことであるが事実か否かを回答されたい。
3 また、第2項における質問についても「異なった認識を前提」であるとのことですが、人の名誉を毀損した人に対して訂正と共に謝罪をするのは当然のこと思いますが、貴殿らの認識は訂正と謝意を表することは「読者に対する責任」であると言われています。人を傷つけた者は被害者に謝罪をするというのが世の常識ですが、貴殿らの考え方は「人を殺した犯人が被害者には謝罪しないが世間を騒がしたことをお詫びする」というのと径庭がないように思えます。この点、貴殿らは「関係各位」にお詫びすると回答していますが、何故「安倍晋三」に対し謝罪をすると素直に言えないのでしょうか。人を虚偽の記事で傷つけたのであれば素直に真正面から謝罪することは当たり前のことです。そこで、上記関係各位に安倍晋三を含むのか否かについて回答するよう求めます。
4 以上の点について、本日午後5時までに書面で回答をされるよう再度通知し
ます。
(以上)
この文春の「週刊文春」5月15日号はちょうど日本に滞在中に買って記事を読めたんだけど、らーめんさんが教えてくださった謝罪文の載った5月22日号はまだ読んでいない。文春編集長が『安倍氏が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説した』という記述は誤りでしたって謝罪しているってことは、そんな事実もないのにでたらめを書いたってことでわかるけど、安倍事務所が週刊文春に送った通知書を読むとそれ以外の記述にもこだわっているようだ。文春はどのような回答を送ったのかとても興味がある。なぜかというと、それによって本村氏が安倍や山本を応援してたかどうかがわかるからだ。マスコミはこの件について一斉に沈黙を守っている。
それにしても、文春の発行元は文藝春秋で、安倍が総理大臣になる前に書いた著書『美しい国へ』の出版もしていたと思う。その文藝春秋と安倍晋三がこんなバトルを繰り広げるなんて、とても不思議だ(笑)。
追記(5月20日):この記事を読んで、『きまぐれな日々』のKojitakenさんが文春を読んで謝罪文をチェックして下さったので、そのコメントを紹介させていただきたい。
当該部分だけの訂正でした
安倍がくたばってからは以前ほど週刊誌を買ったり読んだりしなくなったので、この件も知らなかったのですが、この記事を見て「週刊文春」を立ち読みしてみました。
その結果、この記事にもある「編集部から」の訂正記事以外には何も載っていませんでした。つまり、週刊文春の編集部は、安倍が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説したという記述は誤りだったことだけは認めて、安倍らに謝罪したものの、他の箇所については安倍事務所の要求をのんでいないようです。
それから、週刊文春と安倍ですが、既に去年の今ごろから安倍を批判する記事が出始めていました。たぶん、「美しい国へ」が売れなくなって増刷もしなくなり、いわゆる「金の切れ目が縁の切れ目」という状態になって安倍批判が解禁されたんだと想像しています。
なるほど。文藝春秋はきっと『美しい国へ』があまりにも売れなかったのでその腹いせに安倍攻撃をしかけたのかもしれない(笑)。Kojitakenさん、わざわざチェキして下さってありがとうございました♪
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後期高齢者医療制度:悪魔の使いは厚労省国民健康保険課課長補佐「土佐和男」だけか!!!(私の執念で書き続けて行きます!)
その結果、この記事にもある「編集部から」の訂正記事以外には何も載っていませんでした。つまり、週刊文春の編集部は、安倍が「本村さんがお嬢さんの遺影を持って私の所にやってきた」 と演説したという記述は誤りだったことだけは認めて、安倍らに謝罪したものの、他の箇所については安倍事務所の要求をのんでいないようです。
それから、週刊文春と安倍ですが、既に去年の今ごろから安倍を批判する記事が出始めていました。たぶん、「美しい国へ」が売れなくなって増刷もしなくなり、いわゆる「金の切れ目が縁の切れ目」という状態になって安倍批判が解禁されたんだと想像しています。