2008.04.04 (Fri)
医療制度偽装の愚:後期高齢者制度から長寿医療制度へ(追記あり)
今朝起きて見てみたら、ブログ村ランキングで2位になってました♪ありがとうございます。
日本では、このところ、マンションの耐震偽装、食品の産地偽装、賞味期限の偽装などと悪質な偽装が続いているが、今度は自民党の福田総理が厚生労働大臣の舛添に指示して、75歳以上の高齢者の医療費の負担が多くなり評判の悪い医療制度「後期高齢者制度」を「長寿医療制度」と名前を変えてそのイメージを偽装しようとしていることがわかった。日本は偽装大国かっ!(笑)

長寿医療制度:首相が名称の変更指示 高齢者から批判も(毎日.jpより)
『新小児科医のつぶやき』の「長寿医療制度に急遽名称変更」では、中国の逸話を紹介しながら、政府のやり方を批判している。以下引用する。
後期高齢者制度の実態は狗肉を売るどころではなく、正体不明の食べる事さえ不安な屑肉です。そんな物を売っている店の看板を
長寿医療制度
これに付け替えるというドタバタです。さぞや厳命を受けた厚労相は驚いた事だと思います。本音では「首相御乱心」と感じたかと思います。もっとも厚労省自体はその体質が真性の朝令暮改ですから、文字通り4月1日の朝に法令が発せられ、夕方に改められようが日常茶飯事ですから何にも感じなかったかもしれません。
しかしどれだけの愚策か首相は本当に分かっているか不安です。考えようによってはマンションの強度偽装や、食品の産地偽装、賞味期限の偽装と同じぐらい悪質です。悪質と言う表現はどうも適当ではなく幼稚とした方が相応しいかと思います。偽装問題は本当は質が悪い事を隠蔽した工作です。一方で後期高齢者医療制度の看板の付け替えは、不良品のパッケージを上品にして誤魔化そうとするものです。悪質でなく幼稚の方が適当でしょう。
例えれば、現在誰もが不安視しているあの中国の会社の餃子を「中国四千年、秘伝の最高級餃子」と政府公認で名づけ、「だから不安は無いから心配するな」と言っているのに等しいと感じます。首相の周囲でその幼稚さを諌言できる人物はいない事が良く分かります。斉の国の故事である羊頭狗肉は、晏嬰の見事な諫言とともにもう一つ大事な事を伝えています。政府のやり方を国民が真似するという事です。この国の政府は、どんなに質の悪い物でも、パッケージさえ変更すれば「それでOK」である事を見せ付けたことです。
国が衰えれば指導者は小粒となります。小粒であるだけでなく質も低下します。さらに質が低下するだけでなく、それを補佐する人材の質も低下します。補佐する人材の質の低下は、個人の資質はともかく、正しい事を正しいと言い、正しくない事を正しくないと言える人物が枯渇します。そういう時代になっていると言う事のようです。
又、『新小児科医のつぶやき』のコメント欄は、医師の方からの実践を伴った意見が多く、充実しているので、時間のあるときに一読をお勧めする。
この怪しい高齢者向け医療制度の内容に関しては、『フンニャロメ日記』の
「国は、ジジイ・ババアは早く死ねと言っている」が詳しい。
とらちゃんもいつも通り、この話題に関するニュース記事などを集めてくれているのにご参考まで。
フクダは4月1日に「後期高齢者医療制度」ではネーミングがよろしくない、って事でネズミ男に「長寿医療制度」にするように指示を出した。「エープリルフール」の戯言か!
さらに、面白い事に今日のニュースでは、医療制度の名前を突然変えた事で、舛添と自民党厚生族は険悪な関係になっているそうだ。
長寿医療制度:厚労相と自民厚生族、呼び名変更で険悪 省幹部、板挟み(毎日.jp 4月4日)
いくらこれまで年金問題で国民に迷惑をかけてきた厚生族と言えども、ここまで悪質で幼稚な偽装には心が痛むといったところだろうか。それともただのポ-ズだろうか。
それにしても、もし、こんなことがカナダで行われたなら、国民の中から政権交代を求める動きがすぐに起こるだろう。一番医療保険が必要なときに負担が多くなるなんてとんでもないことだ。それも年金問題が解決しないまま、厚生族の娯楽のために税金が不正に使われていることが証明されてるんだから。
過去記事「自民党のメディアを使った情報操作と各国の年金制度比較」(2007.06.25)より
年金問題と言えばこのコピペ
--------------------------------------------------------------
社会保険庁本庁所有の公用車2台(180億円) ※書き間違えではない
社会保険庁公用車247台(4億円)
職員の外国出張費(1億6500万円)
千葉の社会保険大学校内にあるゴルフ練習場の建設・維持費(1200万円)
ゴルフクラブの購入費(20本、6万6000円)
ゴルフボールの購入費(700個、1万8000円))
校内のテニスコートや体育館の維持費(計409万円)
東京の社会保険業務センター内のテニスコート建設費(422万円)
バスケットコート建設費(354万円)
全国の社会保険事務所に導入した利用ゼロの印刷機(921台、1億5030万円)
社会保険庁の年金広報費(10億600万円)
年金資金運用基金への支出、交付金(計3兆3600億円)
グリーンピア建設費と借入金利息・管理費(3800億円)
年金福祉施設や老人ホームの建設・維持費(1兆5700億円)
年金資金運用基金へグリーンピア建設や住宅融資資金の名目で出資金(1兆800億円)
職員の事務費充当(5300億円)
職員の健康診断費(3億7000万円)
社会保険庁が新築した職員宿舎(10億円) ※家賃は東京都心3DKで2万円
年金関連施設の職員向け宿舎(28億800万円) ※家賃は東京新宿区3LDKで月6万956円
社保庁職員宿舎の整備・維持費(42億円)
社会保険庁長官の交際費(250万円)
社保長官香典費(1年につき28~50万円)
社保庁職員の交通事故賠償金(15件、1800万円)
保養基地運営法人への支出(2兆円、総額5兆6000億円の使途判明)
年金資金運用基金や厚生年金事業振興団総裁の退職金(各4000万円)
厚生年金病院の建設費(全国68カ所、112億1900万円)
大規模年金保養基地(グリーンピア)の職員向け宿舎建設費(15億2600万円)、
年金資金運用基金(旧・年金福祉事業団)の職員向け宿舎建設費(2億6500万円)
社会保険庁職員用のマッサージ器(6070万円、計395台)
社会保険庁職員でライオンキング観戦(500万円)
・年金をとりもどす法-社会保険庁有志 (著)
----------------------------------------------------------
【緊急!情報求む】 消えた年金保険料納付記録問題
----------------------------------------------------------
国民年金あるいは厚生年金の保険料を納付したにもかかわらず、社会保険庁から納付記録が無いと言われた方のうち、領収書・保険料納付済証明書・検認印のある国民年金手帳など保険料納付を証明できる書類を社会保険事務所に持参したことで納付記録が回復された方。
年金保険料納付記録が消えた方で領収書など納付を証明するものを持っていない方を救済するためにも、消えた原因などの徹底究明が欠かせません。
上記に該当される方は、是非、ご連絡を頂き情報提供をお願い申し上げます。個人情報及びプライバシーはお守り致します。
衆議院議員 ながつま昭
(連絡先)
メール akira@naga.tv
電話 03-3508-7456
手紙 〒100-8982 東京都千代田区永田町2-1-2衆議院第二議員会館706号 長妻昭事務所宛
・ながつま昭【年金問題】
・マンガで読むびっくり仰天!年金浪費―長妻 昭 (著)
おまけ:
後期高齢者医療と長寿医療、どちらがわかりやすい?
厚生労働省が75歳以上を対象とする「後期高齢者医療制度」の名称を「長寿医療制度」に変更したことをうけ、自民党厚生族が舛添厚労相に激怒。制度の名称はどちらの方がわかりやすい?(実施期間:2008年4月4日~2008年4月14日)
みなさま、早期衆院解散、総選挙、そして政権交代をめざして、今日もランキングの応援お願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 現在 2 位
みなさまの応援のおかげでこれまでの最高順2位になれました♪
ありがとうございます。
『自民党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『自エンド』
http://politics.blogmura.com/rpc/trackback/85445/9w2tguyw8nnr
にトラックバックしています。
【More・・・】
75歳以上の後期高齢者医療制度、年7万2千円の保険料(読売新聞 - 03月31日 20:51)
75歳以上の高齢者を対象とした公的医療保険「後期高齢者医療制度」が1日から始まる。約1300万人の高齢者が新しい保険に移る大規模な改変となる。
保険料は介護保険と同様に個人単位で徴収し、原則、年金から天引きする。厚生労働省によると、全国平均の保険料は1人年約7万2000円。保険料は都道府県単位で高齢者の総医療費などを基に算定され、医療費が高い地域は保険料が高くなる傾向がある。
これまでは会社員の子供らが扶養していた約200万人の高齢者は新たに保険料負担が生じるが、半年間の保険料免除など軽減措置がある。
新制度について、厚労省は3月に入って、政府広報などで周知した程度で、積極的に広報を展開してこなかった。このため、保険証が届いて初めて制度開始を知る高齢者が多く、市町村などに問い合わせが殺到しているという。
同制度は、都道府県ごとの広域連合が運営し、75歳以上の高齢者は、国民健康保険や企業の組合健康保険などから抜けて移行する。
新制度に合わせ、慢性疾患の高齢者らが、担当医を決めて継続的に診療を受ける取り組みも始まる。
- 関連記事
-
- "Body World"や『人体の不思議展』は倫理上問題ないのか (2008/04/06)
- 日銀人事:白川方明総裁はよくても渡辺博史副総裁はちょっとね (2008/04/05)
- 医療制度偽装の愚:後期高齢者制度から長寿医療制度へ(追記あり) (2008/04/04)
- 福田内閣の政策運営への評価 (ロイターオンライン調査) (2008/04/02)
- 反貧困フェスタのお知らせ (2008/03/25)
拙ブログはとくに断っていませんが、リンクフリーですし、引用も通常の引用手法を用いてもらえればフリーです。もっとも「禁じる」と言っても勝手に引用される方はいくらでもおられますし、そんなものをチェックして回る気もありませんけどね。
後期高齢者医療制度については提案段階から医師は大反対で、テンコモリの反対意見が幾多の医療系ブログでも執拗に繰り返されましたが、残念ながらアピール不足で成立してしまいした。
残念ながら実際の「痛み」を感じられるまで、患者の皆様は動いてくれなかったというところです。だたし手遅れではありません。今からでも何とかできます。それをひたすら期待しています。
制度の正当さを強弁してました。
よくもそんな妄言を吐けるもんだな。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
叱られて再開します!かっこうわるいですが前言撤回しま~す!!
わざわざこちらにコメントありがとうございます。引用の許可いただくのも事後承諾となってしまい、申し訳ございませんでした。でも、快く許可していただいて、よかったです。引用されたのをわざわざチェックして回っていくのは大変ですね。そうかといって、自分の文章が全く意図したものとは違う使われ方をしていたら、困りますし。
後期高齢者医療制度という名前からして、人生の終わりを感じさせる者で、ひどいものですが、それとは逆に長寿医療制度というのも、この医療制度の内容とは180度違った印象を持たせるものであり、納得がいきません。長寿医療制度というからには、高齢者がもっと長く生きたいという希望が持てる制度にしなくてはならないのに、負担金を増やしてまるで早く死ねといっているこの制度はまさに偽装以外のなにものでもないと思います。
Tさん、
>戦中、戦後と、一番、たいへんだった時期を苦労した人たちを、見捨てるなんて、ほんとうに、すさまじい神経ですね。
そこまでは考えませんでしたが、そう言われると本当にそうですね。日本が一番大変なときに、政府を支えて来てくれた人々に対して、ひどい仕打ちですね。まさに、この年齢の人達が自民党を支えて来てくれたのに、それを裏切るなんてなんということでしょう。
観潮楼さん、
官僚にとっては国民の収めた税金は天から降ってくるように降り注いでいると思いますが、舛添の言動にはいつも問題が多いですね。
べるのさん、
まさに、本当に幼稚な偽装ですね。どこまで国民をばかにしたらいいのでしょう。