2008.03.28 (Fri)
道路特定財源の一般財源化とガソリン税の暫定税率廃止を!
夜になったら、突然、雪が降り出した(涙)。
まあ、それにしても、カナダもそろそろ春なので、外に出る機会も多くなり、
以前よりもブログに費やす時間が短くなるかもしれない。

会見する福田首相(毎日JP)

今日の毎日新聞が道路特定財源:首相の新提案と小沢民主代表の「3原則」(2008年3月28日)をわかりやすく箇条書きにしてくれたので、そのまま転載する。
◇福田康夫首相が27日の記者会見で発表した新提案の全文は次の通り
■道路関連法案・税制の取り扱いについて■
1 地方財政や国民生活の混乱を回避するため、08年度歳入法案の年度内成立
2 道路関連公益法人や道路整備特別会計関連支出の徹底的な無駄の排除
3 道路特定財源制度は今年の税制抜本改正時に廃止し、09年度から一般財源化
4 暫定税率分も含めた税率は、環境問題への国際的な取り組み、地方の道路整備の必要性、国・地方の厳しい財政状況を踏まえて検討
5 道路の中期計画は5年として新たに策定
6 新たな整備計画は、08年度道路予算の執行にも厳格に反映。08年度予算における一般財源としての活用は、民主党から現実的な提案があれば協議に応じる
7 与野党協議会を設置し、一般財源としての使途のあり方、道路整備計画などを協議・決定
◇民主党が27日決定した小沢一郎代表の「3原則」全文は次の通り
1 地方分権を進めるためにも、道路財源を08年度から完全一般財源化させる。一般財源のうちの多くと補助金とを併せて地方に配分し、地方を再生させる
2 暫定税率の即時廃止。年間2兆6000億円の事実上の減税対策にもなる。庶民の暮らしを救う
3 今国会でも明るみに出た官僚天下りの完全廃止。天下りをなくせば国や地方の行政は劇的に変わる
福田首相は、道路財源を09年度から完全一般財源化すると提案したのに対し、小沢代表は、どうせ一般財源化するなら、今年から始めたいと言っている。又、福田首相は、暫定税率分を維持したい意向だが、小沢代表は、即時廃止を主張。天下りに関しては、東京新聞(参考資料3)によると、「首相の口からは道路官僚らの権益となっている天下りへの批判が次々と飛び出した。」となっているが、この提案の中でははっきりと「天下り」に触れていない。あえて言えば、提案2の「道路関連公益法人や道路整備特別会計関連支出の徹底的な無駄の排除」があてはまるのかもしれないが、表現があいまいのため、はっきりしない。ソレに対し、小沢代表は、「天下りの完全廃止」を求めている。
この両者の考えを比べてみると、福田首相の提案は、どことなく奥歯にものがつまったような、なんとなくごまかされているような印象を受ける。それに対して、小沢代表の意見はとてもストレートに伝わってくる。Yahooが福田首相と小沢代表の考えのどちらが国民に伝わっているかというアンケートを実施したところ、下記のような結果が出た。
福田総裁と小沢代表の考え、どちらが国民に伝わっている?
与党・福田自民党総裁と野党第一党・小沢民主党代表の考え方、どちらが国民に伝わっている?(実施期間:2008年3月26日~2008年4月6日)
このアンケートでは、どちらも伝わっていないという意見が多かったようだが、福田首相と小沢代表を比べると、圧倒的に小沢代表の考えの方が国民に伝わっているということがわかる。福田首相は、あまりにも官僚色が強いため、はっきりと物事を主張せずに、どこかに逃げ場を作っておくような物言いが多いことに気づかれた方も多いと思う。聞く者をイライラさせる。そういったことも、福田内閣支持率低下の一因だと思う。一国のリーダーたるもの、主張は、国民に分かりやすくはっきりと言わなければならない。そういった点から見ると、福田首相よりも、小沢代表の方が総理には適しているのではないかと思う。
次に、暫定税率についてだが、いまだに福田首相は、「維持したいもにゃもにゃ」と言っているが、野党が暫定税率維持にはっきりと反対姿勢を示しており、期限も迫っているため、ガソリンの値下げはほとんど確定したも当然だ。これから、5月のゴールデンウィークなどの行楽シーズンを迎える日本国民にとっては、とても嬉しいニュースに違いない。ガソリンの買い控えを行っている人が多いのに驚く。
ガソリンの買い控えを行う?
ガソリン税の暫定税率の期限が切れて、ガソリン価格が1リットル当たり25円下がることを見越し、一部地域では少量給油が目立ち始めているそう。あなたはガソリンの買い控えを行う?(実施期間:2008年3月24日~2008年3月31日)
すでにガソリン税の暫定税率は廃止されることが確実となっている。
福田ちゃん、人生あきらめが肝心だよ。
道路特定財源が、一般財源化したら、その使途を正直にはっきりと国民に伝えることが国民の信頼を取り戻す道路じゃなくて道だと思う。まあ、それまで福田ちゃんが総理でいられるか、又自民党が政権を握っているかはわからないけどね。
参考資料:
1.「道路特定財源の一般財源化」とは?(2001年7月25日(水)「しんぶん赤旗」)
道路特定財源は、自動車にかかわる税金で、法律などで使途目的が道路建設に特定されている税収の仕組みをいいます。自動車のガソリンにかかる揮発油税、車検のときにかかる自動車重量税、自動車を取得したときにかかる自動車取得税などがそれで、国・地方合わせて六兆円の規模です。毎年この巨額の税収を使い切るために不要不急のむだな公共事業が膨らんでいます。この制度を改め、普通の税金と同じように使途を限定せずに使えるようにしようというのが、「一般財源化」です。
2.<道路特別会計>介護保険料にも支出 06年度1億円(毎日新聞 - 03月27日)
ガソリン税などの道路特定財源が原資の道路整備特別会計(道路特会)が、国土交通省職員の「介護保険料」にも使われていたことが、毎日新聞の情報公開請求で分かった。06年度だけで、1億円以上の介護保険料が道路特会から支出されており、「道路の整備」とはかけ離れた使途に批判が出そうだ。
3.『怒り痛感』神妙首相に有権者は 一般財源化8割支持 (2008年3月28日)
厳しい世論に押される形で、福田康夫首相が二十七日の会見で、二〇〇九年度からのガソリン税の一般財源化を直接国民に訴えた。時代の大きな変化にかかわらず、半世紀も続いてきた道路特定財源制度。無駄遣いや天下り問題が次から次へと露見、首相は謝罪に追い込まれた。本紙が関東地方の五十人に行ったアンケートでは八割が一般財源化を求めているものの、首相提案には「本当に実行できるのか」「何に使うのか不安」といった声が街で聞かれた。
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私も冬の初めに1万円のカードを買って,それで灯油を買ってはキャリーで運んでいた.バスカードのように,裏に残りの金額が印字されるので,足りなくなったらまた1万円のカードを買うか現金で買えば良いという仕組みである.車の場合は最高3万円のカードがあるので,トラックなどはこれで支払っているらしい.ガソリンも軽油も灯油もここが市内で一番安いせいか,いつも順番を待たされるのが玉に瑕だけど(笑)
うちの地方は過疎地なので「不要不急のむだな公共事業」でごはんを食べている人が多い.他に産業がないからだ.つまり,公共事業というのは常に「失業対策」という側面がある.もともとは農業で食えない冬場の失業対策だったのが,農家が儲からない農業を放り出して公共事業に一年中頼り,政治家はワイロでわっはっはというのが公共事業の実態なのである.
言ってみれば,農家が「3ちゃん農業」と言われ出した頃から日本の農業は崩壊していたのに,それを食い止められなかった政治家たちの無責任な政策は今からでも批判して,農業を復活させねば,日本は大変なことになるのではないか? 人権無視だ,スターリン主義だ,毛沢東主義だと言われても構わない.大都会の役立たずの若者を「下放」せよ,彼らに農業を教えて地方人口を増やすべきだ.
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http://www.kahoku.co.jp/shasetsu/2008/03/20080327s01.htm
「知事会の声イコール地方の声ではない」は秀逸。
一方
http://www.minpo.jp/view.php?pageId=4127&mode=0&classId=1&blockId=664322&newsMode=article
「寄稿」は何人かの市町村長が「暫定税率維持」と判で押したようなもばかりでした。
http://www.minyu-net.com/shasetsu/syasetu/080328s.html
無駄遣い批判にかみつくということは、「利権温存もやむなし」?
国会の権威なんてとっくに傷ついていますが、何か?
地方民は業者の広告で食わせてもらっているあんたらとは違うんだ。