2008.03.07 (Fri)
イスラエルによるガザ侵攻

『ガザ地区に関する資料集』によると、イスラエルによるガザ弾圧は今始まったわけではなく、ガザは1967年以降現在に至るまでイスラエルの軍事占領下にあり、常にイスラエル軍によって支配され弾圧を受けて来たそうだ。以下、同資料集より引用する。「イスラエルは、人々に対する武力による直接的な攻撃はもとより、家屋破壊、農地破壊、道路封鎖、学校への攻撃や封鎖による教育システムの破壊、水道や電気などインフラの破壊、移動の自由の剥奪、経済封鎖、土地の収奪、入植地の建設、水資源の略奪、「行政拘束」という名の罪状無しの拘禁とそれにともなう拷問などなど、数限りない犯罪行為を行っている。」
今回は米国がガザにアルカイダがいるという報告を受け、それを理由にパレスチナに加担しているため、ガザの人道状況は、最悪の事態となっている。アムネスティ・インターナショナルの報告によると、現在、ガザでは電力や燃料供給を停止されているそうだ。
水をポンプでくみ上げるために使われている電力と燃料は、イスラエルによる封鎖でこれまでもすでに不足していた。こうしたものが不足することで、住民の健康や福祉に深刻な影響が出ている。すでに飲料水や衛生設備のための清潔な水は供給が不十分で、下水処理やゴミ処分もきちんとできなくなっている。食糧と医療品もすでにわずかで、それも電力がないため冷蔵することができず、台なしになっている。
ガザ地区では受けられない緊急治療が必要な重症患者らは、ガザ地区を出ることを禁じられ、その結果約40人が死亡した。こうした禁止をイスラエル当局は具体性のない「治安上の理由」としており、治安対策として代替となる適切な手段を講じてはいない。イスラエルは6月初めにエジプトとガザ地区の境界を封鎖した。ガザ地区から国外に出られる唯一の国境検問所の封鎖により、ガザ地区の人びとは事実上閉じ込められた状態となり、外部の世界と切り離されてしまった。
病人は治療のために外国に出ることを阻まれ、貿易業者や学生は仕事や教育の機会を求めてガザ地区を離れる望みを絶たれている。
他の支援団体の報告書によると、ガザでは110万人が、国連などの食糧支援に頼っており、電気や燃料の不足で、病院では1日8~12時間、停電の状態が続いている。失業率は約40%に達し、特に民間部門の労働者は約70%が失職中だそうだ。
又、3月4日のAmnesty International Japanの
イスラエル/パレスチナ自治政府 : 民間人殺害をやめなければならない
という記事によると、この2カ月間だけでも、ガザ地区で200人近いパレスチナ人がイスラエル軍によって殺害されたが、その約3分の1は非武装の民間人で、そこには、15人の子どもが含まれているそうだ。
6日夜には、エルサレム西部のユダヤ教神学校にパレスチナ人と見られる男1人が侵入し、銃を乱射、学生8人が死亡し35人以上が負傷した。これを受けて、パレスチナ自治区ガザではイスラム過激派ハマスや「イスラム聖戦」などがユダヤ人学校の襲撃を祝って空に発砲した(Asahi.com 3月7日付)。
イスラエルによるガザ侵攻を正当化するためか、今日はロイターから「アルカイダ、米国への大規模攻撃を狙っている可能性=米軍高官」というニュースも報じられている。
より詳しい情報は、下記の参考資料を。
参考資料:
ガザ地区に関する資料集
p-navi info
田中宇の国際ニュース解説
パレスチナ分裂で大戦争に近づく中東 (2007年6月19日 田中 宇)
イスラエル情勢
イスラエルとパレスチナ暫定自治区
ハマス
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パレスチナの人に「なにを望むか」と誰かが聞いたら、「起こっていることを知ってほしい!」と答えたそうです。物ではなく真実を知って欲しいんですね。ところが、とくに日本はアメリカのフィルターを通した報道しかありません。今回の学校襲撃事件はもちろんあまり大きくないとはいえ一面でカラー写真入り(被害を受けた人を運ぶようす)でした。NHKも報道しました。大変だーハマスが悪い、イスラム教徒が悪い、ということですね。ガザへの攻撃のニュースには被害者の様子はほとんど載らないです。
パレスチナの人は 報告会で、「真実の報道がされていない。とてもとても偏っている。」と言われました。また事実が伝えらたとしても、人には悲惨な物を見たくないという気もちが働くのでしょうか。
ロイターの「アルカイダ、米国への大規模攻撃を狙っている可能性=米軍高官」というニュースからアルカイダと関係あるから仕方がないと思考停止する人がいるでしょうね。これは明らかにアメリカの情報操作だと思います。アッバスはハナスがアルカイダと関係があると言ったそうです。これを口実にイスラエルはハマスのいるガザを攻撃しているとも言われています。だからアッバスはパレスチナ人からもあまり信頼されていないのではないかしら。「パレスチナによきリーダーが欲しい」と言っていたパレスチナの人の願いが、よくわかります。
平和を願う非戦さんが心配でたまらないのはとてもよくわかります。
エルサレムの学校での射殺事件に関しては、カナダの新聞でも一面で大きく報道されていました。こういった状況は日本のテレビのニュースでももちろん報道されているのですよね。
ガザの状況に関しては日本ではほとんど報道されないっていうのは、本当に納得がいきませんね。日本は平和ボケしすぎてしまったのでしょうか。
ライスは日本にも来たのですか。日本のイスラエルへの経済的援助によって、又多くの民間人が殺されることになるかもしれませんね。日本は何でもアメリカのいいなりですから、本当になさけないですね。
一日も早くイスラエル軍がガザから完全に撤退するようを祈っています。
いつも思うのは、報道は、イスラエルが被害を受けた時は、受けた人の顔が見れる報道をします。パレスチナ人が殺されたときは、数でしかありません。
確実にガザでは イスラエルによるホロコーストがおこなわれていますね。
国防次官が「ガザはホロコーストをまねく」と発言して、実際に100以上の人(あとから死んだ人、怪我をした人も多数でしょう)を殺しました。これが大虐殺といわずしてなんといいましょう。それなのに、日本政府は一言も発していません。それはそうでしょう。ライスとオルメルトを日本に招いてそれぞれで会談したんですから。イスラエルを支持して経済的援助などの約束をしました。
日本人(今日本におられる。ガザに入れない。)で、家族がガザにいる方と知り合いましたが、無差別爆撃で親戚の方が片足を失い、自宅は火事になりました。これが現実です。普通の人が封鎖されて逃げ場を失った強制収容所のようなガザで虐殺されています。ひどいです。
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見直しを求められる派遣労働:日雇いの人材派遣を禁止するかどうか等々「労働者派遣法」の改正論議が高まっている。いい傾向ですね!
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ユダヤ人の事を悪く言うとナチズムだと、しかしこの事は現在ではもう連中を付け上がらせる言葉でしかないのです。この国はアメリカ=ユダヤに首根っこを掴まされているから
連中に対して何もいえないのだ!!
日教組に対しては威勢のいい右寄りの方々も連中から裏金をもらっているからイスラエル大使館やアメリカ大使館に抗議した言う話は聞いたことが無い。それでもユダヤ人を悲劇の民族といい続けますか?
去らば、ビリージョエル、去らば
スピルバーグ、去らば、アンネ・フランク、去らば、アインシュタイン
自分はもうあなた方の功績については涙もしなければ関心もしないだろう・・・