2008.02.25 (Mon)
ロス疑惑を振り返って
生きていれば、今日で55歳になられたそうだ。
三浦元社長逮捕…一美の無念「光差した」母親が仏前に報告(読売新聞 2月25日)
一美さんのお父様はこの事件による心労がたたったせいで、病気になり、1990年に亡くなられている。一美さんや、亡くなられたお父様、そして、お母様の無念が一日も早く晴れますように。
そこで、「疑惑の銃弾」事件というサイトを元に、三浦和義の過去から現在までの犯罪を含む「ロス疑惑」(殴打事件、銃撃事件)の全容と判決を箇条書きで振り返ってみようと思う。
1965年 三浦が高校3年生の時、自宅が放火され、外から駆けつけて両親を助け出すふりをするが、実際は三浦が放火したことが判明し、水戸少年刑務所で6年過ごす。
1979年 5月 ロス郊外のサンフェルナンド・ヴァレー(Fernand Valley)で女性の白骨死体が見つかり、「ジェーン・ドゥ・88」と名づけられる。
1981年 8月 一美さんがロスの「ホテルニューオータニ」の部屋にいたところ、日本人元ポルノ女優の矢沢美智子が部屋に侵入し、一美さんともみあううちに、一美さんの後頭部をハンマーで殴る。
同年 11月 ロス郊外の駐車場で三浦夫妻が何者かの二人組に車上から銃撃され、一美さんは頭部を撃たれて高度障害の「植物人間」になる。三浦も脚を撃たれたが、1週間の軽症で済んだ。
1982年 1月 一美さんは米軍の病院飛行機で帰国し、東海大学付属病院に入院。
同年 3月~7月 一美さんが「植物人間」になったことで、三浦は生命保険会社3社から最高限度額が支払われ、総額1億5500万円を手にする。
同年 11月 一美さんが死亡。
1984年 1月~3月 『週刊文集』に「疑惑の銃弾」と題して三浦夫妻の銃撃事件についての記事が連載され、「ロス疑惑」騒動の引き金となる。これをきっかけにテレビや新聞、雑誌などが報道合戦を繰り広げる。
三浦和義容疑者マスコミと鬼ごっこ「ロス疑惑」でメディアスクラム 一躍スーパースター!!
1984年1月 三浦は、文芸春秋に6000万円の損害賠償を請求する民事訴訟と「疑惑の銃弾」の執筆者を名誉毀損で訴える刑事訴訟を起こす。
同年3月 『ジェーン・ドゥ・88」の歯型がフルハムロードの取締役だった白石千鶴子さんの歯型と一致した。白石千鶴子さんは、1979年3月20日に離婚後「北海道に行く」と言い残し行方不明になった。実際は北海道ではなくて、3月29日に出国していた。一方、三浦は3月27日にロスに向かい、4月6日に帰国している。
同年5月 千鶴子さんの銀行口座に前夫から慰謝料430万円が振り込まれる。
同年5月 『サンケイ新聞』が一美さんをハンマーで殴った元ポルノ女優の告白をスクープした。三浦はこれに対して、単なる痴話喧嘩で、愛人が妻のところに押しかけてもみあいになり、その時、かっとなって妻を突き飛ばして怪我を負わせただけで、実際はハンマーで殴ったわけではないと供述。
同年5月から6月にかけて、三浦は会42回にわたり、キャッシュカードで千鶴子さんの銀行口座からお金を引き出し、その総額は426万5000円にのぼった。この件について、三浦は、「千鶴子さんに金を貸しており、アメリカからカードを郵送してきたので、自分で引き出して返してもらった」と供述。
同年7月 矢沢美智子は『サンケイ新聞』に告白した内容そのままを「上申書」に書き、警視庁に提出。
同年9月 三浦が一美さん殴打事件での殺人未遂容疑で逮捕される。翌日矢沢美智子も同容疑で逮捕される。
1986年7月 東京高裁で矢沢美智子に懲役2年6ヶ月が確定。
1987年8月 東京地裁で三浦和義に懲役6年が言い渡される。
1988年10月 ロス銃撃事件で三浦和義と共謀し実行犯とされた元駐車場経営者の大久保美邦が殺人容疑で逮捕される。
1994年3月 東京地裁は証拠不充分で大久保美邦に無罪、三浦には無期懲役を言い渡す。
1998年7月 東京高裁はロス銃撃事件で、大久保に無罪、三浦に逆転無罪を言い渡す。
検察側は東京高裁での無罪判決を不服として上告。
同年9月 最高裁は三浦に殴打事件で1,2審判決を支持し、懲役6年を言い渡す。
同年11月 三浦は宮城刑務所に収監されるが、実際の刑期は未決拘留日数が差し引かれるため、約2年2ヶ月だった。
2001年 1月 三浦が宮城刑務所を出所。
2003年 3月 ロス銃撃事件に対し、最高裁で三浦に無罪が確定。
サイパンで逮捕された三浦和義容疑者、いわゆる「ロス疑惑」とは
同年5月 「べルビー赤坂」5階にある書店で『わんわん共和国』という月刊誌と、「ロス疑惑」についての文庫本を万引きするも被害額が少なく容疑を認めて謝罪したために不起訴処分となる。
2007年4月 三浦がコンビニエンスストアでコラーゲンなどサプリメント3632円そ相当を万引きをする。小田原区検は、三浦を窃盗罪で略式起訴し、小田原簡裁は罰金30万円の略式命令を出すと、三浦は全額支払い同日釈放された。
三浦和義容疑者の万引きビデオ サプリメント6品3600円相当を万引きした容疑
2008年2月 三浦がサイパンで米当局に殺人容疑で逮捕される。
「サイパンで逮捕された三浦和義容疑者、いわゆる『ロス疑惑』とは」という上から2番目の動画で、病院のベッドで横になりながら、泣きながら「一美、一美と百回近く呼んだ」と言っているが、かなり嘘くさい。こんなときに何回呼んだか自分で数えていたのだろうか(笑)。これだけの犯罪を犯しておきながら、無罪になって万引きまでするとは、60歳にもなった大人のやることじゃないだろう。若い頃から自分の家に火をつけて、両親を助けるふりをするなど、とんでもないことをしているが、自分の家族を殺すのを何とも思わない冷血鬼の本性がかいま見られる事件だった。他人だけでなく、いかに肉親までも騙すかを熟知した知能犯と見ていいだろう。
この男が無罪になった背景には、マスコミが騒ぎすぎたという事実もあるかもしれないが、だからと言って三浦を有罪とする説を、確証はないかもしれないが、100%否定するべきではないと思う。
みなさまはどう思われますか。
これでもこの男が無罪だと思いますか?
一美さんの無念を晴らすためにもランキングの応援お願いします♪

にほんブログ村 政治ブログ 現在 7 位

BlogPeopleランキング
「政治」部門 現在 1 位

FC2政治ランキング 現在 1 位
『自民党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
と
ブログ村トラコミュ『自エンド』
http://politics.blogmura.com/rpc/trackback/85445/9w2tguyw8nnr
にトラックバックしています。
この記事へのトラックバックURL:
http://minnie111.blog40.fc2.com/tb.php/793-c858a0f1

- 関連記事
私も三浦和義のことは偉そうに言えません。今はワーキングプアで親に迷惑を掛け続け、怒られ続け、コミュニケーションも満足に取れない状況です。もしかして三浦もADHD(発達障害)だったのかもしれません(私もですが)。精神科医の治療が必要かもしれません。私は仕事上のストレスで倒れ、メンタルヘルス(その後適応障害)になりました。
支援者や周囲が富裕層やネオコン、権力よりの関係で人格を利用され「ネオコンの鉄砲玉」をやってきましたがもはや用済みとなったのでしょう。
浅野健一同志社大学教授や人権と報道・連絡会といった「左派・リベラル派・市民派を演じる体制派・ネオコン」は絶対に信用しないことにします。植草一秀さんを「ミラーマン」呼ばわりしたことを一切無視したことで薄々気付き、今回ではっきりしました。
河野義行さん、柳原浩さん、鹿児島の事件の元被告の皆さん、香川の事件で犯人扱いされた山下清さん、その他人権と報道に関心のある皆さん、浅野健一やその取り巻きは要注意ですよ。
http://www1.doshisha.ac.jp/~kasano/
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
http://www.jca.apc.org/~jimporen/profile.html
人権と報道・連絡会(略称:人報連〔じんぽうれん〕)
〒168-8691 東京都杉並南郵便局私書箱23号
FAX 03(3341)9515(FAXのみ、電話はありません)
事務局長 山際永三(映画監督)
世話人 浅野健一、山口正紀ほか
山際永三監督は特撮ものの映画監督で知られ、日本映画監督協会の理事及び映画監督協会の著作権委員会の委員をしています。映画監督に著作権を求めるよう文化庁や文教族(中曽根、森喜朗、町村信孝、麻生太郎ら。ネオコンが多い)に働きかけています。
http://www.dgj.or.jp/modules/contents1/index.php?id=27
山際監督は特撮もの(ウルトラマンシリーズ)がDVD化された際、ある本で「今の犯罪はフィクションを超えているよ」と平然と言い放っていました。人権と報道になると途端に態度を急変させますが。偽装リベラル・左派の1人として警戒しましょう。