三浦和義は、なぜ今頃サイパンで再逮捕されたのか(追記あり)

米国ロサンゼルスのホテルで起きた妻の一美さん殴打事件で、殺人未遂容疑で逮捕された後、拘置質問のため東京地裁に入る三浦和義元被告(中央)=1984年9月14日 (毎日jpより)
それにしても27年も前の事件なのに、なぜ今頃再逮捕されたのかと不思議に思った方は多いと思う。日本では殺人罪の時効は25年(以前は15年だった)だが、米国では*殺人罪の時効はないため、今回再逮捕されたのだ。
日本では最高裁で無罪が確定していたので逮捕できないから、執念深くこの事件を負っていたロス市警が三浦が米国自治領であるサイパンに行くという情報を得て、三浦がサイパンに出かけたときに再逮捕したようだ。三浦は、きっと殺人を実行するのは、捜査の目が荒いので米国の方が何かと都合がいいと思ったのだろうが、米国には時効がないとは知らなかったのではないだろうか。それで、米国でも25年過ぎたから時効だろうと思って、サイパンに旅行に行ったのかもしれない。又、サイパンが1986年に米国自治領になったことを知らなかった可能性も高い。
個人的には殺人罪に時効はいらないと思う。人を殺しても時間がたてば許されるというのは納得がいかない。日本も殺人罪には時効をなくすべきではないか。そうすれば、少しは殺人を減少させる助けになるのではないか。
さてさて、日本のニュース報道の元になった米紙ロサンゼルス・タイムズがどんなふうに報道しているのか読んでみよう。(英語の原文は続きを読むへ)
1981年にロサンゼルスで妻を殺した男が再逮捕される
日本で釈放された会社員が米国の自治領であるサイパンで逮捕された
ロサンゼルス・タイムズ スタッフ記者 マーラ・コーン
2008年2月23日
自国で釈放されてから10年後、日本人のビジネスマンが27年前の妻殺害容疑で金曜日に逮捕された。
三浦和義(60歳)容疑者は、米国自治領であるサイパンを旅行中、身柄を拘束され、ロサンゼルス市警察署によれば、ロサンゼルスで起訴される可能性があると伝えられている。
1981年11月の三浦一美さん殺害は、その夫であった三浦和義容疑者が二人の通り魔に銃撃されたと主張し、ロサンゼルスや米国の都市での暴力事件に対する日本特有のものの見方を強調したため、当初は国際的な騒動にまで発展した。
日本の歴史上、最も衝撃的な国際殺人事件の一つであり、疑惑の目が三浦和義容疑者に向けられた時、日本のメディアは雇われた強欲な殺し屋の下劣きわまりない話としてその事件を報道した。
銃撃された時、よくロサンゼルスを旅行していたファッション輸入業者であった三浦容疑者は、自分と妻はフレモントアベニューの地平線の写真を撮影する旅行者であったと言った。 三浦容疑者は、昼休みで混雑していた地域の真ん中で、妻が頭を撃たれたと証言した。
三浦容疑者は、2人の青年が古い濃緑の米車を近くに止め、お金を要求したと警察に言った。三浦容疑者が躊躇すると、男の一人が車の窓から銃を向け、彼の脚を撃った。それから、彼の妻の頭を撃ち、1,200ドルを持って逃げたと言った。
当時、28歳だった一美さんは、銃撃された後に昏睡状態に陥り、1年後に日本で死亡した。
他国で犯した犯罪で起訴されるのを許容するという日本の法の下で、三浦和義容疑者は殺人罪の疑いで日本で告発された。
三浦容疑者は、1994年に有罪判決を受けて、終身刑に判決を言い渡された。 しかし、1998年、東京最高裁は、共犯者が見当たらないとして逆転無罪を言い渡した。
三浦容疑者は米国の自治領、北マリアナ諸島にあるサイパンの空港で殺人と共謀罪の疑いで逮捕された。ロス市警は、グアム(米領)、サイパン両当局と捜査協力を進めてきた*LA市警長期未解決事件捜査班が三浦容疑者がサイパン入りするとの情報をがつかんだ。ロス市警担当者は、三浦容疑者の身柄の送還を求めている。
当局は、三浦容疑者が日本では妻を殺害して逃れることはできないだろうが、ロスのダウンタウンではそれが可能かもしれないと信じて、*65万ドル(約7,000万円)の保険金目当てに妻の殺害を演出したのではないかと見ている。三浦容疑者は、一美さんが撃たれる3カ月前に元女優にハンマーで一美さんを殴らせ、殺人未遂罪に問われ、*13年間服役している。
*殺人罪の時効(statute of limitations on murder)はカナダでもない。
*LA市警長期未解決事件捜査班 LAPD (Los Angeles Police Department) cold case detectives
cold casaeというのは初めて知ったのだが、coldはoldと同じ様に古いという意味だそうだ。暖かい食べ物も古くなると冷たくなるものね。
*65万ドル(約7,000万円)の保険金
『「疑惑の銃弾」事件』によると、この金額は、AIUの海外旅行障害保険の金額であって、一美さん死亡後、三浦は一美さんの生命保険を三社の保険会社から全額で1億5,500万円手に入れているそうだ。
*13年間
日本の報道では最高裁で懲役6年を言い渡されたが、未決勾留期間が差し引かれるため、実際の刑期は2年2ヶ月だったと報じられている。
新たな証拠が見つかったとされるが、どんな証拠なのかとても気になる。それにしても、東京最高裁判所で逆転無罪になったときは、この裁判官の目は節穴かと思った。だって、いくら証拠がないと言っても、3ヶ月前に元女優にハンマーで一美さんの頭部を殴らせて、殺人未遂の罪で服役している男をまざまざ無罪にするなんてどうかしてるよね。三浦はきっと一美さんに致命傷を負わせるために、銃撃事件でもプロの殺し屋に一美さんの頭を狙うように依頼したのではないだろうか。どちらも頭部を狙った犯行に誰もが共通性を見いだせなかったはずはない。
罪のある者を見逃し、罪のない者を有罪にしたり死刑にする日本の司法システムはどうなっているのだろうか。
もし、新たな証拠が決定的なものだったら、三浦和義は日本史上最低な冷血殺人犯として無能な日本の最高裁と共に世界中から非難を浴びるだろう。
追記:
今日のエントリーにゴルゴ十三さんから下記のようなコメントをいただいた。
事件が起きたタイミング
三浦和義は伯母が石原裕次郎のマネージャーをしていた関係で石原ファミリーとのコネクションがあります。事件が起きたのもレーガン・中曽根政権の時。米軍機を使って帰国させたり、文春などネオコン反共メディアが騒ぎ立てました。
日本のネオコン・ネオリベ路線推進のために騒ぎを起す人間(裏権力と繋がった男)のような気がします。今回はイージス艦の事故や米兵の事件を忘れさせるために、と言いたくなります。支援者の浅野健一同志社大学教授は独自の北朝鮮コネクションを持ち、支援団体の人権と報道・連絡会は創価学会が絡んでいます。創価学会・統一教会の影がちらほら見えます。
三浦の叔母というのは、水の江滝子だったっけ?彼女が石原裕次郎のマネージャーをしていたのは知らなかった。どうりで、三浦自身やその支持者がネオコンで国家権力に寄り添った人達だったから、裁判でも有利だったのかもしれない。
ただ、このニュースは、沖縄女子中学生暴行事件やイージス艦から国民の目をそらせるために米国がしくんだものという意見には同意しかねる。私としては、米軍に関するニュースと一般の殺人事件のニュースは、全く性質の違うものだと思っている。
関連記事ブログ:
『きまぐれな日々』突然の三浦和義氏再逮捕と「9.11」の因縁 (2月24日)
当時から、こんな事件どうでもいいよなあ、と思っていたのだが、唯一23年前に三浦氏が逮捕された日のことはよく覚えている。当時私は学生で、夕食をとりながら毎日新聞の夕刊を開いて、女優の夏目雅子さん死去の知らせに衝撃を受けた。夜、横浜スタジアムで行われたプロ野球・大洋−阪神戦に阪神タイガースが勝ち、21年ぶりのリーグ優勝に向けてのマジックナンバーが点灯した。それらのニュースが報じられるはずの夜のニュースの時間帯に、突如臨時ニュースが入って、どの民放テレビ局も特別体制で大々的に報じたのが「三浦和義逮捕」のニュースだった。夏目雅子さん死去も、阪神のマジック点灯も、どこかに行ってしまった。
それにしても、kojitakenさんって記憶力がいいねぇ。私なんて若かったこともあるけど(笑)ほとんど何も覚えてないし・・・・。
『zara's voice recorder』「ロス疑惑再び 動画あり」
まさかあの頃の動画まであったとは。
『晴天とら日和』「何故?今頃三浦元被告の「疑惑の銃弾」なのか?⇔イージス艦(あたご)事件・毒餃子事件・沖縄米兵事件は忘れナイゾ!!!"」 (2月24日)
とらちゃんが三浦和義に関するニュースを集めてくれている。
参考記事:
「疑惑の銃弾」事件
とても詳しく三浦和義に関する過去の事件が書かれている。
三浦元被告:米当局が殺人容疑で逮捕 旅行中のサイパン島(毎日jp 2008年2月23日)
ロス疑惑(ウィキペディア)
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Businessman acquitted in Japan is arrested in Saipan, a U.S. territory.
By Marla Cone, Los Angeles Times Staff Writer
February 23, 2008
A decade after being acquitted in his own country, a Japanese businessman was arrested Friday on suspicion of murdering his wife in downtown Los Angeles almost 27 years ago.
Kazuyoshi Miura, 60, was taken into custody while visiting the U.S. territory of Saipan and could now face trial in L.A., according to the Los Angeles Police Department.
The November 1981 killing of Kazuma Miura initially caused an international uproar because her husband had blamed two street criminals, reinforcing Japanese stereotypes about violence in Los Angeles and other U.S. cities.
It was one of the most sensational international whodunits in Japanese history, and when suspicion turned to Kazuyoshi Miura, the Japanese media portrayed the case as a sordid tale of greed and murder for hire.
At the time of the shooting, Miura, a fashion importer who often traveled to Los Angeles, said he and his wife were tourists taking photos of the skyline on Fremont Avenue. He said his wife was shot in the head about noon in the middle of an area busy with lunchtime traffic.
He told police that two young men pulled up in an old, dark green American car and demanded money. When the Miuras hesitated, one of the men pointed a handgun out the car window, shot him in the leg, then shot his wife in the head before fleeing with about $1,200, Miura said.
Kazuma Miura, 28, lapsed into a coma after the shooting and died in Japan a year later.
Kazuyoshi Miura was put on trial in Japan for conspiracy to commit murder under a Japanese law that allows its citizens to be prosecuted for crimes committed in other countries.
He was convicted in 1994 and sentenced to life in prison. But the decision was reversed by the Tokyo High Court in 1998 when a judge determined that his wife's assailant was unknown.
Miura was arrested on charges of murder and conspiracy at the airport in Saipan, in the northern Mariana Islands, a commonwealth territory of the United States. LAPD cold case detectives have been working with authorities in Guam and Saipan, believing that Miura would be visiting the island. Los Angeles officials are seeking his extradition.
Miura, authorities allege, staged his wife's murder to collect about $650,000 in insurance money, believing he could never get away with it in Japan -- but might be able to in downtown L.A. He served 13 years in prison for attacking his wife three months before she was shot.




















