2007.12.17 (Mon)
消えた年金問題
新聞界でも捏造記事なんて簡単に記載しちゃうフェザー級のかな~りかる~いチャンピオン、惨めなほど軽い「惨軽新聞」じゃなくて「サンケイ新聞」からも「軽い」と言われちゃ自民党もお終いよ。
「軽すぎる」政治家の言葉はなぜ? 年金問題(サンケイ 2007.12.16)
誰のものか分からない年金記録約5000万件のうち、約2割が統合困難であることが判明し、「最後の1人、最後の1円まで確実に年金を支払う」という政権公約の実現は絶望的になった。ところが、福田康夫首相や舛添要一厚生労働相からは公約撤回に対する謝罪の言葉は聞かれない。民主党など野党は、1月15日まで再延長された国会で政府・与党を追及していく構えだ。政治家の言葉の軽さに、年金不信だけでなく政治不信も広がりつつある。
言葉の軽さ
「記録統合作業はエンドレスで、できないこともある」。舛添要一厚生労働相は11日の記者会見で、あっさりと公約断念を表明した。来年3月までの照合完了-。なぜ、政府・与党は、できもしない公約をしたのだうか。夏の参院選で、自民党が劣勢を盛り返そうと、誤解を承知で誇張し過ぎた結果、公約の中身が変質したことに原因がある。
「最後の1人まで記録をすべてチェックし、正しく年金を支払う」
参院選前、安倍晋三首相(当時)が何度となく街頭演説で使ったフレーズだ。自民党は「5000万件を1年間ですべて統合できる」とのチラシを作成した。政府や自民党は記録の持ち主の手がかりを探すための作業に過ぎない「照合」と、記録の持ち主を特定し修正する「統合」を、しばしば混同して使った。この結果、「来年3月までの照合完了」は「来年3月までの問題解決」として国民に浸透していった。自民党のチラシについては、野党が何度も国会で取り上げ批判したが、明確に訂正されることはなかった。
福田康夫首相も10月3日の衆院本会議で「来年3月までに実施する」と安倍政権の作業スケジュールの踏襲を明言。舛添氏は「最後の1人、最後の1円まで確実にやる」とさらに踏み込んだ。だが、福田政権は、国民が年金記録の公約をどのように理解しているのか、あまり気に留めていなかった節がある。首相は945万件について、「公約違反というほど大げさなものなのか」と語った。さらに「公約でどう言っていたか頭にさっと浮かばなかった」と、国民の神経を逆なでするような言葉も飛び出した。
14日には「誤解を招いたという意味では、説明した人の責任でもある」と謝罪を口にしたが、これは混乱を招いたことをわびただけとみられる。「みなさんが公約違反だと決めつけているから、いくら抗弁しても、なかなか説明するのは難しい」とも述べているためで、相変わらず公約違反との認識は持っていないようだ。安倍政権は年金対応のまずさがきっかけで支持率が急落した。それだけに、与党内では、福田首相の発言と世論の温度差の乖離(かいり)に懸念が広がりつつある。
そして、軽い言葉の例としてあげられているのが下記の発言。
年金記録紛失問題をめぐる主な発言(サンケイ)
【7月12日】
・最後のお1人にいたるまで、記録をチェックし、まじめにこつこつ保険料を納めた方々にしっかりと正しい年金をお支払いする(安倍晋三前首相)
【8月28日】
・5000万件は「最後の1人、最後の1円まで確実にやる」ということで取り組む(舛添要一厚生労働相)
【10月3日】
・平成20年3月までをめどに、基礎年金番号に未統合の5000万件の年金記録について名寄せを実施し、記録が結びつくと思われる方に加入履歴を送る(福田康夫首相)
【10月31日】
・どうしても分からない記録が出ることはあり得るが、9割以上順調に進めば、作業が失敗という評価にはならない(舛添厚労相)
【11月21日】
・選挙のスローガンだから、いい加減に言った話ではない。そういう意気込みでやるし、現実に一生懸命やっている。ただ「来年3月までに最後の1人、最後の1円まで」とは言っていない(舛添厚労相)
【12月11日】
・統合作業はエンドレスだ。できないこともある(舛添厚労相)
・選挙中だからある程度簡素化して言ってしまった(町村信孝官房長官)
【12月12日】
・公約違反というほど大げさなものなのかどうかね、と思いますけどね(福田首相)
【12月13日】
・公約でどういう風に言っていたかが頭にさっと浮かばなかったから、「公約違反というほど大げさなことではないのではないか」と言った(福田首相)
年金問題に関しては、きょうのきっこちゃんのエントリー「自民党こそがアルカイダ」は素晴らしく冴えていたけど、これまでにも冴えまくった数々のエントリーを書いてくれている。
そんな『きっこのブログ』で紹介されていた木村剛も年金5000万件の処理について鋭いつっこみを入れている。
[ゴーログ]年金:5000万件の再調査なんて不可能だ!(2007.06.04)
5千万件の年金記録が宙に浮いた状態なんだけど、そのうち約40%の持ち主の特定が困難な状態だ。特定が困難な内訳を朝日新聞では詳しく説明している。
宙に浮いた年金、18%が入力ミス 検証委調査 (Asahi.com 11月01日)
特定困難な38.5%の内訳:
5.9% 氏名などが欠落した記録
7.7% 結婚などで氏名が変更された記録
6.5% 死亡した人の記録
18.4% 社会保険庁の調査でも持ち主が特定できず、氏名や生年月日のミス、海外居住者の分
う~ん、こんなのも本当は全部入力ミスだったんじゃないの?私が日本で働いていたとき払った年金もきっとこの中に消えているのだろうか。こんな役にたたない年金ソフトに何億ものお金をかけても、何の役にも立たないばかりか解決不能の損害を生み出している。それだったら、もっと早く海外でのやり方に学ぶべきだった。
ちなみに、カナダでは、政府が全ての労働者にSIN(Social Insurance Number)カードを発行している。日本語にすると社会保険番号カードだろうか。このカードの番号から、その人の勤務先や勤務年数など全てわかるようになっており、この社会保険番号がないとどんな会社でも働けないことになっている。だから、新しく就職するときは、必ずこの番号を応募用紙に書かされる。9桁のこの番号は一生同じ番号が使われる。このカードは持ち主の責任で失くさないようにしなくてはならないけど、番号さえ控えておけば失くしても再発行できる。そして、こういった記録を常にチェックして、普段から年金がいくらくらいもらえるのか国民にもわかるようにしておけばいいのだ。政権交代したら、是非、こういったシステムで、国民が安心して働ける環境づくりをめざしてもらいたいものだ。こんな簡単なことを今までやらなかったということは、きっと年金をごまかせなくなるからじゃないだろうかとふと思ってしまう。
安倍晋三はしっかりと「最後のお1人にいたるまで、記録をチェックし、まじめにこつこつ保険料を納めた方々にしっかりと正しい年金をお支払いする」って言ったよね。それも一年以内にって。国民はみんなそんなの不可能だってわかってたよ。だから、参院選では負けたんだよ。こうやって参院選前に支持率が落ちたのを挽回するだけのために、できもしないことを公約に挙げて有権者に訴えて投票数を増やそうとするなんて詐欺じゃん。そして、できないってわかると、今度は自民党の首相からしてマニフェストに書かれたにもかかわらず、「公約違反というほど大げさなものなのかどうか」とひらきなおり、厚生労働大臣も「5000万件は最後の1人、最後の1円まで確実にやるということで取り組む」って安倍の公約を引き継いだようなことを言ったにもかかわらず、「できないこともある」といきなり方向転換して、やる気なさそうなこと言ったり・・・・。こんなのが厚労相だってんだから笑っちゃうよ。
小沢代表もこの件では福田総理を批判している。
「首相発言は政治を冒涜」 小沢氏が批判(北海道新聞 12/16)
民主党の小沢一郎代表は十六日、山梨県昭和町で講演し、福田康夫首相が該当者不明の年金記録の一部が照合困難になったことを「公約違反と言うほど大げさなものか」などと発言したことについて、「本当にばかげた無責任な政治がまかり通っている。日本で一番偉い人が公約なんてどうでもいいとの考え方で政治をやっている。これほど国民をばかにした、政治を冒涜(ぼうとく)した態度はない」と痛烈に批判した。
また次期衆院選について「最終決戦だ」と述べ、野党で過半数を取り政権交代を目指す考えを強調。講演に先立ち記者団に「出直し以外ない。解散・総選挙を早くして、民主党が本当の徹底的な政治行政の改革を実行しなくてはいけない」と述べ、首相に早期の衆院解散を求める姿勢を示した。
自民党は国民をなめとるのか!
馬鹿にするにもほどがあるよね、ここまでくると。
民主党には政権交代を目指してぜひがんばってもらいたい。
全ては政権交代から始まるのだから。
自エンドを目指そう!
その他の年金問題に関する記事:年金記録問題(Asahi.com)
「消える年金」/消せない発言(しんぶん赤旗)(阿修羅より)
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私のブログでも、弱者なのに自民党を支持する理由について考察をしましたが、根強い自民党支持信仰があると思います。
私の知人が、9条に関する街宣をしていても、「北朝鮮が攻めてきたらどう責任を取るんだ」と言いがかりをつけるご老人が少なくないとか。
長い保守政権の下で、羊化して、他の価値観を受け入れられなくなった人々と言うのは、多分、人口の15%くらいいると思います。
あとは、右翼、富裕層や、公明党支持者を合わせると、30%程度の数値になるのだと思います。
これでも、40%を越す政党支持率があった時代からすると、20%台にまで下がった今は、まさに自民党凋落の時代だと言えるでしょう。
あと2押しくらいです。
政権異動を目指していた党首が辞める辞めないといって騒いでいたのはほんの1,2ヶ月前のことなんですよ。
これでは民主党に自民党を批判する資格はないと思います。
それでもまだ35%も福田内閣を支持している人がいるというのは信じられません。これも、電通を通してて調査されたものでしょう。
もうすでに福田内閣は崩壊し始めていますね。
で、今現在報道されているのが、共同通信社の電話世論調査で、福田内閣の支持率は、11%も下落して35%になりました。不支持率はその分増えて、40%を超し、不支持が支持を上回りました。
今後、防衛疑獄がさらに明らかになれば、自民党の自滅は近いでしょう。
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「生活安心プロジェクト」:その会議に意味はあるのか? 颯爽と(!?)イラストデビューじゃん!
現在も書き込みの際にブレーキが掛かる状況ですが表示は楽になりました。
少し気になるのはプロフィールの所の猫の写真が本文に重なって読めない部分が有ります。