2007.12.13 (Thu)
「慰安婦問題謝罪要求」が欧州議会本会議で採択へ
米、オランダ、カナダの下院で従軍慰安婦決議案が採択されたが、今度は欧州連合(European Union)の欧州議会(EuropeanParliament)の13日の本会議でも日本政府に公式謝罪を求める決議案が賛成多数で採択された。慰安婦問題に対する国際社会の関心の強さが示した形だが、日本では、人権問題への認識が低いために、これだけ多くの慰安婦決議案が採択された今でも右派と左派の議論が拮抗している。
2007/12/14-08:52 慰安婦決議案を採択=日本政府に公式謝罪要求-欧州議会(時事通信)
日本のメディアでは全くと言っていいほどこの件については議論されていないが、日本政府がこの問題を無視しつづけるなら、世界からのバッシングはますます大きくなり、日本の経済に影響を与えることになるだろう。
『村野瀬玲奈の秘書課広報室』でドイツ在住のジャーナリスト梶村太一郎氏の「『慰安婦謝罪要求決議』ついに欧州議会でも採択へ」という報告が紹介されていたので、ここでも転載したい。
『レイバーネット』「慰安婦謝罪要求決議」ついに欧州議会でも採択へ」より
梶村太一郎です。
このメールは転送大歓迎です。
アメリカ、オランダ、カナダの国会に続き、いよいよヨーロッパ議会の本会議で「慰安婦問題謝罪要求」決議が現地時間の13日午後に採択されることがまず確実です。
具体的には、シュトラースブルクの欧州議会本会議が現地時間の13日15時、日本時間23時から、東チャド、サウジアラビアの女性の権利と並んで議題「慰安婦へ正義を」審議します。
ここでは、これまでの三か国でのように、あるいは、全会一致とはならないかもしれませんが、圧倒的多数で採択されると期待できます。
これについては、ヨーロッパ議会のHPで、当議案の本会議審議が実況中継で見れます:
http://www.europarl.europa.eu/eplive/expert/all_ebsplan02_week/50-2007/default_en.htm
この予定表の14日の15時-16時からの以下の予定の項目にある、青い大文字のLiveをクリックすれば画面が現れます。画面下のマークで同時通訳の言語も選んで下さい。(EU公用語のみで日本語はありませんが)
ーーーーーーーーーーー
Live
Plenary session
15:00 - 16:00
EP Plenary Session
Debates on cases of breaches of human rights, democracy and the rule oflaw
-East Chad
-Women Rights in Saudi Arabia
-Justice for comfort women ←これがそうです。
ーーーーーーーーーーーーー
なお、オランダ、カナダの決議については、日本のメディアの報道があまりにも貧困極まりましたので、週刊金曜日の今週号(14日号)に簡単ですが、アンテナ欄で報告をしておきました。
簡単とはいえ、安倍前首相を名指しで批判したオランダ下院の決議文要旨を,日本語では初めて紹介してあります。
この欧州議会の決議も、日本のメディアの大半は、どうせおざなりにしか報道しないでしょうから、インターネット時代ですから市民の方からも実況中継で実情を追いましょう。
以上です。
欧州議会の記録から、簡単な慰安婦に関する歴史的背景
慰安婦に正義を
婉曲語法的に「慰安婦」として知られている20万人以上の女性が日本帝國軍によって世界第二次大戦前後に性奴隷として強制的に労働させられていたと信じられている。戦後62年たった今でも日本の性奴隷制度の生存者達は正義を待っている。生存者達は、長い人生を生きる中で、肉体的や精神的苦痛、孤独や侮辱や極端な貧困に耐えてきた。彼女らに対して犯された罪は人権に対する罪に値する。欧州議会は議論を交わし、正義のための決議を採択した。
Justice for comfort women
Up to 200,000 women, euphemistically known as 'comfort women', are believed to have been forced into sexual servitude before and during World War II by the Japanese Imperial Army. After 62 years, survivors of Japan's sexual slavery system are still waiting for justice. During their lifetime, survivors have suffered physical and mental ill-health, isolation and shame, and often extreme poverty. The crimes perpetrated against these women amount to crimes against humanity. The EP has debated and voted on a resolution asking for justice to be made.
この欧州議会の決議はアムネスティ・インターナショナルが主催した女性を暴力から守るためのキャンペーンで11月1日から14日の間、元従軍慰安婦のGil Won OKさん(韓国出身79歳)、Ellen van der Ploegさん(オランダ出身, 84歳)、Menen Castilloさん(フィリピン出身、78歳)の3名がハーグ、ブリュッセル、ベルリン、ロンドンの4都市を回って元慰安婦としての経験を語ったことから実現したようだ。詳しくは、下記のアムネスティの記事(英語)をお読み下さい。
Japan: ‘Comfort Women’ European Speaking Tour
この3名の元慰安婦の中でも、Gil Won OKさんとMenen Castilloさんは13歳の時に慰安婦として強制労働させられたそうだ。又、下記の動画でインタビューに答えている元従軍慰安婦だった女性は15歳のときに慰安婦にされたそうだ。
Comfort Woman Interview
日本では人権に対する認識が低く、人権そのものの意味がわかっていない人が多すぎる。慰安婦問題で、日本は全く悪くない。他の国でも似たようなことをやってきたのに、なぜ日本だけが責められるのかという意見をよく聞くけど、20万人にも及ぶ女性を性奴隷として働かせた国が他にあるだろうか。又、そういった意見を持つ人のほとんどが、女性は娼婦で、軍からお金をもらって喜んで働いていたと本気で思っている。確かにそういった女性もいたかもしれないけど、ごく一部で、ほとんどは強制的に軍から誘拐されて、無理やり性奴隷として働かされていた女性だ。
日本政府が謝罪を引き伸ばし、言い訳をすればするほど、日本の信用は落ちていく。過去の過ちを速やかに認めて反省し、世界から信頼のおける日本として出直してほしい。それを実行するには、歴史を捏造してみせかけだけ日本の印象をよくしようとしている今の右翼政党、自民党では無理だろう。自滅してくれたからよかったものの、自民党が安倍晋三というとんでもない総理を選出したせいで、日本の印象はかなり悪くなった。日本は今、政治的にも経済的にも岐路に立たされている。世界から日本の良識を問われている。世界中が日本に注目している今、政権交代で、次世代のためにも健全な日本を目指したい。
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