2007.11.18 (Sun)
浅田真央フランス(エリック・ボンパール杯)でも優勝(YouTube動画)
まずはショートプログラムから。
浅田真央(Mao Asada) エリック・ボンパール杯(GP France) SP
スケート・カナダでは着地に失敗してしまったショートプログラムだけど、今度は転ばずにできた。それでも、真央ちゃんは自分に厳しいのだろうね。終わった時には全く笑顔を見せず、結果がショートプログラムで1位になったと知っても、悔し泣きをしていた。そこまで自分に厳しくならなくてもいいと思うんだけど・・・・。でも、これだけ自分に厳しいから、真央ちゃんの実力はあっという間に伸びたんだろうね。
次にLP(ロング・プログラム)。
Mao Asada TEB 2007 Trophee Eric Bompard LP
LPでは一番最初に転んでしまって、どうなることかとひやひやしたけど、その後、とっても冷静に滑って、真央ちゃんらしい素晴らしいパフォーマンスを展開してくれた。自分でも納得のいく出来だったのだろう。最後には笑顔を見せてくれた。結果的に転んでしまったことと、タイムオーバーで2点減点されてしまったんだけど、しなやかに滑った真央ちゃんは優勝することができたわけだ。
2007 Trophée Eric Bompard(ウィキより From Wikipedia, the free encyclopedia)
エリック・ボンパール杯はフランスのパリで年に一度行われるフィギュア・スケート世界大会。今年は11月15日から18日にかけて行われた。ISU(International Skating Union)が年に6回シリーズで世界各地で行う競技の4回目にあたる(*大会の日にちや場所は下記参照)。大会の名前は2004年以降その競技の主要スポンサーであるエリック・ボンパール・カンパニーの名前からきている。フィギュア・スケートの選手達は女子シングル、男子シングル、ペア、アイスダンスの4部門に分かれてそれぞれ競技する。.
*ISU大会の日にちと場所 (2007-2008 season)
米国: 10月25 - 28日, Skate America, Reading, Pennsylvania, USA
カナダ: 11月1 - 4日, Skate Canada International, Quebec City, Quebec, Canada
中国: 11月8 - 11日, Cup of China, Beijing, China
フランス: 11月 15 - 18日, Trophée Eric Bompard, Paris, France
ロシア: 11月 22 - 25日, Cup of Russia, Moscow, Russia
日本: 11月 29 - 12月 2日, NHK杯, 仙台
イタリア(ファイナル):12月 13 - 16日, Grand Prix of Figure Skating Final, Torino, Italy
日本でも11月 29 から 12月 2日にかけて開催されるので、楽しみだね♪
2007年エリック・ボンパール杯の結果:
男子、女子、ペア、アイスダンスの結果は続きを読むをクリックしても読めるよ。
追記:Mizumizuさんからコメントで下記の指摘があったので、2点減点の理由を訂正。
浅田選手のフランス杯でのショートはカナダよりさらに点が悪く、シニアになってからのワースト記録を更新してしまったのです(ファンとしては信じられない、信じたくないのですが、事実です)。その理由はいくつかありますが、ショートでの連続ジャンプが決まらないこと。ルッツの踏み切りのエッジが内側で減点されてしまうことが大きいのです(これはジュニア時代からの癖で、今年からルールが厳しくなり踏み切りエッジの間違いが大きく減点されてるようになったためです)。ジャンプに関しては去年より明らかに悪くなっています。去年はステップからのトリプルアクセルが問題だっただけですが、今年はトリプルアクセルもダメ、ショートの連続ジャンプは公式の試合で4回連続して失敗。加えてフリーでもセカンドジャンプがしばしば回転不足になる。さらにルッツのエッジが間違っている(これはルールが厳しくなったため)。これだけの問題をかかえてしまったんです。だから泣いているんですよ。
それとフリーでの2点減点は、1点は転倒ですが、1点はタイムオーバーのためです。
Mizumizuさん、ご指摘ありがとうございました♪
【More・・・】
2007 Trophée Eric Bompard結果男子 Men
Rank Name Nation Total Points SP FS
1 Patrick Chan Canada 214.94 2 1
2 Sergei Voronov Russia 208.91 4 2
3 Alban Préaubert France 207.10 1 3
4 Kevin Van Der Perren Belgium 204.75 3 4
5 Ryan Bradley United States 191.32 7 5
6 Tomáš Verner Czech Republic 189.37 8 6
7 Kensuke Nakaniwa Japan 177.61 5 7
8 Christopher Mabee Canada 175.17 6 8
9 Scott Smith United States 151.25 9 11
10 Jérémie Colot France 149.47 11 9
11 Gao Song China 146.19 10 10
女子 Ladies
Rank Name Nation Total Points SP FS
1 Mao Asada Japan 179.80 1 1
2 Kimmie Meissner United States 158.74 2 3
3 Ashley Wagner United States 158.63 5 2
4 Sarah Meier Switzerland 147.15 4 5
5 Mira Leung Canada 144.57 7 4
6 Elena Glebova Estonia 141.71 3 7
7 Viktória Pavuk Hungary 137.73 6 6
8 Gwendoline Didier France 120.14 10 8
9 Valentina Marchei Italy 118.99 8 9
10 Fang Dan China 111.65 9 10
11 Aki Sawada Japan 99.18 12 11
12 Anastasia Gimazetdinova Uzbekistan 98.90 11 12
ペア Pairs
Rank Name Nation Total Points SP FS
1 Zhang Dan / Zhang Hao China 196.96 1 1
2 Pang Qing / Tong Jian China 186.93 2 2
3 Maria Mukhortova / Maxim Trankov Russia 169.82 3 4
4 Tiffany Vise / Derek Trent United States 165.76 4 3
5 Tatiana Volosozhar / Stanislav Morozov Ukraine 152.59 5 6
6 Jessica Miller / Ian Moram Canada 142.92 7 5
7 Adeline Canac / Maximin Coia France 122.47 6 8
8 Stacey Kemp / David King United Kingdom 114.25 8 7
アイスダンス Ice Dancing
Rank Name Nation Total Points CD OD FD
1 Isabelle Delobel / Olivier Schoenfelder France 194.14 1 1 2
2 Jana Khokhlova / Sergei Novitski Russia 191.01 2 2 1
3 Meryl Davis / Charlie White United States 176.21 4 3 3
4 Anna Cappellini / Luca Lanotte Italy 168.75 3 5 4
5 Pernelle Carron / Mathieu Jost France 159.26 5 6 5
6 Anastasia Grebenkina / Vazgen Azrojan Armenia 156.18 6 4 7
7 Kaitlyn Weaver / Andrew Poje Canada 154.20 7 7 6
8 Barbora Silná / Dmitri Matsjuk Austria 139.56 8 8 8
9 Yu Xiaoyang / Wang Chen China 135.63 9 9 9
10 Zoé Blanc / Pierre-Loup Bouquet France 126.10 10 10 10
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Tags : 浅田真央 |
優勝 |
フランス |
エリック・ボンパール杯 |
ISU |
http://www.isufs.org/events/fsevent00010308.htm
これが一番近いURLだと思います。
ここの女子のフリーのスコア(PDF)を開けますか? このスコア表が「プロトコル」と呼ばれる詳細な採点表です。
各大会後に詳しいジャッジが公表されるのですが、その点数を記したものです。
浅田選手のスコア表の一番下にDeductionとありますね?
これのTime violation -1というのがつまりはタイムオーバー(1秒オーバーしたらしいのですが、テレビで見てる分には拍手でよくわかりませんでした)。Fallというのが転倒で、-1.これは1回の転倒につき、マイナス1と決まっています。
ついでに、3A<トリプルアクセル)の右の不等号記号みないなのが、「ダウングレード」つまりは回転不足だった、という意味。浅田選手は回転不足のまま転倒した、とみなされたため、3Aの基礎点7.5点ではなく、ダウングレードした2A点3.5点からさらに減点(右にずらっとならんんでる-3というのが、「ジャンプそのものの加点・減点」で、ダメなジャンプが減点されます)され、そのうえに転倒したということで別に1点ひかれているわけです。つまりはまったく点数にならなかったということ。
また。3Loの右に「e」とあるのが、Wrong edgeつまり、ルッツだからエッジの外側で踏み切らないとけないのに、内側で踏み切ったということです。これも右をみてもらうとわかりますが、-1から-2の減点になっています。
わかりますでしょうか?
浅田選手はこのWrong edgeの減点、回転不足の減点(フランスでは3連続のジャンプの最後の2ループでも回転不足でダウングレード減点になっています)が多く、すべてのジャンプを正確に跳ぶキム・ヨナ選手より評価が低くなっているのです。今年からこの減点が強化されたんです。
とらちゃんの娘さんのために一生懸命真央ちゃんのフリー(LP)演技の動画を見つけてみました。
とらちゃんの資料は本当に多くの人にとってとても有益なものだと思いますが、このところ風邪ひいてるのに、かなり飛ばしてるとらちゃん。
健康に十分気をつけてやってくださいね。
Mizumizuさん、
ご指摘ありがとうございました。Mizumizuさんはスケートにとても詳しいので驚きました。減点2の理由はMizumizuさんを信じて、書き直しておきました。
ISUのウェブサイトで減点2の理由を探してみたのですが真央ちゃんの得点を見ても、理由は結局は見つかりませんでした。減点理由が書かれているサイトのURLがわかりましたら、お教えいただけたら、ブログで紹介したいと思います。
それとフリーでの2点減点は、1点は転倒ですが、1点はタイムオーバーのためです。
でもって、なんだか今日も命懸けで書いたって気分です。
「ふぅ~~~、・・・・・」
書き終わった時、本当にそう思うわ。ハハハハハ
文才が無いから必死だよ。キャハハハ!
「日米平和・文化交流協会」本当にろくでもない組織です!!!!!
視聴率取ろうと思って、それもさぁ、6時56分という「セコイ」に時間に始まります。
7時じゃぁ~ないよ、6時56分ですゾ!
4分でも早くチャンネル争いに勝とうとしてる。
今、6時25分です。
だから、ミニーさん、現時点で「フリー」の映像があったら「放送局、おまえはしばかれんぞ!」って感じやねん。
ハハハハハ・・・・・
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再喝:また!?いいの国会は?無責任すぎないか!福田!&額賀消えろ!
やっと、書き上げました、ふぅ~! 「日米平和・文化交流協会」等を調べました。ヌカガとQ間の証人喚問要求+前原おまえはトットと自民党に行け!
http://isu.sportcentric.net/db/isu_front/calendar.php?discipline=645&series=1
↑
これがISUのグランプリシリーズの一覧。ここから
Eric Bompard CachemireのEntries/Resultsをクリック。
次にLinksのStarting Order/Resultsをクリック(下のほうです)。
LadiesのFree のJudges Scores(pdf)をクリック。
これで「プロトコル」が見られるはずです。
Elementsがジャンプやスピンの種類を書いたもの
Base Valueが基礎点。3Aが7.5点、2Aが3.5点などと決まっています。
GOEが右にずらっとならんだ加点(減点)の平均。(これは非常にわかりにくいのですが、右の加点・減点をつけるジャッジはかなり人数が多いのです。そこから無作為に何人かの点をコンピュータで選び出し、最高点を最低点をカットして平均点を出しているようです)。
Scores of panelsが基礎点+加点(減点)の合計。
すべての合計が下にあります。
今年キム・ヨナ選手の点がやたらと高く出るのは、彼女はジャンプのエッジやランディングが正確なので、基礎点がダウングレードすることもなく、かつ加点ももらえているからです。
逆に浅田選手の点がのびないのは、ルッツのWrong edgeでの減点、ループとトリプルアクセルで回転不足になる(特にセカンドジャンプのトリプルループ。トリプルアクセルも失敗した場合は回転不足の場合が多い)ことが原因です。回転不足の場合は、見た目にはちゃんとジャンプをおりたように見えても、基礎点が引かれ、さらにGOEでも引かれるので、点差が大きく出てしまうのです。
いい例がトリプルルッツ。キム・ヨナ選手は踏み切りのエッジも正確で、かつ高さや大きさもあるため、基礎点6点にさらに加点があり、7点ぐらい稼ぎます。ところが浅田選手は、素人にはきれいに跳んでいるようにみえても踏み切りエッジが違うということで基礎点6点から減点され、4.4点などとなってしまうのです。つまりトリプルルッツ1つで、2.5点以上の差が出るのです。
そういうわけで、もうじきグランプリファイナルですが、今年はキム・ヨナ選手の優勝が濃厚です。
この採点システム(特に今年に入って)の欠点は、「素人にはなんでそんな点差になるのか、さっぱりわからない」ということでしょう。
ジャンプが正確だと加点、逆に少しでも不正確だとジャンジャン減点。回転不足というのは素人には大変わかりにくく、さらにジャッジにも角度によって不足に見えたり見えなかったりということもあるのです。
この問題点については、いずれ拙ブログでわかりやすく紹介するつもりです。