2007.11.02 (Fri)
自民党・民主党の連立政権はアリエナイザー

福田首相:小沢氏に連立政権協議を打診 民主は応じず(毎日jp 11月2日)
上の記事の中で、政治評論家、浅川博忠氏、日大法学部教授、岩井奉信氏、漫画家、やくみつる氏がとてもいいことを言っていたので、ここに紹介させていただきたい。
▽政治評論家、浅川博忠さんの話 2大政党のトップ同士が密室で大連立を話し合うこと自体、本来あってはならないこと。福田康夫首相は今月予定されるブッシュ米大統領との会談前に、ここまでやったとアリバイを作りたかったのだろう。小沢一郎代表は福田首相のメンツを考え打診を持ち帰ったのでは。連立をけったことで国民の理解を得られるし、福田首相と長時間話し合ったことで首相がどこまで困っているのか、腹の内も探れたはず。解散に向けて今後の政治スケジュールも読みやすくなる。小沢代表の優勢勝ちだろう。
▽岩井奉信・日大法学部教授(政治学)の話 今の自民党では解散しても勝ち目がない。相手が小沢さんではだましもごまかしもきかず、政権運営に行き詰まった福田首相は「いっそのみ込んでしまえ」と一か八かの賭けに出たのだろう。夏の参院選に勝ち、次の総選挙で政権奪取を狙う小沢さんが福田首相の提案をけったのは当然であり、国民の選択肢を確保する上でも大連立は取るべき道ではない。ただ、自民党が解散を先延ばしすれば民主党も失速しかねない。福田、小沢両氏の我慢比べはしばらく続くのではないか。
▽漫画家、やくみつるさんの話 民主党が持ち帰ったこと自体が驚きで、一瞬ヒヤッとした。昔の社会党と違って、政権交代の可能性が出てきたところなので、言下に拒否すると思っていた。受け入れるメリットはないので断ったのは当然のこと。福田首相は「政策実現のため」と言っているが、民主党内を混乱させようとしたのか。自民党の懸命さを訴えようとしたのか。ひとこま漫画にするとすれば、密室で福田さんが小沢さんに土下座している構図。真摯(しんし)さよりも、そこまで追いつめられているのかという自民党の弱体化を印象づけた。
9月に発足した「背水の陣内閣」福田政権が一ヶ月目を過ぎたところで、民主党の小沢代表に連立政権を呼びかけるなんて、本当にギリギリのところまできていたんだなというのが私の感想。読売新聞の世論調査では支持率が50%を超え、歴代4位の人気だなんて書いてあったけど、リアヨロの世論調査では福田内閣の支持率は安倍内閣と同じくらい低かった。今回の福田・小沢密室会談は、本当の本当に「背水の陣内閣」だったんだなと実感できる出来事だった。
関連記事:
福田首相が党首会談で連立参加を打診、民主は拒否決定(Yomiuri.online 11月2日)
連立打診 共産・社民・国民新は反発 (Asahi.com 11月03日)
<大連立協議>福田首相、小沢氏に打診 民主は応じず(毎日新聞)という記事へのMixiでの反応
自エンドのTBを見て、みなさま心配されていたようなので、とりあえず、手短に連立政権の可能性は低いという記事を紹介した。
本日もランキングの応援、宜しくお願いします♪

FC2政治ランキング3位
総合89位

にほんブログ村 政治ブログ
現在12位。応援、心よりありがとうございます♪

BlogPeopleランキング
「ニュース・一般 / 政治」部門5位
*この記事は
『自民党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
と
『安倍晋三 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/06610
と
ブログ村トラコミュ『自エンド』
http://politics.blogmura.com/rpc/trackback/85445/9w2tguyw8nnr
にトラックバックしています。
- 関連記事
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
福田・小沢会談から出た連立構想の謎(1)・・・ある種のデモンストレーションでは?
ミニーさん有難う。
淺川氏もたまにはいいこといいますね。それだけ自民の一部だけの今回の「連立目論見」行動だったんですね。
伊吹幹事長は中川元幹事長同様、自民党にとって逆宣伝部長ですね。kyじじいい。