2007.07.12 (Thu)
参院選公示日以降のブログでの言論規制について

『なごなぐ雑記』「一票一揆へ、参院選公示」より
昨日の記事にはたくさんのコメントをいただきありがとうございました。参院選の公示日以降に一般市民がブログで書くことを規制されているのかどうかということに対して関心が集まっているようだ。
結局、公示日を過ぎたときに一般市民がブログに書いてはいけないことをいくら調べても、ほとんどはっきりしたことはわからなかった。はっきり規制した文章を見つけることができなかった。
秘密のコメントで教えていただいた「選挙についてブログに書く際の注意点を教えてください」という質問に対するさまざまな人からの答えが載っているOKWaveというサイトも見てみたが一向にはっきりしない。もやもやした状態だ。
東京都選挙管理委員会の参議院選挙のHPを見てもブログに書いてはいけないことなど何も規制されていなかった。あるのは、候補者に対する規制が「選挙Q&A(選挙運動と政治活動 )」というページに書かれているのみ。
少し前に記事に下記の3つ全部を含むと選挙運動に当たるので違法になるというのをどこかで読んだ覚えがある。ただこれも私個人としては候補者に対する注意だと思うのだ。
選挙運動性(3つの観点)・・・選挙運動に関わる内容か否か
・選挙の特定(日付)
・候補者(政党)の特定
・投票依頼
たとえ、これが一般ブロガーに適用されるとしても、選挙名を書かずに「私は小沢一郎を応援しています」と書いても何ら問題ないことになる。投票依頼というのは、「参院選では民主党を応援しよう」というのが投票依頼になるかどうかによるが、「ぜひ民主党に投票して下さい。」というのは依頼だが、投票しようというのは、呼びかけであり、投票依頼にはあたらないと思う。
つまり、日本には今のところ選挙公示日以降に一般市民が言論の自由を規制する法律は皆無だということだ。法律がないものを守るすじあいはないので、私は今まで通り、与党批判の記事を続け、応援したい政党は応援して行こうと思う。
ただ、これは、私個人の意見なので、みなさまも自分で考えてからブログに書くことを決めて欲しい。自分の責任は自分で取るべきだろうと思うので。
それにしても、読者の方からのコメントで、goo以外にもアメブロでこういった言論の自由の規制をしていると聞いたが、とんでもないことだと思う。公職選挙法というのが候補者に対する法律であるということを本当に知らないで一般市民の言論の自由を規制しているのか、それともこれが候補者に対する規制だと知っているのにそれを一般市民に適用しようとして規制しているのか、その辺はよくわからないが、後者だとしたら、こういった権力にすりよったブログサービスを利用するのは考えものだ。私だったら、絶対に利用しない。
参議院選挙まであと16日となった。公示日をすでに向かえたわけだが、東京都選挙管理委員会委員長の小倉基氏による下記の挨拶や前述の東京都選挙管理委員会の参議院選挙のHPでも投票を促すのが主でブログでの言論規制についてはひとことも触れていない。
参議院議員選挙の公示日を迎えるに当たって
(東京都選挙管理委員会委員長コメント)
7月29日(日)を投票日とする参議院議員選挙が、12日(木)に公示されます。
このたびの選挙は、我が国の針路に大きな影響を与える極めて重要な選挙です。
有権者の皆様には、候補者や政党等の政策に耳を傾け、是非とも投票されますことを願っています。
夏の行楽シーズンを迎えますが、期日前投票制度など、便利な投票の仕組みが整っていますので、一票を大切に、貴重な権利を忘れずに行使しましょう。
候補者をはじめ選挙運動に携わる方々は、関係法令を遵守され、公正な選挙を願う都民・国民の期待に応えられるよう強く望みます。
平成19年7月11日
東京都選挙管理委員会
委員長 小倉 基
地方によってそういった規制をしている選挙管理委員会があったら、是非教えて欲しい。
当日都合の悪い方は、もちろん、きっこちゃんのように期日前投票ができる。
投票するまでに知っておいた方がいいと思われる投票法のリンク:
参議院選挙 投票法
不在者投票制度(郵便投票、洋上投票など)
在外選挙制度
できるだけ多くの方が投票に行くことによって日本の政治をよくする情勢に近づくので、ぜひ、投票に行こう。
特に今回の選挙で接戦が予想される1人区にお住まいの方はぜひ投票に行って、より充実した生活を送るためにも今の政治を変えていきましょう。
本日もランキングの応援、宜しくお願いします。

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# 以前,goo とはこの件で一度バトルやったけど.
●「命落とすな、自公を落とせ!」AbEndブロガー統一キャンペーン呼びかけ
「命落とすな、自公を落とせ!」
この統一スローガンを一斉に掲げよう!
AbEndブロガーの統一キャンペーンとして、エントリーのタイトルと本文中に記述し、自分の好きなバナーを入れましょう。
候補者のなりすましや、匿名による責任逃れを防ぐため、選挙運動を行うHP・ブログについては、氏名・メルアドの提示義務(氏名については、本人であることを証明する手段をつける)を課し、匿名HPやブログの政治活動は禁止すべきだと思います。去年、民主党の有志が国会に提出し、いまだにたな晒しになっている公選法改正案も、氏名・メルアドの提示義務を定めています。
今回も、公示日前日の11日午後11時頃に、突然「勝手連ブログ」が作成され、しかも、なぜか、(1時間後には更新できなくなるはずの)候補者のHPからそのブログへリンクが張られていた(いる)ケースを知っています。これなど、露骨に「公選法潜脱」といえます。
真っ当な事だけ(^-^書いてくしか出来ないです。ホント、「そんなあほなことばかり」の社会は治さなくちゃね。
是非、どんどん広めてください。
http://heiwawomamorou.seesaa.net/article/47721666.html
前回の参院選では、投票総数の12%以上が期日前投票だったそうです。もはや期日前投票は、便利な制度になっています。是非ご活用を。
美爾依さんは不在者投票?在外者投票になるのかな?
あと、これで最後になると思いますが、時事通信社の内閣支持率世論調査で、ついに25.7%と言う、低い数字が出ました。「逆行で衰退に」は、安倍自身のことですね。
例え意見が異なる相手であっても、その意見を表明する権利だけは守っていきたいと思います。
罵倒せずにね…
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特に悪質かつ執拗な荒らしなどの攻撃に対処する方法(5):補足説明編(ネットにおける個人情報とは何か?)
アベシは年金問題を解決する気はハナからありません!+自民「年金想定問答集」PR会社に丸投げしてた。
が、
最後のお願い~ネットの自由を守ることは民主主義を守ること~ブログやHP規制反対のパブコメを!その9
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/fccad721dcd5c693e5e6c1feedd84c31
と呼びかけ、
喜八ログ: ネットの自由を守ることは民主主義を守ること
http://kihachin.net/klog/archives/2007/07/freedom.html
が賛同しています。
情報流通促進計画 by ヤメ記者弁護士(ヤメ蚊)
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005
の「 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の中間報告」反対のパブコメを呼びかけているエントリーの一覧は
AbEndフォーラム: 「通信・放送の総合的な法体系に関する研究会」の中間報告
http://atbb.jp/abend/viewtopic.php?t=452
を参照すれば、すぐに分かりますが、
パブコメの書き方の具体的な目安は
あなたのブログやHPを規制する法制度がつくられようとしている~パブコメしよう!その5
http://blog.goo.ne.jp/tokyodo-2005/e/63c9b601bf3eebb047413ea3898175d4
です。