2007.03.23 (Fri)
北米で大手ブランドペットフードの中にネズミ駆除薬

チーキーは日ごとに大きくなっている。検査の結果、パラボウィルスの感染は陰性で一安心したんだけど、いまだに糞の中に血液が混じっており、まだお腹の中に回虫がいるのではないかと病院で言われたので、糞の2度目の検査をしたら、虫は全く見つからなかったようだ。来週には血液検査やレントゲン検査をしてみようと思う。まだ、2ヵ月半なのであまりいろいろな検査をしてストレスがたまらないように、少しづつやっていこうと思う。

とにかく、食欲旺盛で、元気に飛び回っているので、見た目は健康体そのものなのに、いったい何が原因なのだろうか。もしかしたら、食べ物に原因があるのだろうか。

最近北米ではウェットタイプのペットフードを食べて突然15匹の犬や猫が死んでしまった事件があった。死にはしなかったが、具合の悪くなってしまった犬猫も後をたたず、毎日テレビで報道され、その原因が追求されている。最初は工場で誰かがペットフードを生産する過程で毒を入れたとか言われていたんだけど、結局検査の結果、ペットフードの中にネズミを殺すための毒が見つかった。トロント・スターでも取り上げられていたので、簡単に訳してみよう。
Rat poison found in pet food after 15 deaths(3月24日トロント・スターより)
「ネズミ駆除薬がペットフードの中に発見されたのはペット15匹が死んだ後」
米国の獣医たちが15匹のペットを殺した毒の解毒法を解明する一方、メニュー・フード社長はそのウェット・フードにどのようにしてネズミ駆除薬が混入したかを調査している。
ポール・ヘンダーソン(メニュー・フード社長)は、メニュー・フードは、どのようにアミノプテリンが供給連鎖に入り込んだのかを見つけるために全ての「疑わしい原材料」を試してみると昨日発表した。
ヘンダーソンのコメントはニューヨーク州食品検査所とコーネル大学の獣医学部がミシサウガの会社によって提供された3つのサンプルのうち2つからアミノプテリンが見つかったと発表した後に報じられた。
ヘンダーソンによれば、会社側は毒入りのペットフードは、、カンサスとニュー・ジャージーの2つの違う工場で作られたものだったので、その製造過程で毒を入れられたとは考えにくいと言っているそうだ。通常通り2つの工場では営業が続けられており、その後のテストでも病気になった動物はいない。
会社は「切り身とグレービーソース」スタイルのペットフードを食べて何匹の犬や猫が死んだのか把握していなかったが、その数は米国で確認された15匹以上にのぼるであろうとヘンダーソンは言っている。
連邦食品医薬品局(FDA)はその調査では、ペットフードに含まれていた小麦グルテンに焦点を当てている。小麦グルテンそのものは腎不全の原因とはならないであろうが、重金属やカビの毒素によって汚染されることがあるとFDAは言った。
イリノイの動物中毒管理センターがアミノプテリンの解毒剤を探しているとウィローデール動物病院の獣医であるジョナサン・ブルーム氏は言った。
国によってはネズミ駆除剤として使われており、かつてはリューマチの薬として使われていたアミノプテリンについては少ししか知られていない。というのも北米では使用登録されていないからだ。北米のペットはアミノプテリンに接触することはないので、情報はほとんどないとブルームは言った。
葉酸から摂取されるアミノプテリンは人間では癌や出産障害、ペットでは腎臓機能障害の原因になることがある。
今回のペットの死は北米で売られたウェットペットフードの95ブランドの60万個の缶とパウチの回収に至った。
大型店で販売されている一般的なペットフードやイアムズやユカヌバなどの有名なブランドも含まれている。
メニュー・フード社は今回のリコールによる損害は約30億円から40億円に及ぶだろうと予測している。
カナダではペットフードの基準を設定するに当たり、規則が全く存在せず、「フード供給システムの抜け穴」とカナダ獣医学協会の会員であるジム・アトキンス氏は呼んだ。
日本にこれらが輸出されたとは思えないので、心配はいらないと思うけど、一応、下のサイトに、ネズミの駆除薬が混入した為、回収されているペットフードのブランド名と缶の底に記されている有効年月日やその他の情報が提供されているので、北米に住まれていて、気になる方はご参考まで。
キャット・フード
ドッグ・フード
チキータにあげているのは、Nutro Maxの子犬用だけど、このサイトに載っているものとは違うものなので、まずは問題ないだろう。Cocoちゃんは絶対に缶フードは食べないので関係ないし、猫たちにはとにかく、グレイビーソースのたっぷりかかったタイプの缶フードはしばらく買わないで置こう。それ以外の缶フードも何となく心配なので、当分はドライフードだけあげておこうと思う。
追記:
コメント欄に読者の方から、原因は中国から輸入された小麦グルテンだという指摘があった。その噂は聞いていたけどまだはっきりとしたことがわかっていなかったので、記事には書かなかったのだが、もしこれが正式に確認されたら、日本にも輸入されている可能性があるかもしれないので、日本のペットフードメーカーはくまなく原材料をチェックして、北米で起こった悲劇が2度と起こらないように対処するべきだ。
Pet Food Maker to Take Financial Responsibility for Pet Deaths From Poisoning(ABC newsより)
一方、調査団は回収されたペットフードの原料としてネズミ駆除薬が米国に入ってきたかどうかを検証している。 メニュー・フーズがその工場で変えた原料は小麦グルテンのみだったのだが、ABCニュースはメニュー・フーズがその原料を中国から買ったことを確認している。その可能性があれば、今回の事件は米国のペットフードや他の食品の安全性に疑問を投げかけることになるだろう。
中国の原材料がいくら原価が安いからと言ってその安全性も検査せずに使ってしまった結果、メニューフーズは大きな損失を生むことになってしまたようだ。ただ、正式に原因が発表されたわけではないので、まだはっきりしたことはわからないが、わかり次第、ブログで取り上げようと思う。
【More・・・】
英語原文(3月24日トロント・スターより):Rat poison found in pet food after 15 deaths
Mar 24, 2007 04:30 AM
Matthew Chung
Staff Reporter
As U.S. veterinarians looked at how to neutralize the toxin that's killed more than a dozen pets, the president of Menu Foods said the company is investigating how rat poison got into its wet pet food.
Paul Henderson said yesterday Menu Foods will test all "suspect raw materials" to identify how aminopterin had entered the supply chain.
Henderson's comments came after researchers from the New York State Food Laboratory and Cornell University's College of Veterinary Medicine said they'd found aminopterin in two of three samples provided by the Mississauga-based company.
Henderson said the company thinks it unlikely the pet food was tampered with because it came from two different plants, in Kansas and New Jersey. Normal operations continue at both plants and no animals have become sick in palatability tests.
He also said the company did not know how many cats and dogs died from eating the "cuts and gravy" style food but believes it will be more than the 15 U.S. pets already confirmed.
The U.S. Food and Drug Administration has said the investigation is focusing on wheat gluten in the food. Wheat gluten itself would not cause kidney failure, but the common ingredient could have been contaminated by heavy metals or mould toxins, the FDA said.
The Animal Poison Control Center in Illinois is looking for an antidote to aminopterin, said Jonathan Bloom, a vet at Willowdale Animal Hospital who had spoken to vets at the centre.
But little is known about aminopterin – which is used to kill rats in some countries and was once used to fight leukemia – because it is not registered for use in the U.S. or Canada. "There's not a lot of information available because North American pets just aren't exposed to aminopterin," Bloom said.
A derivative of folic acid, aminopterin can cause cancer and birth defects in humans and kidney damage in dogs and cats.
The pet deaths led to a recall of 60 million cans and pouches of 95 brands of wet pet food sold across North America.
It includes high-end brands such as Iams and Eukanuba as well as generic foods sold by large retailers.
The company estimates the recall will cost it between $30 million and $40 million.
There is no Canadian regulatory body in charge of setting standards for pet food, which Jim Atkins, a member of the Canadian Veterinarian Medical Association has called "a loophole in the food supply system."
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新聞で読んで、びっくりしてたの。でもって、美爾依さんに教えてあげなきゃぁ~と思ってたの。
が、遅くなった。トホホ・・・
私、キャット・フードや ドッグ・フードを買った事が無い。我等と同じものを食べておりましたので。
で、我等と同じ人間だと錯覚するのでしょうか、パピヨンごとき小さな犬にでも、見たら震え上がって私に「抱っこしろ!」って擦り寄ってくる。トホホ・・・
まぁ、精々大事にしてあげて下さい!
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