2007.01.02 (Tue)
9条変えても徴兵制度にならないって本当?
ところで、AbEndにTBしてくださったいくつかのブログで安倍晋三の新年の挨拶を読んだのだが、安倍晋三は改憲にやる気満々のようだね。その上、『美しい国』をめざすだって?ったくまわりの空気が全く読めていないとは、この人のこと。改憲の一番の目的は九条を変えて自衛隊を軍隊として戦争できる国にし、国民の命と引き換えに三菱重工に代表される日米の軍需産業を潤することだろう。
そんなことを考えていたら、『雑談日記』のsobaさんのAbEndへのTBで、護憲派とされる『お玉おばさんでもわかる政治のお話』のお玉さんが9条変えても必ずしも徴兵制にはならないと言っていると聞いてびっくりしてそのブログに行ってみたら、タイトルからして確かに「9条変えても必ずしも徴兵制にはならないよ」と断言しているのを読んで、久しぶりにビックル一気飲みしちゃったんだけど、この方は日本の憲法には確かに詳しいかもしれないけれども、米国の徴兵制度やイラク戦争の実態、又日本がいかに米国に追従しているのかご存知なのかどうか疑ってしまった。
イラク:2万人増派の方針 米大統領決定とNBC(毎日新聞 2007年1月3日)によると、2003年3月の開戦以来、米兵死者は3000人を突破していて、現在イラクには14万人規模の米兵が駐留。そして、さらにブッシュはあと2万人の兵士を増派する予定だと言っている。米国で兵士になる人がいなくなったら、日本に助けを求めてくるだろう。
あまり海外で何が起こっているか興味のない日本に住んでいる自民党を支持している普通の主婦だったら、きっとみんなこんなふうに思っているのかもしれない。それにしてもこの方は護憲派だというのに、日本の代表的な新ネオコン、プラモ基地バカボンの言うことを100%信用しちゃっているところや徴兵制度にならないと信じる根拠がバカボンの記事というところが何ともイタいのだが、そのコメントを読むとほとんどの方が反論されていたので安心した。その方のブログから一番私がおかしいと思ったところをここに引用する。
自民党の新憲法草案に「徴兵制禁止」が盛り込まれるかどうかということにもかかっているとは思いますけど、石破茂さんあたりに「徴兵制はあり得ない」と断言されると、ちょっと安心しませんか?
理由として、ハイテク兵器が活用される現代の戦争において、兵器の扱いに慣れない素人の一般国民を戦闘員として参加させた場合、デメリットの方がはるかに大きいと考えているからである。 wikipedia 石破茂 より
本質は徴兵制度の問題ではない。もっともっと憲法の何を改正しようとしているか見極めないといけないのに、「徴兵制」という言葉の響きのみに脅かされていると、他が見えなくなってしまう。
この部分に関して、いつもこのブログにもコメント残してくださっている非戦さんが的確に反論されていたので、まず紹介させていただきたい。
ハイテクで、先鋭部隊が必要でしょうが、前線へは貧困層や無職の若者を言葉巧みに誘って行かせるでしょう。ミサイルのスイッチを押すだけの上官は、死ぬことはありません。まして指導者、首相が死ぬことなんてありえません。でも、関口宏が言っていたように、「殺されることを恐れるより、殺すことを恐れる気持ちを大切に」に賛成です。
そして、いくら自分が戦争に加担することは無いといっても、軍事国家になり一旦戦争がはじまれば、戦争に関係のない職業など無いと思います。どの産業、その製品も戦争という名の殺人とつながってしまうことを恐れます。IT、ロボット、原発、宇宙開発、広告、情報、医療、薬学、化学、自動車、飛行機、衣料、,,,,全て無関係でなくなります。それが恐ろしいです。
一生懸命働いて作るものが、兵器の一部かもしれません。
確かに本当に非戦さんがおっしゃる通りで、全ての兵士がハイテクを扱うわけではなく、戦争では、機関銃さえ操作できれば、身体一つで誰でも戦えるのである。又、戦争が長期化すれば、兵隊が足りなくなり、戦争に関係ない職業だから、ウチの息子は安心だなんて言ってられないだろう。少子化も進んでいることだし、いくらハイテクと言ったって、健康な若者は男女問わず、片っ端から徴兵されるようになるだろう。カナダでは男性兵士だけでは足りなくて、女性兵士の数もけっこう増えているようだ。平和な日本で徴兵制度のことなんて今は想像もできない人が確かに多いだろうけど、戦争が始まったら、何が起こるか全く予期できないのだ。
ただ、現在、アメリカのブッシュ政権にも陰りが見え始め、2年後に共和党から民主党に政権交代が実現すれば、イラク戦争は終結しそうだが、そうかといって民主党が勝つとも限らないし、共和党政権が続けば、イラクの後は又他の国に標的を変えて戦争を続行するにちがいない。でも今は、9条を変えることによって、日本の自衛隊は完全に米軍の支配下に置かれようとしており、今年度初めに防衛省のパソコンの暗号が変えられるのは、日米で軍事機密を共有するのが第一の目的ということも考えられるのではないかと思う。そして、安倍は米国の圧力を受けてか、かなりあせっているふうにも見え、今すぐ9条が変えられて、自衛隊がイラクに派遣されることもアリエールのだ。
ところで、私はお玉さんの記事を読んで、お玉さんにいくつか質問があります。お玉さんは、どうして、徴兵制度より「憲法の何を改正しようとしているか見極めること」の方が大切だと思うのだろうか?そんなことは、今の憲法と改憲後の憲法を比べればわかることでは?それよりも、その新しい憲法の裏に隠されているものは何なのか、又、なぜ憲法を改正しようとしているのかを知ることの方が大切じゃないの?政府がいくら徴兵制度はないと言ったって、それを信じられるの?共謀罪のように、政府が法務省のサイトでは堂々と一般市民には関係ないと言いながら、これだけ多くの人が反対しているのは、どうしてだと思う?本当に護憲派だったら、憲法改正にもっと危機感を持つべきなのでは?なんちゃって護憲派じゃないんでしょ。
又、話題は違うけど、お玉さんの別の記事で、気になる文を見つけたんだけど、
「ブログが突然凍結される」
という記事で、FC2の『Here There and Everywhere』が凍結された件で、
過激な批判という意味では左翼系だって結構頑張ってます。安倍ちゃんをいじめてるからダメ!!(先日のお玉のまゆ毛の話のように)石原をあることないこと非難するからダメ!!とかいってさあ、そういう所も次々に「凍結」されていく可能性があるわけで、やっぱちょっとやりすぎではないかなあ??FCブログ管理者様。
とまるで次はAbEndキャンペーンに参加する私たちのブログが凍結されていくから気をつけろと言っているように受け取れる文章を書いているんだけど、考え過ぎだろうか。もし、こんなことで凍結されるのだったら、政治ブログのほとんどが凍結されるだろう。何度も言うように、誹謗・中傷と批判は全く別のもので、政治家の批判をブログに書いて凍結されるような国は世界広しと言えど、私の知っているところでは北朝鮮くらいだろう。私達はわけもなく政治家を誹謗・中傷するためにブログを書いているのではなくて、みんなが幸せに楽しく生活できる日本にするために、悪政を行っている政治家を事実に基づいて批判しているのだ。まじめな記事ばかりじゃつまらないから、たまにはasshole 太郎とか石原死んだろうとか、安倍壷三とかプラモ基地バカボンとか冗談で言うこともあるけど、限りなく真実に近いニュースやその他の記事に基づいて書いているだけなんだよ。たまに推測も入るけどさ(笑)。
最初は誰も批判しない日本で最も高い地位の人物を批判するのは、かなり勇気がいったけど、そのうち、AbEndに書かれている記事が信頼性が高く的を得ているということがわかって、TBの数も増えてくると、新聞や雑誌やニュースサイトでも安倍の批判記事が増えてきて、安倍の支持率は自然に急降下しちゃったってわけで、悪政の真実を暴くだけで、凍結されるようなブログサービスなんて今のところ日本にないのでは?そりゃ、犯罪者が未成年だった場合、名前とか住所とか晒しちゃったら、まずいだろうが、私たちが批判しているのは国民の税金で国民の生活を豊かにするために働くべき政治家なのだから、問題ないでしょ。
でも、共謀罪が成立したら、どんなことになるのか、一抹の不安はあるんだけどね。今のところは(夏の参院選までは先送りになるそうなので)大丈夫だと思うよ。だから、共謀罪だけは絶対に成立させないようにしたい。
追記(1/3)関連記事:
『保坂展人のどこどこ日記』
「『アメリカ弱者革命』(堤未果)が語りかける希望」
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●「言論の自由」をはき違えた悪質行為者に、それを享受する資格はない
今回のブログ凍結に権力が関与しているはずがないというのが私の言いたかったことです。
権力にとって不都合な言論ではないのに凍結されたというなら、それ相応の理由があったと考えるべきでしょう。
私には、今回の件が「言論の自由」の侵害に当たるとは、あまり想像できません。
こちらには、初めてのコメントです。
お玉おばさんのブログ拝見しました。
私の意見は、次のとおりです。
①タイトルだけをみれば、誤解を生む余地が全く無いとはいえないでしょう。
②しかし、現政権での改憲を阻止する点から、傾聴に値すると考えます。
③>そんなことは、今の憲法と改憲後の憲法を比べればわかることでは?
残念ながら、現日本国憲法と自民党案を比べて、その違いを理解している有権者は、少数ではないでしょうか?(具体的・直接的・数値的な根拠はありませんが)
だからこその「ブログ連合」ではないでしょうか?
④憲法改正の是非は、現日本国憲法の前文第一段落および97~99条(第10章 最高法規)を土台にして議論されるべきです。
⑤右翼ブログか左翼ブログかは、凍結の是非には関係ありません。(憲法21条で国民に保障されている権利です。)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%88%A6%E4%BA%89
平和
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%B9%B3%E5%92%8C
徴兵制度
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%BE%B4%E5%85%B5%E5%88%B6%E5%BA%A6
せめてこの3項くらいは目を通した方がよいと思いますが如何でしょう。もうお済みですか。
>JSFさんのところに、突然赤紙ならぬRed Eメールがきたら、
>JSFさんは、もちろんイラク戦争に参加されますよね。
徴兵制が無い以上、赤紙は来ません。故にそのような質問は無意味です。アメリカ軍も自衛隊も志願制です。
ちなみにイラク戦争、アメリカ兵の割合で黒人やヒスパニックの従軍比率が意外と多くない事は知っていますか? 大半が白人兵で、人口比率とほぼイコールに近い状態です。
>それはないでしょう。JSFさんのまわりだけじゃないですか?
>現にこうして、議論になっているんだし・・・。
2chだけでなくYahoo掲示板も制圧しましたので、日本人が利用する掲示板の9割で議論終了となっています。
私のサイトは徴兵制シリーズの連載中、500万アクセスを超えています。途中で数えるのを止めたのでもっと多いかもしれませんが。
私の最大ヒット作なんですよ、徴兵制シリーズ。
http://www.youtube.com/watch?v=LS3ETw9XnD0
意見が封殺されることで喜ぶ人は、自分の意見が封殺されてしまった時のことを想像して欲しい。
やっぱりそうですよね。私もビックル一気飲み(びっくり)しました。やはり、自分と全く違う意見のブログを読むのは疲れるので私もあまり読まないですね。
Suさん、
海外にいるとめったに大掃除なんてしませんね。でも、今回はかなり長い間掃除していなかったので、新年になって心を入れ替えて掃除をしてみた次第です。すごいほこりでした(笑)。
Suさんがおっしゃられる通りでしたら、意味がわかります。お玉さんの書き方だと誤解する人が多いかもですね。9条を変えること=徴兵制ではないというような書き方だったら納得できたのに・・・。
田舎市 店長さん、
最初の写真を見た時は、あれ、どうして私の足を持っているんだろうと思ったのですが、大根と知り、安心しました(笑)。新鮮でおいしそうな野菜やくだものが豊富な和歌山っていいですね。
非国民通信さん、
支配の道具としての徴兵も、教育基本法の改正でありえるかもしれませんね。ただ、むかしの時代なら国民はなんとかがまんして耐えたかもしれませんが、今そんなことしたら、国民はみんな海外に逃亡してしまうのではないでしょうか。それこそ、少子化が進み日本は滅びてしまうでしょう。
kojitakenさん、
「Here There and Everywhere」は確かに右寄りの読者が多いですね。リンク先を見ても・・・。FC2には右翼ブログも数多くありますが、左翼ブログにはかなり好意的なブログサービスだと思います。まさにkojitakenさんのおっしゃる通りで、くだらない雑音なんかに惑わされず、自信を持って堂々と記事を書き続けたいものですね。
JSFさん、
お玉さんの記事は部分的には同意できるところもありますが、全体的に読んでみるとやはり矛盾しているのではないかと思います。ただ、Suさんのコメントにある通り、悪気はなくて、書き方が悪かっただけだとは思うので、あまりムキーっとするのもどうかなとは思うのですが・・・・。
あと、私達が話している徴兵制は、自衛隊だけでは足りなくなったときのことを話しているのです。
日本のネット世論は概ね、「徴兵制復活なんて有り得ない」という方向で纏まっています。
それはないでしょう。JSFさんのまわりだけじゃないですか?現にこうして、議論になっているんだし・・・。
イラク戦争が始まってから4年という長い月日がたっています。米国ではイラク戦争に反対する勢力が日増しに大きくなりつつあります。兵士を見つけるのも大変な状態です。そんなときにブッシュは又、2万人の兵士を増員しようとしているのです。日本にその火の粉がふりかからないと安心して見ていられますか?
JSFさんのところに、突然赤紙ならぬRed Eメールがきたら、JSFさんは、もちろんイラク戦争に参加されますよね。ハイテク部門はお得意のようですから、日本のミリヲタが徴兵される可能性は高いかもしれませんね。身体検査でひっかかるなんて言わないで下さいね(笑)。
>じゃあ、改憲するかどうか国民投票をすることになったとき、もしも改憲派が「徴兵制なんて、絶対にあり得ません、なぜならこれだけの理由があります」とキャンペーンをやられたら、たちどころに国民は身に降りかかりそうだった危機感を安心感にすり替えてしまって、「なんだ~~~9条変えてもやっぱりわたしらに関係ないじゃん」と思わせることにつながってしまうとお玉は考えるからです。
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実はこれ既に実行中で、大きな成果を上げているからです。日本のネット世論は概ね、「徴兵制復活なんて有り得ない」という方向で纏まっています。
例の「反日Blog監視所」も凍結されたみたいだし、今回FC2はネットウヨ系の悪質な記事への苦情を受けて動いたんじゃないかと思います。
AbEndブロガーの大多数は、根拠に基づいて正当な言論活動を展開していると私は思いますし、実際に何の制限も受ける前から、「次はAbEnd系ブログじゃないか」と騒ぎ立てる一部の論調は、確かに腹立たしいですね。だって、そんな要らぬ心配は、ブログ言論を萎縮させる効果しか持たないんだもの。もし不当に凍結されたら、それこそAbEndブロガーがみんなで騒いで抗議すれば良いだけの話です。
とにかく、くだらない雑音なんかに惑わされず、自信を持って堂々と記事を書き続けたいものだと思います。
徴兵制を不安視する護憲論者に対して軍隊好きの改憲論者が語るのは、現代戦では素人に毛が生えたような徴兵された軍人など役に立たない、戦力向上に寄与しない徴兵などあり得ないというもの。久間防衛庁長官あたりも似たようなことをいうのではないでしょうか。
しかし政府の主流派は軍事に現実的な久間氏ではなく、フィクションの戦争に憧れて猛々しいことを口にするばかりの麻生や中川などタカ派連中です。この辺は戦力的に無駄であろうと徴兵歓迎となるかもしれませんね。
もとより様々な面で国民の内面への干渉が強まる昨今です、純粋に戦力を考えての徴兵ではなく、支配の道具としての徴兵、実現性があるとすればこっちの可能性と思われます。軍隊という上意に絶対服従の世界を国民に教える、そのための徴兵制ならばあり得ないことではないでしょう。
大晦日から新年あけても掃除もしてないsuyapより、お正月に掃除をされた美爾依さんはエライです。
ところで、お玉さんの記事の件ですが、私が読んだ限りでは「9条をなくすと徴兵制になる」という風な「宣伝」を護憲派の中にもとっている人がいるので、「それじゃ危ないよ」という警告の意味で上記のような表現になったのだと解釈しました。でも、護憲派にも改憲派にも誤解を招きやすい表現なので、お玉さんには後でちゃんと説明していただきたいですね。
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「外国人犯罪」不安にどう立ち向かうか/「来日外国人」数の試算
今回のFC2さんの一部ブログの凍結について、「どんな理由であれ凍結はよくない」という意見と、「FC2の判断は妥当なものである」という意見とがありますが、私は明らかに後者です。
『Here There and Everywhere』はまだ読んだことがないので、『Here There and Everywhere』さん凍結の件についてはあまりはっきりしたことは言えませんが、『反日ブログ監視所』凍結に関しては、FC2さんの判断は妥当なものである、と思います。
あらゆる自由や権利には、必ずその行使に責任が伴います。責任倫理を欠いた自由や権利の行使は、社会や他人にとってマイナスでしかないし、そのような自由のはき違えはただされるか、それができなければペナルティを課せられなければなりません。
右も左も中道も、憲法21条で権利を保障されるべきなのは、当然です。
もし『反日ブログ監視所』が普通に言論活動をやっていれば、おそらくはFC2さんからサイト凍結という処分を受けることもなかったし、多くの人たちから嫌われることもなっただろうと思います。そして私も、何度も名指しであのサイトと初代管理人・篠原某らをこき下ろすこともありませんでした。
あのサイトが問題なのは、その言論や思想信条の是非や賛否ではありません。篠原某やそのお仲間連中は、「反日監視」や「教育的指導」と称して、実際には多くのサイトに対して悪質行為をおこない、多くのブロガーの権利を侵害してきました。例えば、以下のように。
・多くのサイトを名指しで非難し、晒し、お仲間と一緒に荒らし行為を煽る。
・あるいはそれを囃し立てる。
・反対意見の表明だけでなく、相手に対して不当な人格攻撃や誹謗中傷を行う。
・時には卑怯な情報操作・印象操作までして、相手を悪人やキチガイに仕立て上げる。
・酷いときには、相手の本名や連絡先、勤め先などの個人情報も晒す。
・相手に対して、ストーカーの如き粘着行為を行う。
・彼らの悪質行為による被害で、サイト閉鎖に追い込まれた人もいる。
それらの具体例は長くなるのでここでは省きますが、挙げろと言われたら、挙げることができますよ。特に私は、昨年秋頃からあのサイトに集まる連中の悪質行為を観察し、被害に遭っている人たちに激励と連帯のメッセージを送るという運動を続けてきましたから(ご存知の方もおられると思いますが)。
さて、「今回のFC2さんのブログ凍結は、言論の自由侵害だ」という人に、まずは私は申し上げたい。『反日ブログ監視所』の連中がやってきた上記の悪質行為や、他者の権利侵害も、「言論の自由行使」なのですか、と。
現在、『反日ブログ監視所(旧館)』のあったアドレス(http://shizurus.blog63.fc2.com/)にアクセスしようとすると、FC2さんの説明ページ(http://blog.fc2.com/forbidden.html)にとびますが、そこにもきちんと説明文が書いてあるはずですよ。以下のように。
>このブログは下記の理由などにより凍結されています。
・規約上の違反があった。
・多数のユーザーに迷惑をかける行為を行った。
あまりにもひどいルール・マナー違反や、他人の権利を著しく侵害した者にはペナルティが課せられるのは、ネット社会だけでなく、まっとうな社会では当然のことでしょう。
しかしそのような当然のことまで、「言論の自由侵害だ」とか言うのは、いかがなものか、と私は思うのですが。
逆に言えば、「言論の自由は誰にでも保証されるべき」だからといって、『反日ブログ監視所』の言動をあのままにしておくということは、彼らのやってきた悪質行為にも容認・お墨付きを与えてしまう、結果的にそういうことにもなりかねない。FC2さんのサイト凍結を批判している人は、そこに気づいておられるのか?
以下、失礼に当たるかもしれないことを覚悟の上で言わせてもらいますと……。
どうも、いわゆる非右派(左派・リベラルと呼ばれる人や、護憲派の人も含む)の人たちには、「自由」「平等」「権利(人権)」などといったものに教条主義的にこだわり過ぎるあまりに、「誠意」や「善意」などだけでは通じない場合がある、という現実を今ひとつ理解できないのではないか。あるいは、その事実を認めることができないのではないか?
そのために、確信犯的に敵意・悪意を向けてくる相手に十分に対処できなかったり、何度でも付け入られてしまう。
それこそが、いわゆるネット右翼や悪質荒らしなどの悪質行為者を、長らくネット社会でのさばらせてきてしまった理由ではないだろうか? 我々が彼らほどの影響力をネット社会で持てなかった理由ではないだろうか?
これが、ネット上の言論封殺や悪質行為などの問題に、自分なりに取り組み、考えてきた者の一人として思うことです。