2012.06.25 (Mon)
米国の中学生がスクールバスで老婆虐めるYouTubeが反響を呼び老婆へ多額の寄付金が
日本では虐めや虐待がよくニュースで取り上げられるが、つい2,3日前に北米で中学生がスクールバスの監視員の老婆にひどい言葉を浴びせかけて虐めるYouTube動画がニュースで報道された。
動画は、ニューヨーク州のグリース(ギリシャの英語)にあるアテネ中学校の4人の中学生が、スクールバス監視員のクラインさん(69)に対し、10分以上に渡り「デブ」、「醜いばばあ」、「貧乏人」、「汗が油っぽい」などといった暴言の数々を執拗に浴びせ続けたり、本などでつっついたりしているもので、クラインさんでなくても英語がわかる人だったら、思わず耳をふさぎたくなるような内容だ。さらに恐ろしいことに、この虐めに参加した中学生が虐めの様子を動画にとってFacebookにアップしたのだ。
このショッキングな映像は、あっという間にYouTubeにダウンロードされ、それこそ誰もが見ることができるようになり、どんどん広まった。この動画を見た人たちの怒りが頂点に達すると、虐めた中学生への制裁と虐められた老婆への援助が始まった。
制裁としては、注目を集めそうなオンラインのニュースや記事の一覧を提供するRedditのユーザーたちが、地元の警察機関や教育機関にこの動画を通報し、いじめに関与した生徒を特定した。また、英語圏を対象とした画像掲示板の4chanユーザーが、あっという間にいじめに関与した生徒の身元を特定。生徒の本名や住所、Facebookアカウント、さらには彼らの家族の名前や連絡先、勤務先といった情報をネット上に公開した。下記のYouTubeの解説欄には、虐めに関与した生徒の名前が書かれている。
Making The Bus Monitor Cry バスの監視員を泣かせる
援助としては、Lets Give Karen -The bus monitor- H Klein A Vacation!(バス監視員のケアレンにステキなヴァケーションをプレゼントしよう!)というサイトが立ち上げられ、当初の目標は、5000ドル(約40万円)だったが、反響が大きく、今現在で、US$644432(約5千2百万円)もの寄付金が集まっている。締め切りまで26日もあるので、金額はもっと膨らむ可能性がある。旅行費どころか、年収が約100万円ちょっとの未亡人のケアレンさんが、一生、働かなくても暮らしていけるだけの寄付金がすでに集まった。
ケアレン・クレインさんのインタビューの動画は、たくさんあるけれども、アンダーソン・クーパーが司会を務めるCNNのインタビューが比較的わかりやすかったので、ここにアップする。
Karen Klein Anderson 360 Interview - Bullies Apologize
インタビュー大意:
ケアレン・クライン 「いいえ、今回が初めてです。これまでにも、たまにいうことを聞かない生徒はいましたが、このようなことは今回が初めてです。」
アンダーソン 「虐めが行われていたとき、どんなことが心をよぎりましたか。」
ケアレン 「実際に起こっていることから逃げようとしていました。窓の外を見たり、他の生徒に問題はないか、前方を見続けました。わからないわ。彼らが言ったことを全て聞いていたわけじゃないし。」
アンダーソン 「生徒の名前はわかりますか。」
ケアレン 「彼らがどこに住んでいるかは知っているわよ。4人のうち2人は私の近所に住んでいるけど、あとの2人の名前はわからないわ。だから、2人はもうすぐバスを降りるのがわかっていたから、まだ救われたわ。」
アンダーソン 「彼らは、どうしてこんなことをやったんだと思いますか。」
ケアレン 「さあ、全くわからない。きっとお互いを印象付けようとしたのかしら。子供っていうのは、1人1人はいい子なんだけど、グループになると、とんでもないことをやるものでしょう。彼らが他のこどもを虐めるとは思えないわ。きっと私だけよ。」
アンダーソン 「彼らを悪い子だと思いますか。」
ケアレン 「いいえ、そうは思わないわ。でも、集団になるとわからないわね。」
アンダーソン 「子供達の父親の1人と話したそうですが、何を話したのですか。」
ケアレン 「彼は私に謝罪したわ。息子には本当にがっかりしたと言って、私が大丈夫かどうかを聞いたの。」
アンダーソン「あなたを虐めた生徒が、警察であなたに対する謝罪文を書いたそうですが、どう思われますか。」
ケアレン「あの子供達は、心にないことだって何でも書くから、私は信用していないわ。」
アンダーソン「子供達には何を望みますか。」
ケアレン「もう2度と私にしたことを他の人にやって欲しくないわね。最低一年間は、バスに乗せないとか何らかの罰則は必要だと思うわ。」
アンダーソン「募金が300000ドル(このインタビューの時点で約2500万円)集まったそうですが、どんなお気持ちですか。」
ケアレン 「ただただ、信じられないわ。それが事実だなんて。でも、そのお金をどうするとか今はあまり考えないことにしているの。」
アンダーソン「バスの監視員のお仕事は続けられますか。」
ケアレン「ええ、続けると思うわ。」
アンダーソン「彼らを訴えますか。」
ケアレン 「多分、訴えないと思うわ。でも、わからない。」
アンダーソン 「多額の献金を世界中の人々からいただいたことは、ごぞんじでしょうが、ケアレンさんもまだ知らないことがあります。今回の事件に心を動かされて、サウス・ウエスト航空が、あなたと9人のお知り合いをカリフォルニアのディズニーランドへ3泊四日の旅行を無料でご招待するという情報をいただきました。」
ケアレン 「冗談でしょう(と笑いながら)。すばらしいことだわ。9人ですって。」
アンダーソン 「誰を連れて行くか、思いつきますか。」
ケアレン 「ええ、家族を連れて行きたいわ。2人くらい足りないかもしれないけど。」
アンダーソン 「こういった人々からの支援を期待していましたか。」
ケアレン 「いいえ、全く。だって、私が何かやったわけではないもの。でも、すばらしいことだわ。」
アンダーソン 「ケアレンさん、虐めのことは早く忘れて、支援者が望むように、いつまでも健康でいてください。」
ケアレン 「ありがとう。」
ケアレンさんがバスの中で生徒から言葉の虐待を受けているときは、本当に心が凍りつくような感覚に陥ったが、こうして、ケアレンさんがたくさんの人から支えられて、立ち直っていく姿をみると、まるで自分のことのように嬉しい。ケアレンさんは、きっとこの寄付金を全額自分で使うことはしないだろうと思う。数ヶ月前にGAGAが立ち上げた虐待されている子供達を助ける団体にでも寄付するのではないか。
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動画は、ニューヨーク州のグリース(ギリシャの英語)にあるアテネ中学校の4人の中学生が、スクールバス監視員のクラインさん(69)に対し、10分以上に渡り「デブ」、「醜いばばあ」、「貧乏人」、「汗が油っぽい」などといった暴言の数々を執拗に浴びせ続けたり、本などでつっついたりしているもので、クラインさんでなくても英語がわかる人だったら、思わず耳をふさぎたくなるような内容だ。さらに恐ろしいことに、この虐めに参加した中学生が虐めの様子を動画にとってFacebookにアップしたのだ。
このショッキングな映像は、あっという間にYouTubeにダウンロードされ、それこそ誰もが見ることができるようになり、どんどん広まった。この動画を見た人たちの怒りが頂点に達すると、虐めた中学生への制裁と虐められた老婆への援助が始まった。
制裁としては、注目を集めそうなオンラインのニュースや記事の一覧を提供するRedditのユーザーたちが、地元の警察機関や教育機関にこの動画を通報し、いじめに関与した生徒を特定した。また、英語圏を対象とした画像掲示板の4chanユーザーが、あっという間にいじめに関与した生徒の身元を特定。生徒の本名や住所、Facebookアカウント、さらには彼らの家族の名前や連絡先、勤務先といった情報をネット上に公開した。下記のYouTubeの解説欄には、虐めに関与した生徒の名前が書かれている。
Making The Bus Monitor Cry バスの監視員を泣かせる
援助としては、Lets Give Karen -The bus monitor- H Klein A Vacation!(バス監視員のケアレンにステキなヴァケーションをプレゼントしよう!)というサイトが立ち上げられ、当初の目標は、5000ドル(約40万円)だったが、反響が大きく、今現在で、US$644432(約5千2百万円)もの寄付金が集まっている。締め切りまで26日もあるので、金額はもっと膨らむ可能性がある。旅行費どころか、年収が約100万円ちょっとの未亡人のケアレンさんが、一生、働かなくても暮らしていけるだけの寄付金がすでに集まった。
ケアレン・クレインさんのインタビューの動画は、たくさんあるけれども、アンダーソン・クーパーが司会を務めるCNNのインタビューが比較的わかりやすかったので、ここにアップする。
Karen Klein Anderson 360 Interview - Bullies Apologize
インタビュー大意:
【More・・・】
アンダーソン・クーパー 「虐めは過去にもありましたか。」ケアレン・クライン 「いいえ、今回が初めてです。これまでにも、たまにいうことを聞かない生徒はいましたが、このようなことは今回が初めてです。」
アンダーソン 「虐めが行われていたとき、どんなことが心をよぎりましたか。」
ケアレン 「実際に起こっていることから逃げようとしていました。窓の外を見たり、他の生徒に問題はないか、前方を見続けました。わからないわ。彼らが言ったことを全て聞いていたわけじゃないし。」
アンダーソン 「生徒の名前はわかりますか。」
ケアレン 「彼らがどこに住んでいるかは知っているわよ。4人のうち2人は私の近所に住んでいるけど、あとの2人の名前はわからないわ。だから、2人はもうすぐバスを降りるのがわかっていたから、まだ救われたわ。」
アンダーソン 「彼らは、どうしてこんなことをやったんだと思いますか。」
ケアレン 「さあ、全くわからない。きっとお互いを印象付けようとしたのかしら。子供っていうのは、1人1人はいい子なんだけど、グループになると、とんでもないことをやるものでしょう。彼らが他のこどもを虐めるとは思えないわ。きっと私だけよ。」
アンダーソン 「彼らを悪い子だと思いますか。」
ケアレン 「いいえ、そうは思わないわ。でも、集団になるとわからないわね。」
アンダーソン 「子供達の父親の1人と話したそうですが、何を話したのですか。」
ケアレン 「彼は私に謝罪したわ。息子には本当にがっかりしたと言って、私が大丈夫かどうかを聞いたの。」
アンダーソン「あなたを虐めた生徒が、警察であなたに対する謝罪文を書いたそうですが、どう思われますか。」
ケアレン「あの子供達は、心にないことだって何でも書くから、私は信用していないわ。」
アンダーソン「子供達には何を望みますか。」
ケアレン「もう2度と私にしたことを他の人にやって欲しくないわね。最低一年間は、バスに乗せないとか何らかの罰則は必要だと思うわ。」
アンダーソン「募金が300000ドル(このインタビューの時点で約2500万円)集まったそうですが、どんなお気持ちですか。」
ケアレン 「ただただ、信じられないわ。それが事実だなんて。でも、そのお金をどうするとか今はあまり考えないことにしているの。」
アンダーソン「バスの監視員のお仕事は続けられますか。」
ケアレン「ええ、続けると思うわ。」
アンダーソン「彼らを訴えますか。」
ケアレン 「多分、訴えないと思うわ。でも、わからない。」
アンダーソン 「多額の献金を世界中の人々からいただいたことは、ごぞんじでしょうが、ケアレンさんもまだ知らないことがあります。今回の事件に心を動かされて、サウス・ウエスト航空が、あなたと9人のお知り合いをカリフォルニアのディズニーランドへ3泊四日の旅行を無料でご招待するという情報をいただきました。」
ケアレン 「冗談でしょう(と笑いながら)。すばらしいことだわ。9人ですって。」
アンダーソン 「誰を連れて行くか、思いつきますか。」
ケアレン 「ええ、家族を連れて行きたいわ。2人くらい足りないかもしれないけど。」
アンダーソン 「こういった人々からの支援を期待していましたか。」
ケアレン 「いいえ、全く。だって、私が何かやったわけではないもの。でも、すばらしいことだわ。」
アンダーソン 「ケアレンさん、虐めのことは早く忘れて、支援者が望むように、いつまでも健康でいてください。」
ケアレン 「ありがとう。」
ケアレンさんがバスの中で生徒から言葉の虐待を受けているときは、本当に心が凍りつくような感覚に陥ったが、こうして、ケアレンさんがたくさんの人から支えられて、立ち直っていく姿をみると、まるで自分のことのように嬉しい。ケアレンさんは、きっとこの寄付金を全額自分で使うことはしないだろうと思う。数ヶ月前にGAGAが立ち上げた虐待されている子供達を助ける団体にでも寄付するのではないか。

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