2012.06.01 (Fri)
大飯原発再稼動:橋下は、暫定的、限定的な稼動と言えば国民が納得すると思っているのか
民意に反して大飯原発が再稼動されようとしている。昨日も書いたとおり、これまで再稼動に反対していた橋下大阪市長がドタンバで敗北宣言をし、あくまでも暫定的、限定的に稼動させることを条件として9月ごろには停止させると述べている。
しかし、去年の4月には、「新規原発ないし原発の延長計画、これを府県民の総力で止めにかかる。」と語り、今年の4月には、「誰も安全だなんて言ってない。このまま再稼動を進めていくことは国家の重大危機だと認識。」と再稼動の反対を明言していたのだ。そんな橋下のことだから、今年の9月になったら、なったで、「1度再稼動した原発は止めるのが困難だ。」などと言い訳するのではないか。
原発は1度稼動させたら、車みたいに、エンジンをつけたり切ったりそう簡単にできるものではないだろう。今、再稼動させたら、秋に再び停止させるのは不可能と思ったほうがいい。
大阪市特別顧問の古賀茂明氏も「きのうの段階で政府は絶対(大飯原発を)動かすことがはっきりしたので新しい段階に入った。あれこれ言い訳するのは潔くない。それよりはここで一回整理をして次の戦いに入っていこうと。」などと発言しているが、これを聞いて、この古賀氏というのもあまり信頼のおけない人物なのではないかと思った。
経産省を辞めるか辞めないかの頃は、まだ反官のイメージが強かったが、大阪市特別顧問の肩書きを得て、再び税金で
生計を立てるようになると、やはり、政府のいいなりとなってしまうのか。もう少し気骨のある人かと思ったが、幻滅した。実際には、恒常的に運転するとしても、暫定的な稼動といえば、国民はあきらめがつくだろう。そして、今はみんな再稼動を熱烈に反対しているが、9月までには、忘れるのではないかとの甘い考えが見え隠れする。橋下と古賀は、人の風上にも置けないやつらだ。
5月31日の『たね蒔きジャーナル』では、原発を動かしたり、止めたり、そんなに簡単にできるのかという視聴者からの質問にできないことはないが、燃料棒や圧力容器に負担がかかると小出裕章先生はおっしゃられていた。しかし、関西電力では、夏場も電力は十分足りており、不足することはないのに、電力の需要が高い夏の間だけの暫定的な稼動というのが、嘘くさいということは、小出先生も当然気づいているようで、それを知っていて再稼動を容認した橋下への不信感を隠せない様子だった。
そもそも、日本国民をここまで不幸にした原発を誰が率先して米国から導入させたのか。そのときのことを、詳しく知りたい方は、次ページへ。とても参考になる動画。
原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~
これを見ると、核アレルギーだった日本に、最も積極的にもう一つの核である原発を導入したのは、旧帝国時代の内務省特高警察官僚出身者で、後に読売新聞を立て直した正力松太郎だったということがわかる。
CIAの工作員でもあった正力松太郎は、テレビと新聞という二つのメディアを通して情報を操作し、反米から親米へ、核アレルギーから核化容認へと日本国民を導いた張本人だ。
ウィキペディアによると、正力松太郎が、1956年(昭和31年)1月に原子力委員会の初代委員長に就任した際に、日本に原子力発電所を5年後に建設する構想を発表した。これに対して、原子力委員の湯川秀樹は、「動力協定や動力炉導入に関して何等かの決断をするということは、わが国の原子力開発の将来に対して長期に亘って重大な影響を及ぼすに違いないのであるから、慎重な上にも慎重でなければならない」と強く訴え、抗議のために辞任した。(『原子力委員会月報』1957年1月号)
1960年代に原発を日本に導入すると、力尽きたように1969年に死去。正力松太郎としては、A級戦犯の身で命を助けてもらった米国への恩返しのつもりであったのだろうが、日本人にとって正力松太郎はまさに売国奴。これが後に福島第一原発事故をもたらした悪夢の始まりだった。日本を戦争に導いただけではなく、狭い地震大国の日本に欠陥品の原子炉を導入させた正力松太郎の大罪は、とうてい許されるものではない。
大飯原発が福島第一原発と同じような事故を起こさない保障はなく、万一事故が起きた場合は、再稼動をもくろんだ野田政権の閣僚たちやそれを容認した橋下大阪市長は、大きな過ちを犯した政治家として、永遠に記憶されるだろう。
普段は決してお勧めできない青山氏の番組からの録画だが、これを見ると、細野環境相についてまともなことを言っていたのでアップした。しかし、すでに削除されてしまい残念。
2012.5.30アンカー_青山繁晴_2
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しかし、去年の4月には、「新規原発ないし原発の延長計画、これを府県民の総力で止めにかかる。」と語り、今年の4月には、「誰も安全だなんて言ってない。このまま再稼動を進めていくことは国家の重大危機だと認識。」と再稼動の反対を明言していたのだ。そんな橋下のことだから、今年の9月になったら、なったで、「1度再稼動した原発は止めるのが困難だ。」などと言い訳するのではないか。
原発は1度稼動させたら、車みたいに、エンジンをつけたり切ったりそう簡単にできるものではないだろう。今、再稼動させたら、秋に再び停止させるのは不可能と思ったほうがいい。
大阪市特別顧問の古賀茂明氏も「きのうの段階で政府は絶対(大飯原発を)動かすことがはっきりしたので新しい段階に入った。あれこれ言い訳するのは潔くない。それよりはここで一回整理をして次の戦いに入っていこうと。」などと発言しているが、これを聞いて、この古賀氏というのもあまり信頼のおけない人物なのではないかと思った。
経産省を辞めるか辞めないかの頃は、まだ反官のイメージが強かったが、大阪市特別顧問の肩書きを得て、再び税金で
生計を立てるようになると、やはり、政府のいいなりとなってしまうのか。もう少し気骨のある人かと思ったが、幻滅した。実際には、恒常的に運転するとしても、暫定的な稼動といえば、国民はあきらめがつくだろう。そして、今はみんな再稼動を熱烈に反対しているが、9月までには、忘れるのではないかとの甘い考えが見え隠れする。橋下と古賀は、人の風上にも置けないやつらだ。
5月31日の『たね蒔きジャーナル』では、原発を動かしたり、止めたり、そんなに簡単にできるのかという視聴者からの質問にできないことはないが、燃料棒や圧力容器に負担がかかると小出裕章先生はおっしゃられていた。しかし、関西電力では、夏場も電力は十分足りており、不足することはないのに、電力の需要が高い夏の間だけの暫定的な稼動というのが、嘘くさいということは、小出先生も当然気づいているようで、それを知っていて再稼動を容認した橋下への不信感を隠せない様子だった。
そもそも、日本国民をここまで不幸にした原発を誰が率先して米国から導入させたのか。そのときのことを、詳しく知りたい方は、次ページへ。とても参考になる動画。
【More・・・】
原発導入のシナリオ ~冷戦下の対日原子力戦略~
これを見ると、核アレルギーだった日本に、最も積極的にもう一つの核である原発を導入したのは、旧帝国時代の内務省特高警察官僚出身者で、後に読売新聞を立て直した正力松太郎だったということがわかる。
CIAの工作員でもあった正力松太郎は、テレビと新聞という二つのメディアを通して情報を操作し、反米から親米へ、核アレルギーから核化容認へと日本国民を導いた張本人だ。
ウィキペディアによると、正力松太郎が、1956年(昭和31年)1月に原子力委員会の初代委員長に就任した際に、日本に原子力発電所を5年後に建設する構想を発表した。これに対して、原子力委員の湯川秀樹は、「動力協定や動力炉導入に関して何等かの決断をするということは、わが国の原子力開発の将来に対して長期に亘って重大な影響を及ぼすに違いないのであるから、慎重な上にも慎重でなければならない」と強く訴え、抗議のために辞任した。(『原子力委員会月報』1957年1月号)
1960年代に原発を日本に導入すると、力尽きたように1969年に死去。正力松太郎としては、A級戦犯の身で命を助けてもらった米国への恩返しのつもりであったのだろうが、日本人にとって正力松太郎はまさに売国奴。これが後に福島第一原発事故をもたらした悪夢の始まりだった。日本を戦争に導いただけではなく、狭い地震大国の日本に欠陥品の原子炉を導入させた正力松太郎の大罪は、とうてい許されるものではない。
大飯原発が福島第一原発と同じような事故を起こさない保障はなく、万一事故が起きた場合は、再稼動をもくろんだ野田政権の閣僚たちやそれを容認した橋下大阪市長は、大きな過ちを犯した政治家として、永遠に記憶されるだろう。
普段は決してお勧めできない青山氏の番組からの録画だが、これを見ると、細野環境相についてまともなことを言っていたのでアップした。しかし、すでに削除されてしまい残念。
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Tags : 大飯原発再稼動 |
容認 |
橋下徹 |
正力松太郎 |
小出裕章 |
古賀茂明 |
原発導入のシナリオ |
大阪人 |
2012.06.12(火) 07:55 | URL |
【編集】
ただ単に、深い考えなんてなくて、脱原発が一票につながりそうだから、脱原発を叫び、橋下停電の危険に脅かされると見るや、なんとか自分をさわやかに見せようと、「敗北宣言」なるパフォーマンスをしたんでしょう。でもねえ、‘容認‘だなんて随分、偉そうですねえ。危険を福井県の方に押し付けるのに、あれだけお騒がせさせておきながら。まるで普天間の辺野古移転の件のようで。橋下と京都、滋賀の知事は福井県知事に謝罪すべきではないのでしょうか?
〇 |
2012.06.03(日) 00:24 | URL |
【編集】
みにーさん、こんにちは。
6/3(日)「げんぱつ?YES/NOパレード」のご案内をトラックバックさせていただきました。ここのところ私は住民投票に入れこんでおりますが是非、都民一人一人が原発問題を真剣に考える場として、原発都民投票を成功させたいと思います。
6/4、6/5の都議会傍聴にもたくさんの皆さんと一緒に行きたいと思います。
6/3(日)「げんぱつ?YES/NOパレード」のご案内をトラックバックさせていただきました。ここのところ私は住民投票に入れこんでおりますが是非、都民一人一人が原発問題を真剣に考える場として、原発都民投票を成功させたいと思います。
6/4、6/5の都議会傍聴にもたくさんの皆さんと一緒に行きたいと思います。
散策 |
2012.06.02(土) 09:39 | URL |
【編集】
橋下氏も「敗北宣言」を行っているわけだし、むしろここまでよく戦ったというべきだと思います。他の首長では絶対こうはいかなかった。
今後は、大飯をいつ停めるのか、大飯以外は絶対に動かさない戦いになると共に、関電を弱体化させ解体させ、新規参入の仕組みを作っていける道筋を立ててもらいたいと思います。
今後は、大飯をいつ停めるのか、大飯以外は絶対に動かさない戦いになると共に、関電を弱体化させ解体させ、新規参入の仕組みを作っていける道筋を立ててもらいたいと思います。
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6/3(日)「げんぱつ?YES/NOパレード」集合:新宿中央公園水の広場 集合時間は13:00
「げんぱつ?YES/NO パレード」やります!皆様是非、ご参加ください。
そして翌日から皆で都議会を傍聴に行きましょう!
2012/06/02(土) 09:30:52 | 散策
| HOME |
全く低レベルな話で、嫌になる。
橋下は単に、《受ける》から、再稼働反対のパフォーマンスしただけやん。なんで、それがわからん人がいるのか、本当に不思議やわ。
俺なんて、あいつの顔見ただけでわかるよ。演技性人格やん。演技してる内に自分でも、ウソかホントか、わからなくなるんやろね。