2012.05.28 (Mon)
カナダで突然始まった花粉症アレルギーの謎

昨日は、ファミリー・ドクターのところに行って、診察を受け、カナダのファミリー・ドクターの診察室は、日本のように立派ではなく、小さな個室がいくつかあって、患者さんがそれぞれの個室で診察を受けれるようになっている。写真の通り、とてもシンプルな作りだ。
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私が日本にいた頃は、病院の診察室に行くと必要最低限のことしか聞かれずに、病状は全て手書きでカルテに書き込まれていたが、カナダでは情報は全てパソコンに保管されており、去年の春ごろの記録をパソコンのスクリーンで見ながら、去年アレルギーが初めて発生したときにいただいたお薬の名前を教えてもらった。この私のファミリー・ドクターは、訪問するたびに病状だけではなく、患者の体重、血圧、血中酸素濃度を計った後、職場での様子や余暇の過ごし方まで全て詳細に聞いてパソコンに打ち込んでいく。病気になったときは、病因が普段の生活の変化と結びついているという考えているのだろうか。血中酸素濃度を計ったことがあるだろうか。最近では、パルス酸素濃度計という機器を指先に装着するだけで、動脈中のヘモグロビンの酸素量を調べることができるのだ。脱酸素化血液に吸収される赤外光と、酸素化血液に吸収される赤色光の差異を比較することで測定されるのだとか。このお手軽な酸素濃度計は、新生児の心疾患判定にも効果があるとされている。
アレルギー薬も毎年進化しているようで、去年とは違う内服薬を勧められた。目薬は去年と同じだった。その他、鼻の奥にスプレーする「ナゾネックスNasonex」という謎めいた名前の薬は無料のサンプルがあったので、使用方法の説明を受けた上で2箱いただいた。
鼻の奥に何かをスプレーするのは生まれて初めての体験だったが、アレルギーで鼻水がでていたときは、スプレーするとすぐに鼻が乾燥してきて、鼻水がとまったので、即効力があって気に入った。鼻もかなりすっきりした。
内服薬と目薬は、私のアレルギーに効く薬のサンプルがなかったので、「ドラッグ・マート」という薬局で買った。処方箋はいらなかった。「ドラッグ・マート」は日本で言えば、「マツキヨ」のようにフランチャイズ(?)のどこにでもある薬局で、薬品だけではなく、食品や飲み物、化粧品、おもちゃ、ペット・フードなども売っている。処方箋薬以外のものを買うと、ポイントをくれる。毎週土曜日にポイントの加算方法が変わり、あるときは、75ドル以上の買い物をすると20倍になったり、50ドル以上の買い物をすると、「ティム・ホートン」で使える10ドル分のカードをくれたりする。
しかし、その分、元の値段が高いこともあるので、よく他の店の値段と比較した上で、薬以外のものは買うことにしている。
さっそく家に帰ってからドラッグ・マートで買った目薬を目に注すとジンジンジン~という感じでジワジワ効いてきて、ちょっと不快感があるが、かゆみはすぐに消えた。ファミリー・ドクターによれば、コンタクト・レンズの上から注してもOKということだったが、なんとなく、効き目が弱くなるようで、コンタクトをはずしてから目薬を差した。それにしても、5mとこんなに少量で10ドルもするとは・・・・。

一滴でかゆみがうそのように消えるアレルギー用の目薬 10ドル
そして、食後に「エリアス」という内服薬を1錠飲むやいなや、くしゃみもとまり、のどのかゆみも消えた。これでアレルギーからは完全に解放された。24時間ごとに飲まなければならないが、花粉が飛び散るのが収まるまでの辛抱だ。

即効性のある内服薬エリアス 10錠で14ドル
それにしても、これまでは一度も花粉アレルギーに悩まされることなく生きてきたのに、体調の変化のせいか、環境の変化のせいか、去年いきなりはじまってしまった春先だけのアレルギー体質。その原因は、いまだに謎のままである。その原因を追究するには、アレルギー専門医に行ってパッチテストをする必要があるとドクターに言われた。カナダのことだから、今から予約しても、半年後くらいになってしまうだろう。これから半年後はクリスマスシーズンでアレルギーのことなど頭の中から消えているだろうし、来年はアレルギーにならないかもしれないし、今のまま放っておこう。
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子どもの頃から花粉を吸い続けることで、体内に抗体が蓄積されていき、それがある水準を超えると突然、花粉症の症状が出てくる。NHKで言ってました。
薬がいろいろ開発されて昔から比べるとだいぶ楽になるそうですが最終的には、花粉ワクチンを作る以外ないそうです。でも莫大な費用がかかるし、個人差があり毎年変えなければならず経済的にペイしないので開発できないそうです。国民病だし、日本政府が原発などに金を使わず国家プロジェクトにすべきだと思うのですが。