2012.05.12 (Sat)
カナダで働いてみませんか
今年はたんぽぽなどの雑草が異常発生しているみたいで、昨日は、庭の雑草刈りに多くの時間を費やした。

先週、カナダの日本食レストランのオーナーから、レストランの後をついでくれる人を内密に探してくれないかと頼まれた。そのオーナーは、70代で、いつまでもやっていけるわけではないし、できれば日本人の方に後をついでほしいとのことだった。そのオーナーは、今、彼のレストランで働いている人によけいな心配をかけたくないとの思いがあるため、ブログでは詳細は書かないように言われたので書けないけど、興味のある方がいらっしゃたら、「管理者にだけ表示を許可」するコメント欄に連絡先を書いていただいたら、詳細を説明したいと思う。
そのオーナーによれば、日本食に限らず、居酒屋や焼き鳥屋、蕎麦屋、ラーメン屋、カレー屋などなんでも好きなものをやって欲しいという。
もし私が飲食業をするとしたら、洋風居酒屋だろうか。居酒屋といってもワインや粋なカクテルやチューハイなどもオーダーできて、おなかのすいた人には、その人の飲み物に合ったシンプルだけど、心のこもったおいしい料理を食べさせてあげられるようなそんなお店をやってみたい。
みなさまは、1986年に放送された「ライスカレー」というテレビドラマをご欄になられたことがあるだろうか。カナダでライスカレーショップを開業しようとした青年たちの物語で、とても興味深いお話だ。どうせ、一度きりの人生、たとえ思い通りにいかなくても、自分がやりたいことをやって、生きたいように生きたほうが悔いが残らないだろう。
ライスカレー第1回1/5
このドラマに感化されて、高校を卒業してシェフの道に進み、23歳でオタワの「在カナダ大使館」の総料理長となったのが、現在、日本で20件以上のイタリアン・レストランと居酒屋を展開している株式会社ル・クールの代表取締役の橘秀希氏だ。
ナゴヤ・キャッスルホテル(現ウェスティンナゴヤキャッスルホテル)に就職するも、彼の目は海外に向いていた。車を売ったお金でフランス語と英語を習った。しかし、語学ができても海外にツテはなく、無謀にもいきなり新幹線に乗って外務省にツテを探しに出かけた。外務省に門前払いをくうが、そこで、運よく国際交流サービス協会の人が大使館に勤める料理人の試験を受けないかと話しかけてきてくれた。
試験を受け、決まったのは、ナント!『ライスカレー』の舞台となったカナダだった。しかも、そのとき23歳で総料理長という肩書きを持つことになるとは・・・・。反対していた家族も認めてくれるようになった。
ちょうど橘氏がオタワの日本大使館で総料理長を務めていたときに、私もオタワに住んでおり、1度だけ大使館でオタワ在住の日本人のための新年会に行ったことがある。そのとき、普段はめったに食べられない高級な日本料理をたらふく食べて、日本人であることの幸せを感じ、心から満足した記憶がある。もしかしたら、あのときのおいしい日本料理は橘氏によって作られたのかもしれない。
大使館では大使が代わると料理長も代わるのがしきたりで、橘氏も大使が代わると同時に日本へ戻り、カナダのヒルトンの料理長の紹介で、名古屋ヒルトンに勤めた。そのとき、これからは、フレンチよりもイタリアンだとイタリア料理に興味が移り始めていた。実行力のある橘氏のこと、その後、イタリアで修行を開始し、経験をつんで日本に帰国し、1999年には個人事務所、『ル・クール』を設立。
2009年には、浜松のイタリアリストランテのオーナーに浜名湖が見渡せるレイクヴューのリストランテの運営をまかされた。橘氏がその高級イタリアレストランを食べ放題のイタリアレストランにかえると、客単価はグッと下がったが、売り上げは上がった。ここで開発したサービスをさらにバージョンアップして初の直営店「ヴィーノ・イタリア」をオープンした。
カナダでも、レストラン業界は不況の波に襲われ、閉店する店も後をたたなかったが、食べ放題の店だけは、いまだに繁盛している。イタリアンの食べ放題とは、とてもこれまでにはない斬新なアイディアだったと思う。今では、愛知県を中心に「ヴィーノ・イタリア」を22店舗構え、同時に居酒屋も展開中だという。
橘氏が23歳でカナダに渡ってから23年が過ぎようとしている。一つのテレビドラマをきっかけに波乱万丈の人生を歩みながらも成功を収めた橘氏だが、誰にでも橘氏と同じようなチャンスはめぐってくると思う。そのチャンスを手に入れるか、取り逃がすかはその人にどれだけ好奇心と実行力があるかにかかってくるのだろう。
■橘秀希氏のTwitter:橘 秀希 (@lecoeurjapon) on Twitter
■橘秀希氏のブログ:名古屋の海賊王ブログ
■HP:ル・クール

先週、カナダの日本食レストランのオーナーから、レストランの後をついでくれる人を内密に探してくれないかと頼まれた。そのオーナーは、70代で、いつまでもやっていけるわけではないし、できれば日本人の方に後をついでほしいとのことだった。そのオーナーは、今、彼のレストランで働いている人によけいな心配をかけたくないとの思いがあるため、ブログでは詳細は書かないように言われたので書けないけど、興味のある方がいらっしゃたら、「管理者にだけ表示を許可」するコメント欄に連絡先を書いていただいたら、詳細を説明したいと思う。
そのオーナーによれば、日本食に限らず、居酒屋や焼き鳥屋、蕎麦屋、ラーメン屋、カレー屋などなんでも好きなものをやって欲しいという。
もし私が飲食業をするとしたら、洋風居酒屋だろうか。居酒屋といってもワインや粋なカクテルやチューハイなどもオーダーできて、おなかのすいた人には、その人の飲み物に合ったシンプルだけど、心のこもったおいしい料理を食べさせてあげられるようなそんなお店をやってみたい。
みなさまは、1986年に放送された「ライスカレー」というテレビドラマをご欄になられたことがあるだろうか。カナダでライスカレーショップを開業しようとした青年たちの物語で、とても興味深いお話だ。どうせ、一度きりの人生、たとえ思い通りにいかなくても、自分がやりたいことをやって、生きたいように生きたほうが悔いが残らないだろう。
ライスカレー第1回1/5
このドラマに感化されて、高校を卒業してシェフの道に進み、23歳でオタワの「在カナダ大使館」の総料理長となったのが、現在、日本で20件以上のイタリアン・レストランと居酒屋を展開している株式会社ル・クールの代表取締役の橘秀希氏だ。
【More・・・】
トロントと日本を結ぶマガジン、『TORJA 2012 Vol.1』によれば、橘氏は、愛知県知多市に生まれ、高校は県内でも有数の進学校に通っていた。推薦で大学に進学できるだけの内申点があったが、『ライスカレー』を観て料理人になろうと決意。18歳のとき、家族の反対を押し切って、辻調理師専門学校に進んだ。ナゴヤ・キャッスルホテル(現ウェスティンナゴヤキャッスルホテル)に就職するも、彼の目は海外に向いていた。車を売ったお金でフランス語と英語を習った。しかし、語学ができても海外にツテはなく、無謀にもいきなり新幹線に乗って外務省にツテを探しに出かけた。外務省に門前払いをくうが、そこで、運よく国際交流サービス協会の人が大使館に勤める料理人の試験を受けないかと話しかけてきてくれた。
試験を受け、決まったのは、ナント!『ライスカレー』の舞台となったカナダだった。しかも、そのとき23歳で総料理長という肩書きを持つことになるとは・・・・。反対していた家族も認めてくれるようになった。
ちょうど橘氏がオタワの日本大使館で総料理長を務めていたときに、私もオタワに住んでおり、1度だけ大使館でオタワ在住の日本人のための新年会に行ったことがある。そのとき、普段はめったに食べられない高級な日本料理をたらふく食べて、日本人であることの幸せを感じ、心から満足した記憶がある。もしかしたら、あのときのおいしい日本料理は橘氏によって作られたのかもしれない。
大使館では大使が代わると料理長も代わるのがしきたりで、橘氏も大使が代わると同時に日本へ戻り、カナダのヒルトンの料理長の紹介で、名古屋ヒルトンに勤めた。そのとき、これからは、フレンチよりもイタリアンだとイタリア料理に興味が移り始めていた。実行力のある橘氏のこと、その後、イタリアで修行を開始し、経験をつんで日本に帰国し、1999年には個人事務所、『ル・クール』を設立。
2009年には、浜松のイタリアリストランテのオーナーに浜名湖が見渡せるレイクヴューのリストランテの運営をまかされた。橘氏がその高級イタリアレストランを食べ放題のイタリアレストランにかえると、客単価はグッと下がったが、売り上げは上がった。ここで開発したサービスをさらにバージョンアップして初の直営店「ヴィーノ・イタリア」をオープンした。
カナダでも、レストラン業界は不況の波に襲われ、閉店する店も後をたたなかったが、食べ放題の店だけは、いまだに繁盛している。イタリアンの食べ放題とは、とてもこれまでにはない斬新なアイディアだったと思う。今では、愛知県を中心に「ヴィーノ・イタリア」を22店舗構え、同時に居酒屋も展開中だという。
橘氏が23歳でカナダに渡ってから23年が過ぎようとしている。一つのテレビドラマをきっかけに波乱万丈の人生を歩みながらも成功を収めた橘氏だが、誰にでも橘氏と同じようなチャンスはめぐってくると思う。そのチャンスを手に入れるか、取り逃がすかはその人にどれだけ好奇心と実行力があるかにかかってくるのだろう。
■橘秀希氏のTwitter:橘 秀希 (@lecoeurjapon) on Twitter
■橘秀希氏のブログ:名古屋の海賊王ブログ
■HP:ル・クール
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美爾依(みにー) |
2012.05.13(日) 10:29 | URL |
【編集】
傍観者Aさん、
貴重な情報をありがとうございました。どうなのでしょう。日本からすると地球の裏側に位置するカナダにも放射線による影響が出ているのかもしれません。ただ、私が今住んでいる地域に長く住んでいる人と話したところ、これまでは、この地域でも除草剤を使っていたそうなのですが、最近では、除草剤が人体や野生動物に悪影響を与えることがわかったので、使わなくなったとのこと。その影響で、年々雑草が増えている可能性もあります。
「ブログ:院長の独り言」とコメントも読ませていただきました。植物が巨大化したり、いつもよりたくさん花が咲いたとか、全国からいろいろな報告が集まっていましたね。日本の雑草が巨大化している原因は、放射能の影響があるのかもしれませんね。
貴重な情報をありがとうございました。どうなのでしょう。日本からすると地球の裏側に位置するカナダにも放射線による影響が出ているのかもしれません。ただ、私が今住んでいる地域に長く住んでいる人と話したところ、これまでは、この地域でも除草剤を使っていたそうなのですが、最近では、除草剤が人体や野生動物に悪影響を与えることがわかったので、使わなくなったとのこと。その影響で、年々雑草が増えている可能性もあります。
「ブログ:院長の独り言」とコメントも読ませていただきました。植物が巨大化したり、いつもよりたくさん花が咲いたとか、全国からいろいろな報告が集まっていましたね。日本の雑草が巨大化している原因は、放射能の影響があるのかもしれませんね。
美爾依(みにー) |
2012.05.13(日) 10:28 | URL |
【編集】
すばらしい記事をありがとうございます
yjyskym |
2012.05.12(土) 20:42 | URL |
【編集】
背景、お久しぶりです。阿修羅掲示版などおでは「傍観者A」のハンドルで書き込んでいる者です。
>今年はたんぽぽなどの雑草が異常発生しているみたいで、昨日は、庭の雑草刈りに多くの時間を費やした。
実は、私は現在、東京都武蔵野市吉祥寺北町に在住しておりますが、この吉祥寺北町で数少ない「誰でもが入って、野草を取れる場所」(例えば、集合住宅地の土手部分とか)を幾つか知っていて、今年も取ろうとしていたところ、「スギナ(いわゆるツクシの緑色の棒状をした「葉」に相当する部分)や「ドクダミ」の生育が、3.11直後の昨年同時期に比較しても明らかに巨大化しているため、様々なところで書かれている「放射能の影響による植物の異常繁殖」を思い出し、今年はそれら薬草の収穫を見送ろうと思っているところでした。
なお、私の在住する武蔵野市の隣の三鷹市に関する事例では、下記のような報告もあります。↓
http://onodekita.sblo.jp/article/52315121.html
・「ブログ:院長の独り言」より2011年12月24日
放射能と植物(2)異常な成長
キンギョソウの異常増殖を以前紹介させていただきました。(2011.9 東京都三鷹市)
あるいは、偏西風の影響で、カナダでもフクイチの放射線による影響が出ているのではないかと危惧し、あえて書き込みました(杞憂ならば良いのですが・・・)。
>今年はたんぽぽなどの雑草が異常発生しているみたいで、昨日は、庭の雑草刈りに多くの時間を費やした。
実は、私は現在、東京都武蔵野市吉祥寺北町に在住しておりますが、この吉祥寺北町で数少ない「誰でもが入って、野草を取れる場所」(例えば、集合住宅地の土手部分とか)を幾つか知っていて、今年も取ろうとしていたところ、「スギナ(いわゆるツクシの緑色の棒状をした「葉」に相当する部分)や「ドクダミ」の生育が、3.11直後の昨年同時期に比較しても明らかに巨大化しているため、様々なところで書かれている「放射能の影響による植物の異常繁殖」を思い出し、今年はそれら薬草の収穫を見送ろうと思っているところでした。
なお、私の在住する武蔵野市の隣の三鷹市に関する事例では、下記のような報告もあります。↓
http://onodekita.sblo.jp/article/52315121.html
・「ブログ:院長の独り言」より2011年12月24日
放射能と植物(2)異常な成長
キンギョソウの異常増殖を以前紹介させていただきました。(2011.9 東京都三鷹市)
あるいは、偏西風の影響で、カナダでもフクイチの放射線による影響が出ているのではないかと危惧し、あえて書き込みました(杞憂ならば良いのですが・・・)。
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