2012.05.03 (Thu)
指定弁護士が小沢裁判の無罪判決を控訴できない理由
もっとも、指定弁護士にしたら、自分たちの主張は認められているのに、判決では無罪となったのは、納得のいかないものがあるのだろうが、今回の裁判は、もともと小沢氏を政治的に貶めるためのものであり、この裁判で小沢氏が有罪になったら、自民党のほとんどの政治家も有罪にならなくてはならなくなるだろう。
3人の指定弁護士の間でも意見が分かれているようで、「有罪と思っているので控訴したい」と思っているトンチンカンな弁護士もいれば、「(結果を)ひっくり返せる確実な見通しがないのに、被告の立場に置いていいのか」と少しは常識のある弁護士もいるようだ。
そもそも、こんな大切なことを決めるのに、たったの1時間しか話し合わなかったというのも、指定弁護士のやる気のなさがうかがえる。
一方の森ゆうこ氏を初めとした真の民主主義を確立する議員と市民の会主催の「小沢裁判報告会」を開き、小沢裁判の無罪判決について語り合った。
小沢裁判報告会① '12.4.26 辻恵(つじ めぐむ)衆院議員「真っ白な無罪」
森ゆう子氏は、民主党が政権交代したときに、増税については4年間は議論もしないと国民に約束したにもかかわらず、野田政権が消費税増税法案を成立させようとするのを見て、反感を持ち、文部科学相を辞任した。小沢裁判の判決が出る直前には、衆参両院議長に検察審査会の実態調査のための法務委員会、秘密会の開催を要請し、このことも、判決結果に影響したのではないかと個人的に見ている。森ゆう子氏は、小沢氏と同様に筋の通った政治家である。こういう筋のある政治家がどんどんえらくなる日本にしなければならないと思う。
今回の判決で一番おかしいのは、検察官が事実に反する内容の調査報告書を作成し、検察審査会の判断を誤らせようとしたことに対する苦言はあったが、検察審査会の運営そのものには違法性はなかったとしているところだ。異なる2つの検察審査委員グループの年齢の平均が一致するというのは、世にも不思議な出来事なのだが、そのことについては全く触れず、検察審査会の手続き自体は有効だったことになった。ネットで指摘されている検察審査会の実態がなかったということには一言も触れなかった。この辺りに、無罪判決になった理由の一つが隠されているとしか思えない。
小沢氏は、検察によって2度不起訴になり、検察審査会によって強制起訴されたわけだが、その検察審査会は実態がなかったとされている。今回の判決で、検察審査会の実態がなかったことをはっきりと指摘しなかったことによって、検察の腐敗が暴かれずに終わった。海外ではとても考えられないあやふやな判決である。まるで、真実をとことん追究せずに、全てをあやふやに済ませようとする日本の悪い習慣が裁判にも反映されたようだ。
恐らく、このことがあるので、指定弁護士側も控訴はしないだろう。
小沢裁判報告会⑥ '12.4.26 原口一博 衆院議員
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関連ニュース:小沢元代表の控訴、9日に判断=指定弁護士、協議で結論出ず
WSJ 2012年 5月 2日 20:44 JST
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)罪に問われた民主党元代表小沢一郎被告(69)に対する東京地裁の無罪判決を受け、検察官役の指定弁護士は2日、控訴するかどうかを協議した。結論は出ず、控訴期限前日の9日に改めて協議して最終判断することが決まった。
大室俊三弁護士によると、指定弁護士3人は2日午後、東京都内で約1時間にわたり協議。「判決の論理はおかしいとの指摘はできる」「心証として有罪と思っているので控訴したい」との意見が出る一方、「(結果を)ひっくり返せる確実な見通しがないのに、被告の立場に置いていいのか」との考えもあるという。
また、負担の大きさを理由に、指定弁護士を続けることに消極的な意見も出された。ただ、仮に控訴した場合には、引き続き同じ3人で担当する考えという。
3人は次回協議までに、証拠の見直しなどについて検討する。
飛び交う小沢裁判「控訴」
日刊ゲンダイ 2012年4月28日 掲載
調子に乗るなよ、検察もどきの指定弁護士
「無罪判決」が出た小沢裁判だが、早くも「大型連休の谷間の初めに控訴がある」とのウワサが飛び交い始めた。往生際が悪いというのか、新聞テレビに尻を叩かれたのか分からないが、仮に検察官役の指定弁護士が本気で「控訴」を考えているとしたらお笑いだ。
<やっても結論は同じ。税金のムダ遣いだ>
「我々の主張は認められているが、結論は逆」――。26日の会見で、何度もクビをかしげていた指定弁護士。まるで自分たちの立証活動は完璧だったかのようなセリフだが、勘違いも甚だしい。
「指定弁護士は、東京地裁が『報告・了承』を認めながらなぜ判決は無罪なのか、と思っているようだが、小沢氏は別に違法行為を了解したわけではない。それに政治資金規正法で罪を問われるのは、会計責任者です。小沢氏は虚偽記入を強く主導したり、命令したりした事実もありません。つまり、最初からムリ筋だったのに、ヤクザの親分と小沢氏を同列扱いして共謀共同正犯が成り立つ――と考えたところが間違いなのです」(元検事)
要するに、よほど新しい証拠が出てこない限り、「控訴」しても結論は変わらないし、そんな有力証拠があれば地検特捜部が最初から不起訴にしない。それに検察審査会法では、指定弁護士の職務は判決確定まで続くと解されているから、仮に「控訴審」になれば、指定弁護士は今と同じ顔ぶれだ。1審の立証活動と大きく異なるなんて考えられない。
「裁判官や検事はともかく、弁護士はメディアに大きく取り上げられる機会がめったにありません。それで舞い上がっている部分もあるのだろうが、『惜しかったから上級審の判断も仰ごうかな』なんて軽いノリで控訴されたら、小沢氏にとっても、国民にとっても不幸です。再び不毛な時間を過ごすことになり、また政治が停滞するだけです」(司法ジャーナリスト)
だから「莫大な税金のムダ遣いになる」という声が上がり始めている。
強制起訴の1審は「職務」という言い訳が通用したが、控訴審は指定弁護士の「意思」だ。仮に高裁でも無罪なら、小沢氏だって黙っていないだろう。国賠訴訟はできないから、指定弁護士に損害賠償を求めるかもしれないし、勢いづく小沢グループの怒りが大爆発するのは確実だ。大マスコミにそそのかされている指定弁護士はアタマを冷やしてよく考えた方がいい。

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●でかい置石と思っていたがおよそ恐れるに足りぬ小石でありました
わたしはこれまでAvvazは真実に基づいた調査をして署名活動を行っているものとばかり思っていましたが、勘違いだったようです。このような署名活動をする団体はこれから信用しないことにします。署名もほとんど集まらないだろうし、まあ、ほとんど無視してもいいのでは?
http://www.avaaz.org/jp/japan_sayonara_dirty_politics/?vl
夢をレールに載せ走り出そうとした矢先、さっそくでかい置石が現れた感じですね。
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【産経新聞】 指定弁護士は小沢氏を控訴すべき。上級審の判断を聞きたい・・・「1審の無罪判決は、限りなく黒に近い灰色」
署名は集まっていないみたいですね。
最近の署名者を見てもフェイスブックとツイッターでの共有具合をみても、署名の集まらなさは明明白白、つまり小沢先生の疑惑などよっぽどピュアであるかあるいは見た目だけで人間を判断するかしている偏見もちだけだということが明明白白、国民の殆どが小沢先生が金に汚いなんて信じていない証拠を図らずも見せた感じです。
わざわざ小沢先生に向けられた疑惑がいかに信憑性のない砂上の楼閣であるかを世界にはっきり示した点だけはアッバズを大いに褒めたいです(笑)
ついさきほど知りましたが案の定あのvanacoralが署名してくれるよう呼びかけています。
http://d.hatena.ne.jp/vanacoral/20120504