2012.04.26 (Thu)
速報:小沢元民主党代表に無罪判決
これまでの小沢裁判の概要は、「小沢秘書裁判が無罪でなければ日本の司法の資質が問われる」というエントリーを参考にしていただきたい。
小沢元民主党代表に無罪判決―東京地裁
WSJ 2012年 4月 26日 10:03 JST
東京地裁(大善文男裁判長)は26日、政治資金規正法違反(虚偽記載)で強制起訴されていた民主党の小沢一郎元代表に無罪を言い渡した。この判決は今後の政界や検察審査会制度のあり方などに大きな影響を与えるとみられる。
この裁判では、元秘書の調書や銀行融資書類に小沢氏の署名と押印があることなどから同氏の共謀が認められるとし、検察官役の指定弁護士が禁固3年を求刑したのに対し、小沢元代表側は無罪を主張してきた。
元代表は資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐって東京地検特捜部の捜査を受け、不起訴となったが、検察審査会の議決に基づき、昨年1月に政治資金規正法違反で強制起訴された。起訴状によると、元秘書3人と共謀し、土地取引に絡み2004~05年の政治資金収支報告書に虚偽の記載をしたなどとされていた。
松木議員「罪晴れてよかった」小沢被告無罪判決に(12/04/26)
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小沢元代表に無罪=秘書との共謀否定、虚偽記載了承は認める-東京地裁(時事ドットコム 2012/04/26-12:51)
資金管理団体「陸山会」の土地取引をめぐり、政治資金規正法違反(収支報告書の虚偽記載)罪に問われた民主党元代表小沢一郎被告(69)の判決が26日、東京地裁であり、大善文男裁判長は無罪(求刑禁錮3年)を言い渡した。小沢元代表が虚偽記載を了承したと認定したが、「元秘書との共謀は認められない」と判断した。
国会議員への全面無罪判決は、2006年の村岡兼造元官房長官の一審判決=二審で逆転有罪、確定=以来。検察審査会の起訴議決に基づく強制起訴事件の判決は2例目で、いずれも無罪となった。
大善裁判長は、最大の争点となった元秘書との共謀について、土地購入代金の計上を翌年にずらすことの「報告を受けていない」とした小沢被告の供述は信用できないと判断し、石川知裕衆院議員(38)から報告を受け、了承したと認定。石川議員や池田光智元秘書(34)が、小沢被告の了承を受けた上で虚偽記載したことを認めた。
自己資金の4億円を担保に銀行から融資を受けることも、説明を受けて了承していたとし、提供した4億円を簿外で処理することも、「小沢被告の意向に沿うものだったと考えられる」と判断。検察官役の指定弁護士側の主張に沿った事実認定をした。
しかし、土地代金が2004年に支払われたことについて小沢被告が報告を受けておらず、05年に支払われたと考えていたこともあり得ると指摘。土地取得が05年分の収支報告書に記載されることは適法と考えた可能性があるとして、虚偽記載の故意や、元秘書との共謀について、立証が十分でないと結論付けた。
小沢被告の法廷での供述については、「変遷や不自然な点が認められ、信用できない」とする一方、「確かな記憶がないことも考えられる」とした。
争点の一つだった起訴議決の有効性については、適法と判断した。その上で、「事実に反する捜査報告書を作成し、検察審査会の判断を誤らせるようなことは決して許されない」と述べ、見立てに沿った捜査が問題の背景にあったと指摘。検察当局で十分に調査し、対応すべきだと述べた。
小沢氏無罪に市民の声さまざま
西日本新聞 2012年4月26日 13:48 カテゴリー:九州 > 福岡
小沢一郎元代表の無罪を報じる西日本新聞号外に見入る人=26日午前11時すぎ、福岡市・天神
小沢一郎元代表への無罪判決について、福岡県内で市民の声を聞いた。
北九州市小倉南区の会社経営小田一弘さん(75)は「妥当な判決だ」と評価。「小沢さんは衆院議員定数の80削減をはじめ身を切る改革を訴えている。政権交代の初心を貫いてほしい」と話し、党員資格停止処分となっている民主党内での早い復権を期待した。
一方で、同市小倉北区の街づくり団体事務局長古賀えみ子さん(62)は「判決は無罪だったが、国のために尽くすべき政治家の資金に関する不信感を高めたことは間違いない。裁判を通して多くの国民が感じた小沢氏の黒いイメージはなかなか消えないだろう。求心力の背景に金が絡んでいるのではと疑ってしまう」と語った。
強制起訴のあり方を問う声もあった。
健康食品関連会社社長の岸本勝季さん(50)=太宰府市=は「(市民による検察審査会が)政治とカネをめぐる小沢氏のイメージに振り回されたのではないか。制度の在り方を見直すべきだ」と検証を求めた。NPO法人職員の宮本智子さん(51)=福岡市城南区=は「検察審査会の2度にわたる起訴相当の議決は、それほど厳しい国民の目が向けられているということ。無罪になったとはいえ、小沢氏はそのことを肝に銘じて国民に説明すべきだ」と話した。
西日本新聞社が福岡市・天神の本社前に張り出した号外を見た同市南区の秋村幸三郎さん(80)は「政治家とお金の問題をはっきりさせるのは、やっぱり難しいのでしょうか」とつぶやいた。
=2012/04/26付 西日本新聞夕刊=
こういった街の市民の声を読むと、小沢氏のインタビューやネットで語られている真実を知らずにテレビや大手新聞の報道だけを鵜呑みにしている人がいかに多いかがわかる。今回小沢氏が無罪になっても、これまでの報道による小沢氏のイメージダウンは、いつまでもつきまとってしまうだろう。小沢氏は、これまでの記者クラブの報道機関を名誉毀損で訴えるべきだと思う。
小沢氏の弁護人「評価」、指定弁護士は「残念」
(2012年4月26日13時34分 読売新聞)
小沢元代表の主任弁護人の弘中惇一郎弁護士(66)は判決後に記者会見。
閉廷後、判決理由を解説すると、元代表は「そうか。ありがとう」と緊張が解けた様子で語ったという。
弘中弁護士は「責任の大きな裁判で無罪を獲得でき、安堵している」と表情を緩め、判決が元代表の事件への関与を一定程度認めたことについては、「細かい点ではどうかなと思うこともあるが、基本的には完全無罪と言える」と評価。指定弁護士に対し、「審理の過程で明らかになった不当な捜査も考慮し、控訴は思いとどまるべきだ」と求めた。
続いて、指定弁護士も会見。大室俊三弁護士(62)は「残念だが、主張のほとんどが認められている。判決理由を検討し、控訴するか考えたい」と話した。

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【政権交代】を実現させたブロガーリスト
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しかしそんな些末なことよりももっと根源的な売国政治のおおもとを断つ方が遙かに重要である。すなわち奇形司法やスパイ霞ヶ関記者クラブマスゴミ違憲政党公明党を操って日本に露骨に内政干渉するアメリカの人種差別支配条項地位協定を直ちに破棄することが日本国民の付託を受けた国会の最大の急務である。
国会がやらぬなら国民が直接主権行使してやるけどね、「地位協定破棄と福一石棺桶化」。
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小沢元代表に無罪判決、裁判を終えても既存メディアの司法を無視した偏見報道の繰り返しは断罪すべし
劣化ウラン弾といえば湾岸戦争である。
>>湾岸戦争 米英が95万個使用
劣化ウラン弾 被曝深刻
>>http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/index.html
1991年の湾岸戦争で、米・英軍は新兵器の「劣化ウラン弾」を、イラク軍に対し初めて実戦で使った。核爆発や核融合を伴う原爆、水爆とは違う放射能兵器である。停戦成立から九年がたった今、退役米・英軍人やその家族、戦場となったイラクの軍人、市民らの間に放射線被曝(ばく)などによる健康障害が広がっている。米・英、イラクで取材するうち、白血病やさまざまな慢性疾患にさいなまれる「知られざるヒバクシャ」の深刻な実態が浮かび上がった。
(田城 明)
白血病や先天性障害 米軍43万人汚染地帯に
http://www.chugoku-np.co.jp/abom/uran/tokushu/index.html
<<
これは広島市に本社を置く中国新聞の記事である。
なぜ中国新聞が「劣化ウラン」弾の被曝被害について特集記事を書くか?
広島市と云えば8.6原爆の日、である。
世界中のヒバクシャが参加する平和式典が毎年開かれている。
もちろんイラクの劣化ウラン弾放射能ヒバクシャも参加している。
ヒロシマには神聖で重大な責任があるのだ。人類はもうこれ以上新たなヒバクシャを生んではならない。「あやまちは繰り返しませぬ」と世界中へ宣言したのだから。
劣化ウラン弾被曝被害特集をものした被爆都市広島市の中国新聞が広島市の目と鼻の先に密かに大量に貯蔵されていた「劣化ウラン」の存在に無関心であるような無神経なら、8.6平和式典は世界中のヒバクシャからの信頼をすべて失うであろう。
そして平和宣言都市ヒロシマを擁する広島県知事広島市長の三井化学「劣化ウラン」大量貯蔵問題に対する態度表明に、8.6を目前にして世界中のジャーナリズムが注目している。