2012.03.24 (Sat)
細野環境大臣が「がれきマジック」で国民を騙そうと必死
まずは、3月18日に神奈川県川崎市で行われた「みんなの力で瓦礫処理」街宣の様子を下の動画で見ていただきたい。みなさまもご存知の通り、真ん中にいるのが、細野郷志環境大臣で、その左にいるのが、神奈川県知事の黒岩祐治、そして、細野氏の右にいる眼鏡をかけた男性は福島県出身の川崎市長、阿部孝夫氏だ。そして、その右側にいるのが、横浜市長の林文子氏。
Government's Street Campaign for Wide-Area Debris Disposal
in Kawasaki City (03/18/2012)
細野がどんなマジックを使ったかというと、手にしている簡易空間線量計で、大気中の放射線量を計測し、次に、それをがれきに近づけて「はい、毎時0.05マイクロ・シーベルトで、空間線量と全くかわらないので、このがれきは安全ということです。」とのたまったのだ。
でも、こんな下手なマジックを使っても、それがインチキだというのは、この会場にいた野次でおわかりだと思うけど、まず、がれきを焼却すれば、汚染は濃縮されて、何倍にもなって空気中に広がっていくというのは、今では誰もが知っている常識だ。
さらに、何億とあるがれきの中のほんの一部の汚染度を測っても、全体の汚染度を計らなければ何の意味もないだろう。中にはそれほど汚染されていないがれきもあるだろうし、ひどく汚染されているがれきもあるからだ。だいいち、このサンプルのがれきが本当に被災地からきたものだという証拠もどこにもないのだ。
おまけに、きっこちゃんもブログに書いているように、がれきの汚染度が、簡易空間線量計で計測できるとは思えない。がれきの汚染度を測るには、食品の汚染度を測るのに必要な特殊な計測器が必要となるのではないか。
細野や地方自治体の首長が本気で、こんな計測法でがれきの放射能汚染度が計れると信じているならまだ救われるが、これが、全てを承知の上で、国民を騙すためにやっているのだとしたら、その罪は重い。
しかし、マジックを見に来た観客が、そのカラクリにすでに気づいてしまっており、まるで、猿芝居となっていたのには救われる気がした。
海外の放射能研究者や見識者たちは、がれきを日本中にばら撒き、焼却処理することにこぞって反対している。それでも、まだ、日本政府が、がれきを広域処理しようとしているのは、利権がからんでいるのと、やはり、日本政府が高放射能汚染されたがれきを全国で燃やす理由というエントリーで紹介したクリス・バズビー博士が指摘されたように、癌の患者を全国に広めて、政府が提訴されたときに福島の発癌率を他の地域と比較できないようにするのが目的ではないかと思う。
海外では、汚染がれき受け入れの差し止め及び、不拡散の嘆願書に一万筆の署名が集められ、日本領事館に提出された。そのドキュメンタリー(日本語字幕版)も作られている。
【海外市民団体の見る日本の汚染瓦礫受入問題】制作:EON
世界中で、がれきの焼却広域拡散を反対している人がたくさんいるというのは、ありがたくもあり、心強くもある。しかし、彼らが一生懸命集めてくれた署名は、どこにいってしまったのか。彼らの暖かい思いやりは、いったい、どこに消えてしまったのか。がれきと一緒に焼却されていないことをただただ祈りたい。
【More・・・】
関連記事:政府、がれき処理で35道府県・10政令市に要請文書
2012/3/17付 日本経済新聞
政府は16日、東日本大震災で発生したがれきの広域処理に協力を求める野田佳彦首相名義の文書を35道府県と10政令指定都市に送付した。岩手、宮城、福島の被災3県とすでに受け入れを表明した東京都などは除いた。来週以降、環境省職員らが自治体に説明する。
首相は昨年8月に成立した災害廃棄物処理特別措置法に基づき「災害廃棄物の処理は復旧・復興の大前提だが、現地では処理能力が大幅に不足している」と説明し「広域処理の緊要性を踏まえ、私も積極的な協力を要請する」と求めた。
同時に細野豪志環境相も文書を送った。地元住民向け説明会を開くことや、がれきの放射線量測定は国の負担で可能だと伝え、受け入れの検討状況を4月6日までに回答するよう求めた。
受け入れ表明済みの東京都、山形、青森、静岡各県などには来週以降に別途通知を出す。受け入れてほしいがれきの種類や量、具体的な地域名を個別に文書で知らせる。
政府は受け入れ自治体への財政支援策に加え、法律に基づく要請文書を契機に広域処理を前進さる考えだ。
環境相は16日、群馬県庁で大沢正明知事と会談し、がれき処理への協力を要請。記者団に「風評被害は生じないと考えているが万が一、損害があれば国が責任を持って対応する」と述べた。
民主党政権は官僚にいわれるまま、必死でがれきを広域処理しようとしている。細野だって、一時は、がれきは福島第一原発の近くで処理するべきだと言っていたはずだ。しかし、なぜ意見が180度転換し、ここまで必死になっているのかわからない。やはり、広域処理が国民に受け入れられた暁には、政府から、何かご褒美でももらえるのだろうか。政府は、えさを与えながら、うまく民主党政権を誘導している。
だが、民主党政権ががれきを必死で広域処理しようとすればするほど、国民は、自分たちに健康被害を与えた民主党を怨むだろう。そして、民主党政権は、2度と与党になることはないと思う。官僚をなんとか説得して、がれきの広域処理をストップさせることができれば、次期政権を手に入れる可能性もでてくるかもしれないのに・・・・。

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しかも誰も得をしない処理をする民主党政府。
正しい情報が行き渡れば糾弾する動きも
もっと広がるのでしょうが、
大手マスコミは口を拭って知らんフリです。