2012.02.28 (Tue)
愛川欣也のパックイン・ジャーナルが継続することに♪
愛川欽也 パックイン・ジャーナル 20120225 1/8
Uploaded by packinjournal256 on Feb 26, 2012
◆原発問題のすべてを小出裕章さんに聞く
◆緑の政治運動とこれからの政党は
◆原発国民投票 大阪市6万2千、東京都は33万1千
◆橋下市長がじょじょに見えてきた
◆南京大虐殺はなかった、と河村名古屋市長
<コメンテーター>
早野 透(桜美林大学教授)、今井 一(ジャーナリスト)、川村晃司(テレビ朝日コメンテーター)、マエキタミヤコ(メディア・クリエイティブディレクター)、横尾和博(社会評論家)
<コーナーゲスト>
小出裕章(京都大学原子炉実験所助教)
フェイスブックでこの番組のリンクをアップしてくださったたまちゃん、いつも重要なリンクを探してくれてありがとう。
今回は、京都大学の小出先生が出演された。原発を全て止めても電気は十分賄えるということを強調する小出先生へのコメンテーターからの質問は次のページへ。
【More・・・】
愛川欽也 パックイン・ジャーナル 20120225 2/8
小出先生へのコメンテーターからの質疑応答の要約は次の通り。
質問:今回の福島第一原発事故では、広島に落ちた原爆の何千倍のウランが降ったのですか。
答え:政府がAIEAに出した報告では、今回の事故で大気中に放出したセシウム137の量は、広島で放出されたセシウム137の量の168発分だと言っているが、かなりの過小評価だと思う。犯罪者が自分の罪を正しく報告することはない。海外の報告によれば、日本の政府の2,3倍、つまり、原発の数百発分は放出してしまった。今現在も海に向かって放出しているという現状だ。
質問:今、自主避難しているかたもいらっしゃるようだが、小出先生は福島の人々の避難についてどうお考えですか。又、具体的なアドバイスなどありますか。
答え:国際基準では、普通のみなさんが被曝していい上限は年間1ミリシーベルトといわれている。小出先生は、放射線業務従事者で、給料をもたっているので、年間20ミリシーベルトがまんしなさいと言われているが、今の現状は、国が、普通の人も20ミリシーベルト以下は我慢しろと言っている。つまり、現状は、国家自身が法律を破って人々を被曝させているという状況になっている。小出先生は、被曝をすれば必ず危険があるので、日本が法治国家ならば、きちんと法律を守って福島の人々を非難させなければならないと思っている。
愛川欽也 パックイン・ジャーナル 20120225 3/8
質問:日本人は楽観論者なのかもしれないが、あれだけのことが起こってもなんとかなるだろうと原発も薦められてきたにもかかわらず、又原発が再稼動されようとしている。どうしてこんな感じになってしまうのだろうか。
答え:原子力は願望にもとづいて薦められてきた。原子力を推進してきた人々も起きないだろうし、起きないでくれという願望でここまで来てしまった。しかし、残念ながら、願望で安全は守れない。この事実を前にして、なおかつ教訓を得ないのであれば、悲惨な国だなと思う。
質問:政治家も官僚もメディアもちゃんとその部分は認識せずに、一番認識しているのは、子供を持っているお母さんだが、原発をこのまま次の世代に残していいのだろうか。
答え:原子力は、人体に悪影響を与える核分裂生成物という放射能(毒物)を作ってしまう。事故があって今のような悲劇が起こってしまった。仮に事故が起きなくても、その核分裂生成物は消えない。十万年という期間にわたって毒物であるというものを生み出している。それを生み出しているのは、私たち大人の世代がやっているのだが、その毒物を子供に託していく。そして、その子供が又その子供に託していく。たかが電気のためにこれだけやるのかと思っている。
質問:まだまだ原発を再開したいという人たちがいるが、原発を止めるために、どのようなアドヴァイスをすればいいか。
答え:多くの人が個性を生かして発信すれば、原子力なんて簡単にとまると思っています。
質問:政治のプロセスの中で、今の政権もそういう認識を持ってくれればいいのだが、実は、原発は40年間は使えるんだという法律を作っていくと、いくらメディアが発信しても、決まった法律の中で、政治そのものが変わっていかないと、国策として推進してきた人がわかっていても、何も変わらない。これを福島を教訓にして、より安全な原発を作るんだとか、日本が製造した原発を海外に輸出したりという方向に行ってしまう。海外で事故が起きたらと思うと、なぜ、もう少し、地球全体で原発を考えて、廃止してやめようという方向にいかないのか。各国の原発推進者があまりにも力を持っているからか。
答え:世界的に原子力から利潤を得ようとして巨大な産業が群がったという歴史があった。今日きちっと聞いてもらう時間はないが、原子力は、実は核であり、原子力をやるということは、核兵器を作る能力を得たいということがずっと基礎にあるわけだから、世界中の国々が核兵器を持つ潜在的な力を得たいということで原子力に踏み込んだという歴史があるので簡単には抜けられないだろう。
質問:3.11以降、全国で反原発や脱原発運動が起こっているが、3.11を節目に日本の社会は変わると思いますか。
答え:自分は、かなり悲観論者だと思うのだが、これまで40年間、原子力は即刻辞めて欲しいと言い続けてきたが、やめさせることができないで、ここまできている。その中では運動だって盛り上がった時もあったが、退潮した時期もあった。それでも、ずっと負け続けてきてしまった。3.11以降、少し明かりが見えたような気がしたが、40年で廃炉にする法律が決まったりなど、国やメディアは猛烈な巻き返しが始まっていると思う。
質問:イタリアやドイツのように国民投票で原発の問題を解決できると思うか。
答え:国民投票は一つの価値ある運動だと思っているが、自分には他にやることがあるので、それにかかわることができるかどうかはわからない。しかし、多くの人が自分のこととして、原子力を考えて欲しい。
関連記事:
「福島原発事故、誰が責任取る」 第五福竜丸元乗組員が批判
日経 2012/2/25 21:52
1954年に太平洋・ビキニ環礁で米国が行った核実験で、放射性降下物「死の灰」を浴びた静岡県焼津市のマグロ漁船「第五福竜丸」の元乗組員、大石又七さん(78)が25日、東京都内で講演し、東京電力福島第1原発事故について「これだけ大きな事故の責任を、なぜ誰も取らないのか」と批判した。
講演は、核実験が実施された3月1日の「ビキニ・デー」を前に、第五福竜丸の船体が保存されている展示館近くの施設で行われた。
大石さんは「私たちは内部被曝(ひばく)し、たくさん病気を抱えているが、政府が当時、原発導入を急いでいたため、被害が過小評価され切り捨てられた」と指摘。「福島の人びとが苦しんでいるのに、事故の責任という中心部分に手を付けず、原発輸出を進めることに怒りを感じる。核という恐ろしいものはなくしていくべきだ」と訴えた。〔共同〕

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