2012.02.13 (Mon)
カナダdeエコ・ハウス
今の家も、もともと誰も住んでいなかったのだが、不動産屋からただ家を空にしておいたらもったいないからと言われ、大家さんが貸すことになった。立地条件や家の広さのわりに安く借りることができた。でも、大家さんもだんだん年をとってきたし、今度は今がチャンスと見て、売るようだ。
そんなわけで、今週末は、久しぶりの大雪が降ったにもかかわらず、いろいろな家を見に行ってきた。予算が予算だし、動物が4匹に魚が3匹もいるので、あまり立派なところは借りられない。予算に合っていて、動物OKのところを見ると、広いけど、築100年の古い家だったり、家の中はきれいだけど、表通りに面したところだったりで、いまひとつこれといった家が見つからない。
そんな中で、偶然見つけた一軒家は、ジョーダンというワイン・カントリーに建つドリームハウスだった。おととし建てられてから、売り出されていたのだが、太陽光発電で生じた電力を電力会社に売る装置がついているため、普通の家よりも割高だった。といっても、家の中から20Valleyと呼ばれるグリーンベルトの森が見え、静かな場所にある庭付きの大きな家で、日本円で6000万円ほど。去年は失業率も高く、世界的に経済が悪化していたため、いまだに売れ残っているのだ。この家だけが太陽光発電可能な家なんだけど、まだみんなは太陽光発電で電力を売るというコンセプトが新しすぎて理解できないと言っていた。
大家さんは、その家がある通り一帯の土地の所有者で、通りの名前がそのまま大家さんの名前になっている。そのグリーンベルトに面した土地に8軒家を建て、自分もそこに住んで、あとの家は売却した。
天井が驚くほど高くて、ソーラーシステムのせいか、家の中も暖かく、居間は吹き抜けで高い天井から床まで石作りの暖炉もあり、豪華な家だった。寝室は2階に2つ、1階に1つ。3つの寝室はおのおのがお風呂とシャワーとトイレ、そして、大きなウォークイン・クロゼット付き。その他、デンと呼ばれる書斎用の部屋も1階にあり、その部屋を寝室に使えば、4人がそれぞれの部屋をもって住める。ガスや電力もほとんどかからないばかりか、年に100万円で電力会社に売っているとか。まさに、自然エネルギーを利用したエコハウスだ。
大家さんはこの家を月15万円で売れるまで貸してくれるという。ただ、売れたら、2ヶ月以内に出て行かなければならない。こんなに素敵な家に住んでしまったら、引っ越すのが苦になるだろうな。気の合う人、4,5人で買って住めたら最高だろうな。まわりはワイナリーだらけなので、毎日、ワインとチーズをたらふく飲んだり、食べたりして幸せな老後が過ごせると思う(笑)。

【More・・・】
これがそのエコ・ハウスの写真。中を見せられないのが残念。
そして、これが周りの家。




去年の5月の記事だけど、『現代ビジネス』がカナダのバブルについて気になる記事を書いていたので、紹介したい。
不動産価格が急上昇中でも・・・カナダのバブルは崩壊しない?
『現代ビジネス』2011年05月05日(木)マクリーンズ(カナダ)より CANADA
"北の虎"と称賛されるほど力強く好調なカナダ経済。だが不動産価格の急騰を"バブル"と警告する声も出ている。
カナダが未曾有の好景気に沸いている。昨年1年間で、海外の投資家が同国市場に総額1160億ドル(約9兆8600億円)もの資金を投入。年明けも、海外から約118億ドルが同国の市場に投資された。
好調なカナダ経済にあやかろうとしているのは、投資家だけではない。11年1月には、米小売大手のターゲットが、カナダの小売大手ゼラーズのリース権を取得。他にもJ・クルーやマーシャルズが進出するなど、同国の市場への期待は高い。
各国政府や国際的なシンクタンクからの高い評価も追い風になっている。08年の金融危機後も大崩れしなかったカナダの金融システムや同国政府の健全な財政を称賛する声が、ますます多くの投資を呼び込んでいる。いまや、同国は“北の虎"と称されるほどだ。
好調な経済を牽引しているのは、不動産とエネルギーの2つの分野だ。特に不動産市場は、雇用の創出で大きな役割を果たしており、建設関連の雇用は全雇用の約7・5%も占めている。不動産市場が雇用を生み、消費が増えるという現在の好循環につながっている。
だがその反面、景気が過熱気味なのも事実だ。実際、一部の気の早い投資家の関心は、「カナダのバブルはいつ、どのように弾けるのか?」という点に移りつつある。
時期はともかく、弾けかたが話題なのは、もう一方の好調分野のエネルギーの需要が今後も高まりそうだからである。仮に不動産バブルが弾けても、エネルギー需要がカナダ経済を下支えしてくれる可能性があるのだ。
とはいえ、バブルはバブル。確かにカナダ経済は“虎"のように力強いかもしれないが、“ケルトの虎"と持てはやされたアイルランドの運命を考えると、浮かれすぎるのも考えものか。
これをバブルと呼ぶとしたら、日本のバブルに比べてかなりしょぼいバブルだと思うけど・・・・。
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