2012.01.29 (Sun)
低線量被曝のリスクを訴えたNHK番組に原子力村が抗議
原子力村の逆鱗に触れたNHKの番組が下の動画。番組は、低線量のリスクを決めた国際放射線防護委員会 (ICRP)の当事者に取材し、基準値がどのように決められたのかを調査しながら、実際に低線量被曝に今も悩まされている被曝者たちの声を通して低線量被ばくの恐ろしさを伝えた衝撃的なドキュメンタリーで、大きな反響を呼んだ。
カナダはオタワに本部があるICRPで、科学事務局長のクリストファー・クレメント氏にインタビューすると、低線量放射線被ばくによって受ける癌などのリスクを実際の約二分の一に過小評価されていることがわかった。
さらに調査していくと、当時、原子力推進グループに依頼されて、低線量被曝の国際基準値が50%引き下げられ、原発労働者に対する基準はそれよりも20%下げられていたことが暴露された。現在、ICRPでは、低線量被曝の国際基準値が実際の半分に引き下げられたままで本当にいいのか議論されているという。
もうすでにご覧になられた方は多いと思うが、まだの方はぜひ見ていただきたい。
低線量被ばく_揺らぐ国際基準_追跡!真相ファイル by gomizeromirai
原子力村がNHKに1月12日付けで叩き付けた抗議文は「多く国民の放射線恐怖症をいたずらに煽っている」と批判し、名指しで番組の出演者の発言にケチをつけている。手紙の最後には、原子力村のそうそうたるメンバーが手紙の内容と同じ長さの4ページにわたり、名を連ねている。これまで顔なしだった原子力村というぼんやりとした組織が批判の対象となっていたが、これで、原子力村の主な構成員がはっきりしたといえよう。
日本放送協会 会長 松本正之殿
NHK総合テレビ 追跡!真相ファイル番組(2011 年12 月28 日放映)
「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」への抗議と要望について
[PDF] ファイルより
そんな折、このブログにもおそらく原子力村のイチミだと思うが、低線量被曝を過小評価するようなコメントが届いた。
【More・・・】
タイトルなし
以下のサイト
http://iss.jaxa.jp/med/research/radiation/
によれば、
「地上で我々が日常生活を送る中での被曝線量は、1年間で約2.4ミリシーベルト」
「ISS滞在中の宇宙飛行士の被曝線量は、1日当たり1ミリシーベルト程度のレベルになり、ISS滞在中の1日当たりの放射線量は、地上での約半年分に相当」
だから年1ミリ超で疎開だとか騒いでいる勢力は完全に理性を失っているといえます。
宇宙飛行士は150ミリ前後被ばくして帰還しますが、健康被害はありません。
その宇宙飛行士に比べたら、原発周辺住民のほとんどは避難する必要性すらないでしょう。
本当に避難が必要なのは原発周辺数キロ圏内だけ。
子供が疎開を訴える今回の言動は、完全に親の指示を受けたパフォーマンスといえます。
疎開も賠償も、最後は結局、増税と電気代の値上げにつながるわけで、賠償は最小限にする必要があります。
賠償に寛容な政治家や“有識者”がいたら、それは自分の保身のためと思って間違いはありません。
低線量被ばくで健康被害が生じる科学的根拠はどこにもなく、疎開を個人の費用でするのは自由だとしても、公的資金は絶対に出すべきではないのです。
これに対する反論:
原発推進派の天下りによって作られた「宇宙航空研究開発機構」のサイトがどこまで正確な情報を提供しているのか全くわかりませんが、これは、自然放射線についての話であって、原発からの放射線による被曝とは全く違ったものです。原子炉等規制法と放射線障害防止法では、一般の人の年間(総)被ばく許容限度は“自然放射線による被ばくに加えて1年間に1ミリシーベルト(mSv)”と決まっています。
原発放射能の基礎知識 http://www.stop-hamaoka.com/kaisetsu-6.htmlでも読んでもう一度出直してきたほうがいいかもしれません。
又、子供と大人(男女でも違う)の被曝に対する感受性は全く違います。同じ量の放射線を浴びても子供は大人に比べて数倍癌になる確率が高くなります。だから、大人の男性の宇宙飛行士が自然放射線を150ミリ前後被ばくして帰還しても、健康被害はないといっても、それが原発から放出された放射線によって放射能被曝した子供にあてはまるかといったら全く違う結果になると思います。だから、福島やその周辺の子供たちは疎開が必要なのです。まさか、親の指示を受けたパフォーマンスということはないでしょう。子供たちは自分で危機感を察知しているように見えます。
疎開や賠償が増税や電気代の値上げにつながるなんて何の根拠があっておっしゃられているのかわかりませんが、疎開や賠償の費用が捻出できなければ、東電をつぶして、その保養地など全て売却すれば済むことでしょう。それもせずに電気代を値上げしたり、増税するなんてとんでもないことです。
> 低線量被ばくで健康被害が生じる科学的根拠はどこにもなく、疎開を個人の費用でするのは自由だとしても、公的資金は絶対に出すべきではないのです。
低線量被曝の健康被害は科学的根拠がないとしても、低線量被曝で健康被害がないということにも科学的根拠はありませんよ。
関連記事:
『杉浦 ひとみの瞳』・NHKの放送へ 「原子力ムラ」の 露骨な巻き返し
メディア関連のMLでの重要な話題で、拡散希望のもの。
ご紹介します。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
NHKの放送へ 「原子力ムラ」の 露骨な巻き返しが起こっています。
背景を簡単に解説。
去年12月28日(水)午後10時55分~11時25分に放送された
NHK総合TV『追跡!真相ファイル』で「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」と題し
ICRPを真っ向から批判する番組が放送されました。
番組は、今、来日中のトンデル博士(スウエーデン)などの研究論文などを下敷きに、
ICRPが放射線被ばくを過小に評価していることなどを扱い、大きな反響を呼びました。
(ご覧になってない方はまず、こちらをご覧ください。)
★ http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8
ところが、まさに原子力ムラのそうそうたるメンツが
「多く国民の放射線恐怖症をいたずらに煽っている」と批判。
NHKに要望書を提出したというわけです。
★ http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf
要望書を提出した主体の事務局は、日本原子力学会シニア・ネットワーク連絡会
今、低線量被曝などの問題に取り組んでいる市民は、NHKの制作者が
つぶされてしまうのではないかと心配。
NHKに逆に応援電話をしている段階。
放送での 再放送の要望を出すことも、支援の1つです。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
●見てない方へ(解像度低い)
→ http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8
●原子力村からの抗議・改変要求
→ ttp://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf
記
NHKへの電話→0570-066-066
NHKへの書き込み→ http://www.nhk.or.jp/css/index.html
児玉氏が、低線量被曝のリスクをわかりやすく説明している。
内部被曝の真実と尿検査「低線量被曝でも危険」児玉龍彦
内部被曝の真実の著者児玉龍彦氏がなんで放射線を浴びるとガンができるか?放射線がどうやてDNAを切断するかを解説。
染色体7番qの11領域という染色体がやられてしまうと甲状腺がんになる。昔は低線量の放射線の影響はわからなかったが、今はそのメカニズムがわかってきていて、少ない量でも特定の染色体が切れればガンになるし、高線量でも切れなければガンにならない。
セシウムなどは尿にでてしまうから大丈夫だという説もあるが、尿中に6ベクレル/㍑ くらいの極微量のセシウムが15年くらい検出された人はほぼ全員に前ガン状態が確認されている。前立腺肥大症の500例の膀胱の組織を集めた調査(国立バイオアッセイ研究所 福島先生)

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私は被曝で死ぬのは御免です。
この間別のエントリにコメントした症状は相変わらずな感じです。
でもどこの医院にかかったらいいかわからず、困惑しております。