2012.01.17 (Tue)
田中優氏講演 『おとのちから、ことばのちから。』
1月14日(土)に静岡県島田市で行われた田中優氏の講演とその要旨をアップする。いつもの田中氏の講演に比べて、力がこもっていた。約2時間に、田中優氏のユーモアと知識がびっちりとつまった密度の高い講演だったので、一人でも多くの人にご覧いただきたい。
ラビラビ×田中優『おとのちから、ことばのちから。』
田中氏の講演は、14:14から開始する。
-福島第一原発事故の原因は津波とされているが、実は地震であり、津波も7Mほどのものにすぎなかった。この程度の津波は100年に1度起きている。
-4号機は去年爆破し、傾いている。さらに、元旦の震度4の地震で使用済み燃料プールの水を貯めるタンクから水漏れを起こしてしまった。
-近々、震度6や7の地震が起こる可能性がある。
-4号機が倒壊したら、原発から250キロ以内に住んでいる住民は、すぐに飛行機で逃げるよう、欧米の専門家はアドバイスしている。
-鉄骨自体が崩れてきているので、補強しようにもできない。
-溶けた核燃料を処理するのは難しい。
-それにもかかわらず、日本政府は収束宣言をして、みんなを意味もなく安心させている。
-これから30年の間に、関東大震災レベルのもの、房総沖地震、東海地震などの大きな地震が起こり、富士山も噴火可能性があるにもかかわらず、浜岡などの原発をそのまま放置している。いくらお金が好きでもそこまでやるか。
-放射能は外部被曝よりも内部被曝の方が害が多いので、食べ物に注意するべき。
-財団法人食品流通構造改善促進機構のHPでは、食品の放射能の測定値を細かく公表している。
-日本の土壌が粘土質が多く、セシウムは粘土に付着するため、野菜類は、放射能を集めていない。逆に、砂地の作物は汚染度が高い。
-汚染されたものは、生態濃縮を起こすもので、肉、卵、魚、牛乳の汚染度が高い。鳥肉や豚肉や卵は、米国産の配合飼料を与えているため、汚染度が低い。
-大手メーカーの牛乳(特にメグミルクの濃厚牛乳など)はブレンドされているので、避けたほうがいい。
-魚は、川魚(あゆ)、海の底の魚、泳いでいる魚の順で汚染が激しいので、海がきれいになるまで、しばらく食べないほうがいい。福島沖と茨城沖の魚は危ない。
-しいたけ(特になめこ、まいたけ)そして、きのこが大好物な野生のいのしし、葉っぱのかたい笹、竹、稲、たけのこは放射濃度が高いので、さけたほうがいい。
-くだものも汚染が高く、かき、りんご、なし、みかん、栗、梅は気をつけたほうがいい。
-白米は、胚芽に汚染が集中するので、洗って、調理されるまでにはほとんど汚染が消える。お茶も飲む時点でほとんど汚染は消える。食べる時点で放射能を測定することが大切。
-放射能の影響を受け易い臓器は、心臓。作業員が心筋梗塞で亡くなられているが、それも放射能の被害の典型の一つで、筋肉のかたまりである心臓にセシウムが集まることが原因となる。肝臓、腎臓、膀胱、脳なども内部被曝を受けやすい。
-放射能はいろいろな病気を起こすことに危険性があり、ロシアの科学者は、体内の放射能が10ベクレルを超えると病気を起こしやすくなると言っているが、現在、福島の子供たちは、2,30ベクレルあるので、将来病気になる可能性が高い。
-内部被曝を避けられるのは、免疫力が高い人。前向きな姿勢が大切。
-抗酸化物質を含んだ食物(ごま、熟成度の高い味噌、緑黄色野菜、ビール、ビール酵母、乳酸菌:ぬかずけ、キムチ)を食べて癌を防止しよう。
-体の中に入ってしまった放射能は、食物繊維(なめこなどのぬるぬるした野菜)やペクチン(りんご、バナナに含まれる)を食べて排出することができる。
-食べ物、飲み物の5.5倍のセシウムを体内に入れるのは呼吸による。花粉用のマスクで100%防止できる。
-柏で講演した後、参加者のお母さんたちと食事をした。そのとき、聞いた話では、鼻血が出ている子供が多く、病院に連れて行っても、放射能と関係ないと医者から言われる。-子供のために引越しした後の5000万~1億の柏の家を売ろうとしても、汚染地域なので全く売れないそうだ。
-グリーンランドは、100%が自然エネルギー(そのほとんどが地熱発電)。
-東京電力の電気は、狭い地域に風車を立てるだけで間に合う。
-民主党に発送電分離させるために、署名運動するべき。
-電力会社は、広告宣伝費の最大のスポンサーとなっているため、テレビでは大本営に支配されてしまっている。
-市民の82%は脱原発を主張する主流派であるが、気づかないままである。
-東京電力の株主の89%が原発維持推進派。最大の株主には、生命保険会社や大手金融機関がなっているので、1000円だけ口座に残して、小さな銀行に口座を移すべき。口座維持費がかかるので、1000円残されたほうが銀行にとっては痛い。
-東電は、企業として信用が高いので、きわめて安い金利でお金を借りることができるのだが、実際は、長期プライム・レイトという最も高い金利を払っている。電気料金が実質的な電力に3%の利益を上乗せできるのは、金利をいくら払っているかによるため。高い金利を払えば払うほど、高い電気料金を請求できる。
-日本を支配しているのは、政治家ではなく、電力会社である。
-こうしたカネの仕組みが変わらない限り、原発を止めるのは不可能。
-総括原価方式を変える、発送電分離を実現する、金利で儲けさせない、広告宣伝費で儲けさせないの4つを実現すれば、原子力は止めることができる。
-自然エネルギーや省エネが発展し、電力会社の奴隷になっている時代は終わったので、これからは、エネルギー時給率を高めて、各自が独立していくべき。
-YouTube, Ustream, フェイスブックのSNSやブログを通して、既成メディアを超えた独自のメディアを作っていこう。
重要な部分で抜かしたところがあったら、コメント欄で教えていただけたら嬉しい。
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ラビラビ×田中優『おとのちから、ことばのちから。』
田中氏の講演は、14:14から開始する。
【More・・・】
要旨:-福島第一原発事故の原因は津波とされているが、実は地震であり、津波も7Mほどのものにすぎなかった。この程度の津波は100年に1度起きている。
-4号機は去年爆破し、傾いている。さらに、元旦の震度4の地震で使用済み燃料プールの水を貯めるタンクから水漏れを起こしてしまった。
-近々、震度6や7の地震が起こる可能性がある。
-4号機が倒壊したら、原発から250キロ以内に住んでいる住民は、すぐに飛行機で逃げるよう、欧米の専門家はアドバイスしている。
-鉄骨自体が崩れてきているので、補強しようにもできない。
-溶けた核燃料を処理するのは難しい。
-それにもかかわらず、日本政府は収束宣言をして、みんなを意味もなく安心させている。
-これから30年の間に、関東大震災レベルのもの、房総沖地震、東海地震などの大きな地震が起こり、富士山も噴火可能性があるにもかかわらず、浜岡などの原発をそのまま放置している。いくらお金が好きでもそこまでやるか。
-放射能は外部被曝よりも内部被曝の方が害が多いので、食べ物に注意するべき。
-財団法人食品流通構造改善促進機構のHPでは、食品の放射能の測定値を細かく公表している。
-日本の土壌が粘土質が多く、セシウムは粘土に付着するため、野菜類は、放射能を集めていない。逆に、砂地の作物は汚染度が高い。
-汚染されたものは、生態濃縮を起こすもので、肉、卵、魚、牛乳の汚染度が高い。鳥肉や豚肉や卵は、米国産の配合飼料を与えているため、汚染度が低い。
-大手メーカーの牛乳(特にメグミルクの濃厚牛乳など)はブレンドされているので、避けたほうがいい。
-魚は、川魚(あゆ)、海の底の魚、泳いでいる魚の順で汚染が激しいので、海がきれいになるまで、しばらく食べないほうがいい。福島沖と茨城沖の魚は危ない。
-しいたけ(特になめこ、まいたけ)そして、きのこが大好物な野生のいのしし、葉っぱのかたい笹、竹、稲、たけのこは放射濃度が高いので、さけたほうがいい。
-くだものも汚染が高く、かき、りんご、なし、みかん、栗、梅は気をつけたほうがいい。
-白米は、胚芽に汚染が集中するので、洗って、調理されるまでにはほとんど汚染が消える。お茶も飲む時点でほとんど汚染は消える。食べる時点で放射能を測定することが大切。
-放射能の影響を受け易い臓器は、心臓。作業員が心筋梗塞で亡くなられているが、それも放射能の被害の典型の一つで、筋肉のかたまりである心臓にセシウムが集まることが原因となる。肝臓、腎臓、膀胱、脳なども内部被曝を受けやすい。
-放射能はいろいろな病気を起こすことに危険性があり、ロシアの科学者は、体内の放射能が10ベクレルを超えると病気を起こしやすくなると言っているが、現在、福島の子供たちは、2,30ベクレルあるので、将来病気になる可能性が高い。
-内部被曝を避けられるのは、免疫力が高い人。前向きな姿勢が大切。
-抗酸化物質を含んだ食物(ごま、熟成度の高い味噌、緑黄色野菜、ビール、ビール酵母、乳酸菌:ぬかずけ、キムチ)を食べて癌を防止しよう。
-体の中に入ってしまった放射能は、食物繊維(なめこなどのぬるぬるした野菜)やペクチン(りんご、バナナに含まれる)を食べて排出することができる。
-食べ物、飲み物の5.5倍のセシウムを体内に入れるのは呼吸による。花粉用のマスクで100%防止できる。
-柏で講演した後、参加者のお母さんたちと食事をした。そのとき、聞いた話では、鼻血が出ている子供が多く、病院に連れて行っても、放射能と関係ないと医者から言われる。-子供のために引越しした後の5000万~1億の柏の家を売ろうとしても、汚染地域なので全く売れないそうだ。
-グリーンランドは、100%が自然エネルギー(そのほとんどが地熱発電)。
-東京電力の電気は、狭い地域に風車を立てるだけで間に合う。
-民主党に発送電分離させるために、署名運動するべき。
-電力会社は、広告宣伝費の最大のスポンサーとなっているため、テレビでは大本営に支配されてしまっている。
-市民の82%は脱原発を主張する主流派であるが、気づかないままである。
-東京電力の株主の89%が原発維持推進派。最大の株主には、生命保険会社や大手金融機関がなっているので、1000円だけ口座に残して、小さな銀行に口座を移すべき。口座維持費がかかるので、1000円残されたほうが銀行にとっては痛い。
-東電は、企業として信用が高いので、きわめて安い金利でお金を借りることができるのだが、実際は、長期プライム・レイトという最も高い金利を払っている。電気料金が実質的な電力に3%の利益を上乗せできるのは、金利をいくら払っているかによるため。高い金利を払えば払うほど、高い電気料金を請求できる。
-日本を支配しているのは、政治家ではなく、電力会社である。
-こうしたカネの仕組みが変わらない限り、原発を止めるのは不可能。
-総括原価方式を変える、発送電分離を実現する、金利で儲けさせない、広告宣伝費で儲けさせないの4つを実現すれば、原子力は止めることができる。
-自然エネルギーや省エネが発展し、電力会社の奴隷になっている時代は終わったので、これからは、エネルギー時給率を高めて、各自が独立していくべき。
-YouTube, Ustream, フェイスブックのSNSやブログを通して、既成メディアを超えた独自のメディアを作っていこう。
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2012/01/19(木) 07:44:20 | ミクロネシアの小さな島・ヤップより
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長周新聞>>http://www.h5.dion.ne.jp/~chosyu/sogekiheiiroasetagikaiseiminsyusyugi.htmlから全文転載する。
<狙撃兵> 色あせた議会制民主主義 2012年1月16日付
野田政府が内閣改造をした。岡田克也を副総理にして消費税増税をなにがなんでもやる態勢だという。衆議院選挙の公約をみな破棄して、TPPにせよ、普天間移設にせよ自民党ができなかったことをやるというのだ。アメリカとそれに隷属して国益などクソ食らえの日本の財界のために、国民がダメだということを無理矢理やるのが政治家なのだと、ふてくされたブタのような顔をして息巻いている。
この国では選挙というものが意味をなさなくなった。主権在民も議会制民主主義も色あせて、実際には国民の意志とは関係なく動く専制国家、官僚統制の独裁国家の姿である。イラクにせよ北朝鮮にせよ、よその国を「独裁国家」と非難し、「自由と民主の理念を共有する世界をつくる」などといってアメリカの戦争を応援してきたが、日本こそ民主主義国家ではないのだ。「自由と民主の理念を共有する」のなら、野田政府は専制政府である野田政府を倒さなければつじつまが合わない。
TPPもやるのだといって、国内の農漁業は壊滅の危機にさらしたうえに、大企業は海外移転で国内の工業をつぶして大もうけをたくらみ、何百万の労働者とその家族何千万人を路頭に迷わせる。そのうえに貧乏人から消費税でむしりとり、法人税や富裕層の減税を続ける。アメリカにいわれたら安住財務大臣が呆けた顔をして「イラン制裁をやる」と叫ぶ。ホルムズ海峡を封鎖されたら石油輸入の80%がストップして、制裁の羽目にあうのは日本であるが、そんなバカげたことを日本の政府がやる。権力を欲しいままにする連中は、今や日本の国をぶっつぶしてはばからない。働く者が食っていけず、利ざや稼ぎをする連中が暴利をむさぼる世の中が続くわけがない。
どこの国の政府かわからない野田政府の強権的暴走政治であるが、それは国民を説得し動員する力のない空中遊泳の無力な政治である。すべての議会政党はあてにならないなかで、働く大衆が全国的に結びついて、安保斗争のような大政治斗争をやる機運が確実に強まっている。世界では、欧州でもアメリカでもアラブでも大衆の政治行動が活性化している。
那須三八郎