2006.11.18 (Sat)
『反戦の家づくり』に反論の住民さまへの提案
藤田氏から告発を受けているデベロッパーのマンションの住民から、『反戦の家づくり』の「偽装疑惑デベロッパーのマンション住民の意見」に苦情がきている。その住民の方が言うには、藤田社長や『きっこの日記』による情報の流布により、現在住んでいる物件の価値が下がっているというものだ。藤田氏と水落氏両者の言い分が真っ向から対立しているため、現在はその検証が行われている最中にもかかわらず、イーホームズ側の言い分のみを事実として情報を流すのは、いたずらに住民が住んでいるマンションの価値を下げる結果になるだけだからやめてくれと主張している。
だが、ちょっと待ってほしい。この住民は事の問題を完全にはき違えている。怒りの矛先はこの売り主に偽装を許可した国土交通省省やそれを実際に耐震性100%と偽って売った売り主であり、藤田氏やきっこちゃんではないはずだ。そこで、私なりに住民の方をできるだけわかりやすく説得する手紙を書いてみた。
住民さまへ、
『反戦の家』で住民さまのコメントを読ませていただき、私の思うところを伝えさせていただきたいと思い、こうして手紙を書いています。今回、藤田氏やきっこ氏に怒りの矛先を向けているようですが、本来は、物件の売り主や偽装を認可した政府に向けるべきではないでしょうか。
これは、あくまでも例えですが、住民さまが、宝石店Aで本来は10万円の価値しかないダイヤモンドを騙されて1000万円で買ったとします。そして、それを宝石の鑑定士であるF氏が宝石店Aで売られているダイヤモンドは10万円の価値しかないのだと『きっこの日記』で告発するとします。その場合、そのダイヤモンドの価値はもともと10万円なのであり、それを告発されたから価値が下がるということはないのではないでしょうか。一番の責任は、偽りの値段で宝石店Aで販売することを許した経済産業省であり(もし、経済産業省が偽りの値で販売することを承認していたとしたら)、偽の値段でそのダイヤモンドを売った宝石店Aではないでしょうか。
だから、藤田氏やきっこ氏のせいで自分が住んでいるマンションの価値が下がるとお二人を責めるのは間違っています。おまけに、ダイヤモンドが偽物でも自分の命に危険が及ぶ恐れはないでしょうが、自分の住むマンションが偽装の場合、大きな地震が起こった場合、自分の命に危険が及ぶ恐れが大きいのを忘れてはなりません。このことから、住民さまたちは、国民の安全な暮らしのために、こういった偽装を告発して下さった藤田氏やきっこ氏に文句をいうどころか、感謝するべきでしょう。
私がその物件の住民であったら、まずは、売り主に現在住んでいる物件に偽装の疑いが出ているので、その疑惑を晴らすように頼みます。住民さまはここまではもうすでにされていますね。その後、売り主側の反応が鈍かったら、地震はいつ起こるかわからないので、毎日の生活が不安に脅かされ、夜もおちおち眠れない、などの理由からこれ以上、耐震偽装と噂されているマンションでは住むことはできないことを強く訴え、これらの精神的苦痛から、売り主に、自分がその物件を買った2倍の値段で自分の物件を買い戻すように要求します。そして、国土交通省や売り主のせいで、いろいろといやな思いはしたが、いい投資をしたと思ってすぐに新しい住居を探します。もし、売り主がこの要求を認めなかった場合は、訴訟を起こします。これは、一人で起こすよりも、そのマンションに住んでいる住民全体に働きかけて起こした方が効果的で、結果も早く出るでしょう。
住民さまは、こんなところで、藤田氏やきっこ氏を責めているひまはないのです。大地震はいつ起こるかわからないのですから。ご自分やご家族の安全をもっと真剣に考えて下さい。
美爾依
最後に、いつもいつもこのブログにコメントいただいている奈央さんからとても貴重な意見をいただいたので、ここに紹介させていただく。
美爾依さん、こんにちは。
わたしは、住民さんたちが、値段が下がるからときっこさんやイーホームズの藤田さんを責めることに対して疑問を感じたひとりです。筋が違うと思います。
建築に携わる人間は、お客さんに対して安全という責任があります。危ない建物に危ない、やばいと言うのは当たり前の話です。ここの住人さんは、ブランド品を買うとかお金のために住宅を買ったのでしょうか?勿論、違いますよね。
いい家、安全な家に住みたいという気持ちで購入したのだと思います。だけどこういう問題が出てきてしまった。このことには、設計者が現場監督まかせにして建物を作っていた怠慢も大きいと思います。
私の家は建築業を生業にしています。父が、大工の棟梁と設計をしています。だから、受注される設計でも設計どおりにいかないことも何度も経験していますし、設計に無理があるという建物を何度も見ています。それだけならよいのですが、設計者が建物を見に来ないだけでなく、建築に携わったりした経験がない人が多いと嘆いていました。建設業社に、現場に立ち入ったり、建設の経験がなければ、無理な設計や欠陥が出るのは当たり前、それをいいことに手抜き工事をする人も出てくるよと言っていました。
もしという言葉は、使いたくないですが、現場での経験がある人、建設に携わったことがある人が設計や施工にあたっていたら耐震偽装も防げたのではと考えてしまいます。お客様にしてみたら一生に一度の大枚をはたいたお買い物です。建設に携わる人は、そのことを肝に銘じて仕事をしてほしいです。
本当に, 建設に携わる人は藤田氏のように住人の安全第一に考えるべきであり、危険を承知しながらだまっているわけにはいかないと思う。だから、その危険をなるべく多くの人に伝えようとすることを誰が責められようか。一生に一度の大枚をはたいたお買い物なので、今回のことで、住人の方が憤るのも尤もな話なんだけど、怒りの矛先が違ったところに向けられているようだ。責められるべきは藤田氏やきっこ氏ではなく、耐震偽装を隠蔽している政府やデベロッパーであろう。奈央さんさんもおっしゃられているように、国民の命にかかわることなので、建設会社の方も間違いやごまかしのないように真剣に仕事をしていただきたいと心から思う。そして、建設会社と癒着の多いと言われている国土交通省も国民の生命を守るためにしっかりと監視していただきたい。国民の税金から給与をもらっていることを忘れずに。
それにしてもあれだけ騒がれたにも関わらず、アパのHPで、次から次へと新しいマンションなどが何事もなかったかのように建設されているのを見ると、本当に悲しくなる。
関連記事:
「耐震偽装?敵を見間違うな!」
『Yahhoo! japan News--->棒に怒る日本人』より

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>確かに抗議主の言うこともわかるんだけど、よくよく考えてみると偽装しているとしたら、手抜き工事をやっているということだから、売られた値段よりも安いはずでしょ。だからそのマンションの実際の価値は買った値段よりも低いわけで、偽装の疑いをかけられたから下がったわけじゃないってことが言いたかったのよん。
↑マンション住民の神経を逆撫でするようなコメントと思いますが...ミニーさんのこのコメント、偽装が事実ではない場合、全く説得力をもたない説明だと思いますが、如何?
疑惑が真実であれば、それも現実問題です。だがしかし、疑惑の時点でさえ、情報の流布により現在住んでいる物件の価値が下がっているというのも、現実問題なのです。そこで、どちらを優先するのか、それは居住者が選択することであり、だれも強要はできません。
高濃度の農薬を多用しているが安い中国産の野菜を食べるか、それよりは高いが農薬使用量が少ない国産の野菜を食べるか、それは消費者が決めることです。
>あなたの↑のような書き込みは...(中略)いつまでもこの書き込みの件を蒸し返して差し上げよう。
落ち着いてくださいよ。「蒸し返す云々」は、あなた方の忌み嫌う「ネトウヨ」「粘着」と同レベルですよ。私が過去に御気に障るコメントでもしたでしょうか?
ありがとうございました。
やはり私は藤田さんやきっこさんを応援します。
何故なら、これから購入する人には警鐘になるからです。
建築や建設という仕事は、お客さんの快適な生活や安全な空間を作ったり提供したりする仕事です。
お客さんとの信頼関係がなくては成り立ちません。
今回のアパのやっていることは、そんな関係をぶち壊しているだけでなく、お客さまの命の安全というものを脅かしています。
お客さまの安全と快適な暮らしに目を向ければ今のやり方はとても良心的ではあないと思います。
この問題、別に藤田氏が原因じゃないんですよね、彼は単なる犯罪の目撃者であり告発者。藤田告発があろうと無かろうと犯罪事実、つまり耐震偽装の有無が問題です。
管理人様の言われるとおり、住民の怒りは、矛先が違いますね。ヒューザー事件の2の舞を恐れてでしょうが、このままでは、かえって2の舞でしょう。
偽装検査の結果、偽装が無ければ偽装検査済みとして圧倒的アドバンテージが得られますので、資産価値は増します。偽装があれば管理人様提案のようにすべきでしょう。
資産価値維持の面で考えても、住民の偽装告発に対する批判は、論理矛盾があります。
敵を見誤って、味方を攻撃していますね。
ブログはメディアと同様に諸刃の剣になりうる、ということもブロガーは注意すべきではないでしょうか?もっとも注意しても後で指摘されて気づく場合も多いでしょうが、反省を重ねて多くの人達から指示される、市民の武器に成長させて行かねばなりません。
沖縄の人間は基地があっていいんだなぁ。
もう、知らん!
福岡市長選は民主の吉田氏が勝った!
●語るに落ちた「2ちゃんねらーでもネトウヨでもないですよー #-」氏
耐震偽装建築の疑惑があり、したがって大地震の際に破損する恐れが極めて大きいと疑われる(そのための書証や川崎市役所側の対応などの根拠も数多く提示されている)物件に住んでいることが現実問題ではないと?
あなたの↑のような書き込みは、ご自身に「有事」や「非常時」や「国民の安全」を語る資格がないことを自白したようなものだ。「語るに落ちた」とはこのことだ(以降、この耐震偽装問題であなたが書き込みをした時には、いつまでもこの書き込みの件を蒸し返して差し上げよう。お楽しみに)。
>わたしは、住民さんたちが、値段が下がるからときっ
>こさんやイーホームズの藤田さんを責める
この指摘は誤り、不十分です。
値段が下がることは被害の一例に過ぎません。
明月さんのブログで回答したように(削除されましたが)中傷を受けること、これによっていじめが
発生することなども理由にあります。
他にも、まだまだ被害は出てくると思います。
>建築に携わる人間は、お客さんに対して安全という
>責任があります。
当然です。しかし、藤田氏が既に指摘している物件
での危険性は立証されていません。
さらに当該物件以外で、売り主が共通の
物件についても危険だと煽っています。
私は、危険性が立証されていない物件について、
危険だと煽り立てることを問題視しています。
この点、誤解なさらないで下さい。
藤田氏のやり方が許されれば、
藤田氏が「危険」だと言えば全て正当化され、
私以外の全く無関係物件の住民まで次々に
犠牲となります。
以下、蛇足です。
そもそも、指摘されている物件でも安全性という
観点での検証がなされているわけではありません。
建築物として遵法か?という観点で検証が
なされています。
遵法で施工不良もないのに、ある意味で
耐震上問題の有る物件、危険な物件は、
既存不適格物件と言って、日本に沢山あります。
また、最近報道が下火になってしまいましたが、
施工不良によって安全性が損なわれている物件も
あります。こっちはどうするんだ、という
問題もあるのですが。
確かに抗議主の言うこともわかるんだけど、よくよく考えてみると偽装しているとしたら、手抜き工事をやっているということだから、売られた値段よりも安いはずでしょ。だからそのマンションの実際の価値は買った値段よりも低いわけで、偽装の疑いをかけられたから下がったわけじゃないってことが言いたかったのよん。
手紙を書いた理由はブログにも書いてあるように、この住人さんの思考が間違った方向に行ってしまっているようなので、それを正すため。藤田氏やきっこ氏が間違っていないということも言いたかった。
理想は理想でよいでしょう。だが、彼ら抗議主は現実問題に直面しているのです。美爾依さんは何のために手紙を書くの?抗議主のことを思って?きっこ擁護のため?自分の自己満足のため?抗議主だけではなく「多くの国民」の利益のため?
問題に直面している方々には、自分の利益が最重要であるのは仕方が無いですよ。
わたしは、住民さんたちが、値段が下がるからときっこさんやイーホームズの藤田さんを責めることに対して疑問を感じたひとりです。
筋が違うと思います。
建築に携わる人間は、お客さんに対して安全という責任があります。
危ない建物に危ない、やばいと言うのは当たり前の話です。
ここの住人さんは、ブランド品を買うとかお金のために住宅を買ったのでしょうか?
勿論、違いますよね。
いい家、安全な家に住みたいという気持ちで購入したのだと思います。
だけどこういう問題が出てきてしまった。
このことには、設計者が現場監督まかせにして建物を作っていた怠慢も大きいと思います。
私の家は建築業を生業にしています。
父が、大工の棟梁と設計をしています。
だから、受注される設計でも設計どおりにいかないことも何度も経験していますし、設計に無理があるという建物を何度も見ています。
それだけならよいのですが、設計者が建物を見に来ないだけでなく、建築に携わったりした経験がない人が多いと嘆いていました。
建設業社に、現場に立ち入ったり、建設の経験がなければ、無理な設計や欠陥が出るのは当たり前、それをいいことに手抜き工事をする人も出てくるよと言っていました。
もしという言葉は、使いたくないですが、現場での経験がある人、建設に携わったことがある人が設計や施工にあたっていたら耐震偽装も防げたのではと考えてしまいます。
お客様にしてみたら一生に一度の大枚をはたいたお買い物です。
建設に携わる人は、そのことを肝に銘じて仕事をしてほしいです。
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虚構の上に立ついやしの「極右」か、現実の上に立つ節度ある「極右」か
>藤田氏のやり方が許されれば、藤田氏が「危険」だと言えば全て正当化され、私以外の全く無関係物件の住民まで次々に犠牲となります。
↑これって、とても重要なことだと思いますけど。なぜ皆さん「疑惑」で突っ走るの?松本サリンの河野義之さんを忘れたの?
>そもそも、指摘されている物件でも安全性という観点での検証がなされているわけではありません。
ということは、当該マンションについては
A:耐震偽造がなされており、耐震性も不十分である。
B:耐震偽装がなされているが、耐震性は十分である。
C:耐震偽装はないが、施工業者の技術力不足からくる施工不良ということもありうる。
D:耐震偽装はなく、施工不良もなく、安全である。
という可能性がある中で、立証されていないのに「Aである」と決め付けるのは、どうなの?
傍観者Aさん、根拠があるとのことですが、その根拠をまとめてあるURLを教えて頂けませんか? よろしくお願いいたします。