2011.10.26 (Wed)
避難よりも除染を主張する児玉龍彦氏への疑問
『大山こういちのブログ』児玉氏の医師倫理を問う―1
その他一連の発言の中心は「除染」である。
監修された小学校や 幼稚園周辺の住民から私に要請があり 駆け付けた。
なんと土ぼこりや水煙で 周辺住民が二次被ばくを受けている。監督として彼の姿はない。
なるほど氏は医師であり 「除染」という一種の清掃の専門家ではないが・・・それにしても。
しかし、その責任者を問えば この「ボランテリア氏」だという。
児玉氏が、国会で「いったい国は何をやっているのですか。」と原発事故から3ヶ月たっても何の対策もできていない無能な政府への満身の怒りを表明し、除染で、被災地を復興させることを提案したときは、その動画は、ネットで話題となり、合計で20万回以上視聴された。
その一方で、最近では、「除染はどこまで効果あるのか」というエントリーで紹介したとおり、除染には限界があるという報告書の信頼性が高まってきている。
しかし、児玉氏は、ひたすらと除染の効果だけを訴え、避難についてはほとんど語らない。10月25日に、福島の放射能被害を考える有志議員によって2回目の「放射能除染についての緊急勉強会」で講演されたときも、児玉氏から避難という言葉は一度も聞けなかった。
有志議員による放射能汚染についての緊急勉強会第2弾20111025full.m4v
児玉氏が講演で使われた資料:国会への除染の課題
又、民主党風間参議院議員による原子力委員会に関する最初の質疑に対して、風間議員の無責任さにあきれたのと原子力委員会のメンバーを今すぐ罷免するべきであり、除染法56条の改正する(除染に関する権限を原子力委員会の判断なしでもできるように)という意見には同意するが、2番目のみんなの党の柿沢議員の「除染には限界があるという報告書についてどう思うか」という質問に対しては、なんとなくはぐらかして答えていたのが気にかかった。
一家500万円をかけて完璧に除染したとしても、次の日には風によって新たな放射能がやってくるのであり、除染には限界があることを児玉氏もよくわかっていると思う。福島県民を故郷に戻したいがためにこれほどまでに除染にこだわるのか、または、除染利権のためにこだわるのか、今のところ私にはわからない。
しかし、人々の健康を考えなければならない医師としての立場だったら、除染をする人や福島の人たちの被曝のことを考え、除染よりも避難を優先するべきではないのだろうか。
以下、原発に関する情報をいつも参考にさせていただいている伊達直人氏のフェイスブックから、大山議員のブログ記事を読んだ後で、児玉氏に対してどう思うかのコメントを紹介させていただきたい。
【More・・・】
伊達直人氏のフェイスブック・ウォールより(名前は省略させていただきます。)私も最初からおかしいと,なぜ避難を優先させないのか、除染作業中にも被曝量は蓄積されているというのに・・・
Monday at 1:44am · Like · 3 people
私も「公的な支援」で避難したいぐらいですが。
Monday at 1:50am · Like · 3 people
同感です、フクシマ全域の方が権利があります。 日本全国でそう思っています。 28日経産省座り込み,フクシマの方に続きます頑張って来ます。
Monday at 2:01am · Like · 6 people
野口さんありがとう。応援してます
Monday at 2:03am · Like · 1 person
シェアします!
Monday at 3:45am · Like
国会でも、ジャーナリストのインタビューでも、動画を見ていて何度も同じところ(台詞)で涙ぐむので「なんか芝居臭いなぁ」って妻と話したことがあったけど・・・やっぱり、裏があったのか!
Monday at 5:11am · Like · 2 people
石堂 太郎 twitter でも紹介されてましたね
Monday at 7:14am · Like · 1 person
これだから、今の地位にいられたのですね。納得できます。
Monday at 7:45am · Like · 1 person
男性の[お金、地位、名誉」って人間性より大切なものなのだろうか,ってこのごろよく思う。(もちろん全員とは思っていません)女性には計り知れない真理です。東電も官僚も,福島の人たちがどんなに叫んでも意地でもしゃべらない、無責任を通す。それはこの3つを守りたいから?何のために,なんだろう。
Monday at 8:00am · Like · 3 people
漠然と違和感を持ってましたが(最初に避難、と)、ぼんくらなのですっかり欺されてました。情けない・・・。
Monday at 8:51am · Like · 1 person
除染する金があったら避難。そうですよね。あの国会の動画に騙されていました
Monday at 8:54am · Like · 3 people
除染にかける金額は異常です。南相馬じゃなかったけどたしか一人当たり2千万円にもなったと記憶してます。一家族とすると4人で8千万円。西日本の田舎で家土地畑まで手に入ります。
Monday at 9:17am · Like · 6 people
僕も8月に取材で南相馬市に行きました。鉄山ダムの放射線量はハイレベルでした。こんな山林・田畑を除染できるわけがない、というのが実感でした。『フクシマ・ゴーストタウン―全町・全村避難で誰もいなくなった放射能汚染地帯』http://www.hanmoto.com/bd/isbn978-4-916117-95-3.html
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23 hours ago · Like · 1 person
これから首都圏3000万人が被爆―今後2年半で50万トンの放射能がれきを東京が狂気の受け入れ
http://www.asyura2.com/11/genpatu16/msg/860.html
投稿者 ポリーテイアー 日時 2011 年 9 月 29 日 00:59:14のコメント欄より
06. 2011年9月29日 11:05:43: HYHUspnQ6g
いやはや、終末論的です。
ゴミを燃やしたときに、0.1ミクロン未満の放射性セシウムを完璧に濾過するフィルターなど存在しない。そのような環境技術を日本は持っていないし、開発する気もない。なぜなら、有害な化学物質を環境中に野放しで放置して、その処理費用を商品の価格に反映しないことで、日本は競争力を維持してきたからだ。その延長線上で、今度は、放射能がれきさえも燃やして拡散しようとしている。さすがは、水俣病やイタイイタイ病など世界に冠たる公害病を引き起こしてきた国で、今度は放射能性物質で汚染された廃棄物を隔離せず、燃やして巻き散らかし、全員に放射性セシウムを吸わせる気だ。いくら、国民は、官僚にとって虫けらのような存在とはいえ、ひどすぎる。自国民に対するジェノサイドというのは聞いたことがない。また、自分達官僚も被爆すると思うが、すでに発狂しているから被爆したら頭の病気が治ると考えているのか。
燃やせば何が起きるか?大気中にセシウムが飛散し、首都圏民が大量に被爆してしまう。しかも、ストロンチウムなどのβ線核種やアメリシウム・プルトニウムなどのα線核種も飛散するが、そういったβ線・α線核種を濾過するようなフィルターも存在しない。また、燃やせば他の発ガン性物質も大量に発生する。ダイオキシン・砒素・トリクロロエチレン・アスベストなどの発ガン物質が大気中に大量放出される。
がん保険など販売できない。これでは、国民のほとんどが癌で死ぬ(現在は2人に1人が癌になる時代だが)。日本の平均寿命は長いので、年金節約のために、さっさと死んでくれたほうがいいと試算している厚生労働省の役人は、短絡的だ。それだけたくさんの人が癌になれば、医療費が飛躍的に上昇する。国民皆保険制度を放棄する気か。

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Tags : 南相馬市議会議員 |
大山弘一 |
避難 |
除染 |
児玉龍彦 |
原子力委員会 |
罷免 |
除染法56条 |
改正 |
科学者というのは、普通はあまり感情的にならないものと思っていましたが、児玉氏の場合は、演説の中に感情を移入するのがとてもお上手だと前々から感じておりました。それがパフォーマンスかどうかはわかりませんが、しょせん東大ですから、東電と裏でつながっていて、除染費用を東電系の会社に請け負わせる作戦に成功したのではないかという気もします。真実はそのうち判明するでしょう。
コロっと騙されて小出崇拝から児玉崇拝に。小出氏には「人」としての信念と倫理があるけど、児玉氏からは、普段はぜったい無理なデカイことを非常時だからやってみたいというマッドサイエンティストな感じが伝わってくるだけです。
●DAYS JAPAN 2011年11月号-特集:子どもたちを救え!チェルノブイリで何が起きたか
チェルノブイリで行われた被害隠蔽
...(チェルノブイリの子供たちの)救援に当たり最も大切なことは、現地の状況把握だった...
ところが、91年5月21日に、IAEA(国際原子力機関)...は、90年5月から1年間にわたる調査の結果を次のように報告した。
・放射線被曝に直接原因があるとみられる健康障害はなかった。
・ガンや遺伝的影響の自然発生率が将来上昇するとは考えにくい。
・甲状腺結節は子どもにはほとんど見られなかった。
・事故後の白血病または甲状腺ガンの顕著な上昇は証明されなかった。
・食料品の規制は、不必要に行われたといえる。移住よりも食品基準の緩和を優先し検討すべきである。
このIAEAの報告は、救援を通じて私たちが現地で実感している状況とはかけ離れていた...現地の医師たちは小児甲状腺ガンの急増をIAEAに訴えていた...IAEAはそれを意図的に無視した...
健康障害が発見されなかったのはなぜか。あまりにも少ない人数の調査しかされなかったからである...
ちなみにIAEAのこの調査の責任者は、広島の放射能影響研究所(放影研)初代理事長の重松逸造氏だった。彼は水俣病とチッソの工場に因果関係は無いと発表をした人物である...
第2代の理事長は長崎大の名誉教授長瀧重信氏。彼は...「チェルノブイリの放射能による死者は、急性放射線障害の28人と、小児甲状腺ガンの15人だけ」と発表した人物だ。長瀧氏の弟子にあたるのが山下俊一長崎大教授で、現在の福島医科大副学長。彼が福島県民の健康調査の指導をしている...
IAEA報告に対して、現地の医師たちの失望と怒りはすごかった...これでIAEAもWHOも...小児甲状腺ガンの多発を認めざるを得なくなった。しかし...小児甲状腺ガンと原発事故との因果関係をIAEAが認めたのは1994年のことである。
徹底して原発事故の被害を最小に発表しようとするIAEAと、それに関係する医学者たち...
http://www.daysjapan.net/about/index2.html
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首都圏の線量は益々高くなっている。
首都圏4000万人の避難が必要になって来る。