2011.09.05 (Mon)
放射能で汚染された東京の近未来を描いた衝撃的な短編映画「blind」
サーバーのことになるとまったくわからないので、壊れたときはいつも元生徒のアレックスに相談する。2年前にも落雷でマザーボードが突然イカレてしまったときもアレックスが来てくれてハードドライブからファイルを取り出してくれた。
今回も電話したらすぐに来てくれて、故障の原因をつきとめてくれた。結果、新しいパソコンを買わなければいけないことになった。このところモニター、キーボードと出費が続いているので、安いサーバーを探した。
私はまったく知らなかったのだけれども、アレックスによると、ラップトップをモニターにつないでサーバーのかわりに使うこともできるということなので、それを聞いて、どうせなら、日本語のクラスでも使えるラップトップを買うことにした。
ちょうど来週から新学期が始まるので、オンラインショップから届くのを待つわけにはいかず、地元のパソコンショップに向かった。まさにバック・トゥ・スクール・セールの真っ只中で、すべてのラップトップが安くなっていた。ラッキー。中でも17.3インチのHPのラップトップは、ハードドライブが750GB,メモリーが6GB、ウィンドウ7・ホーム・エディション搭載でCAN$450と激安だったし、デザインもいい感じだったので、「しめしめ」と思ってさっそく買ってしまった。
そんなわけで、この2日間、新しいラップトップにいままで使っていたブラウザーやファイルなどを入れなおしたり、サウンドが作動しなかったため、悪戦苦闘していたので、ブログを書く時間がなかった。おまけに、9月3日は誕生日だったので、フェイスブックやMixiやブログのコメント欄やEメールや電話で「おめでとう」と言ってくださった方々に返事を書いたりしていたので、ブログどころではなかったのだ。毎年誕生日にはメールを下さるさとうしゅういちさん、そして、とらちゃん、ヘンリーさん、ひとみちゃん、ありがとうございました。
家族からも電話があり、日本の近況を教えてもらった。今度は日本の関西から九州にかけて台風の影響を受けて、崖崩れなど大きな被害がでて大変だったとのこと。その地域にお住まいのみなさまが、どうか、ご無事でいらっしゃいましたように。今年は3・11の東北の津波と大震災から始まって、日本にとって災難の年のようだ。
今日は、しめくくりとして、はなゆーさんが、市民社会フォーラムのMLを通して紹介してくださった短編映画がとても衝撃的だったので、紹介したい。そして、まさにその映画を見て書かれたと思われるような詩を武田邦彦氏が書いていらっしゃったので、そちらも紹介させていただきたい。
blind from YUKIHIRO SHODA on Vimeo
武田邦彦氏のブログより
少女は語らない・・・
少女は語らない。その澄んだ目でお母さんの一挙手一投足を見つめている。からわらでつぶらな瞳の少年が通り過ぎる電車に夢中になる。
おじさんは怒鳴る! 何で汚染された野菜を出していけないのか! こんなに苦労して作ったんだ! 我々の生活はどうでもよいのか!
少女は語らない。ただ黙々と出された給食を食べる。たとえ汚染された野菜でも、彼女は大人を信じて放射性物質を体の中に入れる。
怒鳴ったおじさんは、知事と教育委員会に助けられ、汚染野菜を出荷し、給食の食材として販売し、生計を立てた。政府と東電は知らぬ顔をし、マスコミはびびった。
語らなかった少女はやがて病の床につく。誰が語らなかった少女を助けることができたのだろうか?
(平成23年9月5日)
武田邦彦
子供たちは何もできない。だから、大人が助けてあげないと・・・・。「フクシマネックレス」などと呼ばれるのだろうか。これが現実とならないことをただただ祈るばかりだ。
【More・・・】
甲状腺被曝の子「健康リスク評価できぬ」 原子力安全委asahi.com 2011年9月6日0時49分
東京電力福島第一原発事故で周辺の子どもが甲状腺にどれぐらい被曝(ひばく)したのかを調べた政府の現地対策本部による検査結果について、原子力安全委員会は5日、個々の健康リスクは評価できないとした。それを補う上でも長期的に子どもを追跡する福島県の健康調査の充実が重要だとした。
検査は安全委の指示で3月下旬、飯舘村と川俣町、いわき市の15歳以下の約1150人に実施された。住民の要望に応じて8月中旬以降、個別に検査結果が通知された。検出限界以下の子が過半数で、それ以外で内部被曝の存在が確認されたが、医療措置は必要ないと判断されている。
通知されたのは1時間当たりに甲状腺から体外に出ている放射線量の計測値で、将来にわたる内部被曝線量の推計は出されなかった。同じ計測値でも1歳と15歳では甲状腺の放射線への感受性は5倍ほど違うため、一律に計測値だけでは判断できない。
安全委は、3月の検査は「全体状況を把握するのが目的で誤差が大きい」(班目〈まだらめ〉春樹委員長)と判断。計測値から個別の内部被曝線量を推計し健康リスクを評価するのは「乱暴すぎる」(久住静代委員)とした。
甲状腺がんが万一、発症しても進行が比較的遅い。対策本部の原子力被災者生活支援チームは個人のリスクが評価できなくても、定期的な検査で、早期発見できるとしている。
甲状腺検査の結果が知りたいという福島県民の要望は、ひとえに「我が子の健康リスクが知りたい」という願いからだった。しかし、政府と安全委は計測値を通知しておきながら、内部被曝線量や健康リスクは評価できないとした。後は「生涯、甲状腺の検査を受けて欲しい」という不親切な対応を今回示した。
福島の子ども、半数近くが甲状腺被曝 政府調査で判明
asahi.com 2011年8月17日21時26分
東京電力福島第一原子力発電所事故をめぐり、政府の原子力災害対策本部は17日、福島県の子ども約1150人を対象にした甲状腺の内部被曝(ひばく)検査で、45%で被曝が確認されていたことを明らかにした。17日、同県いわき市で開かれた説明会で発表した。すぐに医療措置が必要な値ではないと判断されているが、低い線量の被曝は不明な点も多く、長期的に見守る必要がある。
検査は3月24~30日、いわき市と川俣町、飯舘村で0~15歳の子どもを対象に実施した。原子力安全委員会が当時、精密検査が必要だと決めた基準は甲状腺被曝線量が毎時0.20マイクロシーベルト以上。1150人のうち、条件が整い測定できた1080人は全員、0.10マイクロシーベルト以下だった。
この日、説明会には、検査を受けた子どもの保護者ら約50人が参加した。対策本部原子力被災者生活支援チームの福島靖正医療班長は「問題となるレベルではない」と説明した。

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