2011.08.17 (Wed)
日本人女子学生がナイアガラの滝に転落
The Globe and Mailのビデオが伝えるところによると、現地時間の日曜日(日本時間で月曜日)に行方不明になった19歳の女子学生が転落したのは、展望台でもまさに滝の真上にあたるところで、その下は滝が流れている場所だった。
普通は、柵から落ちることはないと思うが、その女子学生は、片手に傘を持っていたそうで、滑った時に、傘に風が吹き込んで、バランスを失ってしまったのではないか。柵が濡れていた上に、片手に傘を持っていたという不運が彼女を滝へと転落させてしまったようだ。傘さえ持っていなければ、たとえ滑ったとしても、両手ですばやく柵につかまることができ、転落することはなかったのではないか。
この女子学生がこんなに危険なポーズをとったのは、なんとかいいショットを取ってナイアガラの思い出にしようと思ったのではないだろうか。ナイアガラの滝では、いい写真を撮るため同じように危険を犯す人々が後をたたないが、ナイアガラパークの警察官によれば、自殺以外で滝に人が転落したのは彼が勤務している35年間で初めての事故だという。
今回、滝つぼ(ワールプール Wirlpool)での捜査で遺体が見つかったそうだが、身元不明の中年男性の遺体だったという。滝つぼの下には竜巻が常に起こっているような状態で水流がかなり激しく回転し、水中に引き込まれ続けるため、めったに遺体は水上に浮かばないと言われている。この女子学生の遺体が見つかるのは、何ヶ月先か、何年先かもしれない。
せっかくの楽しいはずのナイアガラの滝の観光が悲劇と変わってしまったのは残念でならない。19歳という若い年齢の子供を失ってしまったこの女子学生のご家族の方には、かける言葉もない。さぞ落胆していらっしゃることだろう。
滝で自殺をする人も時々いるが、中には、滝の上に立っても流されず、流されそうになった最後の一瞬にレスキュー隊に救われたラッキーな人もいる。
滝を見るときは、柵を越えないこと、少しくらい濡れても傘はささないことだ。自然の力を甘く見てはならない。
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