2011.08.10 (Wed)
ロンドンの暴動で初の死者
暴動の発端は、29歳の黒人男性が警察に射殺されたことだった。その事件への抗議活動が長年うっせきした不満に火をつけた。
日本と同じかそれ以上に格差が広がる英国では、大企業幹部や銀行トップら富裕層ばかりが優遇され、それとは対照的に一般層では、政権交代による緊縮財政政策が執行されている。さまざまな公的手当てがカットされ、失業率の増加や公共料金の値上げなどが行われている。これで、暴動が起こらなかったらおかしいと思われるほど、英国民は政府によって虐げられていた。
暴動が起こっている地域を見ると、その地区で失業率が高いという共通点があるそうだ。その暴動の矛先は日本企業にも向けられ、ソニーの流通センターにも火がつけられた。
2012年にはロンドンオリンピックが行われる。その開催地区の1つ、ロンドン東部のハックニーやメイン会場となるオリンピックパークの周りでも暴動が起きている。本来なら、オリンピックの開催によって雇用が拡大されるはずだが、ロンドンの場合は限られた層だけに雇用の機会が増えただけだったのかもしれない。又、オリンピック開催にかかる莫大な費用を捻出するために緊縮財政政策が強制的に行われた可能性もある。
暴動をおこしている人は若者が多く、中にはこの暴動を利用して、お店から物を盗む人もでてきたそうだ。
イギリスメディアによると、ロンドンで起きた暴動で26歳の男性が何者かに撃たれ死亡した。暴動での死者は初めて。これまでの警察の負傷者は35人、当局によって逮捕されたのは525人にのぼるが、暴動が収まる気配はない。
日本でも無能な首相がいつまでも居座り、原発事故という日本史上でもっとも最悪な事故が起きても何の解決策もないまま、国民は食事や活動を制限され、フラストレーションは爆発寸前の状態だ。この上、増税や電気料金など公共料金の値上げやセイフティネットのカットが行われれば、日本でも何かがきっかけとなってロンドンのような暴動が起こる可能性は否定できない。
【More・・・】
英暴動拡大、初の死者も(TBS Newsi動画 (09日23:03)
イギリスで若者が建物に放火し、店から商品を略奪するなどの暴動が拡大しています。その矛先は日系企業にも向けられ、混乱が収束するめどは立っていません。
世界経済・文化の中心、ロンドン。その街のいたるところで8日、火の手が上がりました。火に包まれて崩れ落ちた石造りの建物。街は今、暴徒と化した若者に襲われているのです。街の商店を襲撃した男たち。この衣料品店の窓ガラスを蹴破り、店内に流れ込みました。そして洋服を抱えて一斉に逃げました。
街には非常ベルが鳴り響きます。あらゆるところで略奪が行われました。壁にかけられたテレビを力ずくで持ち出そうとする男。この店でも、覆面をした男が平然と商品を盗んで行きます。
ロンドンのシンボル、2階建てバスも・・・。警官隊との衝突も激化。若者たちは警官隊に向け花火を発射。歓声があがります。
「車両が燃えている方向に向かって警察が歩いていきます。若者が蜘蛛の子を散らすように逃げていきます」(記者)
ここは、ロンドン東部のハックニー。来年開かれるロンドン五輪の開催地区の1つでもあります。開催まで1年を切った五輪。メーン会場となるオリンピックパーク。そのすぐそばでも暴動は起きています。暴動はロンドン市内だけでも、少なくとも10か所以上で発生したといいます。
「最近の記憶の中では最悪の夜」。ロンドン警視庁は8日夜の状況について、そう表現しました。暴動の矛先は日系企業にも・・・。激しく炎を上げているのは、ソニーの流通センターです。放火され、保管中の商品が焼けました。消化[消火の間違いでは?]活動が続くソニーの流通センター。中では、まだ火が燃え続けていました。
暴動はロンドン以外の街にも飛び火しました。イギリス第2の都市、バーミンガム。ここでも多くの店が襲われました。足早で歩きながら、服の中に商品を隠す男。その後ろを警官隊が追います。
収拾のめどがつかないこの事態に、キャメロン首相は夏休みを切り上げ緊急帰国しました。暴動は今月6日から連日続いています。なぜ拡大し続けるのでしょうか。専門家は、暴動が起きた都市には共通点があると指摘します。
「基本的には、どの都市も高失業率の都市と言える。失業状況は数十年めざましい改善をしていない、そういった意味で不満は前々からあった。政権が昨年交代して大きく打ち出された歳出削減によって、これまでにも増してさらに不満が高まったと言える」(労働政策研究・研修機構 樋口英夫調査員)
暴動の発端は、29歳の黒人男性が警察に射殺されたことへの抗議活動でした。それが長年うっせきした不満に火をつけたのでしょうか。一方で、インターネット上にはこんな書き込みも見られます。
「ロンドンでタダで物を手に入れよう」
「ロンドンを燃やし尽くせ」
イギリスメディアによりますと、ロンドンで起きた暴動で26歳の男性が何者かに撃たれ死亡しました。暴動での死者は初めてとみられます。また、警察当局はこれまで525人を逮捕しました。しかし、暴動が収まる気配はまだありません。
英・ロンドン暴動 キャメロン首相「秩序を回復するために必要なことをすべて行う」
(FNN動画 08/09 21:36)
イギリス・ロンドンで6日夜から始まった暴動で、ソニーの関連会社の倉庫も炎上するなど大きな被害が出ている。
8日夜、ロンドン北部エンフィールドにある、ソニーの関連会社の物流倉庫が炎上した。
出火原因は特定されていないが、若い男が火炎びんを投げ込んだとの目撃情報がある。
この火事で、2万平方メートルの敷地内にあった、イギリス国内に出荷するブルーレイディスクやDVDの多くが焼けたという。
イーリング地区には多くの日本人が住んでいて、安全な街として知られているが、このイーリングでも8日夜に暴動が起き、車や商店が襲撃された。
イーリングに住む日本人は「非常にわたし自身も危機感を感じる」、「ジャンパーを着て顔を見えないようにした若者が、徒党を組んで歩いていて、非常に恐怖を感じた」と話した。
今のところ、日本人が巻き込まれてけがをしたとの情報は入っていない。
一方、休暇を切り上げて帰国したキャメロン首相は9日、「単純な犯罪行為だ」と暴動を非難したうえで、「秩序を回復するために必要なことをすべて行う」と述べ、警察官を増員する方針などを明らかにした。
英暴動、エスカレートした原因は
(TBSNewsi動画 08月09日23:04)
暴動で大きな被害が出たロンドン南部クロイドンから報告です。
今回の暴動には、例えば首相の退陣とか憲法を変えるとか、明確な政治的目標があるわけではありません。たまっていたうっぷんが黒人男性射殺事件で一気に噴き出したといえます。その結果の1つが、後ろに見えます家具店です。火が放たれ骨組みだけになっています。
なぜ、うっぷんがたまっていたかというと様々な要因がありますが、人種的なこと、不況で仕事がないのに経済危機の原因とみられる銀行トップらが多額のボーナスをもらっていること、歳出削減で様々な手当がカットされていること、公共料金が上がっていること、そうしたことが澱のようにたまっていたといえそうです。
また、去年の学生デモ以来、警察が暴徒の破壊行動を止められないケースが目立っていたこと、つまり警察がある種なめられていたことも、ここまで暴動がエスカレートした要因の1つといえそうです。
ロンドン警視庁は、2.5倍の人数で警備にあたるとしていますが、スマートフォンを通じて同時多発的かつ散発的に広がる暴動をどこまで押さえこめるのか、1つの正念場を迎えるといえます。

にほんブログ村 政治ブログ
このエントリーは、
『国民の生活が第一 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/10888
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
にトラックバックしています。
【政権交代】を実現させたブロガーリスト
- 関連記事
Tags : ロンドン |
暴動 |
エスカレート |
原因 |
死者 |
ロンドン五輪 |
オリンピック |
ソニー |
物流倉庫 |
流通センター |
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
英国の暴動を他山の石とせよ・既存権力尊重より若者の雇用向上政策こそ経済活性化「国民の生活が第一」だ
国民は大げさですが被災地の方々はそうですよね
日本が諸外国の如く暴動を起こすかと今問われれば疑問な部分が強いが
少子化や変なグローバリズムによる対策を過去のUK同様、移民政策に頼れば
愛する日本も対岸の火事ではなくなると思いますね
そうなれば純粋日本人が消える事の方が早いとは思いますが
いつまでも民度の高い国民でありたいものです