2011.05.24 (Tue)
NHKが中継しない「参議院行政監視委員会」
今回は、家の外でもあり、また同じ状況にならないように、重いものは何も持たずにじっとしていた。たまたま、ワイナリーに元カイロプラクターの女性がいたので、その女性に相談し、痛む部分の腰の右側をマッサージしてもらったら、気分的にいくらかマシになった。
家に帰ったら、患部が炎症しているようにほてっているので、氷で冷やし、寝るときは患部を下にして横になって、足の間にまくらをはさんで寝るように言われた。
さらに、その日の終わりまでに喉に痛みを感じ、咳も出てきて、風邪らしい前兆もでてきたので、あわてて抗生物質を飲んで夜の9時ごろには寝てしまった。朝起きてみたら、痛みはまだあったけれども、昨日よりは腰の状態がしっかりしてきたようで、階段の上り下りがだいぶ楽になった。
そんなわけで昨日はブログを更新できなかったけれども、参議院行政監視委員会の参考人として小出教授、孫社長、後藤元東芝技術者らが国会で発言する日だったので、とても気になってしかたがなかったた。でも、パソコンの前に座ると腰に痛みが走ったので、ベッドで横になりながらiphoneで見ようとしたけど、とても気力が持たなかった。
次の朝、パソコンの前に座れるようになったので、フェイスブックをチェックしてみたら、いつも、原発事故の情報をアップしてくださっているたまちゃんが、NHKが中継しないその国会の動画をウォールにアップしてくださっていたので、ここに紹介したい。これまで、政府によって隠匿されていた原発事故で何が起き、現在どのような状態なのか、そして、これからの展望として、どのような対策がとられるべきなのかを参議院行政監視委員会の参考人のとても貴重な意見がわかる内容なので、なるべく多くの人が見られるよう、広めていただきたい。
参議院USTREAM中継 脱原発への道 1/2
http://www.ustream.tv/recorded/14906087
歴史が動いた5.23 【重要(USTREAM)動画放映中】NHKが中継しない「参議院行政監視 委員会」 行政監視、行政評価及び行政に対する苦情に関する調査 (原発事故と行政監視システムの在り方に関する件)
◆参院行政監視委の参考人:
京都大学原子炉実験所助教 小出裕章君
芝浦工業大学非常勤講師 後藤政志君
神戸大学名誉教授 石橋克彦君
ソフトバンク株式会社代表取締役社長 孫正義
行政監視委員会理事会 午後零時五十分 第四十三理事会室
◆ユーストリーム「参議院テレビ 脱原発への道」配信 http://www.ustream.tv/channel/sangi intv その他、
服部順治のサイト めざまし政治サイト(旧落選運動) http://nvc.halsnet.com/jhattori/rak usen/
グリーン図ネットワーク(日本の新しい緑の党) http://nvc.halsnet.com/jhattori/gre en-net/
9.11の真実を求めて http://nvc.halsnet.com/jhattori/gre en-net/911terror/nyterror.htm
時代の精神 http://nvc.halsnet.com/jhattori/Zei tgeist/index.htm
【More・・・】
参議院USTREAM中継 脱原発への道 2/2
http://www.ustream.tv/recorded/14907869
それにしても、国民から強制的に受信料を徴収するだけ徴収して政府に都合のいい情報だけを流し、国民のための情報は隠匿するNHKの存在価値を疑ってしまう。
最後に、蜂鳥のジョーさんから、小出先生と武田教授が相次いで原発関連の新刊書を出版されたという情報をいただいたので、紹介させていただきたい。
![]() | 放射能汚染の現実を超えて (2011/05/19) 小出 裕章 商品詳細を見る |
放射能汚染の現実を超えて
小出裕章/著
出版社名:河出書房新社
出版年月:2011年5月
税込価格:1,365円
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4309245528
![]() | 原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある (ベスト新書 329) (2011/05/14) 武田 邦彦 商品詳細を見る |
原発大崩壊! 第2のフクシマは日本中にある
武田邦彦/著
出版社名:ベストセラーズ
出版年月:2011年5月
税込価格:840円
http://www.amazon.co.jp/gp/aw/d/4584123292
追記4月25日:小出先生の発言の文字おこしがあるとの情報をたまちゃんからいただいたので、さっそくより転載させていただく。元はmixiの「反原発!原子力発電反対!! トピック」のありがとうさぎさんによる文字おこしで、これを再度動画を確認して、言葉遣いや言い回しなどを正確に改めて編集したのが、「ざまあみやがれい!」というブログ。
(小出先生)
今日はこれまで原子力をすすめてきた行政に一言言いたいと思ってうかがいました。私は原子力に夢を持って原子科工学科に入った人間です。なぜそうなったかというと原子力こそ未来のエネルギー源だと思ったからです。原子力は無尽蔵にあるが、石炭や石油は枯渇してしまうから将来は原子力だと信じて入ったのです。しかし、入ってみて分かったのは原子力は大変貧弱なエネルギーだと知った。
再生不能エネルギーの量をあげていきます。(スライドを見せながら)一番多いのは、石炭です。地球上に大変たくさんあります。ただし、それは究極埋蔵量で、実際に経済的に掘れるのは確認埋蔵量と言われてるものです。これは世界が一年ごとに使ってる総エネルギー量です。石油(石炭の言い間違えかな)の確認埋蔵量で言っても60~70年ある。究極埋蔵量がすべて使えるとすれば、800年ちかくある。その次に天然ガスもある。石油もある。そして、オイルシエールタールサンドといった現在はあまり使ってない資源もある。
私はこういう化石燃料と呼ばれているものが枯渇してしまうから原子力だと思ったが、原子力の原料であるウランは石油に比べても数分の一、石炭に比べたら数十分の一しかないのです。大変貧弱な資源です。
私がこれを言うと原子力を進めてきた行政の方は違うという。
「それは核分裂製のウランで、自分たちが使いたいのはプルトニウムです。」という。
つまりまず、ウランを掘ってくることは必要で、濃縮加工をして、原子力発電所で燃やす。これが現在していることだが、これをいくらやったところで原子力はエネルギーにならないです。推進している人たちは「こんなことではない、ウランをもちろん掘ってきて、あるところからプルトニウムにして、高速増殖炉と言う特殊な原子炉を作ってプルトニウムをどんどん増殖し、再処理しながら核燃料サイクルするんだ」と、最後は高放射線廃棄物と言う大変厄介なものがでてくる仕事を描いた。ただプルトニウムという物質は地球上に一滴もないので、原子力発電所から出てくるプルトニウムを再処理して、高速増殖炉に引き渡すことになっている。この計画の中心にある高速増殖炉は実はできません。
日本の高速増殖炉計画の計画の破たんについて。原子力開発長期計画で、高速増殖炉に一番初めに触れたのは第三回の1968年。そのときは80年代前半に実用化すると。それはむずかしいとなって95年ごろということになり、それもできず2000年頃にとなった。ところがこれもできず、次の改定では2010年に実用化すると。これもできず、2020年に実用化ではなく技術体系を確立したいとい目標にかわった。これも出来ず、2030年に技術体系の確立したい、と。で、2000年にあった計画の改定では年度が示されず。その5年後の改定では2050年に一基目の高速増殖炉をつくりたいと。どんどん目標が逃げて行く。10年先に行くと目標が20年先に逃げる。これでは永遠にこんなものにはたどり着けないということをわからないといけない。
ところがこれをつくってきた原子力委員会や支えてきた行政は一切責任を取らない。日本はもんじゅだけでも一兆円以上の金を捨てている。げんざいの裁判制度なら一億円の詐欺をしたら一年実刑になる。一兆円の詐欺は?...一万年です。
原子力安全委員会経産省通産省等々行政にかかわった人が何人いるか知らないが、仮に百人だとしたら百年ずつ。原子力の世界というのは私には異常な世界に見えます。
次は福島の事故について。原発というのはご存じのように膨大な放射能を取り扱う。広島の原爆ときは800グラムのウランが燃えて広島が壊滅した。どなたでも手で持てる量で。では、原発でどのくらいのウランを使うかと言うと一つの原発で一年で一トンのウランを出している。つまり、それだけの核分裂生成物放射性物質をつくりだしながらやってる。原発は機械。機会がときどき故障するのは当たり前です。動かすのは人間。人間は神ではありません。人間が誤りをおかすも当たり前です。私たちがどんなに事故が起きてほしくないと願っても破局的事故の可能性は常に残る。しかし、原子力を推進する人たちはどういう対応をとったかというと破局的事故はめったに起こらない、そんなものを想定するのはおかしいと「想定不適当」という烙印を押して無視してしまうことにした。
どうやって破局的事故が起きないかと言うと、これは中部電力のHPからとってきた図ですが、たくさんの壁があると。特に重要なのは第四の壁というところに書いてある原子炉格納容器ということで巨大な鋼鉄性の容器ですけども、これがいついかなる時も放射能をとじこめるというそういう考え方にした。原子炉立地審査指針というものがあって、それに基づいて厳しい重大仮想事故を考えてると彼らはいうわけだが、そういう事故では格納容器はぜったいに壊れないという仮定になっている。絶対に壊れないなら放射能は漏れないことになるので、そういう事故は起きないので「想定不適当」としてきた。
しかし、破局的事故はおきているわけです。現在進行形で。たいへん悲惨なことが福島を中心に起きているということは多分みなさん御承知頂いていることだろうと思います。ただ、その現在進行形の事故の行政の対応は大変不適当であった。防災というものの原則は危険を大きめに評価してあらかじめ対策をとっている。住民を守る。過大に評価してあれば、これは課題だったが被害が出なくて良かったと胸をなでおろす、それが防災の原則。日本の政府は一貫して事故を過小評価して楽観して行動してきた。当初レベル4だと言って評価を変えない、まぁ5になったこともありましたが、で、最後の最後になってレベル7だと。あまりにも遅い対応。避難区域に関しても、初めは3キロまでを万一を考えての指示として非難させた。しかししばらくすると10キロメートル先に避難指示を、その時もこれは万一のためと。次は20キロ、この時も万一を考えての指示です、と言いながらどんどんどん後手後手になっていった。私はパニックを避ける唯一の手段は正確な情報を常に公開する態度だと思う。それで行政や国を住民が信頼しパニックを回避する。残念ながら日本の行政はそうではない。
常に情報を隠して危機的な状況でないと常に言いたがるものでした。SPEEDIという100億円以上のお金をかけて25年もかけて築きあげてきた事故時の計算行路すらも隠して住民には知らせないことをした。それから現在も続いていますが、誰の責任かを明確にしないまま労働者や住民の犠牲を強制にしている。作業員の被ばくの上限をひきあげ、あるいは住民に対して強制避難をさせる基準を現在の立法府が決めた基準とは全く違って引きあげてしまっている。本当にこういうことをやっていいのだろうかと思います。現在進行形の福島の被害ってどれだけだろうと考えてしまい、途方に暮れます。失われる土地と言うのはもし現在の日本の法律を厳密に適応するなら、福島県全域と言って良いほどの広大な土地を放棄しなければならない。
避けようとするなら住民の被ばく限度を引き上げるしかない。住民の被ばくを強要させることになる。一次産業はこれからものすごい苦難に陥ると思います。農業漁業を中止として商品が売れないということになると思います。そして住民たちは故郷を追われ生活が崩壊してくことになるはずだと思う。東京電力に賠償させるという話があるが、東京電力がいくら賠償しても足りない。何度倒産しても足りないだろうと思う。日本国が倒産してもあがないきれないほどの被害が、私は出ると思っています。本当に賠償するならということになります。
最後になりますが、ガンジーが七つの社会的罪と言うことを言っていて、彼のお墓に碑文で残っているそうです。
1番目は「理念なき政治」です。ここにいる方々は政治に携わっている方々ですから十分にこの言葉をかみしめて頂きたいです。 そのほかたくさん、「労働なき富」、「良心なき快楽」、「人格なき知識」、「道徳なき商業」これは、東京電力始めとする電力会社に私は当てはまると思おう。そして「人間性なき科学」これは私も含めたアカデミズムの世界がこれまで原子力にまるごと加担してきたことを問いたいと思う。最後は献身なき崇拝、宗教お持ちの方はこの言葉もかみしめて頂きたいと思います。
こうして、文字で読むと、小出教授の言葉の重みがさらに、ひしひしと伝わってくる。日本から原発をなくすために、1人でも多くの方々に転載していただけたらと思う。
私が総理だったら、復興事業に入る前に、今回の福島第一原発事故の原因と責任者を追及し、今の危機的状況を正確に国民に伝え、一刻も早く大気中や海、そして、土壌への放射線物質による汚染の拡散を止めるための対策を練る。そして、原発の全廃を訴える。これだけ危険な原発をこれからも推進しようとしている菅直人をなんとしても、総理の座からひきずりおろさなければならない。

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