2011.02.19 (Sat)
崩壊寸前の民主党に残された道は一つ。小沢一郎を首相にすることだ。
それにしても、ポスト菅がいろいろと取りざたされているこのタイミングで、時事の捏造記事が言わんとしていることは、まさに、アメリカ様の思惑どおりだ。
前原氏、トップ維持=次期首相にふさわしい人―時事世論調査
(時事通信社 - 02月18日 17:03)
時事通信社が10~13日に実施した世論調査で「次の首相にふさわしい人」を聞いたところ、前原誠司外相が前回1月調査比0.3ポイント増の8.9%でトップを維持した。民主党の岡田克也幹事長は0.8ポイント、自民党の石破茂政調会長は0.3ポイントそれぞれ減少したものの、いずれも7.2%で同率2位と順位を上げた。
新党改革の舛添要一代表は1.1ポイント減の7.0%で2位から4位に後退。みんなの党の渡辺喜美党首は0.6ポイント減の6.5%で前回と同じく5位だった。次いで自民党の小泉進次郎衆院議員は0.3ポイント増の4.5%となり、前回の9位から6位に浮上した。
菅直人首相、民主党の小沢一郎元代表、自民党の谷垣禎一総裁、石原伸晃幹事長はいずれも4.2%で7位に並んだ。菅首相が0.7、小沢氏が1.0ポイント減ったのに対し、谷垣氏は1.4、石原氏は1.0ポイント増加した。
調査は全国の成人男女2000人を対象に個別面接方式で実施。有効回収率は64.9%だった。
せっかくコリャイ菅を追い出して喜んでいたのも、束の間。その後任が前原では、日本はとんでもないことになってしまう。だって、議会を欠席して、今裁判で、先にリオンにヘッドロックをかけたと話題の海老蔵と小林真央の結婚式に出席してへらへらしているような男が首相になってしまったら、日本はどうなっちゃうの?偽メール事件で、あれだけ大失態を演じて民主党に大きな打撃を与えた男だよ。なんでもアメリカ様のいいなりの男だよ。
この先、政局がとても読みにくくなってきた。まず、菅のことだから、予算関連法案が成立しなくても、内閣総辞職とはならないだろう。内閣総辞職となれば、党の代表も辞任するはずだ。そうしたら、党の代表選挙で菅の対抗馬となった小沢氏が党の代表となる可能性は高い。それは、菅ら執行部が最も恐れていること。
つまり、菅は、総辞職するくらいなら、自分だけ辞職して、その後を仲間内に譲るのではないか。しかし、それでは、野党が許さないだろう。すでに、石原伸晃ら自民党議員は、首相が退陣するだけなら、予算関連法案に反対すると明言している。
世論調査で、民主党よりも支持率が高くなった自民党が今望んでいるのは、解散・総選挙だ。彼らにとってはあまりにもお粗末だった菅政権のおかげで、支持率が回復し、与党への復帰も目の前に迫っている。自民・公明ら野党にとって、どうしても今、必要なのは、解散・総選挙なのだ。
民主党に残された道は一つしかない。小沢一郎を首相にすることだ。そうして、マニフェストで国民に約束したことを実現させ、信頼のある民主党を復活させることだ。もし、今、解散・総選挙をしたら、民主党は確実に負ける。与党として残り、民主党を長期政権にするには、党内政権交代だけが残された道なのだ。
最後に、空き菅の退陣に向けて、岩見隆夫が、餞の言葉を贈ってくださっているので、紹介したい(笑)。
【More・・・】
【論説】 「ネット時代の新しい政治批判スタイルとして、軽くみるわけにはいかない」 ~ネット上で笑われる『菅』…岩見隆夫 (毎日新聞 2011年2月19日 東京朝刊) (ネットでは削除された可能性あり)やたら、<崩壊>という言葉が飛び交っている。崩壊しかかっているのは菅政権か、民主党か、オール政治か、個々の政治家の矜持(きょうじ)か。
緊迫アラブの余波が日本にも寄せてきた感じだ。1981年10月、エジプトのムバラクが98%の圧倒的支持で大統領に就任した時、 日本の首相は<暗愚の帝王>などとヤユされた鈴木善幸だった。
30年に及ぶ独裁政治はもちろん異常だが、この間、鈴木から菅直人まで18人の首相が入れ替わった日本の民主政治も、正常ではない。 短命首相の繰り返しが、国益を甚だしく損なってきた、と誰もが憂えている。
しかし、コロコロはまずい、という議論が通用しなくなるほど、菅首相は日増しに不評だ。野党の攻勢に加え、民主党内の内紛が足元を脅かしているが、世間も黙っていない。
先日、ある席で、自民党の幹部が言った。
「ネットを見ていたら、こんなのがあって、笑ったね。『伊達直人は子どもにランドセルを背負わせ、菅直人は借金を背負わせる』。 他にも、伊達・菅の組み合わせでいろいろある」
例の漫画・タイガーマスクの主人公、伊達直人名による贈り物運動、昨年の暮れから久方ぶりにさわやかな風が列島を吹き抜けた。 それに引き換え、政治の風通しの悪さは、特に<直人>が共通する菅への皮肉を込めているのだ。
次にネット上からいくつかを拾ってみる。(以下、伊達直人はダ、菅直人はカ)
▽ダは思いやり、カは思いつき。
▽ダはプレゼントを持参する、カはプレゼンで自賛する。
▽ダはイロイロする、カはイライラする。
▽ダは無言で立ち去る、カは多言で居直る。
▽ダは正体を語らない、カは詳細を語れない。
▽ダは全国に現れる、カは全国で笑われる。
▽ダは名を出さず行動、カは口だけ出して行動しない。(>>2-以降へ続く)
辛辣(しんらつ)である。誰かが最初に投稿し、それが一気に伝播(でんぱ)したと思われ、これまでなかった現象だ。
ネット時代の新しい政治批判スタイルとして、軽くみるわけにはいかない。
エジプトの反政府デモでも、<ノクタ>と称する風刺小話が役割を演じた。広場にはムバラクを弾劾するノクタの掲示板ができ、人々が群がった、と本紙のコラム<余録>(13日付)が伝えている。ネット上の菅風刺の噴出もそれと似通った無名の市民の声だ。
菅首相は初の所信表明演説(10年6月11日)で、
「大学卒業後、特許事務所で働きながら、市民運動に参加した。ロッキード選挙で初めて国政に挑戦し、参加型の民主主義により、国民の感覚、常識を政治に取り戻すことが必要だと訴えた。志をもって努力すれば誰でも政治に参加できる。そういう政治を創ろうではないか」
と政治を志した原点を語った。
しかし、約8カ月後の今、市民の感覚、常識と離れたところに菅がいる。参加型民主主義どころか、 市民運動家からトップリーダーに上りつめた異色の経歴が生かされず、
<口だけ出して行動しない>
と世間に映っているのだ。菅にとっては不本意な批評だろう。日夜、全力投球で行動している、と。
だが、行動量だけでなく、国民は菅のすべてを鋭く観察している。その結果がネットに出た。強い自省が必要だ。(敬称略)=毎週土曜日掲載
あの岩見隆夫からもこれだけイヤミを言われると、多少気の毒にも思えるが、自業自得だろう。思えば、空き菅のように全く政治理念もなんにもない口先だけのすっ空菅な男が、悪徳ペンタゴン主導の不正選挙で民主党の代表になってしまったことが菅違いの始まりだった。バ菅がマニフェストとは全く逆の政策を推進しようとしたおかげで、今では民主党は嘘つき政党として、国民の信頼を完全に失ってしまった。
前原が偽メール事件で民主党の信頼を地に落としたとき、民主党を立て直したのが小沢氏だった。今度も崩壊寸前の民主党をもう一度立て直すのは、小沢一郎しかいない。

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角栄は大正時代の階級社会における貧農の子であり母親の苦労を嫌というほど見て育った。ゆえに下世話に通じ政治家に必要なものはわかりやすい政策であることを生活の苦労の中で身をもって体得したのである。
終戦後天皇皇族を除いた日本中の人々が戦争でいやというほど痛めつけられ、最下層の生活を余儀なくされた。自民党が困窮にあえぐ国民をよそに岸池田佐藤とGHQに尾を振り続ける中佐藤内閣に入閣した田中角栄は、困窮を脱しようと必死に働けど働けどアメリカに搾取され続ける国民の姿を見て、このままでは我々日本人はいつまで経ってもアメリカの奴隷である、自民党政権が結んだ安保条約が日本の独立と富国を妨げているが政権にいる限り表立っては破棄できない。軍事力は禁じられていて独立目的でも使えない。
そこで安保条約下でできる軍事力強化以外のことをやろう。それにはまずなにより日本の荒れ果てた国土そのものに力を養いつけることだと「日本列島改造論」という類稀なる政治原論を打ち出したのである。
そのわかりやすさに被搾取による貧苦にあえぐ日本国民のほとんどが共感し支持し、また角栄のほうでも身に叩き込んだ正直な勤勉さで政治家としてその大きな支持に応え続けた。貧しい国民の「日本列島改造論」のわかりやすさへの支持が田中角栄を「今太閤」にまで押し上げたのである。
角栄の前に角栄なく、角栄の後に角栄なし。
これが戦後からいままで、日本の政治のいつわりなきありのままのすがたであろう。
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> これを読んだ後でも小沢一郎氏を総理大臣にしたいですか?
> http://d.hatena.ne.jp/kojitaken/20110220
> kojitakenの日記2月20日付「橋下・河村と手を組んで「減税」を掲げた時、小沢一郎は再転向する」
上のなぜ、kojitakenの日記を読んでも何が言いたいのか全く意味がわかりませんでした。減税が新自由主義へとつながるのか私には全く理解できません。下記は、『きまぐれな日々』からの抜粋です。
http://caprice.blog63.fc2.com/blog-entry-1156.html
理由は簡単、たいていの公共企業には曲がりなりにも格差を縮小する再分配効果がある(東京に本社を持つ企業に傾斜的に配分されるなどの問題はあるが、ここでは措いておく)のに対し、減税は富裕層への逆再分配効果がある財政政策であり、全員に同額の税金をかける人頭税よりもっと格差拡大と階級固定化の効果が強い「究極の新自由主義政策」といえるからだ。つまり、格差を拡大し、階級を固定化したいマスコミにとって、河村の「減税」のワンフレーズポリティクスは大歓迎なのだ。
官僚の給与を減らして、それを財源に充て、増税を避けることがなぜ富裕層への逆再分配効果がある財政政策といえるのか、簡単に説明していただけますか。ただ長くてわかりにくい文章。いったい何が言いたいのかさっぱりわからない。読んだだけ時間の無駄でした。