2011.02.18 (Fri)
米国の属国である日本を動かしているのは、顔なし官僚
YouTubeでは、3部に分けてアップされているけれども、そのうちの第2部の「日米安保」と「小沢バッシング」についてウォルフレン教授が語った部分を『人類猫化計画』のレキさんが書き起こし、読みやすくして下さった。
このYouTubeの字幕にある和訳において、重要な部分ではないので、スルーしてもよかったんだけど、ウォルフレン教授が語っているのと、少し違いがあった部分だけ、修正してみた。さらに、ブログで読みやすいようにパラグラフを細かく分けた。とても、貴重な動画なので、たくさんの方に見ていただきたい。
水曜日のキャスターは小西克哉氏(国際教養大学客員教授)と金子秀敏氏(毎日新聞論説委員)。
小西:日米安保の変容をどう捉えていますか?
ウォルフレン:これは非常に重要な問題です。私自身、ずっと考え、いろいろと話してきた問題なので、質問に的確にお答えできるでしょう。
日米同盟は、実際は同盟ではありません。本来の同盟とは両国が対等な主張をし、それに合意したものです。日米同盟が不可能なのは、日本が事実上保護国同然で、真の独立国とは言えないからです。
この点を理解している日本人も何人かいますし、今、徐々に理解し始めている日本人もいます。しかし、このことについて全く考えもしない日本人が大半であるということ。これは、とても重大なことです。
一例として、鳩山前首相がオバマ大統領に会談を申し入れました。日米、東アジアの懸案を話し合うためでした。大統領は興味を示さず、国防省OBの取り巻きも冷淡でした。なぜでしょう?
日本は同盟国とは言えないからです。日本は米国に基地を提供する属国に過ぎないからです。日米安保条約の本質は基地提供にあります。
ここで日本に是非申し上げたいのは、米国が安保条約に違反している点です。海兵隊など米軍が基地を使用できるのは日本を防衛するためという条件があります。問題の多い沖縄の海兵隊は、日本の防衛について全く無関心でかつ無力です。
海兵隊はイラクやアフガンなどの攻撃に使われるのです。日本の米軍基地は中国を包囲するためのものになっています。
これは日本の防衛とは言えないし、日本のためにならないのです。日本人が理解すべき最も重要な点は、日本が真の独立主権国家になる必要があるということです。
鳩山前首相が訪米しても、主権国家の首相扱いはされませんでした。クリントン国務長官が来日した際も、主権国家として対応しませんでした。ゲイツ国防長官もそうです。みんな日本を属国扱いです。
これを問題だと理解しているのは、小沢一郎氏だけです。小沢氏はこの点を改める必要があると、再三言及しています。中国にしても、日本が対米従属的態度を変えない限り、日本と真剣に向き合おうとしません。
しかしその小沢氏が不人気で、彼の失脚を狙う動きがある理由は、小沢氏が外務省や防衛省の官僚から恐れられているからです。「日本を主権国家に」という小沢氏の主張の本質は、既得収益の仕組みを変えるものだからです。
小西:常になんらかのかたちで小沢潰しの報道があります。なぜ日本人は小沢氏を指導者として認めないのでしょう?
ウォルフレン:国民ではなく、高級官僚や新聞が彼を潰したいのです。既得権が侵害されると恐れているのです。
世界中を見ても、一人の政治家に対してかくも長期にわたる中傷キャンペーンの対象になるのは、極めて稀で異例です。なぜでしょう?
政治資金に汚い?ちょっと待ってください。
詳細を見ると、あれくらいの嫌疑で、大新聞が一面で国家反逆罪が起きたごとく報じるのは愚の骨頂です。日本政府がパンツ一枚でつっ立っているかの様な愚行です。
日本の政治やメディアはもっと誇りをもつべきです。小沢氏のような政治家がいることを誇りにすべきです。
【More・・・】
第一部と第三部もどうぞ。INsideOUT2/16(水)「アメリカとともに沈みゆく自由世界」1/3
INsideOUT2/16(水)「アメリカとともに沈みゆく自由世界」3/3
動画は見たいけど、時間がないと言う方は、『書に触れ、街に出よう nico's blog』のnicoさん(?)が、全ての要約をブログで紹介してくださっているので、ご参考まで。
『書に触れ、街に出よう nico's blog』
INsideOUT「アメリカとともに沈みゆく自由世界」を見て ~対米従属派とともに沈みゆく日本~
2月16日放送のBS11「INsideOUT 」(司会:小西克哉氏(国際教養大学客員教授)、コメンテーター:金子秀敏氏(毎日新聞論説委員))をYouTube動画で視聴した。『アメリカとともに沈みゆく自由世界』(徳間書店、2010)を出版したカレル・ヴァン・ウォルフレン氏を小西氏がインタビューしている。そしてウォルフレン氏のインタビューを交えながら、制御不能の米国、日米関係、日本の政治、小沢氏へのメディアのバッシングなどについて議論している。見どころ満載である。ぜひご覧いただきたい。
私個人としては、内容そのものもさることながら、普通に見たい、当然あるべき議論を見ることができ、非常に嬉しく思っている。コメンテーターの金子氏は毎日新聞編集委員ということだが、このような人が大新聞の編集委員におられるということに新鮮な驚きを覚えた。こうした議論を大新聞・地上波放送で見ることができないということ自体が、現在の日本の異様さ、民主主義の危機を示しているのではないだろうか。
今こそ日本は米国から独立する必要がある。マスコミを筆頭とした従米既得権益勢力によってかき回されていては、米国のように制御不能に陥る可能性が高いと思う。
また番組冒頭で紹介されているウォルフレン氏の『日本/権力構造の謎』上・下(早川書房、早川文庫、1989)は必読である。日本の権力構造、何がこの国を支配しているのかを幅広い分野から見事に分析している。例えば、電通の支配(森田実氏の話ではどうやら電通は2005年から米国資本に支配されているようだが)や「判検交流」などについても分析がなされている。政権が変わっただけでは簡単には変革を成し遂げることができないということは、現民主党政権が証明している。何がこの国を支配しているのかを知ることで、何を変革していけばよいのかのヒントを得ることができると思う。上・下巻もある大著で、このブログでご紹介することはとてもできないが、ぜひご一読いただければと思う。
動画の下に要約を書き出したのでご参照いただければ幸いである。
以前から言っていることだけど、日本はまさに官僚に支配された国だ。官僚の年収は一般労働者に比べて驚くほど高い。官僚の高い年収を保つために、政治家やメディア関係者の年収も高く保ち、従属関係を築き、国民を洗脳し続けているのだ。
メディアの中でも国民から受信料を徴収しておきながら、官僚に都合のいい偏向、捏造ばかり報道するNHK(捏造偏向協会)は特に悪質だ。つい最近も、「無縁社会」という番組での捏造が問題となった。NHKがいまだに国民から受信料を徴収する理由がわからない。本来なら、官僚の御用メディアなのだから、官僚からだけ受信料を集めるべきだ。
NHKに比べ、BS放送は、とても公平な番組が多い。NHKを私設放送局として格下げし、『InsideOut』のような番組がもっと増えれば、日本の政治も変わっていくだろう。

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> 我が国の政治責任は、政治指導者の手の中にしっかりと握られている。
> 政治家は、国民の代理人。我が国は、主権在民である。
今の政治を見て、本当にそう思われますか?
> 軍部・官僚は、効率よく政治を行うために雇われた要員にすぎない。
> 官僚は、政治家からの頼まれ仕事に汗をかく人たちである。
> 軍部の暴走・官僚の横暴を抑えられない政治家は、その存在をゆるされるはずもない。
本来は、そうあるべきでしたが・・・・。今の政治家は、官僚の手中で弄ばれているだけのようです。
> 自分の飼犬を調教できない飼い主を選ぶのは、有権者の無責任であろう。
> とかく、この世は無責任。
>
> 一億総玉砕と一億総懺悔ばかりを繰り返すのではたまらない。
> 国のありようは、国民一人一人のありようで決まる。
> 民主主義は最低だ。しかし、それを超える制度は存在しない。
> 我々有権者はもっと頭を鍛えておこう。
>
> 現実肯定主義にとらわれて、現実の矛盾を指摘できない。矛盾解消に向けて総決起できない。
> 立ち上がるための内容がない。だから、おとなしい。
> 意思のないところに解決策はない。意思 (will) は、未来時制の内容である。
> 日本語には時制がない。無為無策には、閉塞感と諦観が待ち受けている。
>
> 自分に意見がなければ、相手の言いなりになるしかない。「よきにはからえ」か。
> 我々の政府は、軍部の言いなりになるか、官僚の言いなりになるか、それともアメリカの言いなりになるのか。
> この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
日本国民、特に若い人たちにもっと自分の考えをしっかり持って欲しいです。もう少し政治に興味を持ってもいいのではないかと思います。
月曜の国会審議開始宣言と同時に首相緊急動議で「地位協定破棄決議」を記名投票で衆議院に求める。
記名だから反対や棄権すれば名指しで外国のスパイ認定される。ゆえに誰も反対も棄権もできず全会一致で可決される。外国との条約だから衆議院全会一致で即時発効施行されるしw
これだけで菅くん史上最低総理から一発大逆転で国連推薦ノーベル国連平和賞受賞間違いなしの史上最高総理という世界史に生きたまま輝く英雄政治家になることができるw
そのあとは解散でも総辞職でもなんでもやってもうくだらない政治家ごっこすっぱり引退して、世界史上の生きた偉人として世界中に講演旅行に出かけて漫遊しながら名誉と富貴を思いのままに築けばよい。
日本国民にとっても全世界の米侵略政策に苦しむ各国民にとってもいい話でしょ。「地位協定破棄」緊急動議記名投票可決。
この蜘蛛の糸に縋ってみたら?カンダタ首相。
我が国の政治責任は、政治指導者の手の中にしっかりと握られている。
政治家は、国民の代理人。我が国は、主権在民である。
軍部・官僚は、効率よく政治を行うために雇われた要員にすぎない。
官僚は、政治家からの頼まれ仕事に汗をかく人たちである。
軍部の暴走・官僚の横暴を抑えられない政治家は、その存在をゆるされるはずもない。
自分の飼犬を調教できない飼い主を選ぶのは、有権者の無責任であろう。
とかく、この世は無責任。
一億総玉砕と一億総懺悔ばかりを繰り返すのではたまらない。
国のありようは、国民一人一人のありようで決まる。
民主主義は最低だ。しかし、それを超える制度は存在しない。
我々有権者はもっと頭を鍛えておこう。
現実肯定主義にとらわれて、現実の矛盾を指摘できない。矛盾解消に向けて総決起できない。
立ち上がるための内容がない。だから、おとなしい。
意思のないところに解決策はない。意思 (will) は、未来時制の内容である。
日本語には時制がない。無為無策には、閉塞感と諦観が待ち受けている。
自分に意見がなければ、相手の言いなりになるしかない。「よきにはからえ」か。
我々の政府は、軍部の言いなりになるか、官僚の言いなりになるか、それともアメリカの言いなりになるのか。
この道は、いつか来た道。ああ、そうだよ、民族の歴史は繰り返す。
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