2011.01.22 (Sat)
片噛みは脳の働きを低下させるのか
でも、日本で結構噛み応えのあるタコやイカなどの魚介類などを食べたり、その他の日本料理を暴飲暴食しているうちに、痛みのなかった歯が少しずつ痛み出した。確か、この歯は2年半前に根幹治療をした歯だ。神経が抜いてあるのに痛むというのはなぜだろう。
その後、カナダに帰ってくると痛みはエスカレートしてきたので、すぐに歯医者に予約を入れた。緊急で予約をとるとすぐ見てくれるけれども、一万円ほど緊急治療代として取られるので、それは避けて、先生が空いている日を聞いたら2,3日後だったので、その日にしてもらった。痛みは2年半前ほどひどくなかったし、食べるとき意外はほとんど痛まなかった。でも、少しでもその歯に食べ物が当たるとかなり痛かったので、しばらくは、左側の歯でしか噛む事ができなかった。かなり不便な日々が続いた。
そうこうするうちにやっと予約の日がやってきた。今日でやっとこの不便な生活から解放されると思うとちょっぴり嬉しかった。根幹治療をしたはずなのに、なぜ痛みがあるのかを先生に伺ってみると、やはり、歯が欠けた部分から細菌などが入り込んで歯茎を刺激していたようだ。麻酔をして、その細菌が入り込んだ部分を取り除くというとても簡単な治療で、全ては解決した。抗生物質もいらないほど軽い細菌感染だった。レントゲンを見せてもらったら、2年半前の根幹治療は全く問題なかった。
この数日間、食べるときは左側の歯しか使わずにいたら、なぜか、頭を使うのがとても億劫だった。文章を書く能力が停滞していたようで、ブログにもあまり力が入らなかった。でも逆に、あまり頭を使わなくて済むFacebookのオンラインゲーム『Farmville』に懲りだした。あまり頭を使わなくて済むといっても、農場のデザインなどには、想像力が関係してくるので、右脳を使っていたはずだ。
「噛む」と言う行為が脳への刺激になることはよく知られているけれども、左の歯で噛んで、左脳ではなく、右脳が刺激されるとは知らなかった。ネットで簡単に調査してみても、左右の脳と左右の歯の関係を書いた論文は見当たらなかった。それとも、単に片噛みで脳の働きのバランスがくずれて、私の利き脳でない左脳の働きがいつにも増して低下しただけなのか。その辺はわからないけれども、歯科なんでもコラムを読んでみると、やはり、片噛みをすることによって、「噛む」事によって生まれる脳への刺激も著しく低下していくそうだ。

【More・・・】
歯科なんでもコラム10.11.2001
No.0117
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左右のバランスが大事です・・・脳と歯
皆さんは『右脳』『左脳』という言葉をご存知ですか?。
人間の脳は、主に『右脳』と『左脳』に分かれており、各々が上手に連携して機能しています。
一般的に『右脳』は”直感・創造”等の働きを得意とし、『左脳』は”論理・思考”等の働きを得意とします。
又、左右の脳を比較して、『右脳』の働きに優れる人を『右脳タイプ』、『左脳』の働きに優れる人を『左脳タイプ』の人間といい(勿論中間型の方もおられますが)、大きくはこの2種類に分かれます。
そして、利き手・利き足があるように、無意識の内に多用している側の脳は、その人にとっての『利き脳』と言えます。
因みに、ご自分の『利き脳』を判断する簡単な方法があるそうなので、ちょっとご紹介します。まず肩の力を抜いてみてください。そして、胸の前で腕を組んで下さい。その時に左腕が上にきた方は『右脳タイプ』、逆に右腕が上にきた方は『左脳タイプ』となるそうです。皆さんは如何でしたか?
さて、どのような場面で『右脳』『左脳』の働き方の違いが現れるのでしょう?。
私の勝手な創造も交えて幾つかの例を挙げてみたいと思います。
①ある小説家の場合・・・
まずプロットを考える(右脳活躍中)。そしてプロットに基づいて文章を構成する(左脳活躍中)。この本は売れる予感がする(右脳活躍中)。そうだ印税計算をしてみよう(左脳活躍中)。
②ある数学者の場合・・・
難解な命題に取り組む(右脳活躍中)。解明した命題を数式に表して証明する(左脳活躍中)。世界が賞賛するのが目に浮かぶ(右脳活躍中)。そうだ講演料を値上げしよう(左脳活躍中)。
③ある歯科医の場合・・・
治療後の状態をイメージする(右脳活躍中)。診査・診断・分析して治療計画を立てる(左脳活躍中)。治療費の事を考えないで、患者さんにとって最適な方法で最良の材料を用いた治療が出来ればナ~(右脳活躍中)。でも負担を大きく出来ないし保険の制約もあるし(左脳活躍中)。色んなシガラミ無くなればいいのにナ~(右脳)。でもそんなの無理か(左脳)。
利き手にペンを持ち紙に字を書く時に、反対の手をその紙に添えるように、又、利き足でボールを蹴る時に、反対の足が軸足として大切なように、『利き脳』を生かしきるには、反対側の脳も活用しなければ十分とは言えません。『右脳』と『左脳』、どちらが大切かと問われれば、その答えはどちらも大切であり必要であるとなります。
重要なのは、『利き脳に』まかせっきりにするのではなく、『右脳』『左脳』をバランスよく使う事なのです。
さて、話を進めて、私共歯科医の立場で『右・左のバランス』に注目すると、「右噛み・左噛み」といった噛み癖、『片噛み』が大きな問題となります。
『片噛み』も『利き脳』を使うのと同じく、そのほとんどが無意識の内になされている事が多いのです。原因は歯列不正の為であったり、歯を喪失した後の補綴処置(入れ歯やブリッジ等)をしていない為であったり、虫歯や歯槽膿漏で痛みのある所を避ける為であったりと様々です。
『片噛み』を誘発するこれらの原因は、病気や怪我と同様、その症状が初期のものであれば回復も早いのですが、悪化させ慢性化させれば治すのも容易ではなくなります。一度崩れた左右のバランスを取り戻す為の治療は、噛むところがあるから放って置くなどしてその時期を逸してしまうと、虫歯や歯槽膿漏の治療であれ、矯正治療であれ自分の体に大きな負担を掛ける事になってしまうのです。
更に「噛む」と言う行為が脳への刺激になる大事な事と言うのをご存知の方もおられるかと思いますが、長年に渡って『片噛み』を続けていると、「噛む」事によって生まれる脳への刺激も著しく低下していきますから、『右脳』をあまり使わない方と同様に、ボケやすくなると思って頂いてよいと思います。
このように考えると、『脳』にとっても『歯』にとっても、普段私達が考えもしない「左右のバランス」がいかに重要な事なのかがわかります。
芸術・読書・スポーツの秋、趣味に親しみ『右脳』を働かせるには良い季節となりました。この機会に普段忘れがちな『右脳』に刺激を与えてみては如何ですか。そして、ご自分の『片噛み』やその原因に思いの至った方おられましたら、この機会に歯科医院に行かれてみては如何でしょう。
神部先生
以前、歯医者での体験について書いたとき、エントリーを書いてかなりたってから、私の通う歯科医院の名前をコメント欄で尋ねられたので、答えられなかったことがある。万一、カナダ東部に来て歯の治療をしたいという人がいるかもしれないので、私の通う歯科医院と担当の先生の名前を書いておこうと思う。とにかくとても衛生的で、先生も人当たりがいい上に、腕もよく、100%信頼できるのでお勧めだ。
急ぎの場合は、Dr.Vendittelliの予約がとれない場合でも、かなり大きな歯科医院なので他の先生でよければすぐに予約がとれると思う。
Martindale Dental
100 Martindale Rd, Suite 1
St Catharines, ON
CANADA
Dr. Lain Vendittelli
電話 +1 905 988 9004 :P
ファックス +1 905 988 9447 :F
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私の拙い知識では、♀(今日初めて、性別を知ったのですが…、)の脳は、♂ほど、左右の脳は分化していないので、
<左の歯で噛んで、左脳ではなく、右脳が刺激される>とは限らないと思われます。
♀は、左の脳と右脳は補完し合っているので、右の歯及び脳以外の体の機能に支障が起こっても、左の脳の役目は、右脳で補完してくれる筈です。
中には、♀にも、♂に特化した脳を持っている人も居るのでしょうが・・・。
人間は、右脳を生かし切れてない所があるので、今後とも、左の歯で噛んで、右脳を鍛えることをお薦めします。
絵は、右利きの人が左で描くと、(空間把握を司る)右脳が鍛えられ、絵を上手く描けるようになる、との説があり、それも試された方が、また、右脳の鍛錬になると思います。
あ、そういえば、歯科衛生士見習いの星、フェリーシアさんの写真はどうなったんでしょうか?(汗
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顎関節症は結構痛いです。食べ物を噛む度に顎の骨がカクンと鳴って傷みます。私の場合は夜眠っている間に専用のマウスピースを口にはめて歯ぎしりしないようにして顎の骨への負荷を減らす方法で治療しましたが、最近では歯の噛み合わせそのものを直す方法が多く用いられているようです。
私はかぶせものが取れたり虫歯になった時にまだ使ったことがありませんが、神経をとる根の治療が必要になる前であれば最近では「3Mix-MP法」という治療法(保険未適用)が日本の歯科医院では使われはじめているようです。三種類の薬を歯に注入して無菌化、ほとんど二度と虫歯にならないようになるそうです。更にその発展型の「4Mix-MP法」というのもあるようです。
カナダでは果たしてどんな治療法が用いられているのでしょうか?
かぶせものに使う金属も気になりますね。アマルガムの中に水銀が入っていることを警戒する向きもありますが、過去のかぶせものと最近のかぶせもので金属の種類が違う場合、両者の金属のイオン化傾向が違うとイオン化傾向の高い方の金属がイオン化して溶けだして電流が生じアレルギーの原因にもなるとの話を歯科医や歯科衛生士に聞かされたことがあります。続けて原子番号表の後ろの方にあってイオン化傾向の低い白金か金属でないセラミックのかぶせものを使うことを勧められるのですが、保険が効かず10万円単位の出費を要するので庶民である私にはかなりの痛手です。
インプラントに加えて白金やセラミックにも保険が効いてくれると有難いと願っています。
以上