2010.12.03 (Fri)
仙谷由人 法相に専念し、官房長官は辞任か
仙谷は、「任命権者である菅直人首相から何も言われていない」と述べてはいるが、実質的に影の首相と言われているほど決定権は仙谷にあり、彼が官房長官を辞任したいと言えば、菅首相ももちろんOKするにちがいない。
しかし、仙谷が法相にとどまる意向を示したことで野党側がかえって反発を強めているとおり、更迭された柳田稔前法相の後任が、問責決議可決を受けた仙谷になるのは、納得がいかない。
「仙谷、馬淵の問責可決で民主党はどうなる?」というエントリーでも書いた通り、人権侵害にかかわるような傲岸不遜な発言や失策の数々を繰り返し、政治家としての資質に欠ける仙谷は、いますぐ更迭し、国会議員の資格を剥奪するべきである。
特に、仙谷が法務省のような人の命、人権、罪を扱う省庁のトップになるというのは民主党にとっても時限爆弾を抱えるようなものであり、かなり危険なことになるので、絶対に避けるべきだ。
民主党の信頼を取り戻すためにも、これまで民主党の信頼を失う原因となってきた仙谷を内閣閣僚の一員として残すべきではない。後任として、国民から信頼の厚い小沢一郎氏を官房長官に指名するべきである。
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失言大魔神・仙谷氏 ついにレッドカード 守護神の自負はどこへ(産経 2010.11.27 01:10)
内閣支持率が直滑降し、意気消沈する菅直人内閣でひときわ異彩を放ってきた仙谷由人官房長官についにレッドカードが突き付けられた。弁護士経験に裏打ちされた巧みな弁舌を武器に野党の前に立ちふさがる「守護神」を自任してきた仙谷氏だが、実際には失言や暴言で問題をこじらせてばかり。もはや政権の足を引っ張る「失言大魔神」と化してしまった。(阿比留瑠比)
26日深夜、参院本会議場の閣僚席に座った仙谷氏にいつもの傲岸不遜さはなかった。問責決議が可決されると苦笑いして一礼。廊下に出ると「ノーコメント」と記者団を振り切った。
とはいえ身から出たサビといえるほど仙谷氏の悪評は際立っていた。
「質問に対して侮辱的な発言をする」(自民党の石原伸晃幹事長)
「出しゃばり、居直り、はぐらかし」(みんなの党の渡辺喜美代表)
「実に珍妙な詭弁」(公明党の東順治副代表)
民主党出身の西岡武夫参院議長も「法廷闘争的な答弁をしているが、政治的には通らない」とあきれた。
内閣のスポークスマンが率先してケンカを売るのだから、野党との溝は深まるばかり。公明党が態度を硬化させたのも仙谷氏の対応が要因だった。首相がいくら「熟議の国会」を望んでもかなうはずはない。
沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件では、仙谷氏の相次ぐ判断ミスが事態を悪化させた。しかも外交・安保と刑事訴訟法の議論をすり替え、自己正当化したため批判は増幅された。
「(船長を除く)14人と船がお帰りになれば、また違った状況が開けてくる」
仙谷氏は中国人船員と漁船を中国に戻すことを発表した9月13日の記者会見で甘い見通しを示したが、中国はさらに態度を硬化。那覇地検が24日に「日中関係を考慮」して中国人船長を釈放すると、仙谷氏は「地検独自の判断だ。それを諒(りょう)とする」と語り、通常の刑事手続きだと強調した。
法務省の西川克行刑事局長は10月25日の参院予算委で「この事件以外に外国との関係を考慮した例は承知していない」と前例のない対応だったと認め、仙谷氏の詭弁を突き崩した。
仙谷氏は衝突時の映像公開も断固拒否、映像が流出すると「犯罪行為」と断じた。「逮捕された人が英雄になる。そんな風潮があっては絶対にいけない」(11月9日の衆院予算委)とボルテージを上げた。
中国人船長が帰国後英雄扱いされたが、これに言及はなし。流出を認めた海上保安官は結局逮捕されなかったが、仙谷氏が前言を撤回することはなかった。
さらに仙谷氏は事件の責任が自らに及ぶと「政治職」と「執行職」という造語をひねり出し、責任を海保の鈴木久泰長官一人に負わせようとした。この姿勢が国民の怒りと失望を招き、内閣支持率は2カ月で4割以上急落したが、仙谷氏が責任を感じている様子はうかがえない。
幕末、江戸城の無血開城を導いた勝海舟は明治維新後、「国家のためだ」として役職を退こうとしない高齢の役人にこう説いた。
「それはいけない。自ら欺くにも程がある。昔にも、お家のためだから生きるとか死ぬるとか騒ぐ奴がよくあったが、それはみな自負心だ。うぬぼれだ」
仙谷長官、辞任の可能性に言及 「法相に専念するかも」
2010/12/03 12:50 【共同通信】
仙谷由人官房長官は3日午前の記者会見で、自身の進退について「法相を続けるつもりだ。専念することになるかもしれない。兼務は繁忙を極める」と述べ、官房長官を辞任して兼務の法相に専念する可能性に言及した。問責決議可決を受けながら官房長官続投は、来年の通常国会での政権運営が困難との判断もあるとみられる。
法相にとどまる意向を示したことで野党側はかえって反発を強めており、発言は波紋を広げそうだ。ただ、仙谷氏周辺は「官房長官辞任を言ったものではない」と否定した。
仙谷氏は「法務行政が抱える問題は大きくて深い。方向性を持って一つ一つ実現していく決意に燃えている」と法相の責務の重要性を強調。その上で「今のところめどはない。任命権者である菅直人首相から何も言われていない」と述べ、最終判断は首相に委ねられているとの認識を示した。
仙谷氏、法相専念で官房長官辞任の可能性に言及も一転、「両方頑張る」
(産経 2010.12.3 13:27)
このニュースのトピックス:仙谷官房長官
仙谷由人官房長官は3日、官房長官と法相の兼務をめぐり、官房長官を辞任し法相に専念する可能性に自ら言及したことについて「両方大事なので両方頑張る」と記者団に述べた。
ったく、民主党に他にも有望な議員はごまんといるんだから、この辺で辞任してくれ、頼むよ。民主党の癌に何も言えない菅首相も、本当に情けないね。2人してとっとと消えろ。

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尖閣で船長を釈放したのは、アメリカがそうせよ、といってきたから釈放したのであり、仙石ごときに超法規的処置などという、政治決断ができるはずがない。
いまの内閣にはだれも決断する人がいないというのが本当の事情だと思う。その意味では、管さんが法務大臣を自分の意思で更迭したのは、しょぼいけど、まあ政治決断だった。
管さんからしてみれば、鳩山政権のあとでは、どっちを向いても八方ふさがりで、なんにもしようがない。米と距離を置いて、日本の独自路線を打ち出すこともできないし、対中国では、やたらと相手方を非難しても、政治的に得るものがない。
そういう状態をみて、何もできない政府と、国民は百も承知でいて、厭世的バッシングをしながらも「首相交代はみっともない」という、矛盾というか、愚の骨頂の体たらくで、その醜態がいまの日本(国民を含めた)の姿だろうと思う。
政府の人事など小さなことで、要するに路線が間違っていたのなら、さっさと変える「決断」が必要なので、あとは、no more, no less.
いまの布陣でもだれでもいいから、はやく連立を拡大して、きちんと多数派を握って、法案をまともに通せるようにすべし。小沢さんと自自連立を組んだ、野中さんに習うべし。