2006.08.16 (Wed)
国をあげての靖国参拝
昨日のブログに追加するためにニュースについての批評を書いてアップしたら、パソコンの接続が悪くて一気に記事をなくしてしまった。かなり長い時間をかけて、長い文章を書いたので、いまさらもう一度同じ文章を書けと言われてもできそうもない。ので、昨日の記事に追加するのはやめて、又新しくブログを書くことにした。
16日の『きっこのブログ』「終戦の日」では、「原爆の日」という記事に感動して涙した読者や、このブログも紹介して下さった「小学生を見習え!」という記事についての読者からのコメントが紹介されていて、とても感慨深かった。コメントの中には、家族に戦争体験者や、被爆者だった人もいて、読んでいると目がウルウルしてきてしまった。コメントを寄せた人は誰もが切実に日本の平和を願っていることがひしひしと伝わってきた。小泉や安倍にもぜひ読ませたい文章だった。
その『きっこのブログ』「終戦の日」の最後から3番目のコメントのなかに政府が被爆体験者に体験を語る時に、政治(憲法)については語るなと、圧力(自粛要請)をかけているというのを読んで憤りを感じた。日本政府の責任によって戦争を招き、最終的にアメリカによって広島や長崎に原爆を落とされたために被爆した人が、日本政府やアメリカ政府からの見舞金を受け取るのは当然の権利であって、その見返りとして政府が被爆者の言論の自由を奪うというのは、どう考えても間違っているのではないだろうか。
昨日の小泉の靖国参拝に関するニュースで、小泉の参拝に感謝する沖縄県遺族関係者のコメントがあったが、こうやって政府は遺族の代表にも見舞金や圧力を与えて、小泉靖国参拝へ感謝の意を述べさせたのではないだろうか?小泉の靖国参拝は被爆者や戦争で亡くなった家族を持つ遺族の方々の心情を逆なでする行為であり、それに対して沖縄県内遺族関係者が感謝するというのは、どうもやらせ以外の何物でもないような気がする。
被爆者への見舞金についてネットで調べていたら、ビキニ被爆者であられる元第五福竜丸乗組員、大石又七さんによって去年書かれた「平和な世界を構築しよう」という記事を偶然見つけた。大石さんは、一九五四年に、アメリカ軍がマーシャル諸島のビキニ環礁で行ったブラボーというとんでもない名前の水爆の実験に遭遇し被爆され、その後肝臓癌を患ったり、最初のお子さんは奇形児で死産という悲惨な体験をされている。ブラボーの威力は広島型原爆の一千倍といわれ、この地球上には存在しない汚い放射能「ウラン二三七」を大量に作り出し、大気圏や太平洋に撒き散らし、二〇世紀最大の地球環境汚染といわれているそうだ。それなのに、日米両政府は大石さんの被爆を認めていないそうだ。
小泉の靖国参拝に関しても、政府は用意周到に2度も極秘で世論調査をしており(2006年8月16日3時4分 読売新聞)、国民の半数以上が賛成であるということを認めた上で、靖国の広告塔である小泉を靖国に送ったということは、今回の参拝は小泉の私的参拝などではなく、日本国政府がらみの企みであり、明らかに国の政治と宗教が結びつくことを禁止した政教分離規定を犯す憲法違反である。世間では小泉だけが責められているようだが、これは小泉個人の問題ではなく、政府の責任であり、このまま自民党政権が続いた場合は、次期総理もその次の総理も、靖国参拝しないと言い切っている総理候補を除いて、靖国参拝するであろうことは確実だ。
特に安倍の場合は、総裁選を控えて、靖国参拝に関しては口を閉ざしているが、心の底では靖国参拝したくてたまらないという欲望が沸々とわきあがってきているのを感じる。そういった気持ちが「次の総理も、そしてその次の総理も、当然 お参りをしていただきたい」と言わせているのだ。You Tubeの動画が元に戻ったので、再び紹介する。
このことからも、自民党が長年支配している現日本政府は、憲法を犯してまでも、国民を右寄りの軍国主義に導こうとしているのは明白である。戦争で亡くなれば、靖国に葬られ、一国の主である首相も参拝してくれる。だから、みなさん、もしこれから戦争で亡くなるようなことがあっても名誉なことですと言っているのと同じだ。
又、政府を批判しようとする被爆者や靖国参拝反対の声を抑圧しようとする卑劣な行為は許せるものではない。日本がこのままでいいと思っている人はいないだろうが、声高らかに異論を唱える人は少ない。この流れを変えるのは、国民一人一人の声であり、一人でも多くの人が納得のいかない現状に対してブログやメールで訴えてくるように願ってやまない。もっと多くの国民の声を政府や応援する政党や読者に伝え、平和で暮らしやすい日本にしていこうではないか。
最近、AbEndへTBしてくださる人が増えてとても嬉しい。安倍政権に対して不安を抱く方や安倍晋三に対して批判のある方は是非、AbEndにTBをお願いしたい。
TB先URL: http://member.blogpeople.net/tback/06610
追記:参拝反対の集会とデモに参加された『今日の出来事』のnew-eraさんがその時の様子を【靖国参拝-8・15集会報告】(2006年08月16日)で詳しく報告されている。
16日の『きっこのブログ』「終戦の日」では、「原爆の日」という記事に感動して涙した読者や、このブログも紹介して下さった「小学生を見習え!」という記事についての読者からのコメントが紹介されていて、とても感慨深かった。コメントの中には、家族に戦争体験者や、被爆者だった人もいて、読んでいると目がウルウルしてきてしまった。コメントを寄せた人は誰もが切実に日本の平和を願っていることがひしひしと伝わってきた。小泉や安倍にもぜひ読ませたい文章だった。
その『きっこのブログ』「終戦の日」の最後から3番目のコメントのなかに政府が被爆体験者に体験を語る時に、政治(憲法)については語るなと、圧力(自粛要請)をかけているというのを読んで憤りを感じた。日本政府の責任によって戦争を招き、最終的にアメリカによって広島や長崎に原爆を落とされたために被爆した人が、日本政府やアメリカ政府からの見舞金を受け取るのは当然の権利であって、その見返りとして政府が被爆者の言論の自由を奪うというのは、どう考えても間違っているのではないだろうか。
昨日の小泉の靖国参拝に関するニュースで、小泉の参拝に感謝する沖縄県遺族関係者のコメントがあったが、こうやって政府は遺族の代表にも見舞金や圧力を与えて、小泉靖国参拝へ感謝の意を述べさせたのではないだろうか?小泉の靖国参拝は被爆者や戦争で亡くなった家族を持つ遺族の方々の心情を逆なでする行為であり、それに対して沖縄県内遺族関係者が感謝するというのは、どうもやらせ以外の何物でもないような気がする。
被爆者への見舞金についてネットで調べていたら、ビキニ被爆者であられる元第五福竜丸乗組員、大石又七さんによって去年書かれた「平和な世界を構築しよう」という記事を偶然見つけた。大石さんは、一九五四年に、アメリカ軍がマーシャル諸島のビキニ環礁で行ったブラボーというとんでもない名前の水爆の実験に遭遇し被爆され、その後肝臓癌を患ったり、最初のお子さんは奇形児で死産という悲惨な体験をされている。ブラボーの威力は広島型原爆の一千倍といわれ、この地球上には存在しない汚い放射能「ウラン二三七」を大量に作り出し、大気圏や太平洋に撒き散らし、二〇世紀最大の地球環境汚染といわれているそうだ。それなのに、日米両政府は大石さんの被爆を認めていないそうだ。
小泉の靖国参拝に関しても、政府は用意周到に2度も極秘で世論調査をしており(2006年8月16日3時4分 読売新聞)、国民の半数以上が賛成であるということを認めた上で、靖国の広告塔である小泉を靖国に送ったということは、今回の参拝は小泉の私的参拝などではなく、日本国政府がらみの企みであり、明らかに国の政治と宗教が結びつくことを禁止した政教分離規定を犯す憲法違反である。世間では小泉だけが責められているようだが、これは小泉個人の問題ではなく、政府の責任であり、このまま自民党政権が続いた場合は、次期総理もその次の総理も、靖国参拝しないと言い切っている総理候補を除いて、靖国参拝するであろうことは確実だ。
特に安倍の場合は、総裁選を控えて、靖国参拝に関しては口を閉ざしているが、心の底では靖国参拝したくてたまらないという欲望が沸々とわきあがってきているのを感じる。そういった気持ちが「次の総理も、そしてその次の総理も、当然 お参りをしていただきたい」と言わせているのだ。You Tubeの動画が元に戻ったので、再び紹介する。
このことからも、自民党が長年支配している現日本政府は、憲法を犯してまでも、国民を右寄りの軍国主義に導こうとしているのは明白である。戦争で亡くなれば、靖国に葬られ、一国の主である首相も参拝してくれる。だから、みなさん、もしこれから戦争で亡くなるようなことがあっても名誉なことですと言っているのと同じだ。
又、政府を批判しようとする被爆者や靖国参拝反対の声を抑圧しようとする卑劣な行為は許せるものではない。日本がこのままでいいと思っている人はいないだろうが、声高らかに異論を唱える人は少ない。この流れを変えるのは、国民一人一人の声であり、一人でも多くの人が納得のいかない現状に対してブログやメールで訴えてくるように願ってやまない。もっと多くの国民の声を政府や応援する政党や読者に伝え、平和で暮らしやすい日本にしていこうではないか。
最近、AbEndへTBしてくださる人が増えてとても嬉しい。安倍政権に対して不安を抱く方や安倍晋三に対して批判のある方は是非、AbEndにTBをお願いしたい。
TB先URL: http://member.blogpeople.net/tback/06610
追記:参拝反対の集会とデモに参加された『今日の出来事』のnew-eraさんがその時の様子を【靖国参拝-8・15集会報告】(2006年08月16日)で詳しく報告されている。
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美爾依さん はじめまして。
政治問題以外の文章を読むととても素敵な方だなぁと
思うんですけどねぇ。
政治問題になるとちょっと感情的になりすぎて論理の
飛躍と憶測が多すぎる気がします。
安倍を総裁選候補から引きずり下ろした後はどうするのか是非とも知りたいです。
政治問題以外の文章を読むととても素敵な方だなぁと
思うんですけどねぇ。
政治問題になるとちょっと感情的になりすぎて論理の
飛躍と憶測が多すぎる気がします。
安倍を総裁選候補から引きずり下ろした後はどうするのか是非とも知りたいです。
ソロー |
2006.08.18(金) 09:52 | URL |
【編集】
美爾依さん 私も経験がありますが長い文章を書いていて何かの拍子で消えてしまったらがっかりしますね。そういう意味ではまずエディタで原稿を書くことをお奨めします。フリーのエディタはいろいろありますがブログの原稿を作るにはHeTeMuLuCreatorがお奨めです。見だし、引用、強調、項目、表などが簡単にタグで打てます。
http://www.vector.co.jp/soft/win95/net/se256522.html
あそうそうお家が見つかってよかったですね。また写真を楽しみにしています。
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安倍晋三はこれまで、分祀論について「神社側、遺族会の方が判断することだ。政治としてあれこれいうことは、信教の自由に反する」と、優等生の発言をしてきた。これはしかし、「信教の自由」を口実に分祀論を拝するねらいがあることも推測がつくことではある。ここまで参照
2006/08/19(土) 13:55:29 | 花・髪切と思考の浮游空間
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2006/08/19(土) 07:32:12 | kojitakenの日記
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2006/08/17(木) 14:51:19 | BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」
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2006/08/17(木) 13:15:01 | 薫のハムニダ日記
佐高信氏さんの呆れ果てぶりを漫画にするなら、こんな感じかもね、、。
(クリックすると拡大します) ? ? ? 退陣1カ月前に暴挙 彼は果たして正気な
2006/08/17(木) 12:58:55 | 雑談日記(徒然なるままに、。)
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何か足りないような気がします。自民党の現首脳部は本当に軍事国家を目指しているのでしょか?
本当の軍隊を持ち、いつでも戦争を起こしたいのなら、その地盤としての経済がしっかりしていないといけません。しかも、補給補充も誰にも崩せないような確たるものが、、。過去の敗戦でそれを痛いほどわかっているはずです。
ですが、食料もエネルギーも海外からの輸入に頼っている。しかも日常雑貨製品の工業力もほぼがた落ち、高機能、高性能、スキルが高い工業力技術力を確保していかないと、資金を稼ぐことができない。
国民からその軍事資金を稼ぐことは今の現状非常に難しい。
やはり資金を稼ぐには諸外国、とりわけ今非常に購買力が高い、裕福層が急激に増えつつある中国市場を正常な形でシェアを獲得していくのが非常に効率がいい。軍事的に敵対しても自滅の道を歩む可能性が高いので、はやり経済界の密接な状況を作り上げつつ、日本の軍事費があがりやすくしないといけない。
また、日本を軍事国家にしていくために、仮に徴兵制を引くとしよう。それにて今から産業界、経済界で高いスキルを持った若者が、軍隊に抜かれてしまう。その状態で軍事を稼いでくれる産業界、経済界がストップしても困る。とりわけ、現在少子化問題となっているので、これ以上に軍隊に人材を回すわけには行かない。
また、軍を動かすには、とりわけ戦争になると高い物資が動くことになる。それを海外から取り入れることになる。
侵略する?過去の対戦では広く侵略しすぎて、逆に補給補充路が薄くなりそこを攻撃されて壊滅状態に陥ってしまった。できるだけ、補給補充路は平和の状態で確保したい。敵対する国以外はなるべく国交が平和であることが望ましい。とするとアジア外交は重点的に和平的に行わないといけない。
つまり軍事国家になってしまってもできるだけ敵国以外の隣接諸外国にはできるだけ平和外交を保たないといけない。それは日本が自国で補給補充をしていく手段がないから。アメリカと同盟を結んでいるとはいえ、それだけでは足りないはずです。太平洋が広すぎます。
また、確たる軍隊を作り上げるための資金を稼ぐためにはアメリカ以外の経済市場を確保しないといけない。とりわけ中国の市場を平和状態でシェアを確保するのが一番望ましいはずです。
、
安部さんはそれ以外の方法で軍事国家になろうとしているのなら、よっぽどのんきで楽天家か、もしくは誰も思いつかなったすごい戦略論を持っていることになります。
と私は思うのですが、いかがでしょうか。