2010.10.22 (Fri)
大阪地検特捜部の幹部処分だけでは甘すぎる
最高検の伊藤鉄男次長検事を内規に基づく訓告のみ、大林宏検事総長も単に口頭で注意を受けただけで辞任しない。大阪地検の小林敬検事正、玉井英章前次席検事(現大阪高検次席検事)、三浦正晴前検事正(現福岡高検検事長)の3名を減給とし、辞職予定であるとしている。
本来なら、前代未聞の不祥事を起こした大阪地検やそれと決して無関係ではなかったはずの最高検や大阪高検は解体されるべきであり、上層部になればなるほど罪が重くなるはずであるが、今回の処分は逆である。このように甘い処罰を許しているから、日本の司法制度はいつまでたっても改善されずに、多くの問題を作り出しているのだ。

検事総長「前代未聞の事態」…幹部ら8人処分
(2010年10月21日22時06分 読売新聞)より
読売のもう一つの記事が、柳田法相が第三者機関「検察の在り方検討会議」を設置し、大阪、名古屋両地検特捜部の解体を視野に入れた組織見直しを検討する方針を固めたとしているが、どうせやるなら、大阪、名古屋だけでなく東京地検も解体してもらいたいものだ。
【More・・・】
大阪・名古屋の特捜存廃検討…組織見直しへ
(2010年10月22日03時05分 読売新聞)
政府は21日、大阪地検特捜部の証拠品改ざん・犯人隠避事件を受けて柳田法相が設置する第三者機関「検察の在り方検討会議」で、大阪、名古屋両地検特捜部の解体を視野に入れた組織見直しを検討する方針を固めた。
特捜部の捜査に対するチェック機能を強化するには、組織改編も含めた抜本的な議論が避けられないと判断した。
検討会議は法曹関係者や学者、ジャーナリストなど有識者で作り、11月初めにも発足。最高検が設置した検証チームとは別に事件の検証を行うほか、検察組織や特捜部の捜査が抱える問題を幅広く議論し、検察の信頼回復に向けた方策を今年度中にも法相に提言する予定だ。
組織の見直しでは〈1〉大阪、名古屋両地検の特捜部を廃止する〈2〉東京、大阪、名古屋3地検にある特捜部を最高検に置く――などの案が浮上している。今回の事件で、内偵捜査から逮捕、起訴までを一貫して手掛ける特捜部のあり方が問題となり、法務・検察内にも「従来の形で特捜部を維持するのは難しい」との声が出ている。
検事総長「前代未聞の事態」…幹部ら8人処分
(2010年10月21日22時06分 読売新聞)
大阪地検特捜部による証拠品改ざん・犯人隠避事件で、最高検は21日、同部前部長・大坪弘道(57)、同部元副部長・佐賀元明(49)の両容疑者を犯人隠避罪で大阪地裁に起訴した。
両容疑者は容疑を否認している。起訴後、柳田法相は大林宏検事総長(63)に対し、一連の事件について口頭で注意し、郵便不正事件の徹底検証を指示した。大林検事総長は一連の事件で初めて記者会見し、「前代未聞の事態。国民の皆様に深くおわびしたい」と陳謝。自身の進退については、「検証を通し、検察があるべき姿を取り戻すことが私の責任」と述べ、当面辞任する意思がないことを示した。
法務省は同日、国家公務員法に基づく懲戒処分として、両容疑者を免職、同地検の小林敬・検事正(59)と玉井英章・前次席検事(59)(現大阪高検次席検事)、三浦正晴・前検事正(62)(現福岡高検検事長)を減給とし、最高検の伊藤鉄男・次長検事(62)を内規に基づく訓告とするなど、当時の幹部ら8人の処分を発表した。小林検事正と玉井前次席検事、三浦前検事正は辞職する。

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Tags : 大阪地検特捜部 |
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10月24日夜7時のNHKニュースで最高検が検察官の取り調べメモについて条件付きで廃棄可とする指示を出していたことがわかったと報じました。
永田町異聞様によりますとテレビ朝日とNHKで本件の報道が一見すると180度違うように表現されていたとのことです。
http://m.ameba.jp/m/blogTop.do?unm=aratakyo&guid=ON&orderFlag=0
大雑把に言えば
NHK:問題のある場合を除き廃棄可
テレビ朝日:問題のない場合を除き廃棄不可
としていて、テレビ朝日は続けて「最高検の指示に反して検察官が取り調べメモを廃棄」としています。NHKの報道ではテレビ朝日のように話を持っていくのは難しく、逆にテレビ朝日は最高検を擁護する報道を意図していることが見えたとしています。
いずれにせよ最高検は取り調べメモの取り扱いについて具体的な指示をせず、各検察官の裁量が可能な指示を出していたわけで、
取り調べメモを廃棄させることで取り調べの様子をできるだけ隠したいとの意図を持ちつつ、いざという時には最高検に責任追求がなされないようにわざと検察官の裁量が可能な指示を出した
と容易に察しがつきます。
これで大阪地検特捜部の証拠捏造事件は最高検もぐるだったという状況証拠がまた一つ増えました。
以上
被告:おい、俺達だけトカゲの尻尾にしやがって。きっと道連れにしてやる。いまに見てろ。 ← 天木さんがこの内輪揉めによる検察崩壊を期待していて面白い
取調官:後でおいしい再就職先をオファーしてやるから俺達のことは黙っていてくれ。 ← 利益という名のテコ
被告:ふざけんじゃない。俺達は罪人扱いでお前らだけ善人面しやがって。あまりに損な役回りじゃないか。何とかしろ。
取調官:まあまあ、あまりゴネられると俺達も強硬手段に出なけりゃならん。貴殿らを自殺や事故死にはしたくないんだ。なんとかここは鉾を収めてくれ。 ← 恐怖という名のテコ
といったところでしょうか。以前の投稿コメントで引用したナポレオンの「人間を動かす2つの大きなテコは恐怖と利益である」という言葉を意識して想定してみました。ここでいう人間とは小人というレベルの人間で考えればよいかと思いますが、もし取り調べの可視化がなされていたら大坪、佐賀、前田各被告がいくら小人でも上記のようなえげつない発言はなかなかできないかもしれません。
しかし取調官も同様に利益誘導や恫喝ができなくなるのでやはり取り調べの可視化は有効な策ではないかと思います。
昨年3月3日に小沢代表(当時)第一秘書が西松事件で逮捕されて以降の検察の露骨な小沢潰しの組織的な動きを見れば最高検の検事総長までが証拠品改竄・犯人隠避事件に絡んでいると考えるだけの状況証拠は既に揃っていると私は思います。検察は身内のことである上に組織として確信犯だから黙っているだけのことでしょう。
私は検事総長に至る迄相当数の検察官がクロで手錠をはめられるようなレベルだと思います。シロの検察官を消去法で除いてから残りの検察官を拘束した方が早いのではないかと想像します。
以上
このままでは日本自体が弱っていくばかりではないでしょうか。
一方、天木直人氏のブログ(10/22)にあった件-
「大坪前大阪地検特捜部の起訴を報ずるメディアの馬鹿騒ぎは前原外相の対中外交の失敗を覆い隠そうとする茶番以外の何物でもない」
http://www.amakiblog.com/archives/2010/10/22/#001715
米国の「真性」手先である前原/長島氏らが、今やずいぶん調子こいているようです。日本から、とっととつまみ出したいですね。
*
セージとアキヒサ
後ろには
必ずアメリカ
バカに刃物でも
野放しが
暗黙の了解
セージとアキヒサ
パンツの柄まで星条旗
セージとアキヒサ
操られ 波立てる確信犯
エージェント セージー、アーキヒーサー
アメリカの代理人
本名 マエハラ・セージー、
ナガシマ・アキーヒーサー
セージとアキヒサ
物言えば
勇ましく挑発
毅然と気ばって
どん詰まり
ケツまくるお子チャマ
セージとアキヒサ
日本を蝕むガン細胞
セージとアキヒサ
みんなから 嫌われてご満悦
エージェント セージー、アーキヒーサー
アメリカの代理人
エージェント セージー、アーキヒーサー、ヘイ!
代理戦争間ぢか、日中戦
セージとアキヒサ
後ろには
必ずアメリカ
バカに刃物でも
野放しが
暗黙の了解
ウォー、ウォー、ウォー、ウォー...
セージー、アーキヒーサー
セージー、アーキヒーサー
セージー、アーキヒーサー
・・・
http://www.youtube.com/watch?v=LCW6Kte2o1A
(Generals and Majors - XTC)
国民審査で全員を不適格審査すれば投票の過半数で全員を罷免できる。
そうしてやれば裁判官就任直後から違憲な判検癒着で積み上げてきた最高裁への出世も罷免を受ければ退職金も年金もすべてパーになるから、変な判決は出せなくなって自浄作用が機能し始める。
何つっても罷免されれば次は自分が法の追及を受ける立場になるからね。
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ははは・・・。まさにそれこそ罪のなすりあい合戦になるでしょうね。私も「検事総長に至る迄相当数の検察官がクロで手錠をはめられるようなレベル」に同意します。