2010.10.14 (Thu)
チリ落盤事故:作業員全員救出を祝ってチリのワインで乾杯!
最近では、中国との諍いや、検察の腐敗など暗いニュースが多かった日本だが、このチリの救出劇は日本でも盛んに報じられた。暗いトンネルを抜けた後の青空のように、暗いニュースが続いた後の明るいニュースは人々の心を明るくし、活気付けてくれたような気がする。
フェニックスというロケット型のカプセルで地下700メートルから69日ぶりに地上に連れ戻された作業員たち。普通なら、69日も過酷な生活をした後は、衰弱し、疲れきって見えるはずなのに、不思議なことに誰もが皆、自信にあふれた笑顔で登場した。誰もがまるで国民的英雄にも見えた。人は究極の状況を経て、強くなれるに違いない。
チリのワインはカナダでもとても人気が高い。値段が地元のワインよりも安くてお手頃な上に、カナダの葡萄では作るのがなかなか難しい濃くのある甘みを持った赤ワインが多いからだ。今晩は救出された作業員を祝福するために、チリ産のワインを飲んだ。こんな状況にぴったりなミスチルのヒーローを聞きながら。
感動的な救出劇の裏には妻と愛人の葛藤などもあったようで、さすがはチリのお国柄か、なんともプライベートな家庭事情までオープンに報道されてしまうようだ。
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参考記事:チリ落盤:家族ら「万歳!」 33人、愛する人に支えられ
(毎日新聞 - 10月14日 12:03)
【コピアポ國枝すみれ】13日夜(日本時間14日午前)、作業員33人全員が無事救出されたチリ北部のサンホセ鉱山。2週間以上も生存が確認されず生命の危機さえあった作業員たちは、救出の際のトラブルもなく、多くの健康状態は良好とみられる。世界中が見守った救出劇が成功に終わった陰には、作業員たちの生き抜く意思の強さ、作業員たちを愛する人たちの支えがあった。
「チリ万歳!」。最後の1人となったルイス・ウルスアさん(54)を乗せたカプセルが地上に現れると、家族たちから拍手や歓声、指笛がわき起こった。歓喜の瞬間はチリ地元テレビ局のほか、米CNN、英BBC、日本のテレビ局などが生中継で伝え、世界中に報じられた。
「私の人生は変わった。私は違う人間になったんだ」。33人の作業員の最年長で、精神的支柱だったマリオ・ゴメスさん(63)は、恐怖に耐え抜き、奇跡の生還をつかみとった自信と誇りに満ちていた。「人生の中ではしばしば、自分が立ち止まって考え、理解する前に何かが起きてしまう。でもその後、人生で何を変えていくべきなのかを考えるんだ」と語った。
鉱山のふもとに設営されたキャンプ村「希望」では、作業員の家族らが帰りを待ちわびた。1番目に救出されたフロレンシオ・アバロスさん(31)と25番目のレナン・アバロスさん(29)を兄弟に持つプリスシラ・アバロスさんは「フロレンシオとレナンが無事に鉱山から出てくるのをずっと祈ってきた。彼らはまるで再び生まれたような感じだ」と感動を表現した。
21番目に救出されたジョニ・バリオスさん(50)の妻マルタ・サリナスさんは、静かに見守った。愛人の女性が「彼が愛しているのは私の方だ」と主張したことを受け、「私は現場に来てくれと頼まれたけど、行かないわ。品格を大切にしたい」と語っていた。バリオスさんは地上で愛人女性と抱擁した。しかし、サリナスさんは、生存が確認された時には「神の奇跡。彼が生きていてうれしかった」と話した。
8月22日に作業員らの生存が確認された時点では、救出完了は12月ごろとの観測もあったが、大幅に早まった。「早く救出を」という家族の願いが、関係者らを後押しした形だ。カナル13テレビのディレクター、フランシスコ・モッソさん(43)は、事故後の一連の対応についてこう評価した。「この出来事は国を結束させた。チリでは市民も政治家も右派、左派に分かれ対立してきたが、今回は救出という同じ目的に一緒に向かった」
参考記事:
チリワイン情報(JETRO)
「チリ」という国名からまずイメージすることと言えば何でしょうか。「南米大陸の西端にある細長い国」、「世界でも指折りの銅の産出国」―日本から見て地球の裏側に位置するこの国について、具体的なイメージを抱ける人の数はそれほど多くないかもしれません。しかしながら、近年、チリには世界から大いに注目を集めているものがひとつあります。それが、ワインです。
「中南米の優等生」と呼ばれるチリは、銅や木材・パルプ、生鮮果物などの輸出拡大をひとつの背景として、1980年代後半以降、年平均7%という堅調な経済成長率を達成してきました。近年では、EU・米国・カナダ・メキシコ・韓国・中国と自由貿易協定(FTA)を締結するなど、いわゆるFTA先進国としても知られており、安定的で多角化した経済を確立しています。ワインは養殖鮭などと同様、1990年代以降急速な輸出成長を遂げた品目で、活気あるチリ経済を代表する輸出品のひとつとなっています。
「この出来事は国を結束させた。チリでは市民も政治家も右派、左派に分かれ対立してきたが、今回は救出という同じ目的に一緒に向かった」という地元のテレビのディレクター、フランシスコ・モッソさんの言葉が印象に残った。やはり、困難を克服したとき、国は一つになれるのだろう。日本も民主党もぜひ見習ってもらいたいものだ。

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