2010.10.07 (Thu)
『朝日』の「天声人語」による小沢批判は言語道断

今日は、ブログの色調を変えてみた。カナダの秋から色を拾い、ブラウンやベージュで木の枝や幹、そして枯れ葉の色、紫で葡萄の色を表してみたんだけど、少しは秋らしくなっただろうか。YouTubeもこれまで全く変えなかったけど、少し変えて何曲か追加。1ページに表示される記事も5つから7つへ変更。これで重くなるようだったら、教えてね。
さて、昨日、読者の更紗さんから下記の貴重なコメントをいただいたので紹介したい。
今日の天声人語を読んでクラクラしています。こんな文章をよく載せれたもんだ、と。突っ込みどころ満載です。
子供の受験対策に購入しようと考えていましたが、買う価値などない。あきれまくってます。
郵便不正事件で元厚労省の村木厚子氏が逮捕されたときも、大阪地検によって捏造された情報をリークしながら、さんざんひどいことを書きまくっていた恥知らずの朝日だが、今度は、東京地検によって2度も不起訴にされたにもかかわらず、その後、背後に仙谷からの圧力があったに違いない素人集団である検察審査会によって強制起訴された小沢氏をバッシングしているようだ。読んだ後、怒りで頭がクラクラするしそうな文章である。
天声人語
(朝日 2010年10月6日 付)
起訴される小沢一郎氏は涙した、と報じられた。「これは権力闘争だ」と。だが、起訴を決めたのは権力とは無縁の、氏が言う素人である。公開の法廷で決着させたいという素朴な感覚に、〈闘争〉の計画性やねちっこさはない
▼国会での説明を避けてきた小沢氏は自業自得だろう。堂々と証人喚問に応じていれば、「素人」の心証も違ったはずだ。いやしくも政治家なら、お白州の前に赤じゅうたんの上で説明責任を果たしてはどうか
▼立つ瀬がないのは検察だ。郵便不正事件では、無理を重ねて無実の民を起訴した愚を問われた。こんどは不起訴の判断を、平均31歳の検察審査会に「有罪の可能性があるのに不当」とやられた。幹部は「好きにやってくれ」と、やけのやんぱちである
▼推定無罪とはいうが、一般公務員は起訴されたら休職となる。郵便不正事件で不当逮捕された村木厚子さんは、5カ月も自由を奪われ、復職までの1年3カ月を無駄にした。立法という究極の公務に携わる小沢氏も、「政治休職」するのが筋だ
▼昨日の各紙社説は、本紙と産経が議員辞職を求めたほか、毎日が「自ら身を引け」、日経が「最低でも離党を」、読売も「政治責任は重い」と氏に辛い。マスコミだけが世論とは言わないが、今さら「闘争」でもなかろう。この日本にそんな余裕はない
▼思えば、民主党の代表と首相になりそこねたのは、国民にとっても小沢氏にとっても幸いだった。景気に予算、対中関係、ねじれ国会。このうえ裁判対策ときては、国も体も持つまい。潮時である。
更紗さんからの二つ目のコメント。
美爾依(みにー)さん
いつも拝読しています。お役に立てて嬉しいです。
高校生の娘がこれを読んで、
「新聞って自分の意見を言って、他紙と差別化をはかるものじゃないの?『この新聞も言ってる、あの新聞も言ってる』って、プライドないの?小学生が、『俺はお前が嫌いだ。あいつも言ってる。そいつも言ってる』と同じレベルじゃん!!」とあきれていました。
多くの人に、朝日新聞のレベルの低さを知ってもらいたいものです。
高校生にここまで言われちゃ、朝日もおしまいよという感じがする。しかし、この天声人語の一番の問題は、板垣氏も下記のブログで指摘しているように、「推定無罪の原則」や「基本的人権の尊重」が守られていない点である。
朝日新聞の「天声人語」は、「推定無罪の原則」を軽視し、平気で「基本的人権の論理」を侵している
朝日のこの天声人語は、まず、出だしからして間違っている。「起訴を決めたのは権力とは無縁の、氏が言う素人である。」と書いているが、東京第5検察審査会のメンバーの素性は全くわからず、権力とは無縁と言い切るには無理がある。小沢氏に対抗心を燃やしている仙谷が、小沢氏に不利な議決を下すために知り合いを審査会のメンバーとして採用した可能性も捨てきれない。その場合、権力闘争ではないとは言えないだろうが。読売の記事によると、審査会とは名ばかりで、すでに審査員に選ばれた人々の中には、『小沢を有罪にし、政治生命を絶つ』という使命があったように感じられるのは私だけではないだろう。
なによりも、小沢氏が民主党の代表と首相にならなくて一番ほっとしているのは、更迭を免れた仙谷と記者クラブの解放を実現させたくない大手メディアではないか。いまでは、こんな「天声人語」を鵜呑みにするのは、馬鹿しかいないというものだ。「天声人語」も地に落ちたものである。
追記:
よくコメントを下さるkoさんからも天声人語に関するコメントをいただいたので、ここに紹介させていただきたい。
天声人語は私が小学生のころ、父親に書き写せといわれ、せっせと写していたものだが、当時からなんだかどうでもいいことを書いているなあと思っていた。どうでもいい文章なら害悪はないが、添付されていたような文章は怪文書に近い。
村木氏も休んだのだから、小沢氏も休めとは、どういう感覚でいえるのか、不思議だ。天下の検察が疑いをかけて、天下の朝日が悪いやつだと動いたら、無実でもあっても、黙って制裁は受けろということか。
朝日や天声人語を今でもありがたがっている人はいると思うが、どこを読んでいいと思えるのか、その真意を聞いてみたい。
新聞がない生活を一年以上送っているが、仕事にも日常生活にもまったく支障がない。
確かに、新聞やテレビなんかなくても全く生活に支障はない。今はネットがあるので、それで十分な情報が得られるし、ゴミが出ない分、楽もできる(笑)。このような人権蹂躙とも呼べる恐ろしい文をそのまま新聞に載せて発行する朝日は法的制裁を受けるべきだ。
このkoさんがコメントで疑問を呈していた公務員と国会議員の混同について、ブログ『飯大蔵の言いたい事』が、憲法を引用して具体的に批判した記事も必読だ。
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関連記事:『メルマガ・日本一新臨時増刊号』より
◎反小沢の背景にある冷戦思考の呪縛
日本一新の会 達増拓也
(岩手県知事)
検察審査会が小沢一郎氏の強制起訴を議決した。陸山会問題は石川、池田両氏の逮捕・起訴の妥当性すら疑わしいものであり、会計責任者だった大久保氏の起訴は、厚生労働省の村木局長事件をでっち上げた前田検事の取り調べによるものである。検察の暴走以上の暴走を、検察審査会がやってしまった。検察審査会に申し立てを行ったのは、「在日特権を許さない市民の会」の代表であると、本人がブログで公表している。ブログによると、「小沢一郎という巨悪を眠らせてはいけないこともありますが、外国人参政権実現のために誰よりも積極的なこの民主党大物政治家の動きを止めなければならないからです。」とのことであり、政治的目的のための申し立てであった。
そもそも、西松事件、村木事件、陸山会事件と、検察特捜部が無理をしてまで小沢氏やその関係者(村木局長は石井一参議院議員を介して関係するという見立て)に罪を着せようと暴走したのは、どんなことをしてでも政権交代は阻止すべき、小沢一郎首相の実現は阻止すべき、という空気が検察組織を取り巻いていたからではないか。去年の春頃には、麻生首相も民主党のマニフェストをバラマキと批判し、「小沢一郎は社会主義者になった」と公言していた。首相が先頭に立って、小沢氏を保守主義の敵、日本の敵とみなす異常な空気を日本国内に広げていたのではないか。
いわゆる保守主義者、愛国者が小沢氏に罵詈雑言を浴びせ続けている一方で、左翼的な立場からは、小沢一郎氏は自民党的な古い政治家でダーティであるというバッシングが続けてられている。右からも左からも叩かれるのである。
実は、小沢一郎氏は、自民党幹事長だったころから、ポスト冷戦=冷戦後の日本のあるべき姿を真剣に考え、脱冷戦構造をめざす改革を強力に追求してきた一番の政治家である。小沢氏は新進党時代から世界各国の自由党の集まりである自由主義インターの会議によく参加していた。英国の今の自由民主党の系列であり、権威主義でなく、社会主義でない、という路線。ブレア労働党の「第三の道」を先取りする路線であった。規制改革と社会保障の充実、地方分権、国連中心の安全保障、等々、右と左の対立という冷戦時代の枠組みを超えていく改革を小沢氏は目指してきた。
グローバル化でますます不安定になる経済社会に対応するため、市場メカニズムを尊重しつつもセーフティネットを強化する、右と左の合わせ技。日本の自民党が政権を手放すことになったのは、セーフティネット強化は社会主義的で良くないという冷戦思考の呪縛にとらわれ、右であることにこだわり、みすみす格差社会化を招いた事が本質的原因だったのではないか。
一方、民主党で反小沢のスタンスをとる議員たちは、市場原理主義的な小泉-竹中路線に共感し、国民生活を守ることよりも財政再建を前面に押し出す向きがある。安全保障政策では、冷戦時代の日米同盟を維持できればよいという、対米従属的な姿勢が強い。政策面では右なのだが、保守政治家の行動様式を忌み嫌い、小沢氏にダーティのレッテルを張る点では左である。
このように、冷戦時代の左右対立の思考にとらわれ、アンチ左とかアンチ右とかを行動原則にしている者たちが小沢バッシングに走るのだが、日本の政界関係者の多くがこのように動く。また、日本のマスコミや言論界も、左右対立の図式に乗っかって商売をする傾向が未だに強く、マスコミが右からも左からも小沢バッシングをするという異常事態が発生する。マスコミ論調=世論として迎合を旨とする者たちも多く、その中での今回の強制起訴騒ぎである。
これは、日本に一番必要な改革路線を一番真剣にやろうとしている小沢氏を、寄ってたかって引きずり降ろそうとする、日本にとっての最大不幸である。小沢氏は、元自民党の政治家であれ、元社会党の政治家であれ、それぞれのいい所を合わせてグローバル時代に対応していけばよいとしており、排除の論理の正反対である結集の論理で動いてきた。一貫して、改革の旗の下に多数を形成する努力をしてきた。しかし日本で人気があるのは排除の論理である。アンチ左、アンチ右、そして反小沢。何かに反対し、攻撃することで自分を売り込む手法。そういう人たちが偉くなり、頂点を極める日本である。
レミングの集団自殺のように破滅に向かって狂奔する日本。しかし、「オザワ現象」を巻き起こした、自分で見聞きし自分で考え自分で判断する日本国民は、未だ少数ながら確かに存在する。「オザワ現象第二ステージ」で強制起訴騒動を乗り越え、脱冷戦=日本一新の改革へとつなげていかなければならない。
代表選当日の小沢氏審査、「議論煮詰まり」議決
(2010年10月6日03時06分 読売新聞)
東京第5検察審査会が小沢氏を「起訴すべきだ」と議決するまでの経緯が、審査会関係者の話で明らかになった。
関係者によると、11人の審査員たちは、お盆休みのある8月中は隔週でしか集まれなかったが、9月に入ってからは、平日に頻繁に集まり審査を行った。
9月上旬には、「起訴議決」を出す場合に義務付けられている検察官の意見聴取を行った。意見聴取では、東京地検特捜部の斎藤隆博副部長が1時間以上にわたって説明。斎藤副部長は「元秘書らの供述だけでは、小沢氏と元秘書らとの共謀の成立を認めるのは難しい。有罪を取るには、慎重に証拠を検討することが必要です」などと、審査員らに訴えたという。
審査員に法律的な助言をする審査補助員を務めた吉田繁実弁護士は、暴力団内部の共謀の成否が争点となった判例や、犯罪の実行行為者でなくても謀議に参加すれば共犯として有罪になるなどと認定した1958年の最高裁大法廷判決を審査員に示し、「暴力団や政治家という違いは考えずに、上下関係で判断して下さい」と説明した。
起訴議決が出たのは、民主党代表選当日の9月14日。第5審査会の定例の審査日は毎週火曜日で、この日は偶然、審査日にあたっていた。ただ、この日に議決を出すことが予定されていたわけではなく、議長役を務める審査会長が審査中に「議決を取りますか。それとも先に延ばしますか」と提案したところ、審査員らから「議論は煮詰まった」との声が上がり、議決を出すことになった。
議決の後、「こんな日になっちゃったね」と漏らす審査員もいたという。多数決の結果、起訴議決が出たのは午後3時頃。代表選で開票の結果、小沢氏の落選が決まったのは、その約30分後だった。
この読売の書いたことが正しいとしたら、「元秘書らの供述だけでは、小沢氏と元秘書らとの共謀の成立を認めるのは難しい。有罪を取るには、慎重に証拠を検討することが必要です」などと、審査員らに訴えた東京地検の斎藤副部長は、素人の国民に公正な助言をしたとはとても呼べず、「小沢一郎を有罪にする」ために審査員らを誘導したと言った方がいいだろう。まさしく司法の政治的悪用以外の何者でもない。

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小沢氏を批判する新聞社員を逮捕しなきゃ日本は生まれ変わらない
本当にそう思います。
×:三来出和義先生
○:光来出和義先生
です。光来出先生曰く「光来出」を「こうらいしゅつ」と読む人がよくいるとのことで、初対面の人には名字の読み方を伝えているようです。
毎日新聞の政治マンガは、小沢さんが沈んでいく姿を書き、仙石たちが笑っている。まあ、自分達の乗り物も沈みかけてるんですが・・・。
なぜ、起訴されただけで、ここまで叩かれなければならないのか?
そういえば、日本新聞協会は、2010年度の新聞協会賞(編集部門)を、朝日新聞大阪本社の「『大阪地検特捜部の主任検事による押収資料改ざん事件』の特報及び関連報道」追加で贈るそうです。
受賞理由は「検察官による押収資料の改ざんや特捜検察に対する疑義を具体的に暴いた。新聞の力を示す、優れた調査報道」だそうです。
これって、なんかの冗談ですか?
高校時代優秀な現代文の先生に恵まれなかったので私は予備校の現代文の有名な先生の授業をハシゴしましたが、二人の先生の教え方がうまくて記憶に残っています。私の場合結局受験にはあまり役立ちませんでしたが、この二人の先生のおかげで本を読むのが好きになったのは収穫でした。社会人の私があの二人の先生の授業を受けてから相当な年数が経っていますが今でも現役で受験界でご活躍されているようなので二人とも大学受験生の人気は高いようです。
一人目は三来出和義(みつくでかずよし)先生です。かなりの苦労人で叩き上げらしく多浪生のことを気にかける優しい性格の方のようです。名字が珍しい読み方をすることもあって印象に残っていますが、三来出先生の言葉で印象に残っているのは「現代文の試験問題に出てくる文章を見て感動してはいけない。」というものです。即ち感動してしまうと問題を解く方に頭が回らなくなるからだというものです。試験問題に採用される文章は大変洗練されているものが多く、試験時間中に集中して読むと実際に名文であれば感動してしまうことが私もありました。三来出先生の言葉に私ははっとさせられたのです。天声人語には感動する文章を見たことがない私は天声人語は受験に役立たないと何となく悟りました。
二人目は堀木博禮(ほりきひろのり)先生です。堀木先生は代ゼミで東大クラスを担当するほどの有名な先生のようです。堀木先生は授業中にしばしば現代文の読解力向上に役立つ本を紹介してくれました。その本は欠かさず読んだ私ですがとても読みやすく途中で投げ出すような本は一冊もありませんでした。その堀木先生も天声人語を特に紹介していません。
大学受験で扱う現代文は読解力を問うものであってイデオロギーを問うものではないので天声人語であっても文章的に誤りがなければ支障がない筈ですが、現代文の大家が全く推薦しないということはやはり「天声人語を読むべし」は迷信ではないかと思います。
以上
いつもご丁寧にコメントありがとうございます。せっかくすばらしいご意見なのに、いつも非表示なのでとても残念です。コメントするときに表示のままされた方が、サトルさんのコメントに興味を持った読者がサトルさんのブログを訪問することができるので、次はぜひ表示のままコメントお願いします。
小沢の嫌疑は、違法な、水谷の政治献金が土地購入の原資と言っているのだから、何故マスコミは小沢に、水谷の政治献金を聞かないのか?
聞いてそのまま放送すれば、小沢の嫌疑内容が明らかになり、小沢が灰色とさ言えなくなるからか、マスコミの質問者は、言わないのか?
こんなマスコミの書いている記事には、真実と正義は無い!!
朝日や天声人語を今でもありがたがっている人はいると思うが、
どこを読んでいいと思えるのか、その真意を聞いてみたい。
新聞がない生活を一年以上送っているが、仕事にも日常生活にもまったく支障がない。
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以後は報道規制かけられ(笑)茨城だけじゃなく、全国規模で「年寄りだけ」「8時~16時まで」「土日休み」なんて市民差別の制度が大手を振って税金使わせてます。
道に報えずとも、過ちを誘導する側にだけはさせたくないですよね・・・これから起こるだろう何度もの政権交代に期待と失望の繰り返し・・・誘惑されないようにみんなに教えてください・・・
久しぶりに真実の応援コメでした。