2010.10.04 (Mon)
大阪地検犯人隠避事件:第三者機関を設置するべき
さて、郵便不正事件で押収された証拠品のフロッピー・ディスク(FD)を改ざんし、証拠隠滅容疑で逮捕された大阪地方特捜部の主任検事、前田恒彦容疑者(43)の上司だった前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)と前副部長、佐賀元明(49)が意図的な証拠の改ざんを知りながら隠ぺいした容疑で逮捕されたが、あきれたことに、この2人は容疑を否認し、今後の起訴や公判では全面否認を貫く構えらしい。
専門家からも、全てが検察内部の密室で行われた犯罪であり、立証は容易でないとの見方もある中、最高検は、当然有罪を立証できると自信をのぞかせているそうだ。
つまり、これからは、フロッピー・ディスクの改ざんを上司に報告したする前田恒彦容疑者と、意図的に改ざんしたとの報告は受けていないとする前田容疑者の上司であった大坪、佐賀両容疑者の全面的な争いとなる模様だ。検察に未練はないとのことだし、この際だから、大坪、佐賀両容疑者はこれまでの検察の不正を全て暴き、検察解体に手を貸してくれるといいんだけど・・・・。
二度とこのような事件が起きないように、法務省は、検察を監視するための第三者機関を設置するべきだ。
【More・・・】
参考記事:<証拠改ざん>前特捜部長、公表制止 前副部長も了承
(毎日新聞 - 10月04日 02:43)
大阪地検特捜部の主任検事による証拠改ざんを隠ぺいしたとして犯人隠避容疑で逮捕された前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)が、部下と隠ぺいを謀議したとされる全容が検察関係者への取材で分かった。大坪前部長は地検内での疑惑発覚後の2月、「大事なことはおれだけに言え。おまえらは危機管理が分かっていない」と部下をしかり、検事正らへの正確な報告や公表を制止していたという。こうした供述を最高検は複数の部下から得ており、大坪前部長による隠ぺい主導の裏付けとして重視している模様だ。
証拠改ざん疑惑は1月27日、郵便不正事件を巡る厚生労働省元局長=無罪確定=の初公判を機に浮上した。主任検事の前田恒彦容疑者(43)=証拠隠滅容疑で逮捕=が証拠品のフロッピーディスク(FD)の内容を故意に改ざんした疑いがあるとして、同僚検事ら4人が1月30日、前副部長の佐賀元明容疑者(49)=犯人隠避容疑で逮捕=に訴えた。
その場で佐賀前副部長は、東京出張中だった前田検事に電話で確認。前田検事は「故意にFDを改ざんした」と明かし、同僚検事も「前田検事が不利な証拠を消した」と説明。佐賀前副部長は「そんなことまでさせたのか。すまない」と号泣し、大坪前部長に報告することになった。
佐賀前副部長と同僚検事1人は2月1日ごろ、大坪前部長に報告した。すると前部長は「大事なことをどうして何人もの検事が知っているんだ。おれだけにダイレクトに言え。おまえらは危機管理というものが分かっていない」と2人を怒鳴りつけたという。さらに、検事正や次席検事への正確な報告を求められると「おまえら甘いぞ。公表される」と発言。その場で検事正らにどう伝えるかを謀議し、大坪前部長は「今回はミステークで行く」と指示。佐賀前副部長も了承したという。
その後、大坪前部長や佐賀前副部長らは2月上旬、小林敬検事正と当時の玉井英章次席検事(現大阪高検次席検事)に、立ったまま文書も持たずに「問題ありません」と強調して報告したとされる。
大坪前部長と佐賀前副部長は依然、容疑を否認しているという。
◇検事正ら2人、再聴取の方針…最高検
最高検は、小林敬検事正と当時の玉井英章次席検事(現大阪高検次席検事)を近く参考人として再聴取する方針を固めた。2人はこれまで「問題ないとの報告を受けたが、データが書き換えられたとは聞いていない」と説明する一方、「過失で書き換わったことを伝えた」などと主張する関係者もいるため、最高検はやり取りの詳細を改めて確認する。
【検事逮捕】前特捜部長「一抹の不安あった」と供述 改竄認識か
(3K)2010.10.4 14:01
大阪地検特捜部の押収資料改竄(かいざん)・犯人隠避事件で、前特捜部長、大坪弘道容疑者(57)が主任検事の前田恒彦容疑者(43)によるフロッピーディスク(FD)の改竄について、最高検に「過失でなく故意ではないかという一抹の不安があった」と話していることが4日、関係者への取材で分かった。
大坪容疑者は「最終的にはミステーク(過失)でいかざるをえないと決めた」とも説明。前副部長、佐賀元明容疑者(49)も「大坪容疑者の言葉としてミステークでいくと決まった」と話しているという。大坪、佐賀両容疑者は容疑を否認しているが、最高検は、2人が故意による改竄を認識しながら隠蔽(いんぺい)することを決めた疑いが強いとみている。
関係者によると、大坪、佐賀両容疑者がFDの改竄を過失とすることに決めたのは、2月1日か2日とみられる。1日には、佐賀容疑者が同僚検事からの“内部告発”に基づき、東京主張中の前田容疑者から電話で経緯を聞き取っていた。
この電話のやりとりについて、前田容疑者は最高検に「故意に改竄したことを報告した」と供述。これに対し、佐賀容疑者は「故意に改竄したとの話は聞いていない」と否定している。
大坪容疑者も最高検に対し、佐賀容疑者から受けた電話に関する報告を「誤って書き換えたという内容だった」と主張しているが、一方で「ミステークと決めるのは一抹の不安があった。ひょっとしたら故意ではないかという感じが、ないわけでなかった」と説明しているという。
最高検はこうした発言から、大坪容疑者が故意か過失かを問わずFDの書き換えを重大な問題だと認識していたと判断。すでに押収元に返却していたFDを取り寄せるなど詳細な調査をしていなかったことから、少なくとも隠蔽の意図があったことは間違いないとみているもようだ。
前田容疑者の供述によると、大坪、佐賀両容疑者は、前田容疑者に「過失ということにしろ。故意だったことは絶対認めるな」と指示したとされる。また、改竄の経緯を記させた「上申書案」(部内資料)を、過失だったという釈明を一層強調するよう前田容疑者に何度も修正させた可能性が高いとみられている。
大坪容疑者は逮捕前の産経新聞の取材に「公判にはFDの正しいデータが証拠採用されており、故意なら押収元に返却したのは不自然と考えた。捜査に熟練した部下を信じる気持ちがあった」と話していた。
供述対立、「隠避」立証に高い壁…最高検は自信
(読売新聞 - 10月03日 14:30)
郵便不正事件で押収された証拠品のフロッピーディスク(FD)改ざんを巡り、大阪地検特捜部の当時のトップが逮捕された犯人隠避事件。最高検は、今後の起訴や公判維持に自信をみせるが、前部長らは全面否認を貫く構えで、専門家からは「立証は容易でない」との声も上がっている。
「当然(有罪を)立証できるという認識のもとに逮捕している」
1日夜、前特捜部長・大坪弘道(57)と前副部長・佐賀元明(49)両容疑者の逮捕を受けた記者会見。最高検の伊藤鉄男次長検事(62)は、事件の立証に強い自信をのぞかせた。
立証の「核」となっているのは、主任検事・前田恒彦容疑者(43)(証拠隠滅容疑で逮捕)の供述だ。前田容疑者は、FDの改ざんが「故意」だったことを認め、大坪、佐賀両容疑者にも「改ざんが故意だと報告した」と供述。前田容疑者から改ざんを打ち明けられた同僚検事らの供述も、これと一致しているという。
証拠改ざんの検事「不利な証拠だから細工」
(日テレNEWS24 - 10月04日 12:35)
大阪地検特捜部の証拠改ざん・犯人隠避事件で、逮捕された主任検事・前田恒彦容疑者が、最高検の調べに、改ざんの動機について「不利な証拠だから、使われないように細工した」などと供述していることがわかった。
意図的な証拠の改ざんを知りながら隠ぺいしたとして、犯人隠避の疑いで逮捕された前田容疑者の元上司の前特捜部長・大坪弘道容疑者らは、最高検の調べに「意図的に改ざんしたとは聞いていない」と依然、容疑を否認しているという。
検察関係者によると、前田容疑者は調べに対し、改ざんの動機について「(検察にとって)不利な証拠だから、証拠が使われないように細工した」と供述していることがわかった。また、「証拠として積極的に使うつもりはなかった」とも供述しているという。
最高検は、厚労省の元局長・村木厚子さんの裁判で、検察の立証に影響を与えないようにすることが改ざんの目的だったとみて調べている。
<証拠改ざん>検事総長進退「発展の可能性」 仙谷官房長官
(毎日新聞 - 10月04日 12:34)
仙谷由人官房長官は4日午前の記者会見で、改ざんを隠ぺいしたとして犯人隠避容疑で逮捕された大阪地検の前特捜部長らが逮捕された事件について「まずは捜査が徹底的に行われないといけない」と述べたうえで、検事総長の責任論について「そのプロセスの中で(検察幹部の)責任問題が出てくると思う」と述べ、進退に発展する可能性があるとの考えを示した。仙谷氏は「国家の骨組みを立て直す観点から徹底した捜査に死にものぐるいで取り組んでいただきたい」と強調した。【野口武則】
法務省はこれまでに第三者機関も設けずに、警察や検察にあまりにも大きな権力を与え過ぎて来た。その結果、彼らは証拠の捏造や罪のない人に罪を着せたりなど、やりたい放題だった。このような警察や検察の暴走を止めるためにも第三者機関の設立が真に求められている。

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Tags : 郵便不正事件 |
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「窮鼠猫を噛む」というにはこの鼠は大き過ぎるのですが、少なくとも「窮すれば鈍する」は言えるでしょう。
しかしこれからの裁判は必ず行き詰まります。心証で強制起訴しても証拠が出せなければどうしようもないのです。司法官僚もマスゴミも死に物狂いですから証拠の捏造をまた懲りずにやるかも知れませんがそれは墓穴を掘る行為です。もはや司法官僚もマスゴミもほんの僅かな延命を図るのが精一杯ということかと思います。
ここしばらくは司法官僚の動き、マスゴミの動きに目が話せません。死に物狂いの奴らは何をするか分からないからです。背後には仙谷官房長官が操る菅政権、更にその後ろに米国の影が見え隠れして見えます。
以上
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そんな甘っちょろいものでいいの?
第三者機関といっても、その第三者機関の席が天下りや検審みたいな連中で占められていたら何にもならない。
検審監視員(3名)という職をつくり、希望する者全員の中から衆目環視のもとくじで選ぶ。
検診監視員は、検審で不当行為があった場合は理由を添えてネットでその事実を公開してよいものとする。
これ以外にいい方法などあるわけがない。
詐欺師だらけの知識人・有識者にはもううんざり。