2010.09.17 (Fri)
菅改造内閣人事:ざけんなよ!これで挙党体制と呼べるのか!

写真:『Rolland 's Public Gallery』より
9月14日に菅直人の再選が決定した民主党代表選では、仙谷が、官房長官の地位を利用して、官房機密費を大手マスコミや選挙関係者らにばら撒き、マスコミにあらかじめ地方議員票やサポーター票の結果をリークさせ、国会議員票に影響を与える不正を行ったことは、国民の目には明らかである。しかしながら、官房機密費の性格上、それを証明するのは非常に難しいと思われる。
さらに、昨日のブログに書いたように、サポーター票の約三分の一が棄権票とされたが、今回の代表選がこれだけ注目を集めていた上に、会場に足を運ぶわけでもなく、はがきをただポストに投函するだけで投票できたことを考えると、三分の一のサポーター票が棄権票となったのは、まさに晩夏の怪奇現象といえる。その33%の棄権票が小沢票であったなら、小沢は菅に勝利していたはずである。
いざ、選挙が終わって、新人事が注目されるが、今度は選挙中の演説であれほど「挙党体制」を叫んでいたはず菅が、新内閣の人事で挙党体制をとるどころか、ほとんどの内閣人事はそのままで、逆に小沢氏支持を表明した原口総務相をはずし、小沢氏と輿石氏には、『代表代行』などという窓際族的なポストを打診したというのだ。もちろん、両氏がこんなポストを受け入れるわけがない。どこかのメディアが菅と小沢の会談は9分で終わったと書いていたが、当然だろう。この代表選を一緒に闘った小沢氏に対して代表代行などと、なんの権限もない人事を打診するなんて、人をバカにするにもほどがある。
小沢氏には副総理、輿石氏には幹事長のポストが適任である。鳩山氏は代表代行でも引き受ける可能性があるかも(笑)。でも、元総理が代表代行になるなんてちょっと考えられないね。
2009年に米国のオバマ大統領が就任したときは、米民主党内で大統領候補を決める際に、激しく一騎打ちとなったヒラリー・クリントンを国務長官という重要なポストに任命した。もしそうでもしなければ、党内で人気の高いヒラリー・クリントンを支持する議員らが分裂しかねなかったからだ。
馬菅にはそれがわ菅ないのか。このままでは、間違いなく、小沢グループは民主党から離脱するときが来る。小沢グループは、選挙中は、「挙党体制」といいながら、選挙が終わったとたん、その言葉を全く無視する菅を許してはならない。
いまのところわかっている菅改造内閣人事:
幹事長 オカマ外相
幹事長代理 枝野幹事長
国会対策委員長 鉢呂吉雄衆議院厚生労働委員長
外務大臣 前原誠司国土交通相
経済財政担当大臣 海江田万里衆院財務金融委員長
国交大臣 馬淵澄夫国交副大臣
総務大臣 片山善博鳥取県知事
法務大臣 *小川敏夫?
*小川敏夫のウィキぺディアによると、元妻は、女優の市毛良枝氏。小川氏による市毛氏へのDVが離婚の原因の一つとされている。こんなヤツが法務大臣になったら、日本からDVはなくならないのではないか。
留任:
仙谷官房長官
野田佳彦財務相
蓮舫行政刷新担当相
玄葉政策調査会長
自見郵政改革・金融担当大臣
北沢俊美防衛相
あの何も世間のことを知らないオジっちゃまなオカマ外相が幹事長っていうのが笑えるけど、参院選で民主党を大敗させた枝野が辞任すると思われていたのに幹事長代理におさまったっていうのも民主党を早くつぶしたくてたまらない官僚の陰謀だろう。小沢氏を応援していた原口氏は、予想通り総務相のポストを追われてしまうようだ。その他、細野豪志幹事長代理、千葉法相、長妻昭厚生労働相、小沢鋭仁環境相らも交代するとか。よくこれだけ露骨に脱小沢人事ができたよなぁ。
あの悪の化身のような仙谷や円高に対してなんの対策もできなかった野田、目立ちたがり屋の元ヌード嬢、蓮舫がそのまま留任を決め込んだ時点でこの内閣は終わっている。その他の人事はまだわからないけど、これだけを見ても菅内閣がすぐ終焉するであろうことが予菅できる。
こんなんで、挙党体制を築くための改造内閣と呼べないだろう。
【More・・・】
参考資料:
輿石氏“小沢氏とともに就任断る”
(NHK 9月16日 23時38分)
菅総理大臣は、民主党代表選挙を受けて、党役員人事の骨格を固め、枝野氏の後任の幹事長に岡田外務大臣を決めました。また、菅総理大臣は、小沢前幹事長と輿石参議院議員会長に対し、党の代表代行への就任を打診しましたが、輿石氏は、小沢氏とともに就任を断ったと周辺に伝えました。
菅総理大臣は、民主党代表選挙を受けた党役員人事を本格化させ、焦点となっていた枝野氏の後任の幹事長を岡田外務大臣に打診しました。岡田氏は、慎重な姿勢を示していましたが、菅総理大臣が16日夕方、総理大臣官邸に岡田氏を呼んで、あらためて要請した結果、岡田氏はこれを受け入れ、新しい幹事長に就任することが決まりました。このあと、岡田氏は記者団に対し、「国民の期待に応えるために、幹事長を引き受けた。天命と思って受け止め、しっかりとやっていきたい。代表選挙と関係なく、適材適所でやっていくのが当然だ」と述べました。そして、岡田氏は16日夜に枝野幹事長と会談し、幹事長代理への就任を要請し、枝野氏も、これを受け入れました。役員人事では、これまでの調整で、新しい国会対策委員長に鉢呂吉雄衆議院厚生労働委員長の起用が固まったほか、玄葉政策調査会長の留任と閣内への残留も内定しています。さらに、菅総理大臣は、挙党態勢を築きたいとして、小沢前幹事長と輿石参議院議員会長に対し、党の代表代行への就任を打診しました。これについて、輿石氏は、小沢氏とともに就任を断ったと周辺に伝えました。一方、内閣改造では、これまでの調整の結果、仙谷官房長官と野田財務大臣の留任が固まっています。また、連立政権を組む国民新党は、自見郵政改革・金融担当大臣の留任を求めることにしています。さらに、新しい総務大臣には、前の鳥取県知事の片山善博氏の起用が検討されています。菅総理大臣は17日に両院議員総会を開き、岡田幹事長、玄葉政策調査会長、鉢呂吉雄国会対策委員長らの役員人事の了承を得たうえで内閣改造を行い、菅改造内閣を発足させることにしています。
<内閣改造>総務相に片山前知事浮上 野田・蓮舫氏留任へ
(毎日新聞 - 09月16日 02:43)
民主党代表に再選された菅直人首相は15日、代表選で戦った小沢一郎前幹事長と会談するなど内閣改造・党役員人事の調整を続けた。内閣改造は17日に行う方針で、目玉閣僚として民間から前鳥取県知事の片山善博慶応大教授(59)を総務相に起用する検討に入った。党人事では、参院選大敗の責任を問う声の強い枝野幸男幹事長の退任が固まり、首相周辺には幹事長に岡田克也外相を推す声もあるが、小沢グループなどに異論もくすぶるため、調整は16日にずれ込んだ。
99年から2期8年、鳥取県知事を務めた片山氏は「改革派知事」として知られ、旧自治省出身ながら、全国知事会など地方6団体を「典型的な天下り先」と指摘するなど、官僚機構に批判的な立場を取ってきた。菅首相としては、片山氏を総務相に起用することにより、政治主導で地域主権改革や公務員制度改革を進める姿勢を示す狙いがある。民間から閣僚が起用されれば、民主党政権では初めて(参院選で落選した千葉景子法相を除く)。
首相は仙谷由人官房長官を留任させる方針を固めており、野田佳彦財務相、蓮舫行政刷新担当相の留任も有力となった。原口一博総務相のほか、千葉法相、長妻昭厚生労働相、小沢鋭仁環境相らは交代させる方向だ。
首相は内閣改造に先立ち16日中にも党役員人事を固めたい考えで、最大の焦点は幹事長人事。岡田氏の起用案が検討されているが、岡田氏は外相留任を希望しているとされる。岡田氏の「反小沢」色への反発もあるため、首相は15日夜、東京都内で輿石東参院議員会長と会談し、意見交換した。
党内融和を図る意味で「中間派」の旧民社党系グループから川端達夫文部科学相の名前も挙がったが、川端氏は15日、同グループの田中慶秋衆院内閣委員長に「幹事長は受けられない」と電話し、田中氏が首相官邸を訪ねて菅首相に伝えた。
小沢氏の処遇も注目される。首相は同日、党本部で小沢氏と約10分間会談し、政権運営への協力を要請。首相は記者団に「いろいろなご意見を聞いている段階」と詳細を明かさなかった。小沢氏の「代表代行」就任案も取りざたされるが、小沢氏周辺は「検察審査会の議決が出るまでは受けない」との見方を示す。【小山由宇】
前原外相、馬淵国交相で調整 きょう内閣改造
総務相に片山前鳥取県知事 法相は小川氏有力
2010/9/17 2:02日本経済新聞 電子版
菅直人首相(民主党代表)は16日、党執行部の新布陣を決めた。幹事長に岡田克也外相を起用、玄葉光一郎政調会長は留任させる。国会対策委員長には鉢呂吉雄氏を充てる。代表選を争った小沢一郎前幹事長、輿石東参院議員会長に代表代行就任を打診した。閣僚人事は外相に前原誠司国土交通相が横滑りし、国交相に馬淵澄夫国交副大臣を昇格させる方向で調整。小川敏夫氏の法相起用が有力だ。総務相は前鳥取県知事の片山善博慶大教授を起用する。
菅内閣は17日午前の閣議で全閣僚の辞表を取りまとめる。午後の皇居での閣僚認証式を経て同日中に菅改造内閣が発足する見通しだ。民主党も17日午前の両院議員総会で新執行部を承認する。
首相は16日午後、官邸に岡田氏を呼び、幹事長就任を要請。岡田氏は受け入れた。首相は「難しい時期の党務を任せるのに信頼できる人だと思った」と説明。岡田氏は会談後、記者団に「党を立て直し、全員野球で国民の声に応える民主党をつくる。天命と思って全力でやる」と語った。
首相と岡田氏は代表と幹事長として党運営に当たったことがある。岡田氏は今回で3度目の幹事長就任となる。岡田、玄葉両氏は小沢氏と距離を置く勢力の代表格。小沢氏の影響力を排除した「脱小沢」路線の維持を象徴する人事となる。
小沢、輿石両氏への代表代行打診には、挙党態勢の確立に前向きな姿勢を印象づける狙いがあるとみられるが、実質的な権限のない役職の可能性もある。小沢氏に近い議員は16日夜、「小沢氏は代表代行を引き受けないだろう」と指摘。輿石氏は首相の要請を固辞している。
総務相への起用が固まった片山氏は、1999年4月に鳥取県知事に当選し、2期8年務めた。仙谷由人官房長官が行政刷新相時代、行政刷新会議の民間メンバーに就き、「事業仕分け」に携わってきた。このほか大畠章宏氏、平田健二前参院国対委員長の入閣も固まった。仙谷長官や野田佳彦財務相、蓮舫行刷相、北沢俊美防衛相、自見庄三郎郵政・金融担当相は続投させる方針。玄葉氏は引き続き閣僚を兼務し「政策決定の内閣一元化」を進める。
それにしても、いかにも小沢グループと鳩山グループは民主党からいなくなれとあからさまに言っているようなひど過ぎる人事ではないか。政権交代を実現させ、民主党を与党にした最大の功労者である小沢一郎にこんな仕打ちができるものだ。こうなったら、小沢は党を割ってでて、新党をつくり、時期衆院選で与党となるしかないだろう。そのときは、微力ながら全力を挙げて応援したい。

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代表選は敗北も想定内の小沢さんの戦術でしょう。
民主党に国民の生活が第一でない人が多数いる。
これでは真の改革は困難でしょう。
どうせ時間の問題でお粗末内閣は潰れます。
内憂外患、仙谷傀儡菅政権では最大不幸社会へ加速するだけです。
脱小沢=脱国民生活が第一、なのです。
この機会に、小沢支持派は結束し、遠くない出番に備え政策立案励むといいと思います。
仙谷傀儡カンカラカンの沈没船に同乗する必要はありません。
党内で常に国民生活が第一の正論を述べればいいだけです。
政策調査会の過半数を抑えて、カンカラカン政権のお粗末を攻撃しましょう。
それにしても挙党体制といいながら、原口さんも切る。予想されたこととはいえ、これでクロスオーナーシップ禁止などもなくなりました。マスコミへのご褒美ですね。
前原に外務大臣もうってつけではないですか。CIAとつながっているらしいし。アメリカの意向のまま動けるフットワークはおそらく日本一でしょう。見栄えのいいポチです。でも、沖縄の基地問題については最悪の事態ではないでしょうか。
法務大臣は仙石が兼務したりしないのでしょうか。それとも、もっといい人材がいるのでしょうか。取調べの可視化には絶対反対の元検事とかがいいのでは?
そんな内閣、民主党は自民党と手を組んでというか、一緒になるんでしょうかね。石原だし。小池だし。いい組み合わせだと思います。まあでも、次の真の政権交代は、昨年のそれとは違い、マスコミは敵につくので、たいへんでしょう。小沢さんががんばれ、というだけではなく、こうしたネットでの情報発信がとても重要になるのでしょうね。仙石はそこにも手をつけるでしょうが。
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【日本一新】来るべき反攻の日に向け、機が至るまで臥薪嘗胆を重ねなければならない!【党役員人事】
代表戦後、友人知人と話していると、「小沢でなくてよかった」と話す人が多く、うんざりしています。仲のいい友人には一つ一つ説明しましたが、こんなにもマスコミのネガキャンを信じてる人の多さにうんざりします。
この内閣に期待はしません。
菅とその周りの人間達のレベルの低さをまざまざと見る事ができました。