2010.09.10 (Fri)
民主党代表選:札幌での立会演説会と終盤情勢
一方の菅氏は、「9日午前中、新成長戦略実現会議を立ち上げ、実行する段階に来た」と報告。法人税の減税や雇用人数に応じた企業減税を投入して、雇用拡大によって経済を成長させる考えを示した。しかし、景気の悪いときにいくら減税されても、企業が雇用拡大に動くと考えるのは、甘いだろう。それにしても、今頃こんな名前だけは立派な新成長戦略実現会議などというものを立ち上げたっていうことだけど、総理に就任してからの3ヶ月間はいったい何やってたの?なぜ、代表選の直前にこのような会議が立ち上げられたのだろうか。もちろん、中身のない見掛け倒しのパフォーマンスのためだよね。
この北海道での代表選立会演説会の後、北海道のテレビ局で「どちらが首相に相応しいか」のテレビ投票をした際も、不正が行われた可能性が高いということを、札幌市在住の読者の方からの非公開コメントで知った。
ミニーさん、はじめまして。
いつも楽しくブログを拝見しています。
本日、代表選演説会が札幌で行われ、私は用事があり行けなかったのですが、午後18時から放送されている、スーパーニュースという番組の中で、菅さんと小沢さんのどちらが総理に相応しいかテレビ投票を行なっていまして、画面に出たQRコードを読み取り、投票サイトに接続し投票をするという仕組みになっているのですが、いくらかざしても全く読み取れず、番組サイトに入ろうとしても、投票するコーナーが設置されておらず、読み取った専用サイトでしか投票できない状態です。
うちのテレビは古いので、画像が悪く読み取れないのかと思いましたが、中間結果が発表されると、圧倒的に菅さんが小沢さんを上回ってました。札幌だけに菅さん支持者が集中しているとは思えず、バーコードが読めないのも、番組サイトでも投票できないのもわざとではないかと感じております。私も小沢総理を希望する者として、とても歯がゆい思いをしています。
貴重な情報をありがとうございました。「またか。」という感じだけれども、ほとんどのテレビ局や新聞社の世論調査は、偽の情報を流していると考えたほうがいい。
さて、気になるのが、終盤情勢だ。マスコミの報道は"地方票"や”サポーター票”は菅首相が「優勢」と伝えている。しかし、全国から郵送された地方議員票と党員・サポーター票は、選挙当日朝までに開票されるが、党事務局によれば、「国会議員投票に影響を与えないよう事前公表はしないことになっている」という。それにもかかわらず、マスコミがこのように事前に菅首相の"地方票"や”サポーター票が優勢であると伝えるのは、違法ではないか。
勝敗の鍵を握っているのが、態度を決めかねている旧民社党グループや新人議員たちだが、毎日によれば、衆院新人議員票はまさに拮抗しているように見えるが、このグラフには参院新人議員も入ってないし、どこまで信用できるのか。

図:クローズアップ2010:民主代表選情勢調査 世論見合いで終盤へ
【More・・・】
小沢さん、演説のしすぎで声が枯れているにもかかわらず、一生懸命力を振り絞ってがんばってくださいました。民主党代表選 札幌で最後の立会演説会 小沢一郎が語ったすべて
(北海道36510年09月10日 01時15分)
みなさん、こんにちは。午後の大変お忙しい時間にもかかわりもせず、このように大勢のみなさま、我々の立会演説会にご参集いただきまして、本当にありがとうございます。心から感謝申し上げます。ありがとうございます。
このたびの代表選挙は、先ほど小平(忠正)選管委員長がお話しのとおり、民主党の代表を選ぶと同時に、それは即ち、国の政治の最高責任者総理を選ぶ選挙でございます。私はこの大事な、重要な選挙戦にあたりまして、本当にいま、私が代表選挙に出馬すべきであろうか、そしてまた大変厳しい、難しいこの時代に私は日本国の指導者として、本当にその責任を果たしていけるだろうか、非常に思い悩みました。
しかしながら状況が厳しい、難しい。そうであればあるほど、その責任を回避すべきではない、自分自身が先頭に立って頑張らなければならない。そういう思いに至りまして、出馬を決意することにいたしました。どうかみなさん、最後の最後までご支援賜りますよう心からお願いを申し上げます。
みなさんもご承知のとおり、かつての日本は最も公平で公正で平等な社会を形成しておりました。しかしかながら、長い自民党政権の下で、長い権力は腐敗する、その言葉のとおり、政策の発案や政策の決定、そして執行、これをすべて役所に丸投げをして、そして政治家は政権、権力を維持するために自らのポストを維持するために汲々としてやってきた。それが結局は国民の生活に目を向けない官僚任せの政治はこういう結果をもたらしてしまったわけであります。私どもはこれではいけない、本当に国民の主導の政治、そして国民のみなさんと代表である政治家が政策の決定、そして執行をする、そういう形に政治を変えなくてはいけない、そのことを去年の衆議院選挙でも強く主張をいたしました。
そして国民のみなさんは、その我々の主張に目、耳を傾け、そして65年間、自民党を中心とした政権を本当に勇気を持って、私はみなさんの力で政権交代を成し遂げたものと思います。私たちはそのみなさんの期待を、我々の使命を何としても果たしていかなければなりません。私はその先頭に立って自分の政治生命のすべてをかけて頑張っていきたいと思います。
去年の8月の総選挙ののち、鳩山内閣が誕生いたしました。政治の中身は、それはみなさんの税金であります。それをどうやって国民のために使うか、即ち予算の編成でございます。すでに去年の予算編成のときには、ほぼ骨格が自民党政権下で決まっておりました。従いまして、その仕組み、中身の制度的なものまで変えることは不可能でしたけれども、鳩山総理以下みなさんの努力によりまして、特に小泉政権以来、削減されてきた福祉の予算、あるいは交付税を中心とした地方への予算、これを増やすことに成功いたしました。私はすでに骨格ができあがっており、しかもわずかふた月ぐらいしかない、そういう中では精一杯頑張った結果だと思います。
しかし、いま行われている予算編成は、来年度の予算でございますけれども、まさに丸々民主党が編成する初めての予算でございます。私はこの予算編成の経過をいま見ておりまして、非常に危惧の念を深くいたしております。菅総理も、その他の大臣も一生懸命やっておられることは私も認めますけれども、その予算編成の経過を見てみますと、先般すでに閣議決定がなされましたが、一律歳出の10%削減という閣議決定がなされました。一律削減、一律すべてのものを削減して、どうして我々の主張を優先的に予算化できるでしょうか。
みなさん、このやり方は全くいままでの自民党政権下と同じ手法、同じやり方、官僚がすべてを影でつくっていくやり方にほかなりません。私はそういう意味で本当にこれで国民のみなさんが我々に政権を任せてくれたその期待に応えることができるだろうか、非常に疑問に思っております。ですから私たちは本当に国民の生活が第一、国民主導の政治を実現して、我々が去年の夏にみなさんに約束した政策を実行していかなければなりません。私は去年の選挙のときの初心に帰って、原点に返って、全力で一歩一歩着実に約束したことを実現する、それが我々の役目だと思っております。
みなさん、本当に国民主導、政治家主導の政治を実現するためにはどうしたらいいんでしょうか。誰も口を開けば、言葉ではそう言います。現実には非常にいま言ったように予算編成の経過を見ても結局、いままでと同じ方法をやっている。私はこのことを見たときにみなさんにぜひご理解してもらいたい。官僚の支配の、官僚主導の政治の原点は何か、その力の源泉は何かということであります。
即ちそれは、官僚が、霞ヶ関が全部のお金と権限を握っているからであります。このお金と権限を地方に関わるものについては全部地方に任せる。私はそのことを主張しているんであります。ですからそのために、いわゆる補助金もすべて地方の財源として、自主財源としてこう。そのことによって官僚の支配を、官僚の権力を削ることができます。そしてそれと同時に、いま、大変経済、景気の問題でみんな不安になっております。特に小泉政権以来、非常に大きな格差、東京と地方の格差、また大都会の中でも所得の格差、雇用の格差、大企業と中小零細企業の格差、そういうものが出ております。
そのときに、いま円高が非常に進んでおりまして、そしてアメリカと中国の経済の悪化に伴って、日本の経済の先行きが非常に難しく厳しくなっております。菅総理も、1にも雇用、2にも雇用、3にも雇用というお話しをなさっております。雇用はもちろん大切。しかし、この雇用を確保するために、雇用を増大するためにはどうしたらいいのか、ということが、みなさんの聞きたいことではないでしょうか。
私はそのためにはまず、景気を良くしなきゃなりません。ですから、いまの予算で2兆円の予備費があります。これをただちに執行すべきだと私は考えております。政府はその半分ということにしてますが、そんなちびちび出していたのでは効果が上がりません。そして本当にこれからの景気を考えた時には、より一層その状況においては、財政出動によって、政府の歳出を増やすことによって景気を上向きにしなければならない、私はそのように考えております。
それからもうひとつは、いわば国全体の経済をレベルアップしていくためには、地方の活性化が何としても必要であります。地方が活性化しなければ全国の経済は良くなりません。私はそういう意味で言ったいわゆる補助金は全部地方に自主財源としてやって、そして地方の創意工夫でもって、そのお金を使うようにする。それによって地方の地場の産業も育成できるし、また地方の雇用を増やすこともできるというふうに考えておるところであります。
さらにまた私たち民主党政権、「コンクリートから人へ」とそう言われております。この理念は正しいものではありますけれども、しかしだからと言って、生活のインフラ整備をやらなくともいいということではないと私は思っております。たとえば、みなさんも渇望しております新幹線、あるいは高速道路のネットワーク、私はこれは全国的に早期に整備をしなければならない、そのように考えております。特に高速道路につきましては、一般道路はかなり欧米に比べても良くなってます。一番日本で足りないのは、そういう高速道のネットワークであります。
私はこれを都道府県で建設することができる仕組みを提案いたしております。そして都道府県にはきちんとその建設費を国債で政府が支援する。それによって私は非常に大きな効果が出る、中央の官庁で発注すれば、ほとんど中央の業者がそれを受注することになります。お金はまた中央に戻って行ってしまう。地元で全然お金残らない。それがいままでのやり方であります。
しかし、北海道でもって地元で自由にできるとすれば、地元のみなさんがそれを請け負うこともできますし、また地元にお金が残り、それが地元を潤すことができる。こういう仕組みをぜひとも私はみなさんの力によって選ばれたならばつくりあげる、必ず実行するということをお約束いたしたいと思います。
いずれにいたしましても、地方主権、地域主権、中央集権から地域主権、地方分権という言葉は誰も言いますが、そんなら、そのためにはどうしたらいいのか。先ほど言ったようにお金と権限を地方に移すことであります。それからまたいま申し上げましたように地方で自主的に創意工夫でもって自らいろいろな事業ができるようにすることであります。それが地域主権の確立することであると同時に、日本経済全体を押し上げる力になるんであります。
どうかみなさん、私は本当に最初申し上げましたように、今回の選挙戦、本当に自分自身の心に問いました。しかし、決断した以上、本当に政治生命はおろか、自分の一命をかけてお約束を必ず守ります。
どうか、みなさまの最後までのご支援を心からお願いしてご挨拶といたします。どうぞよろしくお願いいたします。どうもありがとうございました。よろしくお願いいたします。(文・東、写真・糸田)

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高橋洋一の民主党ウォッチ 見切り発車民主の「新成長戦略会議」 小沢新代表ならどうなるのか (J-CASTニュース) - Yahoo!ニュース
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20100909-00000001-jct-soci
> この投票は最後の最後までわからない。これまでの代表選でも優勢といわれていた人が実際に
> ならなかったこともよくある。終盤戦では、勝ち馬に乗ろうとする人を誘導しようと「自陣に有利」との
> 風評をお互いに流すので、マスコミはどちらの陣営からの情報を流すかで、まったく違ってくる。
> ■あらゆる情報のタイミングには意味がある
> そうした状況なので、ここ数日間のニュースはよく注意しなければいけない。私はあらゆる情報の
> タイミングには意味があると思っている。
> そのような中で、9月8日、最高裁が、受託収賄やあっせん収賄など4罪に問われた衆院議員鈴木宗男氏に対し、
> 上告棄却の決定を下した。
小沢氏が首相になると既得権益を侵される勢力が動いたということでしょう。
> 9日、官邸で開かれた「新成長戦略実現会議」(議長・菅直人首相)の初会合は、菅政権の絶好のアピールだった。
> メンバーは、菅直人総理(議長)、仙谷由人官房長官、荒井聡国家戦略担当相、野田佳彦財務相、直嶋正行経済産業相、
> 白川方明日銀総裁と関係閣僚。民間からは日本経団連の米倉弘昌会長ら経済3団体のトップと連合の古賀伸明会長、
> 小宮山宏三菱総合研究所理事長、伊藤元重東大教授、宮本太郎北海道大教授が参加した。メンバー構成だけを見ると、
> かつての「経済財政諮問会議」と似ている。
経団連の政治圧力機関だった「経済財政諮問会議」が復活。
経団連や大企業正社員労組の要請で、非正規雇用を促進するのでしょうか。
民主党代表選、なぜ異なる結果 ネット投票と報道機関の世論調査 (1-2ページ) - MSN産経ニュース
http://sankei.jp.msn.com/politics/policy/100909/plc1009092108016-n1.htm
> 民主党代表選をめぐる世論調査では、新聞やテレビで菅直人首相が圧倒的に優勢なのに、投票方式の
> インターネット上のウェブサイトによる調査では小沢一郎前幹事長が上回るという逆転現象が珍しくない。
> 小沢氏は「新聞、テレビの調査と正反対の調査がいっぱいある」と強調、後者を重視する姿勢だ。
地方議員や党員・サポーター票が締め切られる代表選の終盤になってから記事にするというタイミングも、
意図的かもしれません。
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【日本一新】霞ヶ関垢悶倶楽部や財界などと守旧派反動勢力と連む変節奸一味は卑劣な裏切り者だ【街頭演説】
1.マスゴミの問題として:マスゴミによる支持率捏造(≠偏向)報道
2.司法権力の問題として:鈴木宗男議員の上告棄却・収監の意図的タイミング(この話題は私が速攻で挙げた)
3.その他:民主党代表選の投票結果集計に不正の可能性(植草さんが指摘)
先手必勝とは言いますが、悪徳ペンタゴンがやりそうなことは事前に警戒し、ネット上で知らせるだけでも大いに牽制となり得ますから警戒に越したことはないでしょう。
私がもう一つ気にしている事は菅政権が対外的に強行路線を一時的ではありますがとる可能性があることです。政治家として能力のない人物は国内で政治への不満が高まった時にはよその国と諍いを起こし攻撃的な振る舞いをする事で国内の不満を逸らすことを政治を円滑に運営する為の定石としている(EX.イラク敵視政策を採ったブッシュ元大統領)ようですが、そのような傾向を菅政権が示さないか気にしたほうがよいかと思います。
既に尖閣諸島における中国漁船の違法操業の問題が発生しています(念の為尖閣諸島の領有権は歴史的経緯から日本にあると私は思っています)。対処の方法次第では大きなトラブルに発展しかねません。この問題は日米同盟や沖縄基地問題にも影響を与えかねない要素があるので警戒すべきと思います。
韓国の船が沈没し北朝鮮の仕業とされている事件(あの事件の真犯人は米国ではないかと私は疑っている)が起きたタイミングとの類似性も私は感じています。
以上