2010.09.05 (Sun)
民主党代表選挙遊説(新宿編)
炎天下の中、小沢氏はスーツにネクタイという、いつものフォーマルな服装で現れた。一方の菅氏は白い長袖のシャツを腕まくりしたカジュアルな服装。この服装を見ただけでも、小沢氏は自分を犠牲にしてまでも、国民を尊重する気持ちが現れているが、菅氏は、国民を尊重するよりも、公の場でも、まずは暑さから自分の身を守ることを重視しているというのが伝わってくる。
演説の内容もしかり。小沢氏は国民の生活を守るために日本をこう変えなくてはならないという具体案を述べたが、菅氏は、自分の自慢話ばかり。話の内容がないものだから、現職の総理大臣が、拳を振り上げて叫びまくって演技で勝負。なんともはや、これが日本の総理大臣だっていうんだから、こっちの方が恥ずかしくなってくる。
どんな風吹き回しかしらないけれども、『日々坦々』によると、右翼も宣伝カーで「小沢一郎をぜひ総理大臣に」と応援してくれたそうだし(笑)、聴衆も小沢氏には、「小沢!おざわ!オザワ!」の小沢・コールが起こったが、菅氏には、菅・コールは全く起こらなかった。それどころか、小沢氏のときは、拍手も多く、「そうだ!」「小沢さん、がんばって!」など、声援が目立ったが、菅氏に変わると、菅氏への批判的なヤジが多かった。ヤジの内容は、スポーツ報知の記事が詳しい(笑)。
菅首相に「辞めろ」「出直せ」街頭演説で痛烈ヤジ…民主代表選
(2010年9月5日06時01分 スポーツ報知)
民主党代表選(14日投開票)に出馬している菅直人首相(63)と小沢一郎前幹事長(68)が4日、東京・JR新宿駅前で初の街頭での立会演説会に臨んだ。約3500人の聴衆の過半数を占めたと見られる小沢氏支持者から、菅氏に対して辞任要求や政策批判のヤジが集中。ついには、かつての愛人スキャンダルまでネタにされた。本来なら支持を集めるはずの東京で集中砲火を浴びた首相を尻目に、小沢氏は「政治生命のすべてを懸けて頑張る」と意気込んだ。
「早く(首相を)辞めろ~」。新宿駅西口を埋め尽くした約3500人(主催者発表)。その中の多くの聴衆から、総理大臣に激しいヤジが浴びせられた。
小沢氏の演説が終わり、菅首相が登場した途端、衝撃的な声が飛んだ。ある男性が「××さんのことを説明しろ!」と絶叫。1998年に週刊誌で不倫を報じられた女性テレビキャスターについての釈明を求める声が上がった。また首相が、この演説会の前に「市川房枝記念会」を訪問したことや、厚生相として薬害エイズ問題に取り組んだ過去を語ると「昔の話はするな!」「政策の具体案がねえんだよ!」と言いたい放題だ。
最高気温35度の猛暑のなか、小沢氏はスーツにネクタイ姿。一方、白シャツを腕まくりしたスタイルの菅氏に対し「背広を着て出直してこい!」との厳しい声も…。一方で、首相の話を聞かずに立ち去る人も続出した。
先にマイクを握った小沢氏は、15分の制限時間内で、何度も時計をチラ見しながら熱弁。「内閣総理大臣は自らの責任で政策決定しなければならない」と、経済政策などで後手にまわる菅氏をチクリ。最後には「私の政治生命のすべてを懸けて皆さんのために頑張る」と宣言し「オ・ザ・ワ」コールの大合唱を浴びた。小沢氏の演説時には、支持を受ける鳩山由紀夫前首相(63)の思いがやどったのか、50羽以上の鳩が飛び回る“激励”もあった。
「政治とカネ」の問題を抱える小沢氏への不信感の反動で、世論では圧倒的支持を集める菅氏。東京は菅氏の選挙区があり本来なら“ホーム”であるはずなのに、この日は完全な“アウェー状態”だった。なぜ?
(後略)
【More・・・】
『阿修羅』小沢一郎氏街頭演説(2010年9月4日・新宿駅)の全文 「私の政治生命の全てを懸けて、そして皆さまのために頑張りたい」大変お暑いところを、しかも週末の貴重な時間、お騒がせ致して誠に申し訳ありません。それにもかかわりもせず、この駅頭に多くの皆さま、足を運び、足を止めていただきまして、本当にありがとうございます。まず皆さんに心から御礼を申し上げます。
今、選管の方からお話がありましたとおり、今回の民主党の代表選挙は、明日の民主党のトップリーダーを決めるだけではなくて、明日の日本の最高責任者・総理大臣を決める選挙戦でございます。
私はこのことを考えた時に、今日の、本当に政治・経済、非常に困難なこの時に、果たして私が、その国の最高責任者として、その責任を果たすことができるだろうか、この困難を乗り切ることができるだろうか、私、思い悩みました。
しかしながら、困難な状況であればあるほど、その責任を回避してはいけない、そういう結論に達しまして、このたび代表選挙に立候補する決意を致したところでございます。
今日の状況を考えますと、長い自民党政権下の元で、日本の社会は非常に不公平な不公正な歪な社会になりつつあります。
特に小泉政権下の自由競争万能の政策の下で、都会においても、所得の格差、賃金の格差、あるいは雇用の格差、あるいは大企業と中小企業の業種別の格差、あるいはまた地域の衰退による、その地域間の格差、これが非常に大きくなってきております。
しかし、自民党政権下では、そういう状況であるにもかかわらず、ひたすら政策の立案・決定・執行、全て官僚に丸投げ、官僚主導の政治のままにしてまいりました。そして、自分たちは、政権与党として、長い政権の、その既得権を維持する、そのことにのみ狂奔してまいりました。
昨年の夏の総選挙は、多くの国民の皆さんが、このまま自民党に政権を任していたんでは、自分たちの将来の生活の安定を図れない、そういう本当に切羽詰まった切実な真剣な思いの中で、政権の交代、民主党政権を作って頂いたんだと思います。
私たちは、このことを訴えました。なぜこんな政治、こんな行政、そしてこんな日本になってしまったのか。それは政治家が、国民の皆さまから選ばれた政治家が、全て官僚に任せて、自分たちの権力の維持のために、官僚主導の政治のままにしてきたからであります。
私たちは、これを変えて、このやり方を変えて、本当に国民の皆さまの代表である、政治主導・国民主導の政治に変えなきゃいけない。それによって初めて、われわれが皆さんに訴えてきた、政治の役割はなんだ、政治の役割は国民の生活を守ることだ、国民の生活が第一、そういうスローガンを掲げて、皆さんの支持を頂いてまいりました。そしてその中で、色々な政策を皆さんにお約束しました。
しかし、これらの政策の実行するにも、本当に政治家が、自分の決断で、自分の責任で、政治行政・政策の決定をしなければなりません。最終的には内閣総理大臣が、自らの責任で全ての責任で、政策決定を行っていかなければならない。そういう政治を実現しなければならないと考えております。
私はそういう意味におきまして、昨年の夏に皆さんにお約束した色々な政策を実行するためにも、本当に政治主導の政治をまず確立しなければならない。そう考えております。
もちろん、菅総理も閣僚の皆さんも、一生懸命頑張っておられます。それを否定するのではありません。
しかしながら、例えば来年度の予算、今、予算編成が進行中でございます。この予算編成の経過を見ておりますと、先だっても予算の一律10%カットという決定がなされました。この手法は、まさに自民党政権時代からずっと続いてきた官僚主導のやり方でございます。
私は、そういう意味において、本当に政治家が、最終的には総理大臣が、この予算はわれわれの主張する予算・考えと合致するからこれを増やす、これは必要ない、これは無駄である、そういう判断をしていかなければならない。
私は、そういう政治こそ、国民皆さんの期待していた政治だった思います。そうではないでしょうか。
私は、皆さまのお力で、本当に微力ではございますけれども、もしも政治の責任者の立場に立たしていただけるならば、今私が申し上げたことを、言葉ではなくて、現実の結果で示します。
どうか、皆さまのお力を、ご支援を心からお願いする次第でございます。
今日は15分間という時間制約がございますので、色々な自分の主張をする中で、当面の最も国民の皆さまの関心である、経済・景気の問題について、私の考えを触れたいと思います。
皆さんの菅総理もご主張のように、雇用の安定、雇用の増大が一番大事なことはその通りです。
しかし、雇用の安定・増大を図るためには、景気を良くしなければなりません。
私はそのために、まず第一に、今の予算の中で、2兆円の予備費が計上されております。政府は、まず現金の9200億円を景気対策として執行すると、そのように言っておりますけれども、財政出動は、何ごともそうですが、小出しにするのでは、本当の効果を上げられません。ですからもう1兆円、思いきって2兆円をただちに執行していく。それによって、景気の浮揚をは図るというのが、第一であります。
それから第二は、今急激な円高が進んでおります。円の評価、日本の評価が高くなるということは、長期的な展望に立てば、決して悪いことではありません。
しかしながら、今日のような、急激な円高は、大企業は色々なヘッジをしておりますから大丈夫ですけれども、そういう理由によって、社員のリストラ、あるいは下請け中小零細企業へのしわ寄せ、ここに、一番弱いところに、その影響がもろに出てくるわけでございます。
従いまして、このことを考えた時に、私は、市場介入、これを腹に据えながら、そして色々な方法があります。単に日銀が円を売るというだけではなくて、円が高いということは、海外へ投資するのに最も良い有利な条件をわれわれが持っているということであります。
従って、例えば資源。資源のない日本。お隣の中国は、日本がぐずぐずしている間に、色々な世界の資源をみんな買い集めております。私どももそういう意味で、市場介入という単なる、そういうものだけではなくて、大胆にそういう資源のない日本のために、今、円の高い時に大きな投資をしていく。これによって私は、急激な円高も止めることができる。そのように考えております。
三つ目は、なんと言っても、私たちが主張している、いわゆる霞ヶ関で一括してお金を扱う、そういう仕組みを変えること。東京だけではなくて、日本全国が良くならなければ、日本経済は成長できません。
そういうことで、私は、補助金をそれぞれの地方団体に全部自主財源として一括して交付する、この仕組みをぜひともやっていかなければならない。新たな財政出動をすると同時に、そういう既存のお金を、予算も有効に使えば、もっともっと経済効果は上がるんです、皆さん。
私は、そういう意味におきまして、本当にこの景気対策、経済を成長させることによって、雇用の増大と安定を図っていく。これを考えなければいけないと思います。
もちろん長い目では、なんでこういう円高に一喜一憂するのかと言いますと、日本の経済が、そのほとんどを外需、輸出に負っているからであります。だからずっと昔から、アメリカがくしゃみすれば日本が風邪を引くということが、言われてまいりました。
日本の成長は、アメリカと中国の最近までの高度の成長によって、なんとか維持してきた。ところがアメリカも中国もどうもおかしくなってきた。それで今、日本経済の先行きも非常に不透明・不安定になっております。
ですから、従ってこれを、外国の景気によって一喜一憂する必要のないように、内需の振興によって、内需でもって一定の経済成長のレベルを維持することのできるように、そういう内需の、例えば福祉産業、これも成長産業の分野です。それからそれぞれの地域にあった伝統技術、そういうものも創意工夫をもって、地場の産業も興していく。こういう政策を将来にわたって取っていかなければならない。そのように考えている次第であります。
色々と申し上げたいことがたくさんありますけれども、そろそろ時間のようでございます。
繰り返して申し上げますが、私は本当に、今申し上げましたように、私の政治生命の全てを懸けて、そして皆さまのために頑張りたいと思います。どうぞよろしくお願い致します。
ありがとうございました。ありがとうございました。
(書き起こしここまで)
前述のスポーツ報知によると、小沢陣営は3日、国会内に秘書約130人を集め、この日の立会演説会に党員・サポーターの動員をかけるよう呼びかけたという。しかし、それに呼応して来たかは定かではないとも書かれている。ネットでは圧倒的に小沢支持者が多い。きっと自発的に熱心な小沢氏支持者が結集しただけだと思われる。記者クラブの公開討論では、非常識な記者に袋叩きにあった小沢氏の逆襲ともいえよう。
次は、5日に大阪、9日に札幌で立会演説会が予定されているそうだが、小沢支持者の方は、時間があったら、ぜひ生の小沢一郎に会ってみたらいかがだろうか。
『小沢一郎ウェブサイト』より
民主党代表選挙遊説 決定!!
大阪地区
【 日時 】2010年 9月 5日(日)15:00 より
【 場所 】大阪梅田駅街頭 にて
北海道地区
【 日時 】2010年 9月 9日(木)15:00 より
【 場所 】札幌大通駅街頭 にて

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●本当の世論がマスゴミの説く世論と違うことがまた実証された!
麻生元総理大臣は内閣総理大臣賞の「賞」を抜かして「内閣総理大臣」と話したためか
「しっかりしろよ!」
「漢字読み間違えるなよ!」
とか、中には
「帰れ!」
などというヤジまでありました。
平野元官房長官が内閣総理大臣賞授与式に出席した時も白鵬のことを韓国人と間違えるなどしてブーイングを浴びました。
菅総理大臣の新宿での演説も「帰れ!」コールがあったのは今後を暗示しているようです。麻生元総理の時は漆間巌や検察とつるんで西松事件をでっち上げたりと後半は危ない道を歩み始めたのです。
菅総理は最初から危ない動きをしており、新宿での屈辱を変なところで爆発させたら大変なことをしでかしそうです。菅総理が警察予算を増やそうとしているところも大いに懸念材料です。
小沢さんに菅直人の暴君化を未然に防いでもらうしかありません。
以上
魅力的な人です。おそらく、ですが、「実務が好き」と確かスーパーモーニングでおっしゃっていましたが、小沢氏を支持する人たちも「実務が好き」という人なのでしょう。「討論がすき」「指示することがすき」というタイプの人たちは菅氏を支持しているのではないでしょうか。
今日は三時から梅田で立会演説会があるので、予定を変更して、生の二人の声を聞いてきます。
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