2006.08.04 (Fri)
危険きわまりない空自バグダッド派遣
カナダでは、保守派ブッシュと同じ共和党政権でブッシュのポチであるハーパー政権もイスラエルを擁護しているが、さすがに野党からは反対意見が出ているようだ。
現政権の対中東紛争方針に外相が擁護発言
ピーター・マッケイ外務相は、1日、下院外交委員会の席で、中東情勢危機に関連するハーパー首相の対応を擁護する一方、イスラム教シーア派民兵組織ヒズボラの暴動に対しイスラエルを挑発するため故意に仕掛けたものと厳しく批判、イスラエルに対するミサイル攻撃の停止を求めるとともにシリア、イランにヒズボラに対する支援中止を呼びかけた。
また、カナダが、同紛争を終息させるための多国間の取り組みに参加していることを取り上げ、平和解決の糸口は、中東間よりもたらされるべきとの政府の姿勢を繰り返した。しかし、野党議員の「カナダは即刻停戦へ向け働きかけをすべきではないか」との質問には、「停戦をせよとの言葉だけでは不十分、戦略がなければ」と返答するに止めた。新民主党議員アレクサ・マクドウ氏は、「何故カナダの伝統的な中立的立場を持って危機終息を求めず、一方に肩入れするのか、また、先月16日にイスラエル空爆によるモントリオール出身家族の死亡事件、25日の国連平和維持軍参加のカナダ人死亡事件に対しイスラエルに調査と謝罪を求めるべきではないか」と質問。同外相は、調査と謝罪は要求しており、カナダ人の死亡に関する調査結果は受け取れると保証されていると述べた。政府のこのようなイスラエル擁護、ヒズボラ批判の姿勢に野党自由党の党首候補の1人、マイケル・イグナティフ氏は、グローブアンドメイル紙において、「イスラエルとヒズボラに停戦を迫る時が来ている。カナダが、ヨーロッパ諸国および、穏健派アラブ諸国とともに停戦を呼びかければ現在の中東の緊張状態は沈静化する可能性がある」との意見を提案している。
それでもアメリカが戦争を続けたいんじゃねぇ・・・。
レバノン即時戦闘停止の仏決議案、米との協議難航(2006年8月4日1時32分 読売新聞)
【ニューヨーク=白川義和】ドラサブリエール仏国連大使は3日、イスラエルとレバノンのシーア派組織ヒズボラの即時戦闘停止を求める国連安全保障理事会の決議案について、米国との協議が難航していることを明らかにした。
フランスは2日夜、仏決議案の修正案を各理事国に提示したが、細かな表現を変更しただけにとどまっている。
仏決議案が「即時戦闘停止後、持続的停戦の条件を整えた上で国際部隊派遣」と段階的解決を追求するのに対し、米国は「持続的停戦と国際部隊派遣」の実現を求めている。ドラサブリエール大使は記者団に、米国が「即時戦闘停止」について難色を示し、争点になっているとした。
やっぱり米国は軍需産業を発展させるためにユダヤ人と組んで、戦争を続けたいのだろう。少し前の『きっこのブログ』の「2006年度の新製品」にもアメリカの恐るべき化学兵器の開発及び実験について書いてあった。ナナナナナント!アメリカは新しい殺人兵器を開発するために戦場で実際に使って実験しているそうだ。国の経済を促進するためには、人の命なんてムシケラのごとく思っているとしか考えられない残忍無残な悪のブッシュ政権をいつまでものさばらせてはいけない。

これは決して遠い中東での他人事ではなく、イラク内戦に伴い、国連平和維持軍としてバグダッドで米軍に協力する日本の航空自衛隊も戦闘地でカナダ軍のように被害を受けるであろうことは予想できないことではないのだ。国連維持軍とは名ばかりで、実際は米軍の支持に従って何でもする国際部隊なのだ。
イラク「内戦に発展する可能性」…米軍トップが証言(2006年8月4日11時7分 読売新聞)
【ワシントン=五十嵐文】ペース米統合参謀本部議長は3日、米上院軍事委員会で証言し、イラクの治安情勢について「内戦に発展する可能性がある」と懸念を表明した。
中央軍司令部(米フロリダ州)のアビザイド司令官も「イラクが内戦に向かうことはあり得る」と述べた。
ブッシュ大統領やラムズフェルド国防長官は、イラクが「内戦」に進む可能性を一貫して否定しているが、米軍トップと、イラクでの作戦指揮を執る中央軍司令官がそろって「内戦」の可能性を認めたことで、ブッシュ政権のイラク政策に対する批判はさらに高まりそうだ。
アビザイド司令官は、イラクの治安について「宗派間による戦闘はかつてないほどに悪化している」と証言。さらに、テロが頻発する首都バグダッドの治安の安定化に向けて米兵力の首都への再配置を進めていることに関連し、「バグダッドでの(作戦)期間中は、死傷者の増加もあり得る」と指摘した。
ただ、ペース議長とアビザイド司令官は、イラク治安部隊の育成などによって、内戦化を食い止めることは十分可能との見方を強調した。
委員会にはラムズフェルド国務長官も出席し、一時は12万台まで減少したイラク駐留米軍が13万3000人まで再び増加し、さらに2000人程度の増員を見込んでいることを明らかにした。その上で、「時期尚早の撤退は、テロリストを増長させるだけだ」などとして、撤収期限の設定などには応じない姿勢をあらためて強調した。
イラクが内戦化すればいくら非戦闘地域であるバグダッド空港であっても(もし額賀の言うことが本当であればだが)かなりの危険を伴うことになるであろう。それでも、日本は航空自衛隊をイラクに派遣するのか?
イラク派遣計画を変更 空自撤収判断は次期政権(デーリー東北新聞2006年08月04日 10時23分)
政府は4日午前の閣議で、イラク南部サマワで活動した陸上自衛隊の撤収完了を受け、イラク復興支援特別措置法に基づく基本計画の変更を決定した。陸自活動に関する従来の規定を削除し、航空自衛隊の活動実施区域を2カ所追加。派遣期間は従来通り今年12月14日までだが、延長は避けられない見通しだ。空自撤収の判断は、ポスト小泉政権に引き継がれる。
空自は、既に7月末から活動をバグダッドにも拡大。政府は「バグダッド飛行場は非戦闘地域」(額賀福志郎防衛庁長官)としているが、「イラクで最も安全面のリスクが高い地域」(外務省筋)との指摘もある。宗派間の対立が激しさを増す中、空自撤収を求める声は一段と強まりそうだ。
こんな緊急事態だというのに、空自撤収はポスト小泉政権に引き継がれるだって?ブッシュにプレスリー宅に案内されて有頂天だった小泉はブッシュに「No!」と言えるはずがない。靖国参拝同様、ここでも公私混同している。又、祖父の代からアメリカと深いかかわりのある安倍もしかり。日本をアメリカの隷属国にしないためには、まずはアメリカの奴隷である政治家を辞任させるべきではないだろうか。
ヒラリー氏、長官辞任要求 イラク戦争失敗と批判(東京新聞2006年08月04日 12時56分)
【ワシントン3日共同】米メディアによると、ヒラリー・クリントン上院議員は3日、ラムズフェルド国防長官はイラク情勢の泥沼化の責任を取り辞任すべきだと述べた。
次期大統領選の民主党有力候補でもあるヒラリー議員はこれまで、イラク戦争への強い批判は避けてきたが、この日開かれた上院軍事委員会の公聴会では「(イラクでの)失政の責任がある」と、ラムズフェルド長官を厳しく非難。民主党の他の有力議員や退役軍人らの「長官辞任要求戦線」に加わった。
もし、バグダッドに派遣した空自隊員が負傷や死亡でもしようものなら、憲法を犯したり、戦闘地域を非戦闘地域と偽ってまで自衛隊を派遣し、戦争に参戦させたということで、官房庁長官並びに防衛庁長官はその責任を問われるべきである。又、何度も書いたが、北朝鮮のミサイルについても、実験と知りつつ、国民に不安を与えた罪は大きいのに、それさえも非難されないというのは、全くおかしい。日本国民の平和ボケもいいとこだ。しかし、アメリカ教を信仰する安倍政権に変われば、平和な日本が戦争に巻き込まれる日も近いだろう。
最後にKojitakenさんが今日のエントリー「DNA政治主義者・安倍晋三の危うい知性」で紹介して下さった月刊『現代』の記事が日本が米国の属国となることに警告を与えているのでここに引用させていただく。
『私たちはよくよく考えなければならない。日本が中国や北朝鮮に軍事で対抗しようとしればするほど、軍事力ならオールマイティをもつ米国の「属国化の道」からいつまでたっても抜け出られない。逆にますますその米国の軍事的魔力の依存症(パラサイト)に堕ちてゆくだけだ。
自主的に対話し、説得し、交渉するタフ・ネゴシエーターとして平和外交に徹することだけが、属国化から逃れる方法なのだ。だから今、日本人のほんとうの危機は、アジアとの関係にあるのではなく日米関係の中にこそあるのだ。安倍晋三が米国の軍国主義的魔力の中に堕ちぬよう、国民はもっと深い警戒心をもって彼を見つめなければならないのである。』 (月刊「現代」 2006年9月号 『「岸信介」を受け継ぐ安倍晋三の危うい知性』(吉田司)より)
私の意見では、安倍はもうとっくに米国の軍国主義的魔力の中に堕ちていると思うのだが・・・・。
参考サイト:
国連の平和維持活動とは何ですか (国連 on line)
- 関連記事
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- 戦争を2度と蘇らせてはならない (2006/11/30)
- 安倍晋三は自衛隊を軍隊に変えようとしている! (2006/08/26)
- 日本の平和のために (2006/08/06)
- 危険きわまりない空自バグダッド派遣 (2006/08/04)
- ついに安倍が戦争をしかけてきたぞっ! (2006/07/10)
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2214330/detail
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2308102/detail
「安倍の恥書『美しい国へ』批判」へのコメントにも書いたが、米国の手になる安倍の振り付け台本はアーミテージ・レポートなどオリジナルが山ほど読める。森田や副島隆彦のを読むのも面白くていいが、オリジナルも読む習慣を持たないと、いつまでたっても「きっこの日記」のような一次情報の出し手にはなれないと思う。
アーミテージ・レポートなどリストは「「BLOG版「ヘンリー・オーツの独り言」:「美しい国へ」は安倍晋三の売国宣言だ!」のコメント欄を参照のこと
http://henrryd6.blog24.fc2.com/blog-entry-137.html
<英テロ未遂>米国行き航空機10機の同時爆破狙う?
このニュースの読み方ですが、火に油を注ぐようなことをされて、これ以上米国とイスラエルに中東の戦火を広げられてはたまらないと、英国が阻止に動いたとも見えますね。
livedoor ニュース - 無辜の市民を殺害したくなかった カナダに逃げ込む米脱走兵
http://news.livedoor.com/webapp/journal/cid__2297617/detail?rd
私もまったく同感です。
「昭和史からの警告-戦争への道を阻め」
の著者副島隆彦さんによると、もう完全に、安倍さんは、アメリカのジャパンハンドラーに操られている、操り蝋人形ですね。
以前にもTBしましたが、この本について書いた記事をもう一度TBさせてください。
小泉氏が自分の後継者に安倍氏を押していた理由がはっきりしたと思います
安倍氏が小泉氏と同様、従米主義(米国の軍事主義)路線に走ったら、ますます日本は世界から孤立すると思います
アメリカは、自分たちの失政のツケを穴埋めするために、年次改革要望書を盾に、日本の指導者に命じて、日本の富を狙っています
日本では、アメリカの意を受けた改悪法案が次々とまかり通っています
一体、日本の指導者達は、アメリカに巧みに利用されていることが解らないのでしょうか!?
お帰りなさい♪もう帰ってらしたんですね。
>実は私も、最後の締めの言葉として、同様の意味のことを書こうと思ったんですが、出勤前の時間切れで入れられませんでした。
やっぱりそう思われますか?よかった。私だけじゃなくて。すでにアメリカの意向通りに軍備費を使い放題使おうとしているところなんてまさに堕ちていますよねぇ。
「私の意見では、安倍はもうとっくに米国の軍国主義的魔力の中に堕ちていると思うのだが・・・・。」という美爾依さんのご意見に、私も同意します。
実は私も、最後の締めの言葉として、同様の意味のことを書こうと思ったんですが、出勤前の時間切れで入れられませんでした。確かにAbEnd的にはすごく引っかかる表現ですものね。そこを衝かれるとはさすが美爾依さん。
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