2010.08.25 (Wed)
小沢出馬断念の夢を見たが・・・・逆夢でありますように

写真:『Rolland 's Public Gallery』より
こんなことを言うと、おかしくなったんじゃないかと思われるかもしれないが、私には少しだけ予知能力がある。特に子供の頃は見た夢が実際に起こったりしたこともある。本当にたわいもない夢なんだけど、音楽の時間に当時好きだった男の子の隣りに座ることになった夢だ。夢を見たその日の音楽の時間、たまたま私のオルガンが壊れていて、好きな男の子の隣りの人も欠席をしていた。それで、先生が、その男の子の隣りに移りなさいと言って、夢が現実になったのだ。
さすがに大人になってからは、正夢を見ることは少なくなったが、それでも、その人の人相を見ただけで、だいたいその人がどんな人なのかわかるし、何を考えているのかもだいたい察しがつくのだ。その察しが正しいかどうかはともかく、「理論的」の対義語が「直感的」だとすると、私はまさしく、「直感的」だと思う。
そんな私が今朝の夢で見たのが、「小沢氏出馬断念」という新聞記事の見出しだ。この夢を見てから、もしかしたら、小沢氏は出馬を断念するのではないかという気がしてきたのだ。
今でも小沢氏には、ぜひ代表選に出馬して菅直人に勝利し、日本の総理大臣になっていただきたいという想いは変わらない。『小沢一郎ウェブサイト』の掲示板投稿を見ても、小沢氏にぜひ総理大臣になってもらいたいという人がかなりの数にのぼっている。小沢氏は、メディアがなんと言おうが、小沢支持者の期待に答え、ぜひ代表選に出馬するべきだ。
しかし、小沢氏が代表選に出馬することによって、民主党の挙党一致態勢は崩れ、民主党が二つに分裂してしまうことになる。党の挙党体制を目指す小沢氏は、それは望まないだろう。ただ、同時に今の菅政権にも強い不安や反感を抱いていることは間違いない。党の分裂については、植草さんが「鳩山前首相日本的玉虫色仲裁は重大禍根残す」という最新のエントリーの中で次のように述べられている。
いずれ、民主党は分裂することになる。他の政党も、対米隷属と主権者国民派の区分により二分され、政界全体が再編されることが望ましい。本質的な対立があるのに、表面だけまとめることに意味はない。鳩山由紀夫氏の人柄が良いのは分かるが、政治の本筋をはずれた中途半端な仲介をするのは百害あって一利なしである。
確かにその通りだ。表面だけまとめていても、本質的な対立がある場合、つまり、今の民主党では、官僚の言うなりに「対米隷属」を推進するグループと「国民主権政治」を主張し、「官僚政治」から脱却しようとするグループとなるが、この本質的な対立を抱える限り、表面だけ一つに装っているのは不自然である。民主党は大きくなりすぎてしまったのであり、この辺で、二つに分裂したほうがいいのではないか。
ただ、鳩山氏が自分の意志で仲介役をつとめているのかわからない。恐らく、小沢氏は、政権交代時に作ったマニフェストの原点に戻ることや普天間問題の解決を考慮して、鳩山氏を通して、代表選後に想定される党役員・閣僚人事での処遇を条件に、出馬を断念してもいいことを菅首相に伝えるつもりだろう。つまり、現幹事長の仙谷を初めとした、対米隷属悪徳8人衆の渡部恒三、仙谷由人、岡田克也、野田佳彦、前原誠司、枝野幸男、玄葉光一郎、蓮舫(菅の代わりに蓮舫を追加)を要職からはずし、小沢氏や鳩山氏らを要職につけるという条件で、出馬を断念する意向を示すのかもしれない。
この条件を呑むか呑まないかで、菅直人の命運は分かれる。すでに、新人議員との懇談会での発言内容から、菅氏がこれまでの小沢排除方針から挙党体制へと変わっていることを考えれば、菅氏が小沢氏の条件を呑む可能性は高いだろう。
しかしながら、これに、小沢一郎排除を主張する対米隷属悪徳8人衆から反発が起こって、菅氏が従えば、物別れに終わる可能性もある。その場合、小沢氏はどう判断するのか。党を割って新党を結成するのか、それとも、そのまま民主党に残るのか。私としては、ぜひ、小沢氏に代表選に出馬して、勝った場合は、民主党そのものをリフォームしていただきたいと思う。負けた場合は、新党を結成していただきたい。
ただ、今の日本が小沢総理を受け入れる準備ができているかといえば、疑問だ。日本の官僚政治がいかに日本をダメにしているかに気付いている国民はまだほんの一部である。多くの国民は政治に全く興味を持たず、官僚に支配されていることすら気付いていない。そんな今の日本で、小沢氏が総理になる覚悟ができているのかどうか。
小沢氏は、一両日中に出馬を判断するという。どうか、今朝見た夢が逆夢でありますように。
【More・・・】
参考記事:民主代表選:小沢氏、出馬一両日中に判断 鳩山氏と会談
(毎日新聞 2010年8月25日 2時30分)
民主党代表選に出馬を検討している小沢一郎前幹事長は24日、出馬の是非について25日にも判断する意向を固めた。鳩山由紀夫前首相と24日夜、会談し、こうした意向を伝えた。鳩山氏は25日にも菅直人首相と会談して小沢氏の意向を伝える。小沢氏は同日中にも鳩山氏と再会談し、最終判断する。鳩山氏は菅首相に「脱小沢」路線の修正と挙党態勢構築を求めており、小沢、鳩山両氏は首相の対応を見極めたい考えとみられる。
小沢氏と鳩山氏の会談は24日夜、東京都内のホテルで行われた。鳩山氏は、首相と小沢氏の仲介役を務める考えを示していたが、党関係者によると、会談は小沢氏側が急きょ呼び掛けた。平野博文前官房長官も同席した。
小沢氏は会談で「もう一度、鳩山氏と相談して一両日中に(出馬の是非を)判断したい」と表明。菅首相の政権運営について「よく分からない。本当に大丈夫か」と疑問を呈した。鳩山氏は「現時点で菅氏にがんばってほしいが、まだ分からないところがある」と述べ、菅首相が「新しい公共」など鳩山前政権の政策を重視するか見極める考えを示した。両氏は現在の日本が政治的、経済的に困難な状況にあるとの認識でも一致した。
代表選を巡っては、小沢氏が、菅政権が参院選で消費税増税などを訴え、昨年の衆院選マニフェストに違反すると反発を強める一方、鳩山氏は「菅首相対小沢氏」の構図が先鋭化しないよう挙党態勢構築を求めている。小沢氏は25日、自身が主宰する政治セミナーで講演する予定だが、出馬の可否には言及しない考えとみられる。
小沢氏は鳩山氏との会談に先立ち、個人事務所で桜井充参院政審会長と会談。「せっかく政権交代をしたのにこのままでは国民の信頼を裏切ってしまう」と述べ、菅政権を批判、代表選には「困ったな」とだけ語った。
一方、鳩山グループは24日夜、都内で会合を開いた。鳩山氏は出席しなかったが、15人が出席。小沢氏の出馬について「党の分裂につながる」と慎重な意見が相次ぎ、26日にも小沢氏に出馬要請する考えの山岡賢次副代表の勉強会の世話人を務める中山義活前首相補佐官も含め、これには同調しない考えで一致した。
また、菅首相は24日、記者団に対し、小沢氏との会談について「まずは鳩山前首相と直接話したい」と述べた。同日夜には都内で側近の小川敏夫参院議員と会談。代表選に向けた参院側への協力を求めた。
首相は24日の新人議員との懇談会で「地域主権はものすごくやりたい」「新しい公共も含めて公共のあり方も問われる」と述べ、鳩山氏が求める地域主権改革や新しい公共などの政策を重視する考えを重ねて強調した。【朝日弘行、山田夢留】
民主代表選 小沢氏 出馬困難に
2010年8月25日 朝刊
九月の民主党代表選をめぐり二十四日、小沢一郎前幹事長の立候補が困難な情勢になった。各種世論調査で菅直人首相の続投支持が過半数を占める一方、小沢氏が「政治とカネ」をめぐる問題を抱えていることを踏まえ、党内で小沢氏の出馬待望論が広がっていないためだ。
小沢氏と鳩山由紀夫前首相は同日夜、都内のホテルで会談。鳩山氏は「現時点では菅氏に頑張ってもらいたい」と述べ、菅氏を支持する意向を伝えた。これに対し、小沢氏は出馬するかどうかについて「一両日中に判断したい」と答えたという。
鳩山氏は二十五日、首相と会談し、代表選の対応を協議する。
これまで小沢氏は、出馬を促す側近議員に対し、自身を支持するグループに加え、鳩山グループや、旧民社党系、旧社会党系グループからの支持取り付けを求めてきた。
これに対し、鳩山グループは二十四日夜の会合で、党の分裂につながりかねない首相と小沢氏の対決は避けるべきだとの考えで大筋一致した。
旧民社党系グループは二十四日、国会内で会合を開き、代表選への対応を協議したが、結論を持ち越した。二十六日に再協議する。同グループ幹部は「小沢氏支持でまとまることはない」と述べた。旧社会党系グループは二十五日に会合を開く。ただ、その場では結論は出さず、候補者の擁立状況を見極める方向だ。
小沢氏は二十五日午前、自身が主宰する政治塾で講演する。席上、出馬・不出馬の表明は見送る見通しだ。
小沢氏に近い山岡賢次副代表らは二十六日にも小沢氏に出馬要請する方針だが、それまでに党内の幅広い支持を固められるかどうかは不透明な情勢だ。小沢氏側近の中堅議員は「出馬はなかなか厳しい」と述べた。
今のところ、読売、時事、東京新聞が、出馬困難の見出しで記事を書いている。このような記事に怯まず、小沢氏はぜひ国民の期待に応え、代表選に出馬していただきたい。

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ただ今から、メディアの奥の手が披露されます。
楽しく鑑賞いたしましょう。
今回だけは逆夢だったようですね。
よかったです。
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