2010.08.13 (Fri)
影山日出男氏が死去

写真:『晴天とら日和』NHK「日曜討論」司会者・影山日出夫解説委員が死去。より
昨日は、NHKの影山日出夫・解説副委員長(56)が一命をとりとめたと聞いて、これで自殺と官房機密費の関係の謎も解けるのではないかと楽観視していたのだが、今日のニュースでは、影山氏が12日午後4時40分に東京都内の病院で死去したと伝えていた。これで、影山氏が官房機密費をもらっていたことは闇の中へと葬られるだろう。
NHKの解説委員室の解説委員紹介のページでは、影山氏は唯一自分の出身地も趣味も書いていない。よほど地方出身ということを恥じていたのか、趣味もないほど働かされていたのかは定かではないが、こんなところにも影山氏の性格が現れているような気がした。

ネットを調べてみると、NHKでは、不気味なことに2001年の10月15日にも解説委員主幹の長谷川浩氏(55)が変死している。NHKによると、15日午前、同センターの敷地内で「人が倒れている」との通報があり、警察や消防救急隊が駆けつけたが、長谷川さんは間もなく死亡したそうだ。警視庁代々木署が死因などを調べていたが、「個人のプライバシーの問題で何も申し上げられない」、「事件性はない」と、自殺なのか他殺なのかもわからないまま捜査を終了してしまった。不思議な事に検死、遺体解剖もされていないとか。NHKの闇はあまりにも深いようだ。
解説委員室のページを探索していたら、影山氏が小沢一郎氏が出演した『日曜討論』の直前に書いたと思われる小沢一郎氏と麻生太郎氏を比較したコラムを見つけたので紹介しよう。
【More・・・】
「一寸先は闇」と「三つ子の魂」影山日出男解説委員
政治の現場を取材し始めて26年。分かったようなつもりでいても、解説ではいつも見通しを外しています。去年の暮れに放送した「夜通しナマ解説」では、「来年は解散・総選挙の年」と予言しました。しかし、私が本命視していた通常国会でのガソリン税攻防は、民主党の小沢代表が、秋の代表選挙をにらんだ安全運転に徹した結果、不発に終わりました。福田首相の突然の退陣表明を受けた解説では、「後継首相は一気に解散か」と占って見たものの、麻生首相は臨時国会の冒頭解散は形勢不利と見て断念。このままでは1年前の予言は大外れかと気をもむ日々が続いています。 しかし、政治の世界では、「来年のことを言えば鬼が笑う」どころか、「一寸先は闇」「常在戦場」が合言葉です。多少の自己弁護をお許しいただくと、利害得失による損得勘定が渦巻く永田町では、常に「想定外のことが起こるという想定」の下で取材しなければなりません。安倍首相退陣のニュースはNHKの社員食堂でのんびりラーメンを食べている時に飛び込んで来ました。福田首相退陣の日は、雑務でたまたま遅くまで残っていたので、緊急記者会見を始めから解説委員室の自席で聞くことが出来ました。両日とも、夜の「時論公論」は私が担当する羽目になりましたが、あわてず腹をくくって対応できたのは、「一寸先は闇」が習い性になっていたせいでしょう。
ただ、永田町模様を取材して来て、政界には、実はもう1つ、「一寸先は闇」と好対照の合言葉があると最近思うようになりました。それは「三つ子の魂、百まで」です。政治家は常に決断を迫られる職業です。その時、普通は「利害得失」が判断基準になります。しかし、「利害得失」だけで判断できない、ギリギリの難しい局面では、政治家の「地」の部分が出て来ます。その政治家の生まれ育ち、もっと言えば、先祖から受け継いだDNAが作用する局面があるのです。 最近では小泉首相がそうでした。3年前の郵政解散。結果は与党の圧勝でしたが、自民は分裂、争点は郵政民営化だけ。誰が見ても不安材料の多い選挙でした。小泉氏はその時の決断を振り返って、「最後は勝てるというカンだけで決めた」と述べています。この勝負強さ、独特のカンは、「勝負師」、「任侠の政治家」と言われ、若槻内閣で逓信大臣までつとめた祖父・小泉又次郎氏から受け継いだ「血」が、ここぞという時にはたぎるのだと、政界ではよく言われたものです。
いま、政界では、麻生首相と小沢民主党代表の対決を、太郎・一郎対決と呼んでいます。この対決も、「三つ子の魂、百まで」的なDNA政治学で読み解くと、なかなか興味深いものがあります。麻生氏の祖父は吉田茂。小沢氏が「政治の世界でのオヤジ」と呼ぶのは田中角栄。いずれも戦後保守政治を画した大物宰相でした。その系譜の違いと、今の2人の政治姿勢や政策の違いが重なり合うように私には思えるのです。 例えば、官僚観です。吉田茂は、佐藤栄作や池田勇人ら官僚政治家の能力を買って、宰相教育を施しました。一方の田中角栄は、コンピューター付きブルドーザーと言われたように、自らのアイデアで法律を起草。役人はそれに従わせるものと心得ていました。いま、小沢氏は「官僚依存政治の打破」を前面に掲げています。麻生氏は官僚バッシングには明らかに批判的で、官僚社会の秩序を壊す公務員制度改革にも距離を置いています。この違いは、2人の政治的DNAの違いである程度説明できるような気がします。
もう1つは経済観です。吉田茂は軽武装・経済重視路線を敷いて、戦後の高度成長の礎を築きました。一方の田中角栄は、自らの選挙区である旧新潟3区に象徴される、高度成長から取り残された人たちの目線に立って、「地方」への利益配分を進めました。麻生氏と小沢氏は小泉改革に批判的な立場ではある程度共通しています。しかし、よく見ると、企業の活性化を掲げる麻生氏は「成長重視」路線、地方の農家に対する一律所得補償を掲げる小沢氏は「配分重視」路線という違いがあります。これも2人のDNAと無縁の問題ではないように思います。
勿論、このような目だけで見ていては、判断を誤ることがあります。しかし、政治は所詮人間が動かしているものです。政治家も生身の人間である以上、利害得失や算盤勘定だけで動くものではありません。そのことの良し悪しは別にして、そういう人間臭さも伝えられるような解説ができれば、政治とお茶の間の距離を少しは縮めることができるかもしれない。最近、そんなことも考えるようになりました。
2008.10.21
これは、今から2年前の、『日曜討論』に当時の小沢民主党代表を招く1ヶ月前に書かれた原稿だが、こうして読むと、影山日出男解説委員はなかなか鋭い視点を持っていたことがわかる。官房機密費をもらったばかりに、小沢氏に攻撃的な質問を浴びせたわけだが、1人の人間としては、正常な思想の持ち主だったのではないかと彼の文章を読んでふと思ってしまった。
関連記事:
『誠』上杉隆の「ここまでしゃべっていいですか」(1):
朝日新聞が、世間の感覚とズレにズレている理由
小渕内閣で官房長官を務めた野中広務氏の「官房機密費」問題が注目を浴びている。当時の官房機密費の取り扱いについて、野中氏は「毎月5000万円~7000万円くらいは使っていた」と暴露。さらに評論家らにも配っていたが、那覇市内で行われたフォーラムで「持って行って断られたのは、田原総一朗さん1人」と述べた(参照リンク)。
野中氏の発言は一斉に報じられるものの、その後、この問題を追及する主要メディアはほとんどなかった。なぜ新聞やテレビは、官房機密費問題を取り上げようとしないのか。それとも「報道に値する」ものではないのだろうか。Business Media 誠ではジャーナリストの上杉隆氏、作家・経済ジャーナリストの相場英雄氏(時事日想・木曜日連載)、ノンフィクションライターの窪田順生氏を招き、官房機密費やメディアに関する問題を徹底的に語り合ってもらった。全10回に渡ってお送りする。
『誠』上杉隆の「ここまでしゃべっていいですか」(2):
記者に手渡される怪しいカネ……メディア汚染の問題点とは
官房機密費から莫大なカネが、主要メディアの記者に流れていたことが暴露された(関連記事)。一体、誰にどのくらいのカネが渡されていたのだろうか。この問題を報じようとしない大手新聞社やテレビは、自ら内部調査すら行っていない。
また官房機密費だけにとどまらず、政治家の“懐”から記者に金品が流れていたようだ。この「記者とカネの問題」について、上杉隆氏、相場英雄氏、窪田順生氏の3人が語った。

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あの強靭そうな草野氏の場合も理由は知りませんが自律神経失調に悩まされていたことがあるようです。
弁護士や大企業幹部などの社会的地位の高いはずの人がたまに自殺したりするのはそういうのがあるのかもしれません。
ところで影山キャスターが自殺を図った後重体までは納得ですが、その後は他殺の可能性はゼロでしょうか?殆ど反射的に疑ってしまいます。
以上
「今、日本がおかしいのは、イルミナティのせいであって、
中韓ばかり攻撃している保守はバカだ。」みたいなことを、
いっている人がとても増えましたね。
「在日が悪い、在日が悪いって思わされてるんだよ~。」って、
在日を擁護しているつもりでしょうか?
さりげなく「わたしは新党には投票しない。」っていってみたり、
たちあがれ日本のマニフェストがイルミナティとつながっているような印象を与えたり、、、。
保守が結束するのを阻止しているのでしょう。
ほんとに、反日勢力は、あの手この手で「保守つぶし」を仕掛けてきますね。
NHKも、たちあがれ日本が嫌いみたいですし。
創価がらみの事件も、なぜか飛び降り自殺や、首吊り自殺がおおいようですし、、、。
警察も何故、「創価・在日の集団ストーカー」を捜査しないんでしょうか?
日本中、闇が深いようですね。
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このサイトのファンです。
ご連絡する、失礼、ご容赦ください。
郷原信郎氏同様、検察審査会の「起訴相当」議決について...とんでもない議決、あぜんとしたの思いを同じくする老人です。
検察審査会に関与した、弁護士と九州と山口人脈について調べてみましたが、「ふるさと北九州市を考える会」なる団体があります。
この窓口、どうやら大手●●設計が仕切っている様子、建設産業関連業者を主流にマスメディア迄と、多彩です。
川筋物と言われた学校出身者もおり、麻生太郎と麻生利勝及びメディアがつながっても、不思議はないことです。
下記に概略のWEBサイトを乗せておきます。
1.設立・改名年月日
1988年11月06日「ふるさと北九州市を考える会」を設立。http://net.a.la9.jp/kk/index-old.htm
1997年01月01日「かんもん北九州ファンクラブ」に改名。http://www1.ttcn.ne.jp/mineyo/kanmon/
において、現在会報76号、 会員数1046名
「ふるさと北九州市を考える会」の会報、06号(2006年05月)に下記の者出席したと掲示されています。
2006年当時は、このような談合組織が、おお手をふってまかり当っていたのです、今も形を変え巧妙に活動していることでしょう。
麻生 利勝 八幡高校33卒 麻生法律事務所 辯護士
齋藤 旭彦 福丸高校34卒 衆議院議員麻生太郎 秘書
舛添 要一 舛添要一事務所 (北九州市出身)
告発した、「市民団体」の代表も九州人脈、この輩がそろって、検察審査会を、操作したものと、想定します。
この件に関しては、板垣さんのwebにも書き込みしましたので、反応をお確かめ下さい。