2010.07.29 (Thu)
普天間問題が日本の歴史を変えようとしている
外務省国際局長だった孫崎氏も動画のインタヴューで語っている通り、まだ、何一つ解決していない普天間問題。この問題をきっかけに日米関係が大きく変わるかどうかは日本国民の一人ひとりにかかっていると思う。これまでどおり、日本が米国の属国であることを知りながら知らんぷりするのだったら、日本はいつまでも米国の属国のままだ。しかし、ここで、国民が立ち上がり、米国にきちんと意見が言えたなら、日米関係は画期的に変わっていくと思う。
又、この問題は、普天間飛行場を国外に移設することを訴えた社民党に大きな混乱を招いている。社民党の顔でもあった辻元清美議員を離党させただけではなく、社民党内から福島瑞穂党首ら執行部の総退陣を求める声がでている。恐らく米国に都合の悪いこと、つまり普天間飛行場の県外や国外移設を主張する政治家はその政治生命を絶つように米国CIAから命令が届き、日本のCIAの組織がその命令を実行するのだろう。
ちなみに板垣氏のブログには、最近では民主党の小沢一郎氏がCIAのターゲットとなったと書かれている。
◆さて、本題に入ろう。アメリカ中央情報局(CIA)は、ソ連・中国・北朝鮮などの共産国や国内の社会主義革命勢力・共産党・極左冒険主義グループからアメリカを守るの防波堤としての日本列島に保守勢力からなる政治団体、すなわち自由民主党を設立させ、資金援助してきた実績がある。お陰で日本は、赤色革命を免れ、天皇制を維持することができた。
最近では、アメリカの意に沿わない個々の政治家の政治生命を脅かし、絶つことを目的とした地下活動、地下工作に力点を置いているようである。自民党の実力者に対して、マンツーマンでCIA要員を張り付けて、軍事衛星も作動させて四六時中、監視し続けているという。そのターゲットになっていたことで有名なのは、竹下登元首相、橋本龍太郎元首相、加藤紘一元幹事長(元防衛庁長官)、山崎拓元幹事長(元防衛庁長官)、谷垣禎一元財務相らであった。とくに橋本元首相は、中国人女性スパイとの密通、谷垣元財務相も中国人女性との関係、艶福家で知られる山崎拓元幹事長も複数女性問題が監視されていたのは、すでに週刊誌などで報じられてきたので、多くの国民が周知のことである。
◆直近では、民主党の小沢一郎前幹事長が、最大のターゲットにされた。新手の手法が使われたのである。道具にされたのが、「検察審査会」であった。「市民団体」という実に怪しげな団体が、審査の申立てを行っている。ちなみに審査の申立てや相談には,一切費用がかからないところがミソである。しかし、新聞、テレビなどのマスメディアは、「申立人は『真実を求める会』で司法書士や元新聞記者からなる」と報道しているが、これ以上の記述はない。一部のメディアは「司法書士が日護会の黒田某、元新聞記者が政治団体國民新聞に勤務していた西村某であることは明白」などと伝えている。この程度である。そこで、CIAによる工作説が浮上してくるのである。
ところで、日本の右翼には、実態のある右翼(政治団体として街宣車で活動)と実態のない政治団体を持ち活動している右翼の2種類がある。CIAに工作される側が意識しているか、していないかは問わず、しっかりしたオフィスを構え、会員も多数いるような政治団体、つまり、実態のある政治団体ではなく、名前だけの幽霊団体に近い政治団体にアプローチして、場合によっては、資金を提供して、わけのわからない「市民団体」名をかたって、特定の政治家を追い落とす目的で検察審査会に審査を申し立てて、まずは窮地に追い込むのである。この仕掛けの尻馬に乗って、大騒ぎするのが、マスメディアなのである。しかも、「検察審査会に審査申し立て」という事実があれば、「政治家は悪」とアプリオリに決め付けて、早朝から連日連夜、まるで狂ったように批判・非難し続けて、多くの視聴者の脳髄に刷り込む。最悪なのは、この間、「市民団体」の正体すら一度も取材することもなく、明らかにしようともしない。もしかしたら、「市民団体」の背後にCIAの黒い影を感じて、その怖さへのまさに恐怖から、具体的な解明を避けていたのかも知れないのである。
【More・・・】
最後にそれでは米国に対して日本はどう対処すればいいのかという問題につきあたるが、Sudhammacaraさんが理想的なことをおっしゃられていたので紹介させていただきたい。Sudhammacaraさんのつぶやき(Twitterより)
内田氏の「従者の復讐より」:敗戦の日に日本人は「次は勝つぞ」と言うべきであったのに、言わなかった。 言えなかった。 圧倒的な彼我の軍事力の差がその言葉を言わせなかった。大日本帝国戦争指導部のあまりの無能ぶりがその言葉を凍りつかせた。
約16時間前 webから
その言葉は日本人の「無意識の部屋」に閉じ込められた。 それから65年間ずっと、その言葉は門番の眼を騙して、その部屋から「外」へ出ようともがいている。 抑圧されたものは症状として回帰する。フロイトの言う通りである。
約16時間前 webから
日本人の「アメリカと戦って、次は勝つ」という抑圧された欲望はさまざまなかたちをとって回帰してきた。 その中で、もっとも成功したのは「アメリカが愚かな、自滅的な外交政策を採るときにはそれを全力で支援する」というものであった。
約16時間前 webから
もちろんアメリカが没落するとき、日本もその余波で無事ではいられない。 主人の館が焼け落ちれば、従者もまた寝る場所を失うのである。 けれども、自国の没落を代償に差し出しても、アメリカの滅亡を達成することは日本人の歴史的悲願なのである。
約16時間前 webから
私はさきに日本人は「アメリカの軍事的属国であることを知っていながら、知らないふりをしている」と書いた。 これにはもう少し追加説明が必要だ。 日本人がほんとうに知らないふりをしているのは「日本が従者として主人におもねることを通じて、その没落を念じている」ということそれ自体なのである
約15時間前 webから
はい、以上が内田氏の「従者の復讐」の論考の中心部分です。私も以前だったらこの分析は余りにも、穿ちすぎていると感じたでしょうが、あの普天間をめぐるあらゆる日本人の言葉を聞いた後では、うーむ、やはりこの「復讐の思い」が我々の最深部にあるのではと思うようになりました。
約15時間前 webから
普天間問題を自分はいったいどうしたいのか?自分が考える沖縄の未来、日米関係の未来について何もかたらず、ただ誰かを批判するばかりの言説をみてわかったこと。誰も何も考えてはいない!!最後のところまで思考が届いていない。それを抑圧してしまっている、この抑圧はいったいなんなのだと。
約15時間前 webから
この最後の最後のところまで考えずに、表面的な言動ばかり繰り返す日本の言語空間こそ私が何十年も違和感をもってきたものでした。自分の人生も、この世界のあるべき姿も何も考えない。そこからは何も生まれず、長期的にただ沈んでいってしまうだけ。日本が下り坂を転げ落ちている原因はそこにしかない
約15時間前 webから
日本人である我々が自分のなかの全ての抑圧から自由になったとき、当たり前の人間としてアメリカと向き合い、日米関係を根本的に変えることで、現代世界の攪乱者であるアメリカを根本的に変え、そのとき世界が大きくよりよき方向に変わりうるのでは、ないでしょうかね。
約15時間前 webから
日本国民が抑圧から自らを解放しない限り、日本はいつまでも米国の属国のままであろう。米国と対等に議論できるようになるにはまだまだ時間がかかりそうだ。日本にとって普天間問題が米国属国としての日本の歴史を変えられるかどうかは、国民一人ひとりにかかっている。
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企業が好決算とか、新興国だけではなくて日本やアメリカでも回復してきているとか言うが、どこが景気回復しているのかわかりません
日本には大きな二つの致命傷があります
一 数十兆円規模のデフレギャップが存在している
二 繰り返し書いているように、アウトソーシングやリストラによって普通の日本人とかアメリカ人が働けるような場所がない
消費税や金融政策の話しだけが先行していて、こういう問題についてはほとんど政府や金融機関は取り上げていません
まあ、そのうち百年に一度の不況とか金融危機とかいう話しは消えていって(意図的にメディアが流さないようにして)また投資バブルを起こして、インチキをするつもりでしょう
今度は農業なのか、次世代家電製品なのか
まあ、あんだけ好決算とかアメリカ経済は底堅いとか言ってんのに、アメリカドルは暴落したままなんで^ ^
ちなみに日本ではメタンハイドレートとか尖閣諸島の原油がどうとかいう話しをしている人がまだいますが、品質やEPR、コストを考えれば、資源としては利用価値はないです
資源というのは質量よりも品質だということがわかってないんでしょう
すっごい記事です^ ^
まあ、僕は太平洋の管理についてはアメリカが一括でやってくれれば、日本や台湾には一番いいと思っています
中国が軍拡していて、習近平が「西側は中国に干渉するな」とかいう発言をしていて相当中国も国内外の問題で焦っていることや、中国の艦隊が日本近海での活動を活発化させていることなどから考えてもそれがやはり一番いい選択肢です
アメリカ自身も、これ以上は中国に太平洋には出てきてほしくないでしょう
これと、日米地位協定の改善や、アメリカを住処にしているグローバル企業や国際金融資本による経済侵略に対しての対処は話しがべつです(もっとも、政府はそれさえ、やる気がないのは明らか)
ただ、問題なのはアメリカが急激にその体力を落としてきていることでしょう
どうして、カナダやメキシコ、西ヨーロッパがイラク戦争が始まった時期から、アメリカ離れしだしたのか、要するにアメリカは数年前から体力が落ち始めていたんではないですか
日本もジブチに自衛隊の基地を設置するようですが、あれは明らかにシーレーンの獲得が狙いです(これがいいかどうかはともかく)
カナダも東アジア共同体に入りたいとかいう話しはあったようです
まあ、東アジア共同体は実現しないと思いますし、中国と関係を強めれば、かえって日本国内はデフレやアウトソーシングで破壊されてしまいます
僕はカナダ、日本、ロシア、台湾、南北朝鮮(ハワイやアラスカも入れていい)の枠組みでなにかできればいいと思っています
欧米の先行き懸念とか、いや景気は回復してきているとか、最近は忙しいです^ ^
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言えないほど日本の国はボロボロだったのです。
食料はなく、戦火で逃げまどい、皆な気のみ気のままで生きていたのです。
敗戦でも戦争のない方がいい。
戦争体制よりも、アメリカさんが施す食料、自由、平和の方が、ずっといい と内心皆な思っていたのだ。
後からは何とでも言える。
属国だったけれど、世界第2位まで経済を成長させた。
65年前の悲惨さを思うと、今少々屈辱的でも、アメリカとうまく付き合う事を考えるべきだと思う。
総理大臣なんて何人変わったっていい。
アメリカの要求をはぐらかし、苛立たせ、諦めさせるまで、日本人全体で無抵抗な抵抗をやり遂げればいい。
世界一優秀な赤門達がいままでそれをしてきた。
民主党が負けて、アメリカが望む方に日本が進むのか先が読めない。
やっぱり日本人は賢いと思う。