2010.01.23 (Sat)
ニューヨーク・タイムズの全文日本語訳を阿修羅で発見♪
でも、2,3日しても、記事の部分的な翻訳はいろいろなブログで話題になっていたけれども、全文訳は出てこなかった。ネット検索しても出てこないので、Twitterで呼びかけてみたら、参議院議員秘書の勝見貴弘氏が全文訳が阿修羅にあることを教えてくださった。
ああ、ありがたや~。ありがたや~。
翻訳してくださったのがどなたか存じ上げませんが、ありがとうございました。
本当に助かります。タイトルが違いますが、内容は同じようですね。
NYT記事のタイトル:
Japan Stalls as Leaders Are Jolted by Old Guard
この和訳で使われているタイトル:
In Japan’s Scandals, a Clash of Old Order and New
きっこちゃんが訳してくれたフィナンシャル・タイムズは恐らく日本の財務省関係者の意向が反映されているので、どちらかというと、アンチ小沢の論調で書かれていたと思うけど、このニューヨーク・タイムズは、フィナンシャル・タイムズとは真っ向から対立するような日本の検察やメディアを批判する論調となっている。

写真:Japan Stalls as Leaders Are Jolted by Old Guard
By MARTIN FACKLER
Published: January 19, 2010
【More・・・】
02. 2010年1月22日 05:20:02
↓投稿者のニューヨーク・タイムズ記事 日本語翻訳全文
http://www.nytimes.com/2010/01/20/world/asia/20japan.html?scp=1&sq=ozawa&st=cse
In Japan’s Scandals, a Clash of Old Order and New
By Martin Fackler
日本のスキャンダル、新旧体制の対立
マーティン・ファックラー
国家において生じる典型的な政治スキャンダルにおけるすべてのネタが今回もすべて含まれている。建設会社から受け取った札束、後ろ暗い土地取引、強力なボスの身代わりだと広く見られている険しい表情をした政治家側近の深夜の逮捕などなど。
今回の検察による政治資金に関する規則違反に対して展開されている、与党の大物小沢一郎に対する捜査は、この国のもっとも剛腕な政治家で、新しい改革派のリーダーと、戦後権力体制の中でももっとも強力な組織である検察庁との間の公開のバトルであるということで、国中の関心を引きつけている。
この国の制度が変化することの兆しの中で、この対立の行き詰まりは、いつもとは違うパターンの批判の声の奔出を招いている。今回は批判が小沢氏だけではなく、腐敗した企業経営者や政治家の天敵として長く社会から賞賛されてきた少数精鋭の検事たちの巨大な裁量権にも向けられているのだ。
検事たちが、(社会正義とは)何か別のものを守っているのではないかということへの疑問もまた提起されている。すなわちこの国の停滞した現状維持勢力であり、強力な権力を有するが、ほとんど説明責任をもたない官僚制度に対する批判だ。
そして小沢氏の民主党が昨年夏に自民党の長期政権を破ったときに打倒を誓ったのが、まさに、この官僚制度だったのである。
元検事の郷原信郎氏は次のように語る。
「このスキャンダルは、日本の民主主義を危機に陥(おとしい)れた。官僚制度に戦いを挑む者、つまり、選挙で選ばれたリーダーたちから己を守るための官僚による反撃なのだ。」
最新の動きは週末に起こった。検事は一人の民主党議員と小沢氏の元秘書二人を逮捕した。小沢氏は、民主党の歴史的勝利の設計者であり、謎につつまれた、練達の密室政治家である。
今回の捜査は、検察官たちによって行われている民主党リーダーたちに対する一連の捜査の中の最新のものである。
一連の捜査の中には先月行われた、鳩山由紀夫首相の政治資金の報告義務違反が含まれている。鳩山氏への捜査によって誕生したばかりの鳩山政権に対する世論の支持がかなり弱まった。
しかしながら、過去において訴追された政治家の多くは、弱々しく謝罪を繰り返すばかりだったが、民主党は、その代わりに、反撃を開始した。週末に東京で行われた民主党大会において、小沢氏は、検察庁との全面対決を叫んだ。
歓声を上げる聴衆に向かって、小沢氏は次のように言った。
「我々は絶対にこういったやり方を認めることはできない。こういったことがまかり通るのならば、日本の民主主義は本当に暗澹(あんたん)たるものに、将来はなってしまう。」
多くのものにとってさらに衝撃的だったのは、鳩山氏が小沢氏に与えた支持発言だった。鳩山氏は、検事たちに対して政治的コントロールを行使する法的権限を有する首相なのである。この権限は第二次世界大戦後一度だけ、時の首相によって行使されている。
「私は彼を信じています。どうぞ戦ってください。」と鳩山氏は言った。
鳩山氏は後に捜査に影響力を行使しないことを約束した。政治専門家たち、この発言がほぼ確実に世論からの厳しい反発を被るであろうと述べている。とはいえ、こういった民主党の側からの抵抗は、学者やニュースメディアの一部で広まっている、検事たちは、民主党が官僚をコントロールするという公約をしたことや、法務省に属する検察庁が、まさにこの官僚システムの根幹となる、強力な組織であるという理由から、民主党に対して仕返し(vendetta)を行っているのだという検察批判を力づけた。
郷原氏やその他検察に批判的な人々は、古い政党政治の名人小沢氏を擁護するというよりは、検事たちによって適用される選別的正義を批判しているのである。検事は、これまでも、日本の戦後体制に対する挑戦に対しては厳しく、体制の内部者には寛大だったのである。
こういった疑惑は昨年の初めごろから強まっている。当時、政治資金規制法違反への初期の捜査によって、重要な衆議院選挙の直前に、小沢氏は民主党党首から辞任するまでに追い込まれた。検察に批判的な人々は、検察が西松建設から資金を同じく受け取ったにもかかわらず。自民党議員の追求を行わず、小沢氏だけを追求したことを指摘している。
そして二番目のスキャンダルが約1ヶ月前に起こった。政治の専門家の中には、小沢氏に対して繰り返される捜査は、検事たちが、日本の体制に対する一種の免疫システムとして機能していることを示しているという意見もある。彼らが、小沢氏が、政府民主党の財布をほぼ完全にコントロールし、過剰な権力を集めることを恐れたために、今回の行動に及んだと見ているのだ。
また1970年代の小沢氏の師匠田中角栄首相の逮捕に遡る何十年にわたる検察との確執を指摘するものもいる。こういった見方によると、検察庁は、昨年、おざわしが、民主党の中に特別委員会を設立し、首相が検察に対してより多くのコントロールを行使することを要求しはじめたことが、恐怖だったのだということになる。
「検事たちは小沢が日本を自分の個人帝国に変えようとするかも知れないことを恐れたのである。」と慶応大学の政治学者小林良彰は言う。議論は、日本の2600名の検事たちに対する普通ではない公的な精査にフォーカスしていた。
日本の検察は、米国やその他の西側民主主義の司法制度とはかなり違った勢力だ。検察庁は、誰に対して何時調査を開始するかを決める権利だけではなく、告訴以前に、容疑者を逮捕し、拘留する権利も持っている。これによって彼らは実質的に、警察、法務大臣、そして裁判官の力をひとまとめにしたほどの権力を持つことになっている。
検察は、伝統的に、超難関である日本の司法試験に合格した一握りの若い法学生から選ばれてきている。彼は、また、容疑者の職場や自宅への突然の家宅捜査で有名である。家宅捜査の数分前に与えられた情報で勢揃いした大軍の記者とカメラマンの前を断固とした様子で、ダークスーツを見にまとった無表情の検事たちが行進するあの風景だ。
実際、メディアの専門家たちは、検察は大手のニュースメディアとの密接な関係を享受しているという。こういった関係の結果ニュースメディアによる今回の小沢氏の捜査に対しては概ね好意的(Positve)な報道が行なわれている。
ニュース報道は、検察からのリークに基づいて予測可能なパターンのストーリーに従って行われている。たとえば検察が小沢氏が東京の土地に投資することによって隠そうとしていると思っている4億円に関する詳細事実が、ニュース報道の中では現れてくる。
こういったことに憤激した、民主党議員は、報道に影響を与えるための検察のリークの利用を調査するための議員のチームを組織することによって反撃することを誓った。
「このスキャンダルは、新しい政権がどれだけ大きな波紋を引き起こしたかということや、どのように旧システムが反撃するかを示している。」と元検事の郷原氏は語った。
以上
青地の部分は管理人によって変更された文。
この阿修羅の投稿のコメント欄に下記のコメントがあった。
03. 2010年1月22日 10:13:32
>「検事たちは小沢が日本を自分の個人帝国に変えようとするかも知れないことを恐れたのである。」
この「恐れ」は多くの国民が共有するものだったと思います。
しかし、今回のように検察が法を超越した権力を剥きだしにして特定の個人を狙い撃ちにした場合にどんなことが起るか。
(1)検察が勝利し、小沢を葬り去ってその目的を達した場合
検察は民意で選出された代表者に対して拒否権を持つことになり、国家の最高権力者となり、日本の議会制民主主義は小沢の亡骸とともに永遠に埋葬されることになる。
(2)小沢がその「豪腕」を発揮して勝利した場合
小沢でなければ勝てない、誰も小沢を批判できない、恐れていたその「個人帝国」が完全な形で実現する。
結局、無謀な戦いを仕掛けたためにかえって敵小沢を強化したことになってしまう。
(3)
(3)が存在することを切実に望みます。
検察は、国民の意思で辞職させるのが難しいけれども、政治家だったら、あまりにも暴走しすぎたときは、選挙のときに投票しないことで、落選させられるので、より民意を反映させられると思う。だから、(1)より(2)がベターであることは言うまでもあるまい。それにしても、小沢幹事長がこれだけ国民主権の政治を行おうといっているのに、いまだに小沢の個人帝国をつくろうとしているとか言っている検事たちって、救いようのないほど何もわかってないね。
今日もランキングの応援宜しくお願いします。

にほんブログ村 政治ブログ 現在 1 位
このエントリーは、
『鳩山政権 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/10641
『民主党 - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09160
『自エンド - トラックバック・ピープル』
http://member.blogpeople.net/tback/09077
ブログ村トラコミュ『鳩山政権』
ブログ村トラコミュ『自エンド』
にトラックバックしています。
【政権交代】を実現させたブロガーリスト
- 関連記事
-
- 『米国からの便り』のケンシロウさんからの伝言 (2010/02/11)
- 特捜部の敗北、民意の勝利:小沢幹事長への再聴取見送りへ (2010/01/28)
- ニューヨーク・タイムズの全文日本語訳を阿修羅で発見♪ (2010/01/23)
- 大変だ!とらちゃんが入院したって? (2010/01/20)
- 今年の10大ニュース (2009/12/31)
Tags : 民主党 |
小沢一郎 |
ニューヨーク・タイムズ |
全文訳 |
●少し訂正します。コメント書いたのが深夜だったので…m(__)m
TVはNEWS番組もバラエティと同レベルいや以下か。
ナゾの「関係者によると」の言葉が必ず毎回出てくる。
毎日が社説で 原口総務大臣を批判していた、「情報提供者の個人を特定できないように関係者と言う言葉は必要であるが、しかし裁判員制度が出来て以来、関係者と言う言葉は なるべく使わないように各報道機関申し合わせている」と書いてあった。がしかし
なるべく使わないように申し合わせているはずの 「関係者」と言う言葉が 毎回使われて居るのは なるべく使わないように申し合わせているなんて言えるような回数ではないですね。 またこちらのトラックバックから知りましたが、 「関係者」を使うときは 普通は 病院関係者 とか 学校関係者とかであって、個人が特定できないのでそれでいいわけで、 関係者の前に 必ずどんな関係者かを付けるそうだ。 毎日の社説は 説得力全然ない ほとんど言いのがれだ。 あまりにもマスごみの報道に「関係者」と言う言葉が使われすぎているからだ。
皆さん 何回か出てきたか数えてみたら面白いのではないでしょうか??
TVは予算がないので今や夜の時間帯はNEWS以外はほとんどバラエティなので驚いた。 バラエティと視聴率張り合ってると ああいう低脳なNEWSになるのかしら。 全く日本の国民の知性をあんな低予算のバラエティ見て笑ってるだけのアホばかりと思ってもらっては困る。国民をバカにするにも程がある!怒り
老婆心から言えば まともな報道や番組を作ることこそがTVや新聞生き残りの道と思うのだが・・・ NHKもますます受信料が集まらなくなるだろう。 NHKも受信料集めたかったら、国民が民主党を選んで今まさに「全くJAL状態の日本」を早急に再建しようとしているのに マスごみと自民がグルになって追究に時間をとってまたしても血税を不毛な時間に使い、重要法案のひしめく国会を空転させるのだろう、 今の日本は政治が停滞したり逆戻りしたら また株価も下がるだろうし 派遣切りは止まらず 路頭に迷う人 就職難民 生活苦からの経済的理由での自殺者はさらに増加し デフレは止まらず…したがって受信料も払えない人が増える。 払える人もこんな低脳で偏向報道のNHKに受信料払をいたくなくなる。どうみても いまやっているていたらくな報道で 自らの首を絞めているとしか思えないです・・・(笑)
そうそう 「関係者」を使わないとマスごみの報道はどうなるでしょうか 「匿名さんによると…」かな (笑)
または 「関係者」抜きで、主語がない報道になるのでしょうか!???
それで、あまりにも露骨過ぎるので、多くの国民は日本のマスゴミの本質に気がついた。
その本質の構造は、以下のとおりだ。
1.アメリカウォール街の強欲金融資本は、自らの強欲を貫徹していくために日本の大手広告代理店を牛耳る。その大手広告代理店に楯突く事の出来ない日本のマスゴミを使って、アメリカウォール街の強欲金融資本は自分らの都合の良いように、世論操作をおこなう。そして日本国民をマインドコントロールしていく。<クズマスゴミがタブー視してそれについて全く報道しない「日米年次改革要望書」の内容を見れば、一目瞭然。>
2.アメリカウォール街の強欲金融資本の飼い犬となった悪徳で売国奴的な自民党のある会派や官僚は、アメリカウォール街の強欲金融資本のためなら、1.のマスゴミの世論操作を介して、国民を大バカにして、やりたい放題やりまくる。<岸が捕虜になった以降の戦後の歴史を見れば一目瞭然。>
今回の異常ともいえる小沢・鳩山問題の民主党ネガティブキャンペーン報道は、まさに1.と2.のコラボレーションのもとに、展開されていることを多くの国民は認識した。
あまりにも恥ずかしすぎるマスゴミ。
「ジャーナリズム精神」なんて嘘ぶって・・・・、あまりにも恥ずかしすぎる。
まさに“ くずマスゴミ”。
ペンと紙で城を築く。
公共の電波で、国民に真のことを伝えずに、荒稼ぎして城を築く。
楽して稼ぐ奴らはべらぼうな高給取り。
そんな自分らの既得権を守りたいがために本当に意地汚いスタンスをとる。
ジャーナリズム精神を持っているなら、大手広告代理店に楯突いてみろ。
マスゴミで働いている奴らども、少しは汗水流してまともな労働をやってみろ。
搾取しまくられ、年収200万円以下の生活をやってみろ。
派遣切りを体験してみろ。
日本の民主主義発展を阻害しているのは、日本のマスゴミである。
国民はもうみんな気づいた。
国民はもうみんなうんざりしている。
そのうちインチキ新聞もインチキTVも誰も読んだり観たりしなくなるだろう。
その証拠に、新聞購読者数が激減している。ワッハッハ・・・・。
地上波の視聴率も激減いる。ワッハッハ・・・・。
そのうち企業もマスゴミにCMを頼まなくなるなるであろう。ワッハッハ・・・・。
そしてマスゴミも広告代理店も消滅していくであろう。ワッハッハ・・・・。
そのとき、はじめて日本の民主主義は再スタートのスタートラインに立てるのである。
テレ東記者の「幹事長職を辞任する気は?」の問いに小沢さんははっきりと「職責を全うしていきたい」と答え、私もホッとしました。
今日のところはこの一言を聞けただけで満足です(笑)。
あの大家族のお母さんが告白しました。
この記事のトラックバックURL
この記事へのトラックバック
やはりこれは日本が国民のものか、お受験エリートのものであるかの闘いだ
三井環氏の事例に見る、未登記で不記載が虚偽記載なら、未登記で記載しても虚偽記載
外国メディアは
よく見てますね。
客観的に見れるので
事の本質がよく見えるのでしょう。
やはり日本のマスゴミ新聞などには無いジャーナリストの知性の高さを感じます。
下のコメントの文中で ちょっと訂正します。
「NHKも受信料あつめたかったら、 報道の基本をきちんと踏んだ偏りのない最低限ちゃんととした 報道をするべき!」としてください。 NHKもナゾの「関係者によると」 が多い。NHKなのにニュースキャスターかアナウンサーかしらないがそういう人が反民主的な私見をこれでもかというほど入れてくる。
(どうせ原稿読んでるのだろうが)
ニュース番組は私見を喋りまくる番組じゃないと思うが
携帯ニュースで見たが NHKは視聴者の電話での質問に「検察のリークはあり得る」と 答えたそうだ。が、その後すぐNHKは「不適切だった」と謝罪した。そうだ。
怒る猫ユニバース