2010.01.04 (Mon)
鳩山首相の年頭所感と小沢幹事長の参院議席獲得目標

写真:Kyoto Shimbun 2010年1月3日(日)より
さぞ、平安装束がお似合いであろう鳩山総理が1月1日に年頭所感を発表されたが、まだブログで紹介していなかったので、記録しておきたい。
鳩山内閣総理大臣 平成22年 年頭所感
とらちゃんが、小沢幹事長新年マスコミ出演の一つであるゲンダイの記事をブログで紹介してくださっているので、そちらの方も紹介させていただきたい。
自民党は一度、徹底的にやられないとダメなんです (小沢一郎民主党幹事長)(上)
2009年12月30日10時00分 / 提供:ゲンダイネット

写真:緋袴白書:備忘録より
【More・・・】
鳩山内閣総理大臣 平成22年 年頭所感新年あけましておめでとうございます。
寒さ厳しい中、みなさん、風邪など召されていませんでしょうか?
受験生の皆さん、体調に気をつけて、ベストを出せるように努力してください。
おじいさん、おばあさん、お正月にはお孫さんの顔を見られますか? もう電話で声を聞かれましたか?
お正月も休みなく働かれている方々、一人暮らしの皆さん、それぞれの環境の中で、穏やかな新年をおむかえでしょうか。
今年が、日本の国土に暮らすすべての人々にとって希望の持てる年となるように心より願っていますし、そのために仕事をするのが私たちのつとめです。
新しい政権が誕生して三ヶ月あまり、事業仕分けに代表されるように、私たちは、多くの改革を実現してまいりました。政治主導の実現に向けて、大臣をはじめとして各府省の副大臣、大臣政務官の政務三役が粉骨砕身、力の限り働いてくれていることは、みなさまもテレビなどでご覧の通りです。
一方で、一部に内閣の指導力について多様なご意見があることも承知しております。しかし、ご理解をいただきたいのは、政権が代わり、政策決定のプロセス、その哲学が大きく変わったということです。事業仕分け、税制改革、いずれも透明性を格段に増して、生の議論をみなさんに見ていただけるようになりました。大臣たちは、官僚の言葉ではなく、自分たちの言葉で、自分たちの気持ちを、国民に直接伝えるようになりました。
百家争鳴は、望むところであります。実際、みなさんのご家庭や職場でも、事業仕分けや子育て支援について、議論が起こったのではありませんか?
私たちは、国民のみなさんにも、深く、大らかに、政策について議論をしていただきたいと願っています。その街角の一つ一つの議論の積み重ねが、やがて政策に反映される、そんな、本当の民主主義国家を作っていきたいと私は考えます。そのためには、政府は一方的に政策を決定していくだけではなく、その政策決定のプロセスを、大胆に開示していく必要があるのです。
その意味では、平成22年度の税制大綱や予算編成は、まさに透明な政策決定プロセスが実を結びつつある証であると思っております。
その関連で言えば、普天間基地移設の問題についても、我が国の安全保障の問題として日米同盟を強化すると同時に、沖縄県民の負担を少しでも減らすために、ギリギリの知恵を絞りながらしっかりと議論していきたいと思っています。全国民のみなさんにも、自らの問題として受け止めていただきたいと切に感じます。
もちろん、議論を尽くした上で、最終的には、私の決断で内閣としての最終方針を決定しなければならないことは言うまでもありません。
また、私自身の思い、決断の内容やその背景をきちんとみなさんに伝え、理解を求めて行くことが重要です。その点、反省すべき点は強く反省をし、私自身の情報発信にも、さらに力を入れていきたいと考えています。
景気回復、雇用の確保、デフレからの脱却こそが、国民の喫緊の願いだと思います。第二次補正予算、そして平成22年度予算の早期成立に全力を尽くします。また子育て支援、農業者戸別所得補償を始めとする画期的な施策を実行に移します。年末には新たな成長戦略の基本方針を明らかにさせていただきましたが、さらにその先の、大きな成長戦略を具体的に策定し、展開していかなければなりません。
昨年は、私自身の政治資金の問題で、国民のみなさまに、大変なご心配をおかけしました。あらためて、深くお詫び申し上げます。政権交代へのみなさまの熱い期待に応えることこそが、私の責任であると考えております。国民のみなさまの深いご理解を賜りたいと存じます。
新しい政権の、新しい挑戦は、確かにみなさまを不安にさせるかもしれません。ハネムーンの期間は過ぎました。温かい目で見てくれとは、もう申し上げません。どうか共に考え、共に闘い、またそのなかで、厳しいご批判もいただきたいと思います。
この一年の間に、ひとりでも多くの方々に雇用を確保し、笑顔で働ける社会、お年寄りやチャレンジドの方たちも安心して暮らせる社会、若者が希望と誇りを持って国際社会を生きていける日本を作りたいと思います。同時に、待ったなしの気候変動問題や核廃絶に向けての国際的取組の前進に全力で取り組んで参ります。
本年が、日本国民一人ひとりにとって、素晴らしい年になりますよう心よりお祈り申し上げます。本年もよろしくお願いいたします。
平成22年1月1日
内閣総理大臣 鳩山由紀夫
自民党は一度、徹底的にやられないとダメなんです (小沢一郎民主党幹事長)
2009年12月30日10時00分 / 提供:ゲンダイネット
国民も「自分たちが政治を変える」意識改革が必要
本当の議会制民主主義が動き出す。国民の方々はそれを見た時に、これこそが政権交代だと、実感される。2010年はそんな年になると思います。
政権交代を実現した民主党の政権は早速、事業仕分けで予算編成の過程をオープンにしました。事業仕分けを経て、編成した来年度予算案は、国民と約束した「コンクリートから人へ」、つまり、人にやさしい政治を反映した予算案になっています。自民党や専門家、メディアがバラマキだと批判した子ども手当、農家への戸別所得補償、高速道路無料化など、官僚任せの政治では絶対できなかったことが始まります。
もちろん、これらも政権交代の成果ですが、もうひとつ、大きなメディアでさえ、ほとんど理解していないのが国会の改革、政治改革です。
通常国会では冒頭に国会法など改正案を通したいと思います。官僚の答弁がなくなり、国会審議は様変わりします。
政治主導を貫くために副大臣、政務官も増やさないといけない。戸別訪問の解禁をはじめ選挙運動の自由化、政治資金の透明化も進めたい。
僕がずっとやってきたのは、国民主導の政治を機能させる仕組みづくりなのです。これまでの日本にはそれがなかった。国民が政権交代を望んでも、政治のシステムが阻害してきた。
日本は今まで、大まかな、いい時代だったのです。順調に経済が成長し、格差のない社会だった。だから、国民は官僚支配の政治を肯定し、それを変えることに躊躇(ちゅうちょ)、ためらいがあった。しかし、いわゆる「小泉改革」以来、格差はどんどん広がるし、年末のボーナスの減り方は過去最高でしょう。ここ10年くらいで日本はめちゃくちゃになった。これからはもっと危ない。もう我慢できないということで、政権交代が実現したのです。
国民の皆さんには、自分たちが政権を変えたのだという自覚を持って欲しい。政治主導とは国民主導です。官僚任せ、お上任せの政治ではなく、自分たちが監視し、自分たちが政治を変える。そうした意識を持って欲しい。僕たちも政治主導がきちんと機能するように政治改革、国会改革をやっているのです。もし我々が国民の期待に応えられないようであれば、より良い政党を選べばいい。そういうシステムにするのが僕の長年の夢であり、ようやくその第一歩を踏み出した。日本の政治は間違いなく変わっていきます。
野党のための改革なのにわかっていない
国民が政権選択をするためには野党も重要です。みんなが勘違いをしているのですが、日本では国会の第1党が政府をつくるから、その意味では完全な三権分立ではないんです。政府・与党が行政と立法を押さえている。僕は15年間野党暮らしをしてきたから、よく分かりますが、野党には何の情報もないのです。だから、我々が議会の多数を取っている間に、国会の機能を充実させたい。国会の情報収集能力を強化させ、野党もしっかりとした情報を取れるようにしたい。そうすれば、国会で与野党がより活発な議論ができるわけです。
それこそが政治主導なのに、さっぱり分かっていないのが自民党自身なんです。
自民党は、次の時代を背負って立つ人が出てこないとダメです。旧態依然の感覚では再生できない。僕は自民党を否定しているわけではありません。自民党は日本的なモラルのある政党で、いいところがあったけれども、長年、権力を握っていたせいで、その政治権力そのものを自分たちのものにしようとして、堕落した。だから、国民からノーを突き付けられた。
自民党は今度の参院選で負けると、本当に壊滅的になってしまう。でも、一度、徹底的にやられないとダメなんです。再生はそれからです。だから僕は参院選の準備は一生懸命やっています。目標は民主党の単独過半数獲得。そのためには60議席以上取らなければなりません。
若けりゃ両方再生したい
民主党だって、まだまだ成熟していません、完璧な政党ではありません。民主党をしっかりとしたものにして、一方で自民党の再生・再建に期待したい。そうなれば、2大政党制が本当に機能する。
僕がもう少し若ければ、その両方をやる余裕があるけれども、この年だからムリ。まずは民主党をしっかりさせることで精いっぱいです。
いずれにしても、政府、内閣、そして、政治のあり方を決めるのは国民自身です。
民主主義の基本は選挙であり、主権者が主権を行使する機会は選挙しかない。その意味で、これまでのように選挙を軽視する風潮は非常に危険です。民主主義を否定することになる。国民が自分でよりよい政治を選択する。それによって、国民の側にも責任が生じる。これからはそういう時代になるのです。
●おざわ・いちろう 1942年、岩手県水沢市出身。岩手4区、当選14回。慶応大経済学部卒、日大大学院を経て、69年の衆院選で旧岩手2区から自民党公認候補で初当選。田中角栄の秘蔵っ子として、瞬く間に頭角を現した。85年の第2次中曽根内閣(第2次改造内閣)で自治大臣兼国家公安委員長として初入閣。89年、史上最年少の47歳で自民党幹事長に就任。しかし、政治改革を断行するために93年に自民党を離党。新生党、新進党、自由党を経て03年、自由、民主両党合併により民主党へ。06年に民主党代表になったが、秘書の逮捕の後、辞任。09年9月、政権交代を実現させると、幹事長に就任した。好きな言葉は「変わらずに残るためには、変わらなければならない」。
自民党時代は、国民の声を首相に直接届ける術がなかった。たしかに、官邸のウェブサイトに意見を述べることはできたけれども、意見を送っても無視しつづけられた。その一つのいい例が、麻生が毎晩ホテル通いを貫き通したことだ。あれだけ国民から批判されていたのにもかかわらず、全く耳を持たず、ホテルに通い続けた。衆院選に向けて政局が悪化し、選挙の直前にやっとやめた次第だ。
民主党の鳩山政権は、少なくとも麻生のように国民を無視し続けるということはないだろう。それは、Twitterやブログを立ち上げたことからもわかるが、できる限り自分が考えていることを国民に伝え、又同時に国民の声を聞きながら、政権の舵を取っていこうと考えているのがわかる。
これまではあまりにも政治家と国民との距離が離れすぎていた。国民は政治家が何を考えているのかわからなかったし、政治家も国民がどんな意見を持っているのかわからなかったような気がする。民主党政権に変わって初めて政治家と国民の間にあったバリアが取り去られたような気がする。
今年は、国民主権政治を実践する一年となるだろう。小沢幹事長が述べられているように、それには、ただ政治家に頼るだけではなく、国民が政治を変えていこうという意識が必要になってくるのだと思う。そのためには、自分の意見をTwitterなどで身近な政治家に伝えることから始めるのもいいだろう。
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かるた始め |
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八坂神社 |
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/091220/stt0912201755006-n1.htm
「冷静に見ても、これまで党再生会議や政権構想会議と
いったものが何度か党本部で行われ、
東京都連でも今後行われることになっています。
こうした会議で出される多くの議論や意見を、
執行部がどう受け止め処理するかという点で、
やはり自民党はまだ全然変わっていないですね。
会議を招集して、落選者も含めてまず意見をいっぱい言わせる、いわゆるガス抜きです」
「しかし、具体的な意見聴取がその後の政策路線や
党再生戦略にどれだけ織り込まれるかというと定かでないのです。
それどころか、再生会議で挙手をせずにただ座っているだけの人たちばかりが、
いざ都連での再生委員会の設置段階になると、
委員に名を連ねているではありませんか。ここに自民党の本質があります。
いやな意見にも耳を傾ける度量のある組織でなければ再生は無理でしょう」
「都連での再生委員会で責任を取って石原伸晃が辞任して再選された時に、
これでは意味がないではありませんかと小池百合子が言ったら、
逆切れした石原伸晃が小池百合子を怒鳴りつけて目には薄っすら涙が」
--古い自民党がなくなるとみていいのか
「やはり自民党という大木は、ヨハネの福音書『一粒の麦…』にあるように、
一度、麦が落ちて土に埋まり、土から新しい芽が出で再び実を結ぶという発想、
あるいは、立ち木の枯れた枝葉を剪定(せんてい)して全体に養分をまわして
初めて大木の再生が始まる、という考えが必要なのではないでしょうか」
「この難しい決断ができなければ、本当の活力ある再生にはならないのでは。
今は、大所帯の名残で、改革派からバラマキ派まで、
さまざまなものの考え方の人たちが混在しているのが現状です。
保守政治とは唱えるものの、経済政策になるとバラマキを訴える人もいます」
「本来の保守主義における経済のあり方というのは、
『小さな政府』で民間の自由意思と民主導の成長を尊重しましょう、
自助、共助が先にあって、そして最後に必要なら公助をしましょう、という考え方です。
保守主義だというモヤモヤとした声はありますが、
すべての人がそこまで理解して腹をくくって保守を訴えているとはとても思えません。
党内の見解がとても一本化できるような状況にはないようです。
『一粒の麦…』の発想もしないと、現実問題として再生は無理ですよ」
【政界ずばり展望】2010年はこうなる(6)自民党再生 参院選しだいで党分裂も
http://sankei.jp.msn.com/politics/situation/100103/stt1001031802001-n1.htm
執行部は現在参院選の公認候補擁立作業を進めているが、
比例代表候補として山崎拓元副総裁(73)や片山虎之助元総務相(74)らが浮上。
比例代表候補の公認条件である『70歳定年制』という党の内規を特例で認めようというものだが、
若手は「自民党が大敗した衆院選から何も教訓を受けていない」
(西田昌司参院議員)と猛反発している。
谷垣執行部が改選を迎えて勝利が厳しそうなベテラン現職を大胆にリストラし、
民主党のマニフェスト(政権公約)をしのぐような公約を提示できれば、
参院選での大勝も夢でない。
しかし党内の中堅・若手は「『政官業癒着の象徴』と烙印(らくいん)を
押されたような業界団体の集票力を頼りに、
老齢候補の擁立を模索するようでは、とても勝利はおぼつかない」と口をそろえる。
9月の総裁選で森喜朗元首相や青木幹雄前参院議員会長に引退勧告を突きつけた
河野太郎衆院議員らも黙っていないだろう。
河野氏は総裁選時こそ「キワモノ」扱いされたが、
今や大半の中堅・若手議員が河野氏と意見を共有している。
所属議員の激減は政党助成金の減額も意味する。
ただでさえ、自民党は現在100億円以上の借金を抱えており、
財政面からも破綻(はたん)の危機を迎える。
こうした最悪のシナリオを避けるためにも、
谷垣氏には穏やかな性格を鬼にするような党改革が求められる。
自転車で転び、引っ込み思案になっている場合でない。
記事から。
自民党はもう終わっています。
皆さん参院選がんばりましょう。
派遣労働者や中国人研修生を奴隷にして利益を勝ち組気取りな人たちに配当や役員報酬というせこい形で渡したり、派遣会社がいろいろ名目をつけてネコババしたりーー
こういうことを見直さない限りは何も変わらない、いや、かえってひどい方向に行ってしまいそうです
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2010年度(平成22年度)厚生労働行政モニターの募集 (厚生労働省)
ジョン・メージャー元英首相がBBCのインタビューで、イラク侵攻を決断したブレア元英首相を批判。 + 鳩山首相年頭会見
【年頭所感】政治決戦に勝利した刻こそ社会の変革が揺るぎないものになる【参院選】
記事タイトルは以下の通りです。
「2010年、新年あけましておめでとうございます☆新春の日本共産党街頭演説☆初詣・おみくじは『大吉』」
では、今年もブログの更新などがんばって下さい。
~たしかな野党 支え続けて 上げ潮めざす!~
~「政治の中身を変える」ために勇気を出して奮闘しよう!~
~「党名が…」 政治良くなりゃ それでいい~
~「党名が…」 下請け良くなりゃ それでいい~
~「党名が…」 雇用良くなりゃ それでいい~
~脱☆巨大政党!やがて資本主義を乗り越え『国民が主人公』の政治を!~
~核・軍事力より憲法九条・平和外交・自然災害対策・新型インフル対策・社会保障・安定雇用を~
ちなみに、「脱☆巨大政党!」とは、日本共産党を応援する私の立場からのものです。